新嘗祭に谷津田米が献穀されました
令和3年度新嘗祭に谷津田米が献穀されました
令和3年度埼玉県の代表として、滑川町谷津田米生産者組合組合長の島田郁生さんが選出されました。滑川町からは、初めての献穀米献納となります。
新嘗祭とは、毎年11月23日に執り行われる、宮中祭祀の中で最も重要なもののひとつです。新嘗祭では、全国の都道府県の農業代表者から献上された新穀を皇祖と神々に供え、天皇陛下自身も食し、五穀豊穣を神々に感謝する行事です。
稲刈時の様子(大字羽尾地内)
天水と谷津田が育む谷津沼農法と、母性を切口に「大切な人に贈りたい」をイメージして作成しました。
新嘗祭献穀にあたり感謝状贈呈式が執り行われました
新嘗祭献穀にあたり、地域の主穀作の生産振興に多大なる貢献をされたことから11月30日に、埼玉県知事公館で県農林部長から感謝状を、JA埼玉県中央会会長から記念品を授与されました。また、12月7日(火曜日)には、滑川町長から感謝状と記念品が授与されました。
JA埼玉県中央会及び埼玉県による感謝状贈呈式
左から
強瀬県農林部長
吉田滑川町長
島田一郎様(ご子息)
島田郁生様(献穀者)
島田公子様(ご夫人)
千野JA埼玉中央代表理事組合長
坂本JA埼玉県中央会代表理事会長
滑川町による感謝状贈呈式
左から
馬場教育委員会教育長
島田郁生様(献穀者)
吉田町長
島田公子様(ご夫人)
柳副町長
右から
御紋付磁器盃(宮内庁)
献穀米用桐箱(JA埼玉県中央会)
金杯(JA埼玉県中央会)
献穀受納書(宮内庁)
献穀にあたり谷津田米生産者組合長島田さんに伺いました
献穀者の大役に選ばれたときは夢のようで、それと同時に重く責任を感じました。米作りをしていく上では、滑川町に数多くあるため池を利用した伝統的な「天水がもたらす谷津沼農法」で栽培を行いました。ため池の水は「天水」と呼ばれ、里山の養分を十分に含んでおり古くから稲作に利用されています。
谷津田米は、里山に包まれた沼水と昼夜の寒暖差の大きい谷津田で作り、滑川町特有の粘土質の土壌と相まって出来上がったお米は大変美味しいと評価をいただいています。地形的な特徴を活かした谷津田での米作りは、他では真似することができません。献穀米は、埼玉県産ブランド米である暑さに強くて病気や害虫に強く、美味しいという特徴を持つ「彩のきずな」を使用しました。米作りをしていく上では、農薬は必要最低限だけとし、毎日の朝晩の見回り、水の管理を徹底して行い「安全・安心のお米を献穀」できるよう常に意識をしました。しかし、今年は例年にない夏の長雨で、病気が多く出る中、なんとか持ち堪え収穫の時を迎えることができました。収穫時には、埼玉県や滑川町職員、農協や谷津田米生産者組合員など多くの関係者が見守る中、緊張しながら稲刈りを行いました。収穫したお米は、乾燥後、精米し、16人がかりで約2時間かけて一升のお米を選定し、献穀しました。
関係機関の指導を受けながら立派なお米ができたことで、無事に大役を終えた達成感と常に良いお米ができるか気を張っていたので、気持ちが楽になりました。今後も谷津田米生産者組合組合長として、安全・安心な谷津田米を生産し続けていきたいです。
この記事に関するお問い合わせ先
産業振興課 農林商工担当
〒355-8585
埼玉県比企郡滑川町大字福田750-1
電話番号:0493-56-6906
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更新日:2022年02月02日