平成26年第193回滑川町議会定例会(第1号)
平成26年第193回滑川町議会定例会
平成26年9月26日(金曜日)
議 事 日 程 (第1号)
開会及び開議の宣告
1 会議録署名議員の指名
2 会期の決定
3 諸般の報告
4 行政報告
5 常任委員会所管事務調査報告
6 全議案の一括上程、説明
7 請願第 8号 「集団的自衛権行使を容認する閣議決定を撤回するよう求める意見書」を提出
するよう求める請願
8 一般質問
9 認定第 1号 平成25年度滑川町一般会計及び特別会計決算の認定について
10 認定第 2号 平成25年度滑川町水道事業会計における剰余金処分及び決算の認定について
11 議案第38号 滑川町保育の必要性の認定基準に関する条例の制定について
12 議案第39号 滑川町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定め
る条例の制定について
13 議案第40号 滑川町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定につ
いて
14 議案第41号 滑川町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制
定について
15 議案第42号 滑川町重度心身障害者医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定
について
16 議案第43号 滑川町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定
について
17 議案第44号 平成26年度滑川町一般会計補正予算(第3号)の議定について
18 議案第45号 平成26年度滑川町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議定について
19 議案第46号 平成26年度滑川町介護保険特別会計補正予算(第1号)の議定について
20 議案第47号 平成26年度滑川町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議定につい
て
21 議案第48号 平成26年度滑川町下水道事業特別会計補正予算(第1号)の議定について
22 議案第49号 平成26年度滑川町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)の議定につ
いて
23 議案第50号 平成26年度滑川町浄化槽事業特別会計補正予算(第1号)の議定について
24 議案第51号 字の区域を変更することについて
25 議案第52号 町道路線の廃止について
26 議案第53号 町道路線の認定について
出席議員(14名)
1番 井 上 奈 保 子 議員 2番 北 村 徳 章 議員
3番 田 幡 宇 市 議員 5番 伊 東 康 夫 議員
6番 上 野 廣 議員 7番 長 谷 川 元 夫 議員
8番 森 田 泰 雄 議員 9番 高 坂 清 二 議員
10番 紫 藤 昌 久 議員 11番 上 野 憲 子 議員
12番 石 川 正 明 議員 13番 大 山 尚 美 議員
14番 北 堀 一 廣 議員 15番 金 井 塚 徳 一 議員
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
町 長 吉 田 昇
副 町 長 柳 克 実
教 育 長 小 澤 正 司
総 務 政 策 課 長 新 井 佳 男
会 計 管 理 者 兼 武 井 宏 晃
会 計 課 長
税 務 課 長 上 俊 一 郎
健 康 福 祉 課 長 山 下 進
町 民 保 険 課 長 森 田 耕 司
健 康 づ く り課長 堀 口 幸 男
環 境 課 長 横 田 一 己
産 業 振 興 課長兼 吉 田 利 好
農業委員会事務局長
建 設 課 長 赤 沼 裕
水 道 課 長 篠 ア 一 美
教育委員会事務局長 江 森 不 二 男
本会議に出席した事務局職員
事 務 局 長 吉 野 正 和
書 記 今 井 茂 子
録 音 小 原 直 美
◎開会及び開議の宣告
〇議長(金井塚徳一議員) 皆さん、おはようございます。
皆さん、大変お忙しいところでございますが、議員各位が本当にご苦労さまでございます。第193回滑川町議会定例会にご参集をいただきまして、ありがとうございます。
ここで一言、吉田町長にお祝いを申し上げたいと思いますが、私見でございますのでよろしくお願いします。
では、町長、4選、おめでとうございました。これからもお体には留意して、町民のため、町政のため頑張ってください。よろしくお願いします。
きょうの出席議員は全員でございます。定足数に達しておりますので、ただいまから第193回滑川町議会定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
(午前10時00分)
◎会議録署名議員の指名
〇議長(金井塚徳一議員) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第125条の規定によりまして、議長において指名をいたします。
6番 上 野 廣 議員
7番 長谷川 元 夫 議員
8番 森 田 泰 雄 議員
以上、3名の方にお願いします。
ここで一つ、町長からお願いが出ています。落としました。申しわけありません。
きょう、本日午後5時より全国町村会館において人口減少対策に対する有識者懇談会出席のため、午後3時30分に早退したいとの申し出がありました。これを許可しましたのでご了承願います。よろしくお願いします。
◎会期の決定
〇議長(金井塚徳一議員) それでは、日程第2、会期の決定を議題とします。
本件につきましては、議会運営委員会でご審議いただいておりますので、議会運営委員会委員長、報告をお願いいたします。
〔議会運営委員長 上野憲子議員登壇〕
〇議会運営委員長(上野憲子議員) 皆さん、おはようございます。議会運営委員会委員長報告を行います。
第193回滑川町議会定例会(平成26年9月26日)。11番、議会運営委員会委員長、上野憲子です。議長の命によりまして、議会運営委員会の報告を申し上げます。
本定例会の運営にかかわる議会運営委員会は、去る9月22日、午前10時より開催しました。出席者は、議長を初め議会運営委員会委員全員、執行部より、町長、副町長、総務政策課長にご出席をいただき、付議されます案件等について説明を受け、慎重に審議いたしました。
その結果、会期は本日より10月6日までの11日間とし、本日は、諸般の報告、行政報告、常任委員会所管事務調査報告、全議案の一括上程、説明、請願審議、一般質問を行います。
27日、28日は休日休会といたします。29日は午前10時より一般質問を行います。30日は、午前10時より決算議案の説明、監査報告、総括質疑を行います。10月1日は休会といたしますが、午前10時より議会全員協議会を開催し、全員協議会終了後に付議案件の審査のため常任委員会を開催します。10月2日は、午前9時より決算審査特別委員会を開催します。10月3日は、午前10時より議案審議を行います。10月4日、5日は休日休会といたします。10月6日は、午前10時より議案審議を行いまして、全議案審議、全日程終了次第、閉会とすることと決定いたしました。
なお、会期日程につきましては、お手元に配付した会期予定表のとおりでございます。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。
以上をもちまして、議会運営委員会の報告を終わりといたします。
〇議長(金井塚徳一議員) ただいまの議会運営委員会委員長の報告のとおり、会期を決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(金井塚徳一議員) 異議なしと認めます。
よって、委員長の報告のとおり、会期は本日より11日間とし、全議案審議、全日程終了次第、閉会と決定します。
◎諸般の報告
〇議長(金井塚徳一議員) 日程第3、諸般の報告を行います。
議長より報告をさせていただきます。この場をおかりしまして、一言、諸般の報告を申し上げます。
議長が出席した会議等、一覧につきましては、お手元に配付済みの文書をごらんいただきたいと思います。
その中で、幾つかの概要等を説明いたします。
7月9日は小川地区衛生組合議会代表者会議に出席いたしました。
また、8月1日、常任委員会、8月8日、代表者会議、8月26日、定例会議に出席、施設の老朽化が進み、ほかに移設計画を進めている問題点もあり、今後の大きな課題と思われます。審議をいろいろと進めていきますが、進捗等も、なかなか難しいというふうなお話がございます。大きな問題なので、今後も大いに話題になるかと思います。
また、7月14日には、松島町・滑川町相互交流宣言調印式を、松島町ホテル松島大観荘において行われました。既に松島町とは、災害時相互応援協定が結ばれていますが、さらなる両町の交流を深めることを目的とし、調印式には滑川町議会議員のほか、町内各団体から出席された総勢52名が出席し、交流の第一歩となりました。
その後、8月20日には、富山県上市町と災害時相互応援協定調印式に立ち会いました。自然災害が多く発生する中で、今後、広い地域との相互応援体制を進めていく必要があるというふうに考えております。
前に戻りまして、7月19日は、町制施行30周年記念事業「子ども議会」を滑川町議場において実施いたしました。次代を担う町の小中学生から選抜された子ども議員各位による活発な質問を受け、町長以下、町執行部においては真摯な答弁をいただきました。今後の町づくりに大いに参考にしていただき、さらなる町の発展に寄与することを期待いたします。
8月23日は、第28回埼玉県消防操法大会が行われました。滑川消防団の各分団から選出された選手が出場し、大健闘の末、参加14チーム中第4位の成績を残しました。滑川チームはもちろん、各チームとも真剣な取り組み、町民の安心を担っていただきまして、本当に、これからの消防の発展を報告したい旨、申し上げたいと思います。
そのほか、町として去年から進めておる「健康で明るい町づくり、長寿の町づくり」ということでございますが、ことし前半において、各スポーツの大会の会場が滑川町に設定されました。郡民体育大会の野球、またソフトボール、また町の中では、各字別対抗の球技大会というふうなものが開催されております。健康づくりの基本になるスポーツというものの繁栄に大いに役立ったかなというふうに感じております。ぜひ今後ともスポーツを盛んにして、明るい町づくりを進めていきたいというふうに思います。
以上をもちまして、議長の諸般の報告とさせていただきます。
それでは、議会に入らせていただきます。
初めに、本定例会の会期予定、議事日程及び議案等につきましては、お手元に配付してありますので、ご了承いただきます。
次に、今議会には、決算審査報告等のため、稲葉一正代表監査委員に出席いただいておりますので、ご了承願います。
次に、町長から、平成25年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率に関する報告書及び寄附報告書の提出がありましたので、お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
次に、教育委員会から、平成25年度教育委員会点検・評価報告書の提出がありましたので、お手元に配付しておきました。これもご了承願います。
次に、本職宛て提出のありました、陳情第7号 軽度外傷性脳損傷の周知及び労災認定基準の改正などを求める陳情の写し、並びに請願第8号 「集団的自衛権行使を容認する閣議決定を撤回するよう求める意見書」を提出するよう求める請願の写しをお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
次に、監査委員から、平成26年6月、7月、8月実施の例月出納検査の結果報告がありました。報告書は事務局に保管してありますので、随時閲覧願います。
次に、比企広域市町村圏組合の報告を井上奈保子議員、お願いします。
〔1番 井上奈保子議員登壇〕
〇1番(井上奈保子議員) 皆さん、おはようございます。1番、井上奈保子、議長の命によりまして、平成26年第2回比企広域市町村圏組合議会定例会の報告を申し上げます。
皆さんのお手元にご配付されております議案書をごらんになってください。それに基づきまして説明させていただきます。
開会がありまして、開会後に、去る2月に議員の改選がありましたときがわ町から新議員が2名出まして、その2名の議席の指定がありました。会期は平成26年の8月25日、1日限りでございました。
次に、委員会の構成の変更がありまして、総務常任委員会の副委員長のところにときがわ町選出の野口守隆議員が選任されました。
続きまして、管理者より行政報告、そして議案の説明がありまして、直ちに議事に入りました。
最初に、報告第1号がありまして、それは、平成25年度比企広域市町村圏組合消防特別会計の継続費繰り越し計算についてでございまして、これは消防費事業の消防救急無線デジタル化事業の翌年度、翌年度といいますと26年度でございますが、への繰り越し、継続繰越金でございまして、金額は2,179万5,475円、これが繰越金となったということでございます。
次に、議案第21号 専決処分についてでございますが、これは埼玉県市町村総合事務組合規約変更についてでございます。これは、既に彩北広域清掃組合となっていた組合が鴻巣行田北本環境資源組合に改められました。
次に、議案第22号 比企広域公平委員会委員の選任について、公平委員1名、欠員だったために嵐山町の渡邉明子氏が選任されることに同意されました。
次、議案第23号 比企広域市町村圏組合一般職の任期付職員の採用等に関する条例制定について、一般職の職員の任期を定めた採用等に関し、必要な事項を定めるためのものでございます。
次、議案第24号 比企広域市町村圏組合火災予防条例の一部を改正する条例制定について、これは消防法施行令の改定に伴い規定の整理を行うためのものでございますが、屋外イベント会場等において大規模な人命に及ぶ爆発、そして火災等が、夏でしたか、ありまして、この起こったこと、これを踏まえて、さらに規制を強化するための条例を付したものでございます。
次、議案第25号 比企広域市町村圏組合非常備消防団員に係る退職報奨金の支給に関する条例の一部を改正する条例制定について、これは、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律施行令の改正に伴い規定の整理を行うためのものでございまして、金額にしますと、支給基準の昇給は一律5万円引き上げになるものでございます。これは、地域消防力の充実をも図るものとのことでございます。
続きまして、議案第26号 請負契約の締結について。1、工事名、滑川分署庁舎新築工事改築に係るものでございます。2、工事場所は、滑川町大字羽尾2531番地2ほかで、契約金額が3億1,640万7,600円、これは消費税込みでございます。契約の相手方は、東松山市松本町2丁目1番地1号、伊田テクノス株式会社代表取締役、伊田登喜三郎。
議案第27号 財産の取得について。1、物品名、水槽付消防ポンプ自動車1台、納入場所は東松山消防団第2分団、契約金額は2,430万円。契約の相手方が東京都港区西新橋3丁目25番地31号、株式会社モリタ東京営業部部長、尾形和美。
議案第28号 財産の取得について。1、物品名、地震体験車。2、納入場所は比企広域消防本部。3、契約金額が2,916万円、これも消費税込みでございます。4、契約の相手方が東京都板橋区小豆沢3丁目5番4号、トーハツ株式会社代表取締役社長、日向勇美。
議案第29号 平成26年度比企広域市町村圏組合一般会計補正予算についてで、これは、前年度繰越金の確定によるものでございまして、229万6,000円を追加して7,926万6,000円とするものでございます。
議案第30号 平成26年度比企広域市町村圏組合消防特別会計補正予算(第1号)についてで、これは、6,519万5,000円を追加して37億4,719万5,000円とするものでございます。
議案第31号 平成26年度比企広域市町村圏組合斎場及び霊柩自動車事業特別会計補正予算(第1号)について、1,043万5,000円を追加して1億1,143万5,000円とするものでございます。
続きまして、議案第32号 平成26年度比企広域市町村圏組合介護認定及び障害支援区分審査会特別会計補正予算(第1号)について、337万1,000円を追加し8,337万1,000円とするものでございまして、これも繰越金の確定でございます。
議案第33号 平成25年度比企広域市町村圏組合一般会計歳入歳出決算の認定についてでございます。歳入合計8,182万545円から歳出合計を引きまして、6,754万4,516円を引きますと1,427万6,029円、これが、残で、実質収支額となります。
続きまして、議案第34号 平成25年度比企広域市町村圏組合消防特別会計歳入歳出決算の認定について、歳入合計35億5,175万5,717円から33億2,305万3,824円の歳出を引きまして、2億2,870万1,893円、これは、この後翌年度への繰り越しすべき財源として継続費、逓次繰り越し額が2,179万5,475円ございます。この逓次繰り越し額というのは、消防救急無線デジタル化事業のところで2,179万5,475円があります。これがあるために実質収支額は2億690万6,418円となります。
次に、議案第35号 平成25年度比企広域市町村圏組合斎場及び霊柩自動車事業特別会計歳入歳出決算の認定について、歳入合計1億3,552万2,325円から歳出合計1億1,228万6,921円を引きまして2,323万5,404円、これが実質収支額になります。
次に、議案第36号 平成25年度比企広域市町村圏組合介護認定及び障害程度区分審査会特別会計歳入歳出決算の認定についてでございます。歳入合計8,841万3,093円から支出の歳出合計が7,044万1,107円で、1,797万1,986円が残で、実質収支額となります。
以上、全て同意、可決、認定となりました。
次に、一般質問者は3名おりました。
以上で終わります。なお、関係書類等につきましては事務局にありますので、後でごらんになっていただきたいと思います。
以上、よろしくお願い申し上げまして報告といたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 続いて、小川地区衛生組合議会の報告を上野廣議員、お願いします。
〔6番 上野 廣議員登壇〕
〇6番(上野 廣議員) おはようございます。6番、上野廣です。議長の命により小川地区衛生組合議会の報告を行います。
まず、7月11日午前10時より、1日間の会期で開催されました平成26年第1回小川地区衛生組合臨時会の報告をいたします。
本臨時会は、6月13日より新たに小川町長に就任いたしました松本恒夫町長、組合規約第10条第2項の規定により管理者に選出され、その挨拶等がありました。
また3月3日、ときがわ町臨時議会で岡野政彦議員、野口守隆議員が選出され、当組合の環境衛生常任委員会委員に選任され、また、常任委員会委員長の互選がありまして、野口守隆議員が当選されました。人事関連の臨時議会でございました。
次に、8月26日午前10時より1日間の会期で開催されました平成26年第2回小川地区衛生組合議会定例会の報告を行います。管理者提出議案は、議案第7号 平成26年度小川地区衛生組合一般会計補正予算(第1号)と議案第8号 平成25年度小川地区衛生組合歳入歳出決算の認定についてでございました。2議案とも原案のとおり可決認定されました。
概要ですが、今回の定例会は、平成25年度の決算と、その決算に伴う平成26年度の増額補正予算でございます。平成25年度における決算額の推移ですが、歳入総額13億1,234万7,000円、歳出総額11億9,491万1,000円で、前年度比、歳入で6,932万1,000円、5%の減でございます。歳出では、1億4,372万5,000円で10.7%の大きな減額になっております。したがって、歳入歳出差し引き額は1億1,743万6,000円で、前年度比7,440万4,000円の増で、平成25年度は脱臭筒の触媒交換等の大規模な工事がございました年度でございまして、この年としては良好な決算だと思います。
これは前年度、前年度というのは平成24年度に、ごみ焼却炉の空気予熱器更新工事などの設備改修により、処理能力が、ある程度回復したことにより、ごみ焼却場の定期点検や触媒交換関連工事の給路期間が予定より短縮され、可燃ごみの外部委託で処理する費用が見込みより少なかったことが要因であると、決算審査の意見の中でも述べられております。
また、じんかい処理費の各町村の負担金は、減額傾向にございます。前年度比で3.6%にあります。しかし、し尿浄化槽で処理を行う汚泥処理事業では、前年度比約11.7%の増額になっております。これは、し尿は減少傾向にあるのですが、集落排水や合併浄化槽汚泥の増加ということで、処理施設の増加ということと処理施設の延命化計画に伴う施設建設基金の増額などにより多くなっております。
本決算議会の終了後、環境衛生常任委員会が開催されました。小川地区衛生組合の運営経費の80%以上が町村負担金で賄われており、村民の受益者負担となっており、組合の事業は地域住民の生活に直結しており、常に安定した経営が求められております。
現在、当組合の安定経営上の大きな課題は、可燃ごみ広域化の事業計画、議長が、先ほどご説明がありましたけれども、吉見町にある埼玉中部環境保全組合を中心にして推薦されているのですけれども、小川地区衛生組合環境衛生常任委員会では、新しい施設の完成、稼働は早くてこれから10年はかかると、こういうふうに予想をしています。
それまで、小川地区衛生組合のごみ焼却施設をコストミニマムでいかに延命化していくか真剣に研究していこうということで、まずは現状の施設を10月16日に視察研修、これをした後、実際に小川地区衛生組合とほぼ同じごみの焼却施設やし尿浄化槽汚泥処理施設の延命化を実際に実践している組合があると思いますので、それを探して視察研修し、小川地区衛生組合の施設の延命化のために生かしていこうということになりました。
以上で報告とさせていただきます。詳細については、議会事務局に資料等ありますのでよろしくお願いします。
以上で終わります。ありがとうございました。
〇議長(金井塚徳一議員) これで諸般の報告を終わります。
◎行政報告
〇議長(金井塚徳一議員) 日程第4、行政報告を行います。
吉田町長より行政報告をお願いします。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、開会に当たりましてのご挨拶と一般行政報告を申し上げます。
本日は、第193回滑川町議会定例会を招集させていただきましたところ、何かとご多忙の中、ご健勝にて全議員にご出席を賜りまして開会できますことに、厚く御礼申し上げます。
本定例会では、平成25年度の各会計決算の2つの認定を初め、16議案の審議をお願いするものでございます。
慎重審議を賜りまして、原案どおり可決決定いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
ここで、一般行政報告を申し上げます。
まず初めに、先日行われました滑川町長選挙ですが、町民皆様の力強いご理解をいただき、無投票で4回目の当選を果たさせていただきました。引き続き町政運営のかじ取り役を預かることになりました。これまでのご協力に、心より感謝を申し上げます。まことにありがとうございました。
いま一度、初心に立ち返り、3期12年の経験を4期目にも生かして、さらに発展させながら、勇気と行動力で滑川町発展に全力をささげる覚悟でございます。町民の皆様の負託に応えるべく、この間にいただいたご意見、ご要望、そして町民とお約束を申し上げました10の事業を最優先課題として、これからの4年間しっかりと取り組んでまいります。
時代は今、大きな転換期を迎えております。私は、今日の豊かな滑川町を築き上げられてこられた先人に感謝の念を抱き、今までの経験を生かしながら、次の世代への責任を持って「誇れるまち滑川」を継承をしていく、私には使命がございます。
どうか議員各位、町民の皆様におかれましては、町政運営におきまして、今まで以上のご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
また、6月29日に予定されていた埼玉県議会議員の補欠選挙も無投票となり、新しく小久保県議が誕生いたしました。今後の活躍に期待を申し上げるところでございます。
6月23日より始まった臨時福祉給付金と子育て世帯臨時特例給付金ですが、現在まで大きな混乱もなく順調に推移して、7割を超える申請をいただいております。11月28日までの期間となりますので、給付漏れのないよう努めてまいりたいと思います。
7月1日より販売を開始したターナちゃんポロシャツでございますが、今年も大好評をいただき、追加発注分も含めて作成をし、844着の全てを完売いたしました。滑川町のPRに貢献いただいたものと思っております。
宮城県の松島町との約3年に及ぶ草の根の交流が実り、7月14日に相互交流宣言を締結いたしました。松島町、滑川町の関係者約120名が参加し、盛大に開催することができました。今後は、この交流をさらに一歩進めてまいりたいと思います。議員各位にも参加をいただき、大変ありがとうございました。
また、8月20日には、富山県の上市町と災害時相互応援協定を締結をいたしました。これで2つ目の支援協定となりました。今後も幅広い地域と結んでいきたいと思っております。有事の際の備えを一段と強いものにしてまいりたいというふうに考えております。
今考えております3つ目でございますけれども、岐阜県の笠松町と災害時相互支援協定を結ぶため、今作業を進めておる段階でございますので、ご報告を申し上げます。
7月19日には、町制施行30周年記念事業として「子ども議会」も開催をいたしました。町内の小中学校の代表26名と、将来の滑川町について議論をさせていただきました。これを機会に、子どもたちにも、行政への関心と積極的な参加をお願いしたいと思っております。当日いただいたご意見、ご要望は、しっかりと受けとめ、今後の町政の運営に生かしてまいりたいと思います。議員各位にもご参加をいただきまして、大変ありがとうございました。
本年は、あの痛ましい世界大戦の終結から69年を迎えました。恒例となっております「写真パネル展」を役場ロビーで8月8日から開催し、18日までの11日間でしたが、多くの方が足をとめられている姿を拝見しました。また、8月23日には、「ピースバスツアー」を実施をし、今年は長野県の松代大本営跡を見学をいたしました。夏休み中でもあったことから32名という多くの方に参加をしていただき、平和のとうとさを考える事業を実施することができました。
9月16日の北関東を震源とした地震では、滑川町は震度4を観測し、直ちに初動体制に入りました。お昼どきでもあり、被害の発生を心配しましたが、職員による町内の被害調査を行い、幸いにも大きな被害は確認されませんでした。今後も、台風を初めとした災害対策には、しっかりと意識を持って取り組んでまいる決意でございます。
次に、表彰関係でございますが、議員各位の先輩である故武井平治様が従6位に叙位されました。また、故小原進さんが旭日単光章の叙勲を受章されました。長年にわたる地方自治への功績によるものでございます。
8月23日には、消防団操法の県大会が行われ、18年ぶりに出場した滑川消防団は、3カ月にも及ぶ練習の成果を遺憾なく発揮をしていただき、4位、優秀賞を獲得しました。消防団員の勇姿を拝見し、町を預かる者として、大変心強く感じた次第でございます。
8月28日には、大字月輪の吉田キミさんが100歳を迎えられました。町としても、一世紀長寿祝金支給条例に基づき、お祝いを申し上げたところです。健康長寿のお姿を拝見すると、大変にうれしくなるものでございます。
さて、6月から9月にかけて、この時期多くのスポーツイベントが行われております。
特にソフトボールの滑川シニアチームは、埼玉県大会で見事初優勝し、あすから始まる全国大会に県代表として出場いたします。活躍を大いに期待するところでであります。
郡体夏季大会では、各競技とも、日ごろの練習の成果を発揮し、すばらしい成績をおさめることができました。その他の大会においても大健闘されております。
これら教育関係につきましては、後ほど教育長より詳しく報告があると思います。
以上、主なものだけでございますが、挨拶と一般行政報告とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 続いて、小澤教育長より行政報告をお願いします。
〔教育長 小澤正司登壇〕
〇教育長(小澤正司) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、教育長、教育関係の報告事項を申し上げます。
9月1日、幼稚園、小中学校とも2学期の始業式を迎え、順調なスタートを切っております。おかげさまで、本年度も園児、児童生徒、教職員とも、夏季休業中の事件、事故等の報告はなく、教育活動が再開されております。夏休みの間も、地域において積極的に見守り活動を続けていただきました大勢の関係の皆様に、心よりお礼を申し上げたいと思います。
去る9月20日には、滑川中学校の文化祭・合唱祭が行われました。議員の皆様にはご多用のところご臨席をいただきまして、まことにありがとうございました。子どもたちが一生懸命に歌う姿に感動しましたが、それ以上に、発表を聞く姿が大変すばらしいものと感じました。聞く指導を、中学校だけでなく、各小学校から丁寧に行ってきたことが身についてきているなと自負しているところでございます。
これを皮切りに、2学期は校外行事など、各校とも大きな行事が行われます。10月4日には幼稚園の運動会、12日には町民体育祭、11月1日の「彩の国教育の日」を中心とした各校のイベントや学校公開等が予定されております。行事に取り組む中で目標に向かって頑張り続けることや仲間とともにつくり上げる喜びといった、特に学校生活で味わわせたい「学び」を実践し、子どもたちを心身ともに成長させてまいりたいと思います。
皆様には、ぜひご臨席を賜わり、子どもたちの活躍の様子をごらんいただきますようお願い申し上げます。
教育委員会関係では、平成25年度の「教育委員会点検・評価」について、去る9月10日に有識者からのご意見をいただき、報告書を取りまとめました。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第27条の規定に基づき本議会に提出いたしますとともに、公表してまいりますのでよろしくお願いいたします。
それでは、教育関係全般についてご報告させていただきます。
学校教育関係では、夏季休業中、町教育委員会主催の教職員研修を2本実施し、教職員の資質向上の一助といたしました。
まず、8月20日に午前中には、町内の幼稚園、小中学校全ての教職員が参加して、人権教育研修会を開催しました。
次いで、午後には、「教育に関する3つの達成目標」について、小・中4校の全教員に研修をしていただきました。初めに、平成25年度までの研究委嘱による取り組みを発表していただきました。その後、各校の現状分析を踏まえた町内小中学校の具体的な取り組みの報告があり、各校の取り組みを互いに共通理解し、小・中連携しての保護者への啓発など、今後の町としての取り組みについても熱心に協議が行われたところでございます。
また、その他、各学校においても、長期休業を利用し、教育課程、学力向上、人権教育等さまざまな研修を実施し、資質向上に励んでいるところでございます。
また、先日、今年度の全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。この学力調査は、小学校6年生の国語・算数、中学3年生の国語・数学のそれぞれ「知識」に関する問題(A)と、「活用」に関する問題(B)についての悉皆調査でございます。
本町の状況ですが、今年度は、小中学校とも、ほぼ全国・県平均並みでございます。あえて言えば算数・数学については、小中学校ともA問題、B問題ともに全国や県の平均をやや上回っている状況でございます。我々は、これらの結果を十分に精査し、さらに一人一人の学力向上を図るべく、引き続き指導方法の工夫改善に努めてまいります。
次に、主な工事等の関係ですが、本議会において、教育委員会より2事業の債務負担行為を設定させていただいております。
第1に、吉田町長4期目の公約にもありますが、町立幼稚園及び小中学校空調設備等整備事業に着手してまいります。4校1園全ての施設について、今年度中の設置を目途に、各学校に合致した機器選択を行い、エアコンの整備を行ってまいります。
第2に、宮前小学校プレハブ教室等整備事業でございますが、近年の宮前小学校区における開発や住宅分譲等による児童数の増加に対応するため、教室棟の整備を実施してまいります。どちらの事業についても多額の予算を必要とするため、単年度における町財政負担の軽減を勘案し、リース方式による整備を採用してまいりたいと思います。
次に、宮前小学校プール新設工事についてですが、用地交渉が難航していたものの、代替地による対応等で一定のめどがつき始めましたので、移設用地の測量委託や地質調査等の予算を計上させていただきました。これらの結果に基づき、用地買収や開発等の許可取得、基本設計・実施設計の委託など、今後の実施計画を再策定し、新しいプール施設整備の実現に努めてまいります。
また、今年度から町内小学校で実施を予定しておりましたフッ化物洗口事業ですが、県歯科医師会、町内小学校と協議、連携し、各小学校とも、この9月からスタートをしておるところでございます。これにより、子どもたちの歯科口腔の健康保持のさらなる増進が図れるものと考えます。
本議会に上程した補正予算における新規事業ですが、第1にメール配信システム導入事業を実施します。これは、町内の幼稚園及び小中学校、4校1園を対象にしたもので、緊急時における保護者への連絡をメール配信により行うシステムになります。
次に、理科教育等設備備品購入事業を実施します。児童数の増加や経年破損等により使用不能になった理科及び算数・数学の設備、備品について、各小中学校の要望に基づき購入してまいります。
前述のメール配信システム導入事業とともに、両事業とも国・県の補助金を活用し、財源確保を行いながら実施してまいります。
また、各校における新規事業ですが、宮前小学校の理科室実験台購入、福田小学校の石碑周りの改修等工事、月の輪小学校のビオトープ整備等工事、滑川中学校のエレベーター戸開走行保護装置設置工事、東校舎普通教室授業支援ICT機器等購入などについて、予算計上をさせていただいているところでございます。
小中学校の施設設備につきましては、子どもたちが安全で安心して生活、学習ができるように、建物はもちろん、設備、備品等の子どもたちを取り巻く全ての環境に着目し、それぞれの学校の特色に合わせた整備を行い、また災害時の避難場所という役割にも注目しつつ、機能性、安全性のより一層の充実を目指し、維持管理を実施してまいりたいと思います。
今後におきましても、議員皆様のご理解、ご協力、ご指導をよろしくお願いいたします。
生涯学習関係では、高齢の「寿学級」第1回を6月から7月にかけて、町内16地区において開催し、約400名の方々に参加をいただきました。
第2回は、この12日からスタートいたしましたが、今回は、小江戸川越めぐりや菓子屋横丁の散策などを計画しております。
次に、社会福祉協議会との共催で夏休みを中心に実施した「中学生ボランティア育成講座」は、年々参加者が増加し、ことしは32名が参加、町内の福祉施設等の協力をいただきながら、ボランティアについて体験を通して学びました。各自が意欲的に取り組み、感想発表では、「ぜひ来年も……!」という参加者が多く、まさに「さすがです、滑中生!」との思いをさらに強くしたところでございます。
8月2日には、小学校低学年児童とその保護者30組を対象に「親子ナイトハイク」を、ことしも実施いたしました。夜間に森林公園内を散策しながら、蝉が羽化する様子や一夜限りで咲くカラスウリの白い花などを観察し、初めての体験に子どもたちはもちろん、保護者の皆さんも夢中で見入っており、あちこちで歓声が上がっていました。
今年度の平和啓発事業、戦争と平和展については、先ほど町長からもお話がありましたが、埼玉ピースミュージアム、いわゆる埼玉県平和資料館より、「終戦と戦後の苦しい生活」と「比企地域の戦争遺跡」の写真パネルを借用し、8月8日から役場の1階ホールで開催しました。多くの来庁者に平和のとうとさについて考えていただく機会となったものと思います。
今後の事業としては、あすから小学生を対象とした「チャレンジキッズ なめがわ」を実施いたします。人数は、例年どおり低学年60名、高学年40名を募集しております。
また、県で推進している「子ども大学くまがや」は、今年度本町から19人の応募がありました。主に立正大学で講義が行われ、大学の講師等から学ぶわけですが、10月4日から12月6日までに5回の講義を行います。そのうち11月8日には武州ころ柿復活協議会の協力をいただきまして、滑川町で干柿づくりに関する講義と実習を予定しているところでございます。
生涯スポーツ関係では、6月21日に第12回の滑川町マレットゴルフ大会を開催いたしました。今年度は、新たに81歳以上の部を新設し、高齢者の表彰の幅を拡大してまいりました。老若男女誰もが気軽に楽しめ、ニュースポーツの代表ともいうべきマレットゴルフについては、今後、健康づくりの面からも、町としてもさらに普及促進に努めてまいりたいと思います。
郡体につきましては、7月の広報に結果一覧が掲載してありますので、そちらをごらんになっていただきたいと思います。そのときに掲載していなかった野球については、残念ながら初戦敗退という結果でございました。
また、スポーツ少年団や体協加盟団体の各事業に加え、今年度は町制施行30周年記念事業ということで冠大会が新たに計画されるなど、スポーツの秋にふさわしいイベントがめじろ押しでございます。
加えて、現在、町内各地区においてラジオ体操やウオーキングを中心に、自主グループによる活動が展開されるなど、町民の健康づくりに対する関心が非常に高まっております。これらについても、関係課と連携を図りながら積極的に支援してまいりたいと思います。
今後の事業としては、町最大のスポーツイベントであります第30回町民体育祭を10月12日に総合グラウンドで開催してまいります。今年度は競技種目を精選し、レク種目をふやしたり、昼休みに全員参加で滑川町歌や滑川音頭に取り組んだりと、町民の力を結集して、町制施行30周年の記念大会にふさわしい意義深い体育祭にしてまいりたいと準備を進めているところでございます。ぜひ、皆様のご協力をお願いいたします。
なお、県外の大会等で活躍している種目等たくさんあるわけですけれども、例えば8月に前橋市で行われました第28回北関東ゲートボール選手権大会には、出場チームが出場をし健闘をされました。また、先ほど町長から話がありました滑川シニアソフトボールチームが、あすから岐阜県の下呂市で開催されます第28回全日本ソフトボール大会に県代表として出場いたします。
そのほか、「ねんりんピック」を初め、ゴルフの町村対抗等々で滑川の選手がいろいろ活躍をしているわけですけれども、またそれらについては、今後機会を見てご報告させていただきたいと思います。
公民館関係では、前期の公民館教室は5教室を計画しました。その中で、バスで行く鑑賞教室では、今年度は初めての試みとして歌舞伎ではなく「能・狂言鑑賞教室」を計画し、大変好評でございました。
子ども向けの教室としては、夏休みを利用して、米の消費活動の一つとして、毎年、「お米の料理教室」を実施しておりますが、ことしは五平餅づくりに挑戦していただきました。福小、宮小、月小の3校それぞれで開催日を設定し、夕方の時間を使って、ことしも実施したところでございます。
親子を対象とした教室では、7月23日に東秩父村「和紙の里」の協力を得て、「和紙グライダー作り教室」を開催し、小学生40名余りと保護者合わせて60名ほどの参加があり、大好評を博しました。できばえもすばらしく、でき上がったグライダーは、総合グラウンドに出て飛距離を競い、子どもたちは自作のグライダーに大満足の様子でした。
後期の教室については、「なめがわ郷土かるたの旅教室」あるいは「俳句教室」などを計画してまいります。
また、恒例の公民館の講演会ですが、10月18日の土曜日に元埼玉県教育委員会委員長、松井和氏をお迎えし、「子育てが育む絆」というテーマで開催してまいります。
次いで、第36回滑川町文化祭を11月1日から3日まで開催します。公民館を利用するサークルの皆さんの作品ばかりでなく、一般の方からも、できるだけ多くの作品を出品していただき、より多くの皆さんにごらんいただくよう今月の回覧でお知らせしているところでございます。
さらに、11月8日には「七つの祝い」の式典も控えております。間近になりましたら、またご案内等もさせていただきますので、公民館事業へのご協力をお願いしたいと思います。
最後に、文化財・エコ関係ですけれども、文化財関係ではエコミュージアムセンターにおいて、比企地区巡回文化財展を9月30日から10月5日まで開催いたします。今回は、「比企のタイムカプセル15〜比企の奈良・平安時代」というテーマで、比企地域における奈良時代・平安時代に関連した各市町村の品々を展示いたします。本町からは、おおむらさきゴルフ場の発掘調査で出土した土器や今年度新たに町指定文化財となった家形埴輪などを展示します。また、月輪の獅子舞、それから下福田のささら獅子舞については、解説パネルを展示していく予定でございます。
エコミュージアムセンター関係では、今年度は屋内での人工繁殖と中庭のビオトープにおける二枚貝による自然繁殖合わせて約750尾が誕生しております。
町制施行30周年を迎えることしは、ミヤコタナゴが淡水魚として国内初の天然記念物に指定されてから40周年、放流先の候補である森林公園も開園40周年を迎える記念の年にも当たることから、野生復帰、いわゆる試験放流の実験を目指して、国や県の関係機関と調整を行ってきたところでございますが、全国的に希少魚の密漁が後を絶たない中、残念なことに、7月には、ミヤコタナゴと同時期に天然記念物に指定されたタナゴの一種であるイタセンバラの保護に取り組む富山県氷見市において、埼玉県在住者が関与する密漁が発覚いたしました。
これを受け、稀少野生生物の野外への放流については、これを所管する環境省より放流後の密漁対策等の強化が求められることになり、森林公園を初め、関係機関と現在対策を協議しているところでございます。
野生復帰の早期実現に向けて、氷見市を初め、同様の事業に取り組む他の自治体とも連携しつつ、引き続き国や県との調整を行ってまいりたいと思います。
以上、大変雑駁ではございますが、教育関係の報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) これで行政報告を終わります。
暫時休憩といたします。再開は11時20分にお願いします。
休 憩 (午前11時07分)
再 開 (午前11時20分)
〇議長(金井塚徳一議員) 再開します。
◎常任委員会所管事務調査報告
〇議長(金井塚徳一議員) 日程第5、常任委員会所管事務調査報告を行います。
初めに、総務経済建設常任委員会で所管事務調査が終了し、委員長から報告書が提出されました。
委員長より調査報告をお願いします。
総務経済建設常任委員会、石川正明委員長、お願いします。
〔総務経済建設常任委員長 石川正明議員登壇〕
〇総務経済建設常任委員長(石川正明議員) 12番、石川です。総務経済建設常任委員会の所管事務調査報告をさせていただきます。
平成26年、今年度8月6日の日に、皆さんよく松島ご存じだと思うのですけれども、その隣町の宮城県宮城郡利府町、ここに文化複合施設について視察研修をさせていただきました。利府町は、文化複合施設基本構想・基本計画書というものを作成して、そのことについて詳しく研修をさせていただきました。滑川町でも複合施設建設に向けて検討がされているところでもありますし、また議会の総務経済建設常任委員会でも、昨年度、先進的な取り組みをしている自治体を何カ所か視察もし、検討を重ねてきました。そこで、今回の利府町に伺いまして、詳しい基本構想・基本計画書を策定し、もう用地確保というところまで来ている、そういう段階のところの町を視察させていただきました。
皆さんよくご存じと思うのですけれども、利府町もさきの東日本大震災で被災を受けた町でもございまして、一旦計画がとまったわけですけれども、それを乗り越えまして、いよいよ建設に向けて動き出したということでございます。
ご存じだと思うのですが、松島町と仙台市のちょうど間にある利府町なのですが、人口3万4,000人で、県営の宮城スタジアム、そしてセキスイハイムスーパーアリーナといった大型な集客施設や、仙台市や多賀城市にまたがる東北新幹線車両基地など、重要な施設を抱えております。
利府町は、仙台市中心部まで30分という地の利から、住宅開発も活発で40年余りにわたって人口は増加し続けております。
近年、住民の行政サービスに対する多様なニーズと人口増も相まって、芸術、文化、生涯学習活動に十分な対応ができる施設整備を迫られていたそうです。特に、人口動向に見合った公共施設の適正な配置や効率的な運営、地域の活性化等、多くの項目を慎重に検討をした結果、利府駅からも近い場所に2.2ヘクタールという広い候補地を決定し、今年度から用地確保をしているという、そういう状況でございます。事業につきましては、滑川町でも行いました、まちづくり交付金事業を使い、周辺整備とあわせて事業実施をしていくということでございました。
滑川町でも、今後、文化複合施設整備に向けて、今後複数年、1年とか2年でもいい、そういう複数年ということなのですけれども、時間がかかったとしても、きめの細かい基本構想、あるいは基本計画を策定し、今後滑川町が長期にわたって利用に耐える施設を整備していただきたいものでございます。
以上で、総務経済建設常任委員会、26年度の所管事務調査報告を終わりにさせていただきます。
〇議長(金井塚徳一議員) 次に、文教厚生常任委員会で所管事務調査が終了し、委員長から報告書が提出されました。
委員長より調査報告をお願いします。
文教厚生常任委員会、上野廣委員長、お願いします。
〔文教厚生常任委員長 上野 廣議員登壇〕
〇文教厚生常任委員長(上野 廣議員) 6番、上野廣です。議長の命により、文教厚生常任委員会県外所管事務調査報告を行います。報告書の朗読をもって報告とさせていただきます。
滑川町議会議長
金 井 塚 徳 一 様
文教厚生常任委員会
委員長 上 野 廣
所管事務調査報告書
文教厚生常任委員会は、平成26年度県外所管事務調査を下記のとおり、実施・終了したので報告いたします。
記
期 日 平成26年8月19日、20日
調 査 地 19日 長野県上高井郡高山村
20日 富山県中新川郡上市町
調査内容 1.高山村「アンチエイジングの里作り事業」について
2.上市町保健福祉総合センターを拠点に取り組む健康づくり事業について
調査結果
1.長野県高山村「アンチエイジングの里作り事業」について
1―1 高山村の概要
長野県の北西部に位置し、北は中野市、山ノ内町、南は須坂市、西は小布施町、東は群馬県六合村、草津町、姫恋村と接している。長野市の中心部から20キロメートルの距離にあり、東西17.8キロメートル、南北10.7キロメートル、総面積98.5平方キロメートルを有し、村域の約85%が森林・原野で占められ、森林地帯の多くが上信越高原国立公園に指定されている。高山村の人口は、平成26年9月1日現在、7,392人、世帯数2,391戸である。
気候は、内陸性気候のため、年間を通じて気温の日較差が大きく、夏季では最高気温が30度を超え、冬季では月の平均気温が氷点下となる。さらに年間降水量が850ミリメートル程度と少なく、全般的に西向きで善光寺平が一望できる日当たりの良い扇状地に、特産のりんごやぶどうなどの果樹を中心とした農業が展開されている。
1―2 「アンチエイジングの里づくり事業」について
長野県の平均寿命は、男女共に、全国第一位を継続しており、中でも高山村は、健康長寿の自治体として、順天堂大学白沢卓二先生が、高山村の自然、温泉、果樹園、産業構造、文化、コミュニティ単位、地産池消の食の伝統が長寿の要因になっている可能性が濃厚であるとして、注目している。
@ 高山村保健補導員会の活動状況について
本保健補導員会は、前身である母子補導員会の解散を受け、昭和53年4月1日に発足し、村内25地区から女性会員49名を選出し、任期2年、現在19期目であり、これまでの保健補導員経験者は約900名、保健補導員一人当たり平均45世帯を担当し、村民の健康の守り手として活動している。
主な活動としては、各地での保健予防啓発、健康づくり地区講習会の実施、基本健康検査、ガン検診等への協力、社会福祉協議会へのボランティア活動、救急法の講習会の実施などで、平成24年度特定検診受診率、66.7%を達成した。
A 高山村食生活改善推進協議会について
本協議会は、昭和47年5月発足、現在20名、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、食を通した健康づくりのボランティアとして活動、栄養教室修了者及び修了予定者を会員としている。
主な活動としては、伝達講習会(毎回テーマを決め、学習会及び調理教室を実施。糖尿病予防、高血圧症予防、災害時の食事など)、乳幼児からの食育推進(離乳食教室、子育てセミナー、保育園食育キャラバン隊など)、地産池消の推進(ソルガムの普及促進、郷土食の伝承)などを行っている。
B 高山村YOU遊ランド施設の見学・研修
平成5年にオープンした健康増進施設、(25メートル温泉プール、101メートルウオータースライダー、ウオーキング温泉プール)、屋内運動場(ゲートボール場、2面)、渓流広場、芝生広場、アスレチック広場、マレットゴルフ場などが整備されている。
平成14年より、温泉を利用した介護予防事業として、健康増進事業を開始している。水中運動教室を開催し、トレーニングルームも開設した。
1―3 高山村環境問題への取り組み・・・生ゴミリサイクル施設視察
高山村は「環境保全型農業推進の村」として、全国に先駆け、昭和57年に「地力増進施設(堆肥製造施設)」を開設し、村内の一般家庭、温泉旅館、飲食店から排出される生ゴミ、家畜ふん尿、エノキの廃オガ粉、農業集落排水汚泥などの資源を再利用した良質な完熟堆肥を生産し、農地に還元する資源循環型農業に取り組んでいる。
高山村の農産物は、資源循環により造られた優れた完熟堆肥を活用した土づくりや減農薬栽培への取り組みにより、安心・安全な農産物としてブランド化が図られている。
非農家含め全村で環境保全型農業を実践していることが評価され、第10回環境型農業推進全国コンクールで、農林水産大臣賞・大賞を授与されている。
2.富山県上市町「保健福祉総合センターを拠点に取り組む健康づくり事業」について
2―1 上市町の概要
上市町は新川平野の中央に位置し、富山市、滑川市、魚津市、黒部市、中新川郡立山町、船橋村と接している。富山市の東約15キロメートルにあり、東西約21.6キロメートル、南北16.1キロメートル、東南に長く延びた長方形をしている町である。総面積は、236.77平方キロメートル、人口2万1,814人、世帯数7,871戸、町域の大半は山間部が占めている。
町の特産品としては、サトイモ、グリーンアスパラ、キウイフルーツ、山菜、リンゴなどを中心とした農業が展開されている。産業は、製薬業が盛んで、多くの企業が薬品を製造・販売している。
2―2 「保健福祉総合センターを拠点に取り組む健康づくり」について
上市町保健福祉総合センターは、愛称:つるぎふれあい館と呼ばれ、館内に「アルプスの湯」という日帰り温泉施設があり、健康づくりの拠点になっている。源泉かけ流しの露天風呂、大浴場、圧注浴、寝湯、香湯、歩行浴、水風呂、サウナに加え、天然温泉に高濃度の炭酸ガスを溶かし込んだ人工炭酸浴泉が好評とのこと、源泉の泉質はアルカリ性単純温泉で神経痛・筋肉痛・関節痛・疲労回復などに効能がある。2階にある無料休憩所の大広間からは、雄大な剱岳を眺望することができる。館内への飲食物の持ち込みは自由で、子どもプレイルームや仮眠室もそろっている。この保健福祉総合センターを拠点に活動している主な事業を紹介する。
@ 健康づくりボランティア協議会の活動について
健康づくりボランティア協議会は、ヘルスボランティア協議会、食生活改善推進協議会、母子保健推進協議会で構成され、お互いが交流し、連携を図りながら自主的に健康づくり事業を推進している。
ヘルスボランティア協議会は、地域住民の健康づくりの実践活動、各種健康づくり活動の協力を行っている。主な活動は、ガン検診普及啓発運動、カミイチビガ体操の紹介、イベント・教室等の協力などである。特に、ガン検診は町内56ヶ所で実施している。
食生活改善推進協議会は、地域における食生活改善、健康づくりのための実践活動を行っている。主な活動は、保育所での食育、一人暮らし高齢者低栄養素予防弁当づくり、食事バランスガイドの普及・啓発などである。
母子保健推進協議会は、地域の母子保健活動を推進している。絵本の読み聞かせ、乳幼児健診・教室などの協力などである。
A 健康教室等の健康づくり事業について
上市町が健康づくりで目指す基本理念は、「確かな地域力でつくる心身ともに、生涯元気で暮らせる町」である。健康寿命を延ばすポイントは、「自分の健康は自分でつくる意義の定着と実践」、「生活習慣病の発症予防と重症化予防の推進」、「地域ぐるみによる健康づくりの推進」である。これらの課題に関連した健康教室を通して地域住民とともに目指すところは、先ず、自分の健康づくりに取り組むことができること、家族への健康づくりの働きかけができるようになること、地域住民の健康状況にも関心をもつことができれば、地域ぐるみで健康づくりに取り組むことができるようになり、生涯元気に暮らせる町になるということである。
このような考えのもとに、上市町第二次健康づくり推進計画には、家庭や地域、学校、職域、医療機関、行政などが一体となり、町民が主体的な健康づくりを推進する上での指針を策定している。
B 総合型地域スポーツクラブ「上市町総合スポーツクラブ」“さんさん”について
平成15年に、総合型地域スポーツクラブ「上市町総合スポーツクラブ」“さんさん”を設立し、スポーツによる健康づくりの核になっている。住民ニーズの調査を行い、教室数を増設したことにより、子どもから高齢者まで多くの住民が積極的にスポーツに取り組んでいる。平成17年度には、『介護予防運動』教室を主催し、総合型地域スポーツクラブが主催する高齢者介護予防事業として注目されている。平成18年度からは、『介護予防運動』教室を上市町主催のハイリスクアプローチの教室とクラブ独自のポピュレーションアプローチ教室に分け、高齢者の介護認定状態に応じて参加できるようにし、自主的に介護予防に取り組めるよう、各地区公民館を会場として定期的に実施してきている。
3.感想
高山村も上市町、ともに健康長寿の町づくりを目指し、自分たちの住んでいる自然環境や特色を十分に活かし、知恵と汗を流し合いながら住民全体を取り込んでの健康づくりを行っている。実施している事業も多彩で、素晴らしい内容であった。そのために、多額の投資を行っているが、住民の健康維持・増進が担保できるのであれば、決して無駄な投資ではないと考える。わが町の健康長寿の町づくりを推進するために、先進地から学ぶべきことが多く、内容を取捨選択し、充分検討を重ね、取り組んでいくことが必要であると感じた。
以上で終わります。細かいところは議会事務局にありますので、ご参照ください。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 以上をもちまして、常任委員会所管事務調査報告を終わります。
◎全議案の一括上程、説明
〇議長(金井塚徳一議員) 日程第6、全議案の一括上程を行います。
事務局長に朗読願います。
〔事務局長朗読〕
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田町長より提出議案の説明を願います。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 町長、本定例会に提出させていただきます認定及び議案の説明をさせていただきます。
初めに、認定第1号 平成25年度滑川町一般会計及び特別会計決算の認定についてでございますが、地方自治法第233条第3項の規定に基づき議会の認定をお願いするものでございます。
認定第2号 平成25年度滑川町水道事業会計における剰余金処分及び決算の認定については、地方公営企業法第30条第4項の規定に基づき、議会の認定をお願いするものでございます。
議案第38号 滑川町保育の必要性の認定基準に関する条例の制定について、議案第39号 滑川町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の制定について、議案第40号 滑川町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について及び議案第41号 滑川町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定については、平成27年度より始まる子ども・子育て支援の新制度が実施されるに当たって、事業にかかわるそれぞれの基準等を町で条例化する必要があるため、4つの条例を新規に制定したいものでございます。
議案第42号 滑川町重度心身障害者医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定については、埼玉県の重度心身障害者医療費支給事業補助金交付要綱の一部が改正されたことに伴い、関連する本町の条例の一部を改正するものです。
議案第43号 滑川町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定については、昨年の12月議会で議決いただいた改正条例の施行日を1年早める改正をお願いするものでございます。
議案第44号 平成26年度滑川町一般会計補正予算(第3号)の議定については、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億9,118万6,000円を追加し、歳入歳出それぞれ60億9,170万6,000円としたいものでございます。
議案第45号 平成26年度滑川町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出の総額に8,631万円を追加し、歳入歳出それぞれ16億6,931万円としたいものでございます。決算による繰越金と保険給付費の増額が主なものでございます。
議案第46号 平成26年度滑川町介護保険特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出の総額に6,703万5,000円を追加し、歳入歳出それぞれ10億4,036万8,000円とするものでございます。決算による繰越金の増額が主なものでございます。
議案第47号 平成26年度滑川町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出それぞれ1,101万円を追加し、歳入歳出それぞれ1億2,908万5,000円としたいものでございます。決算による繰越金の増加が主なものでございます。
議案第48号 平成26年度滑川町下水道事業特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出それぞれ1,728万9,000円を追加し、歳入歳出それぞれ4億4,528万9,000円としたいものでございます。決算による繰越金と総務費と事業費の増額が主なものでございます。
議案第49号 平成26年度滑川町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出それぞれ1,409万3,000円を追加し、歳入歳出それぞれ9,409万3,000円としたいものでございます。決算による繰越金と事業費の増額が主なものでございます。
議案第50号 平成26年度滑川町浄化槽事業特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出それぞれ212万5,000円を追加し、歳入歳出それぞれ1億3,412万5,000円としたいものでございます。決算による繰越金の増額が主なものでございます。
議案第51号 字の区域を変更することについては、中尾下田地区の圃場整備事業の完成に伴い、換地処分後の整備された導水路をもって新たな字界とするものでございます。
議案第52号 町道路線の廃止については、町道路線の払い下げによる廃止をお願いしたいものでございます。
議案第53号 町道路線の認定については、町道路線の払い下げ及びつけかえによる整備を行ったので、認定をお願いするものでございます。
以上、2認定及び16議案を提出させていただき、議案の説明とさせていただきます。
なお、詳細につきましては、その都度担当課長より説明いたします。十分なるご審議を賜りまして、原案どおり速やかなご承認をご議決いただきますようよろしくお願いを申し上げまして、説明といたします。
◎請願第8号の上程、説明、委員会付託
〇議長(金井塚徳一議員) 日程第7、請願第8号を議題とします。「集団的自衛権行使を容認する閣議決定を撤回するよう求める意見書」を提出するよう求める請願を議題とします。
事務局長より朗読願います。
〔事務局長朗読〕
〇議長(金井塚徳一議員) 朗読が終わりました。
本請願につきましては、上野憲子議員、上野廣議員が紹介議員であります。代表して上野憲子議員に内容説明をお願いします。
〔11番 上野憲子議員登壇〕
〇11番(上野憲子議員) この請願につきましては、先ほど説明がありましたように、上野憲子、私と上野廣議員と2人で紹介議員となっておりますが、私のほうから朗読をもって説明にかえさせていただきたいと思います。
請願書
平成26年9月18日
滑川町議会議長
金 井 塚 徳 一 様
要旨
「集団的自衛権行使を容認する閣議決定を撤回するよう求める意見書」を提出するよう請願します。
理由
私たちは第二次世界大戦後の混沌と絶望の中から、力をふりしぼって立ち上がり、再び戦争の惨禍が起こることのないよう決意し、そのことを具体的な形にした新しい憲法を持って戦後の苦難に満ちた道を歩き始めました。私たちは憲法を守り、同時にその憲法に守られて、軍事費に貴重な予算を費やすことなく、豊かな国造りに精進し、70年もの間後世に誇れる、奇跡のような平和な歴史を刻んでまいりました。
代々の政府も国民と心を一にして、国としての自衛の権利は持ちつつも、日本が攻撃されていないのに海外で武力を行使することは、憲法上許されないとしてきました。
しかるに、安倍政権は集団的自衛権行使を、憲法を変えることによってではなく、憲法解釈を変更することによって容認すると閣議で決定しました。この国を、再び戦争ができる国に変えたいというのです。今は決定権がない若い世代、特に子どもたちの将来が心配です。
この決定には二つの点で大きな疑問があります。一つは憲法の精神(恒久平和主義と平和的生存権の保障)に反する疑いが強いという「理念」上の疑問。もう一つは国会で十分な話し合いをすることなく閣議で決定してしまったという「手続き」上の疑問(立憲主義、議会制民主主義の否定)です。言うまでもなく、憲法は国の最高法規です。政府および国務大臣他の公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負っています(日本国憲法第99条)。閣議の憲法解釈変更で憲法を変えることはできません。憲法を変える手続きは憲法自体の第96条に定められています。各議院の総議員の3分の2以上と国民の過半数の賛成が必要です。
憲法が定めた基本的な国のありようをこのように安易に変えることに私たち町民有志は反対です。町におかれましても、政府に対して今回の閣議決定はとりあえず撤回し、国会における更なる議論と国民への丁寧な説明を求める意見書を採択して下さるよう請願します。
「集団的自衛権行使を容認する閣議決定を撤回するよう求める意見書」を提出するよう求める請願に同意いたします。
請願者、滑川町・集団的自衛権行使を容認する閣議決定を憂慮する町民有志
名前:中垣公吾 住所:〇〇〇〇〇
名前:金井美彦 住所:〇〇〇〇〇
名前:主山しのぶ 住所:〇〇〇〇〇
名前:福田紀子 住所:〇〇〇〇〇
名前:海東真美子 住所:〇〇〇〇〇
他556名
紹介議員:上野 憲子
〃 :上野 廣
連絡先 中垣公吾
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 請願内容の説明が終わりました。
お諮りします。本請願につきましては、総務経済建設常任委員会に付託し、会期中の審査に付したいと思います。これにご異議がございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(金井塚徳一議員) 異議なしと認めます。
よって、請願第8号につきましては総務経済建設常任委員会に付託し、会期中の審査に付すことに決定しました。
暫時休憩といたします。再開は1時ちょうど、お願いいたします。
休 憩 (午前11時59分)
再 開 (午後 1時00分)
〇議長(金井塚徳一議員) 再開します。
お諮りします。午後の会議ですが、時間の都合で休憩時間をとらずに進めさせていただきたいと思います。
なお、トイレ等に行く必要が生じた場合は静かに退席していただいて結構です。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(金井塚徳一議員) 異議なしと認めます。では、そのように進めさせていただきます。
◎一般質問
〇議長(金井塚徳一議員) 日程第8、一般質問を行います。
一般質問は通告順に行います。答弁を含み50分とします。質問形式は、対面一問一答方式といたします。
議長より指名を受けた質問者は、最初から質問席に着き、1回目の質問は、通告した質問事項全てを一括質問してください。そして、一括答弁を受ける。2回目の質問からは、1回目の質問順位に関係なく一問一答方式とします。ただし、1回目に一括質問をしないものは再質問できないものとします。
◇ 森 田 泰 雄 議 員
〇議長(金井塚徳一議員) 通告順位1番、議席番号8番、森田泰雄議員、ご質問願います。
〔8番 森田泰雄議員登壇〕
〇8番(森田泰雄議員) 8番、森田泰雄でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に基づいて質問をさせていただきます。
まず第1、農地中間管理機構について。5年前に農地法が改正になり、農地の所有者の委任を受けて、市町村、農協、その他が集積を実施することになっておりましたが、残念ながら当町はJAに全面的に依頼しておりましたが、実績がありませんでした。
それにかわる内容として、本年3月に施行の農地中間管理機構として、県直轄の機構が誕生いたしまして、実務は埼玉県農林公社が農地を借り受けて、公社のホームページに公告し利用者を募集するシステムができました。以下に質問をさせていただきます。
@公社が地権者より借り受ける方法などはどのような手順で行いますか。
A町は利用計画配分案を作成するとありますが、どのような計画を作成するのですか。
B地権者より申請をすれば、公社は全て借り受けてくれて、地代の補填はされますか。
4番目、集積農地を農業生産法人なり株式会社に利用していただく場合、公社、町、地権者の関係はどのようになりますか。利用権の設定はどのようになりますか。
大きな2番、農業生産法人化の推進についてでございますが、現在、認定農業者により多くの面積を耕作してもらっており助かっております。認定農業者は家族ぐるみの経営ですが、後継者がいない場合は継続することはできません。5年先、10年先を考慮し法人化の指導をお願いいたしたいと思います。
法人化の希望者を待っているのではなく、法人化の設立の説明やPRをしてください。
町内の認定農業者に対する指導をお願いし、町内の人たちによる法人化が一番よい方法ですので、ぜひ強力に推進していただきたいと思います。どのように設立対応を図るのか、お伺いしたいと思います。
大きな3番目、農業経営を営もうとする若者等の育成確保。若者が農家参入の申請をしますと、年間150万円の国からの補助を受け、5年間継続支給ができることになりました。しかし、5年未満でも年間250万円の所得が確保されますと補助金は打ち切られます。
県の考え方は、1人当たりの労働時間を1,800時間と設定し、年間所得250万円を目標としております。
1,800時間は一般サラリーマンの就業時間に相当し、年間250万円はパートや派遣従業員並みの所得であります。
農業は、機械類の設備投資や農作物原料の仕入れや農地の集積が必要です。これからの農業参入は厳しいものがあります。
株式会社は、一般農家にできない広大な農地の確保や大型機械の導入、選荷場等の自動化に取り組み人件費の低減を図ることができます。
農業を希望する若者に対しては、株式会社のサラリーマンとして就労し、農業技術を習得し独立を考えるよう指導を図るべきと思いますが、ご意見をお伺いしたい。
大きな4番、圃場整備後の対応といたしまして、先祖代々引き継がれてきた小さな区割りの変形した水田が、圃場整備によって耕作のしやすい美田と生まれ変わりました。
@圃場整備後の耕作者も高齢となり、いつまでも続けることはできません。公社に積極的に依頼し、5年先や10年先も休耕のない美田として農地が確保できるように、今から対応を検討していただきたいと思います。
A圃場整備に水田を畑として集約いたします方がおるのですが、相続等で不在地主や水田として耕作できないために畑に変える地権者も多く、整備後草が繁茂している状態です。行政としてどのように考えておりますか、対応をお聞かせください。
大きな5番、健康増進について。医療費の低減を図るには相当の時間を要します。これから高齢者が増加する対応として、何歳になっても体を使い、頭を使わないと脳細胞がどんどん退化、減少し、認知症等になる傾向が高くなると言われております。
対応策といたしましては、シルバー人材センターや社会福祉協議会、町としてあっせんできる職場を紹介していただき、労働ができない人は手足を使う仕事や頭を使う仕事について、高血圧症の方でも家から出て体を使うことで責任感が芽生え、何もしないで家で酒を楽しんでいるようでは持病は悪くなるばかりです。
健康増進のために、高齢者にどのような仕事でもよいので、体を動かし健康維持ができるよう、行政全般で検討をしていただくよう意向をお聞きいたしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(金井塚徳一議員) それでは、質問に対して、まず吉田産業振興課長、答弁を願います。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問について答弁いたします。
質問1の農地中間管理機構についての質問の中の@の公社が地権者より借り受ける方法はどのような手順で行いますかについてですが、農地を貸したい地権者より、農地中間管理機構を活用するということで農地貸付意向申請書を受け、町から農林公社に申請し、受け手希望者の公募を公社のホームページで行います。町は、公社から受け手の応募申込書のリストを審査し、農地利用配分計画案を作成して農業委員会の意見を求めます。計画案が適正であれば、農地利用計画案と農業委員会の意見書をつけて公社に申請いたします。公社は、それを受けて現地調査をまた行い、農地利用配分計画を決定し、認可申請書をつけて埼玉県知事に申請をいたします。県は、認可申請書があった旨を公告しながら、適正であれば認可し、町、農業委員会に通知をして手続は終了となります。これが手順です。
それと、ちなみに出し手の地権者と公社の契約につきましては、農業経営基盤促進法、または農地法3条に基づいて行っていきます。
次に、Aの利用計画配分案を作成するとありますが、どのような計画を作成するのですかという質問についてお答えいたします。農用地利用計画配分案につきましては、出し手希望者状況につきまして、農地の中間管理権が取得できるか公社で可決を決定し、町は応募申込書をもとに受け手希望者が明らかに不適切でないかを審査し、受け手の農地面積、配分計画を決定するものでございます。
次に、3の地権者より申請があれば公社は全て借り受けてくれて、地代の補填はされますかの質問につきましては、町が作成した人・農地プラン、地域の話し合いをもとに農地の利用状況等を確認し、農地中間管理事業に該当すれば、全て借り受けられます。農地の賃借料または補助金等も活用できるということです。
次に、Cの集積農地を農業生産法人なり株式会社に利用していただく場合、公社、町、地権者の関係はどのようになり、利用権の設定はどのようになりますかの質問につきましては、町は人・農地プランや土地改良区域内の地権者との話し合いの結果、農地中間管理事業が実施可能であれば、地権者と公社の仲介役となり、地権者と公社で利用権を組んでもらいます。公社と受け手に関しては、農用地利用配分計画案の認可の申請書で認可になれば、県のほうですね、認可になれば自動的に受け手に貸し付けとなるということです。
次に、大きい2番のほうの農業生産法人化の推進についての質問につきましては、農業経営法人化をした場合、個別経営体と大きく異なることは、農業の経営と家計が分離され、働く者には報酬や給料が支払われることです。町の認定農業者は37名おりますが、会議等で積極的に説明、PRに取り組んでおります。設立の対応につきましては、農業生産法人を設立するにはメリット、デメリット、法人の要件等もありますので、説明、ご理解をしていただいて、納得の上で、法人化に向けて積極的に取り組んでまいりたいと思います。
次に、大きな3の農業経営を営もうとする若者等の育成確保についての質問につきましては、町の認定農業者のほとんどは稲作中心でございます。稲作は機械代だけでも相当費用がかかり、稲作だけで生計を立てていくのは非常に困難だと思います。町内でも補助金を活用し若者を受け入れているところはありますが、野菜が中心となっております。作付が複数回数できるのと、農業機械が稲作より少ないというのが経営をしやすいところだと思います。若者に指導するならば、畑作から入り、将来は多角経営に移行し、できれば農業生産法人の設立をお願いしていきます。
次に、大きな4番の圃場整備後の対応についての質問につきましては、1番、2番とも同じような答えなので、お答えしたいと思います。圃場整備完了後、土地改良組合、地域との話し合いの中で、将来の計画を話し合い、農林公社が行っている農地中間管理事業をフル活用して今後進めていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(金井塚徳一議員) 続きまして、質問5の健康増進について、山下健康福祉課長、答弁願います。
〔健康福祉課長 山下 進登壇〕
〇健康福祉課長(山下 進) 健康福祉課長、森田議員さんの質問にご答弁させていただきます。
高齢者が元気で健康な日常生活を送ることができるようなサポート体制を充実するために、地域では包括支援センターによる憩いの広場や、社協が実施しているいきいきサロン等などに高齢者の集まれる場所を提供しております。そういったことによりまして、認知症にならないような施策という形に取り組んでおります。
また、健康福祉課では、高齢者の仕事のあっせんは特には行っておりませんが、町内にはシルバー人材センターとか社協等があり、高齢者が持っている技術、経験を生かし、生きがいのある生活と健康維持を含め、能力を発揮できる場づくりとして登録をしていただきまして、仕事の提供を受けていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田泰雄議員。
〇8番(森田泰雄議員) いろいろありがとうございました。第2質問といたしまして、まず1番の地権者が農地の賃貸意向申請書を提出、受理された場合は、2年間は受け手が決まらなくても公社より農地の賃借料は支払われると。受けた田畑全てで農地が対象になるかどうか、いかがですか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
農地中間管理権がついた農地につきましては、2年間賃借料を支払い、草刈り等の農地の管理も公社が行っていくと決まっておりますので、よろしくお願いします。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) 今までの農地法では、市町村が農地を集約しても金は支払われなかったのですけれども、今度の改正によって2年間は公社が借り受けて地代を払っていただける。しかし、その2年間の間にインターネット等で公社が受け手を探してもらえれば継続できるけれども、2年間の間に受け手があらわれなかった場合には、もとへ戻すのですか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
今の質問につきましては、一応、公社のほうで1年間はホームページで公募を募集するとあります。2年間を過ぎますと、実際にはそれが切れるということで、地権者のほうに返るという意向になりますけれども、実際にこれを改良区なり全体で取り組むものですから、そういうことがないように、うちのほうも選ぶときにそういう土地を選んでいきたいという形になりますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) 次に、この募集がホームページで決まったとして、契約は農業経営基盤強化促進法、または農地法で契約を締結するとありますが、これは簡単に言って、どのような手続をすればよろしいのか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
今の質問につきましては、うちのほうでは主に農業経営基盤促進法、いわゆる通常の利用権を設定して、年に2回行っていくという感じになります。なぜ利用権かといいますと、農地法3条になりますと農業委員会の手続だとかいろいろありますので、また今はないのですけれども、小作料とか、そういう関係も出てきますので、地権者に強い権利が3条ということでつきますので、今の通常の利用権のほうを設定していきたいと思います。それと、借り手のほうでは認可のほうで貸し付けとなりますので、その2つの契約となりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) わかりました。そうしますと、今度、地権者より貸付意向申請書の提出を待たないで、ぜひ積極的に圃場整備後の畑や田んぼについてぜひ申請をしていただくと。それで、今、圃場整備した後でも、畑については、羽尾表地区や羽尾中部の圃場整備後の畑がほとんど耕作しておりません。貸付意向申請書を地権者によく説明をして、ぜひ公社に申請をし、耕作の推進を図っていただきたいと。これは、やはり公社が申請しても受けてもらえないというようなこともあるようですけれども、圃場整備したところはほとんど大丈夫なのでしょう。その辺をひとつ確認したいのですけれども。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
圃場整備したところは、人・農地プランにも全部入っております。それを優先的にうちのほうは中間管理機構に貸し出しますので、土地改良区の役員さんを中心に地権者も含めて、農地中間管理事業は、内容をうちのほうで説明して積極的に権利取得に取り組んでいきたいと思います。中間管理事業といって、中間管理権というのがありますので、権利がとれるということで、土地改良を中心にうちのほうはやっていきますので、それは問題ないと思いますので、よろしくお願いします。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) 今権利は、一応圃場整備したところはとれるだろうということですけれども、そのほかにもまだ畑等で休耕及び放棄地があるのですけれども、そういうのは申請をして、公社が見に来て、それでいいとか悪いとかの判断はそこでしていただけることになるわけですか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
土地改良区外でも、そういう土地があったときに、ある程度まとまった土地、小さい土地一つだと中間管理事業となりませんので、ある程度まとまった土地で、急傾斜地ではないだとか、ある程度農業機械が入ると、そういうようなところを申請する前にうちのほうでも審査して、公社と話し合って、そこが管理権がとれるということでうちのほうは申請いたしますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) ありがとうございました。今、圃場整備した以外のところも結構広いところもありますので、産業振興課を中心としてその辺の調査をして、できれば地権者から申請を待つのではなくて、ぜひ、こういう制度があるので、この制度を採用してやったらどうかというようなことをぜひPRしていただきたいと。
それで、まだ農地を貸してしまうと耕作権が発生してしまって返してもらえないというような人がいっぱいいるのですよ。これはもう法律が改正になって、そういうことはないということになっているのですけれども、年配の方たちはもう貸したらだめだと、もう返ってこないからというような心配をしている人がいるのですけれども、ぜひそういう心配をなくすようなPRをぜひとっていただきたいと思います。
それと、次の質問ですが、人・農地プランというのが町でもできておるのですけれども、簡単に、この人・農地プランというのはどういうものかを説明をしていただきたいと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
人・農地プランですが、簡単に申しますと、人と農地の問題を解決するための未来の設計書でございます。滑川町の5年、10年後の農業を行うプランというもので、平成26年3月に作成して、地区的には土地改良を中心に10地区指定しております。現在8地区が担い手認定農業者を複数張りつけてあります。あとの2地区は、森田さんの中部地区、まだ改良区進行中で、あと両表地区もこれからやるということで、2地区のほうは担い手等がまだ張りつけていないのですけれども、圃場整備が大体終了しますと、その中で誰が担い手になるかということで、複数の担い手を張りつけるということで人・農地プランはつくらせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) ありがとうございました。
今、認定農業者が滑川町に37名おりますが、本当にこの皆さんが、37名の皆さんが一生懸命やってもらっておりまして、この皆さんがおらなかったら、もっともっと休耕がふえて草ぼうぼうになっているのではないかと思いますけれども、非常にありがたく感謝している次第でございますが、先ほども言いましたように、一匹オオカミでございますので、後継者がいないと後が続かない。そういうことで、できれば農業生産法人の設立をこの中からでもいいから2人ないし3人で法人化をしていただいて、法人化をしていただければ継続性が出てくるわけです。それで、もし大手の株式会社なり、何なりと手を組んでやることによって、さらに農地の拡大もでき、大型機械化もでき、合理化もできるようになるのではないかと思いますけれども、その辺の強力に法人化の進めをしていただきたいと思いますけれども、その辺をどのように考えておるのか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
農業生産法人の設立ということで、この前言いましたとおり、メリット、デメリット、または法人の要件等もいろいろあります。その中で、認定農業者ですから家族もいますので、家族とかいろいろ話し合って、法人化に向けていけばいいと思いますけれども、森田さんが言うように、個人個人やられている方というのが多いものですから、その中で実際に平均年齢も今は65以上までいってしまっていると思いますので、結局若い人に法人化に向けてうちのほうは積極的に取り組んでいきたいと思います。
また、大手の会社とか、そういう会社が来るようなことがありましたら、うちのほうもこういう土地があいていますとか、そういう形で中間管理機構を利用しながら今後進めて、でかい法人化が来るように、またそっちのほうも積極的に取り組んでまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) ちなみに、滑川町の農業生産法人は何社ありますか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
農業生産法人的なものは3社です。その中で、木村養鶏さんは株式会社ということで、農業生産法人、同じなのですけれども、そういうことで株式会社形式になっておりますのでよろしくお願いしたいと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) 次に、若者の育成確保でございますけれども、県から150万円の5年間は補助があると言いますけれども、年間の就労時間が1,800時間、それで農業の場合には農閑期もあるので、1,800時間というのは妥当な線なのかどうかわかりませんけれども、農業をやっている場合には朝から晩まで忙しいときは忙しいということで、1,800時間内でおさまるのかどうかわからないのですけれども、年間所得を250万円を確保するというものも非常に難しいと思うのです。それで、この決算報告の中で、高卒と大卒の初任給が出ておりましたけれども、これで比較しますと、高卒で年間230万4,000円、大卒で285万2,000円というような形になるのですけれども、この若者が就労して250万円を確保するのは非常に至難のわざだと思うのですけれども、この辺の設定は県としてはどのような考え方でやったのか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
基本的に250万円というのは、ある程度の新卒の給料を基本にしてやっていると思います。250万円といいますと、ある程度、今も言ったとおり、畑作から入って、できればビニールハウスだとかそういうようなハウスをやれば250万円というのもオーバーはできると思いますけれども、実際にそれについての初期投資が結構かかりますので、サラリーマンのただ給料をもらっている250万円よりかは、実際に農業をやっての250万円のほうが本当に厳しいと思います。
それを実際にうちのほうも150万円補助を出して350万円という形にはなると思いますけれども、それでもある程度の年齢がいった場合には苦しいという形になりますので、今後もそれが実際に食べていけるという時代になるようにうちのほうも取り組んでまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) 非常に難しいと思うのですけれども、この若者というのは40歳までのことを言っているのです、県は。そうしますと、いずれにしても、親からの農地を多少引き継いだとしても、滑川町の平均農地面積は6.7ヘクタールぐらいしかないので、いずれにしても、この農地を拡大してやらないことには250万円は確保できないと思うのですけれども、その辺、これからの課題でございますので、産業振興課としても、ぜひ強力にご指導をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それと、圃場整備後の対応なのでございますけれども、確かに圃場整備しますと町長のいつも言っておられるように、非常に耕作がしやすくなってきておるのですけれども、機械がどうしても必要になりますよね。機械が必要になって、今までの小さな田んぼの機械に比べますと3倍、5倍と大きくなるので、どうしても機械が小さくて効率が悪いというような状況もあるのですけれども、それにしても、やはり曲がりくねった畦畔ではなくて真っすぐの畦畔になりますので、作業性は非常に上がってきておるということで、今の段階では、認定農業者によってほとんど圃場整備したところの水田は利用していただいておるということでございますが、認定農業者も六十何歳に平均なっていますので、やはりこの辺のことも相当検討していかないと、もう既に5年先、10年先のことまでもちゃんと考えて、先ほど言いましたような人・農地プランを十分に検討していただいて、この辺をやっていただけたらというふうに思いますが。
それと、今、畑にした人は、農業ができないので、畑にしておけば誰かに借りていただけるのではないかという考えを持っている人がいるのですけれども、ぜひその辺は、圃場整備のところは審査も受けられるそうですから、ぜひ畑については積極的にやっていただきたい。
僕が見たのは、表地区と中部地区の畑なのですけれども、そのほかの以前にやったところの畑の状況はみんな耕作されていますか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんのご質問についてお答えします。
ほかの地区につきましては、ほぼ耕作はされていますけれども、相続等で町外に移った方だとか、そういう方がおる場合には、ある程度草が繁茂しているというところもあります。実際に滑川の土地改良は、昔と違って8反なり1町なりの田んぼになっていますから、田んぼの効率は10倍ぐらいふえたという形で、田んぼのほうはいいのですけれども、畑のほうは谷津ということで、急傾斜地、急なところありますので、機械を乗るにも怖いというところは、ある程度そういう形で草のところが残っているという形になりますけれども、その点もうちのほうで今いろいろ考えておりまして、何か果樹でも植えて、それを対応するとか、そういう形でうちのほう今後考えていきますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) ありがとうございました。
それで、今、もう一つ、この農地問題についてはお聞きしたいのですけれども、圃場整備していないところでも畑関係で相当草が繁茂しておって、人家の周りにもあって、冬なんか枯れて危険でしようがないという方もおるのですけれども、農地法が5年前に改正になって、そういうところについては、農業委員会なり産業振興課がある程度指導して、それを刈るなりなんなりの指導をしなさいということになっていますけれども、その辺どうでしょうか。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、森田議員さんの質問についてお答えします。
実際には、繁茂しているところもあります。その中で、農業委員会のほうで利用状況調査、今後やっていきます。その中である程度、そういう、あると再生ができないとかいろいろ繁茂しているところの点がありましたら、うちのほうも指導はしますけれども、今、実際には指導は行っておりません。それが火事だとか危険とか、そういうことが起こり得るのでしたらうちのほうでも指導を行いますけれども、ある程度草が生えているところとか、そういうところはうちのほうにも電話なり、あれが来ますので、それは文章的なもので指導を行っております。それで、町外地主とかそういう地主がいるのですけれども、そういう人はうちのほうの産業振興課のほうで刈ってくださいよとか、そういう形でうちのほうは文章で地番を入れて町外地主には指導しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) ぜひ、その辺の文章をもって強力に進めていただきたいと思います。
次に、健康増進についてでございますが、65歳以上の全国の高齢者が26%を超えたと敬老の日に報道されました。団塊の世代の人たちも加わり、健康年齢を維持更新するためには、体を動かし、頭を使うことが大事ですということなのですが、町内のあらゆる公共施設内に優先的に高齢者が就労していただく配慮をしていただきたいと。先ほどの答弁の中で、人材センターとか福祉協議会等でやっていただけるということなのですけれども、この辺総括して、代表して副町長にこの辺のご意見をお伺いしたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
〇議長(金井塚徳一議員) 柳副町長。
〔副町長 柳 克実登壇〕
〇副町長(柳 克実) 副町長、森田議員のご質問に答弁を申し上げます。
私、今、シルバー人材センターの理事長を仰せつかっております。町内の多くの皆さんにシルバー人材センターの会員になっていただいて、働いていただいておるということでございます。
しかしながら、先ほど森田議員さんからもご質問があったように、さらにそのような人材センター等を活用いただく中で、元気に働く高齢者の皆さんをつくり、明るい地域づくりに貢献していただきたいというふうなことだと思います。
シルバー人材センターでは、昨年度広報を発刊いたしました。そのような中でも会員の募集をしておるところなのですが、現実的にはなかなか会員のもう少しなっていただいて、いろいろな事業で活躍いただきたいと思っておるところなのですが、なかなか会員がふえないという状況でもございます。理事会等もやって、これらの点についても意見交換をしておるところなのですが、さらにご質問いただいたこともございますので、理事会等でも議会としての質問でこういうものが出ましたということで、意見交換をして会員になっていただいて、ご活躍いただくような場をさらに提供していきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 森田議員。
〇8番(森田泰雄議員) ありがとうございました。
ぜひ、シルバー人材センターの、より以上の人が集まるような場所も選んでいただいたり、PR活動をどのようにしたらいいか研究していただいて、できるだけ、来てちょっと動くだけでもいいわけですから、うちにただいるだけだと責任感が出てこないのです。ですから、責任感をある程度持っていただくということは、やはり自分の行動を、いつ幾日にシルバーに行くのだというのを手帳なら手帳に書いたり、カレンダーに書いたりして、恐らく頭も使う、そういうことをやることによって健康の増進につながるのではないかと思いますので、ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(金井塚徳一議員) 以上で森田泰雄議員の一般質問を終わります。
◇ 長谷川 元 夫 議 員
〇議長(金井塚徳一議員) 通告順位2番、議席番号7番、長谷川元夫議員、ご質問願います。
〔7番 長谷川元夫議員登壇〕
〇7番(長谷川元夫議員) 7番、長谷川、久々の一般質問を行います。
まずは、町長には、再選おめでとうございます。引き続きの町政運営、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
そしてまた、当然、町村会も継続をされ、全国での活躍も期待できるということだと思います。私は、今回のような質問をできることを大変うれしく思います。吉田町長が全国47都道府県の代表の一人として、全国町村会という連合組織の中で、国や県と近い形で活動ができる、そして我々は、その様子、内容をじかに聞けるし、要望等も伝えることができる大変ありがたい機関であると考えております。そのことも私が吉田町長の再選を望んだ理由の一つでもあります。
一方、町長には、この緊急事態とも言われる実情にある地方、とりわけ埼玉県の町村全体の今後の行く末をも担う責任も継続するということにもなります。あの一日で終わった選挙には、比企郡内初め県内各地の首長が激励やお祝いに押しかけました。そのことからも、吉田会長に対する期待度がうかがえるのではないでしょうか。
全国町村会は、内閣、国会に対し意見具申ができる団体であります。今後の地方行政の諸課題、少子高齢化、人口減少対策、経済の再生、農業、社会保障、税制、後ほど同僚議員が指摘をする空き家等の問題、分権改革、もちろん震災被災地の復興が最重要政策であることは言うまでもありません。これらの諸課題に対し、全国町村会として、どのような行動、活動を進めていくのか、私の持ち時間もございますので、個々の課題ごとでなくて結構です。今後の方針をお聞かせ願えればと思います。
本年5月に公表された日本創成会議分科会の消滅自治体リストが呼び水となり、地方の消滅を許せば、日本の国力そのものが衰退する。数十年先まで見越して、日本を一からつくり直すとの気概と展望を持った構想を練る必要があるとし、9月3日の第2次安倍改造内閣発足とともに、まち・ひと・しごと創生本部が創設をされました。29日召集予定の臨時国会、地方創生国会と銘打ち、地域支援のための基本法案、まち・ひと・しごと創生法案及び地方再生法改正案が提出をされます。
国会において、地方分権の推進に関する決議が行われたのが1993年、平成5年のことであります。衆参両院とも、全会一致のもと採択をされました。東京一極集中を排除し、中央集権的な行政のあり方を問い直すとして、地方分権、地方主権、いろいろな呼び名をつけ、「これからは地方の時代ですよ、さまざまな権限を移しますよ、あらゆる支援をしますよ、どうぞ自主性、自立性を持って頑張ってください」といたしました。
しかし、20年がたっても、地方においては少子高齢化が進み、人口減少は一向に歯どめがかからない。そして、創生会議からは驚きの数字が出た。これは、地方だけに任せておいたのでは無理がある。やはり国が前面に立ってやるしかない。いっそ地方の形からして変えてしまおうか。日本を一からつくり直すとは、そんな国の方針が感じられないでしょうか。
もちろん地方にも言い分はあります。地方分権決議には、国から地方への権限移譲に加え、地方税財源の充実強化もうたわれていたはずです。しかるに、現実的には現在の法定受託事務といった、一見格好のいい用語に変え、国からの委託事務は相当ふえた。しかし、税財源の充実や都市や農村の土地利用を決める権限などは、いまだに自立していない。これも現状であります。
そうした中での地方自治体の一つ、我が滑川町の現状に目を移すと、平成の大合併の波にも乗らなかった。ある意味では、正解だったのではないか。特例債というあめに飛びついたと言っては失礼ですが、時のたつのは早いもので、その返済期日が近づいています。うまく活用できないところでは、頭を抱えているのではないでしょうか。
住民と一番身近に接しているのは市町村です。人口減少、少子化を切実なものとして受けとめ、各種対策を国に先駆け、積極的に取り組んでいる自治体もあります。私は、その一つが滑川町であると思っています。現在までの町としての分権への取り組みの評価、実績、課題を踏まえた総括を伺えればと思います。
以上、よろしくお願いをいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田町長、答弁を願います。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 町長、長谷川議員さんの質問に答弁を申し上げます。
大変高度な質問をいただきまして、答弁がなかなかうまくできないというような状況にあるわけでございますが、お許しをいただきたいというふうに思います。
全国町村会に期待することということで、第1点目の質問をいただきました。全国町村会の主な活動といたしましては、町村を中心とした地方自治の振興、発展に向けた政策に関する各種の調査研究や政府、国会に対する要望、地方行政にかかわりのある各種の政府審議会への参加などの政務活動を行っておるという状況でございます。町村及び都道府県町村会から提出をされる意見、要望、あるいは各省庁、政党から提起される制度、施策等の立案、検討、制度改廃等の諸問題について、政務調査会、全体会議のほか、行政部会、財政部会、経済・農林部会を設置をしてあるわけでございます。その3部会の中の財政部会、これの委員長を私が現在やらせてもらっておるという状況にございます。そして、常任理事会、理事会、都道府県町村長の会議、47都道府県の町村会長が寄った会議が理事会ということになっておるわけでございます。その中で、調査、審議し、全国町村会として要望すべき事項を決定をし、各省庁、政党、国会議員等に対し、その実現について働きかけを行っておるというのは町村会の仕事でございます。
2点目の地方創生の礎となる町づくりを望むという質問も受けておるわけでございます。地方創生本部創設を受け、全国町村会は9月9日より、新任された石破地方創生大臣、高市総務大臣、また自民党の谷垣幹事長を訪問をし、地方創生に関し、都市と農山漁村が交流し共生する社会を目指して政策を推進するよう要望を申し上げたところでございます。
それとともに、施策の推進に当たっては、地域全体が底上げされるよう、各省庁縦割りの補助金ではなく、地方が主体的に地方創生に取り組める包括的な交付金制度の創設などの財政支援を行うよう要請をしたところでございます。
人口減少対策につきましては、全国町村会においても有識者懇談会を立ち上げて対策等を議論をしていくとし、地方の意見を反映する仕組みを構築するよう求めた。
そして、9月16日、第1回の人口減少対策に関する有識者会議を開催し、座長に東京大学の名誉教授の大森彌先生を選出をしたところでございます。少子化対策、地方における雇用の維持・創出、持続可能な地域社会づくりの3点に絞り検討を行っていくということで、11月までに一定の方向性を出すということを確認したわけでございます。
この有識者会議は、今月の16日、私が選挙の告示の日でございました。私も、この座長の大学の先生方、有識者が6人ですか、それから全国町村会から会長、そして会長代行の副会長1人、それからさっき申し上げた3部会、農林、財政、行政の3委員長が加わりまして、町村会から5人、その中に入って、この懇談会のメンバーができておるわけでございますが、第1回、16日告示でございましたので、私、出席できませんでした。
そして、きょう、第2回目のこの有識者懇談会が5時から町村会において開催されるということで、私は議会ですから出席しない予定でいたのですが、1回目も出ない、2回目も出ないということでは困る。人数の少ない会合でございますし、ぜひとも出席をしていただきたいという強い要請がございましたので、きょうは議長さんにお話をして、この有識者会議に出席をさせていただくということで、早目にお暇をいただくというお願いをしたわけでございます。
特にそうした、今申し上げたような重要な、特にこの2040年問題、人口減少に歯どめをかけるべきの有識者会議、こうしたものも町村会もしっかり取り組んでいく、そして11月末までに一定の方向性を出すということを確認したわけでございます。
こうしたことは、長谷川議員の質問書の質問の中にも、よくそうしたものも長谷川議員は承知でございますから、いろいろ質問の内容に出てきたわけでございますが、私もそうした中で、いろいろ検討の委員として参加できるということを大変誇りに思っておるところでございます。
こうした問題、私も埼玉県の町村会長、それから全国町村会の理事として、しっかりこうしたものを今後やっていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。長谷川議員の質問に答弁になっていたかどうかわかりませんけれども、以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(金井塚徳一議員) 長谷川議員。
〇7番(長谷川元夫議員) どうもありがとうございました。全国連としての素早い対処に感謝をいたします。きょうもこれから会議、ご苦労さまでございます。
先ほどの話だと、藤原会長がみずから創生本部に出向いたということであります。石破担当大臣、総務大臣、また与党の幹事長までもが、藤原会長が訪問すると直接会ってくれる。そして、相当な時間を割いて要望、意見等を聞いてくださる。地方6団体、その代表とは、それだけの地位、実力があるわけであります。
現在の全国町村会のメンバーはどんな面々なのか、そしてどんな行政運営をしている自治体の長なのか、私も少し調べさせていただきました。
まず、藤原会長の長野県川上村。我々も視察に伺いましたけれども、健康寿命日本一、元気老人、レタス御殿が並ぶ村として輝いています。
先日、支援協定を結んだ富山県の上市町の伊東町長、健康づくりの先進地、先ほど文教委員長からも報告がありましたけれども、特に総合スポーツクラブを健康づくりにうまく生かしております。これは、10年前、国民の体力強化のために、国指導で始まった事業であります。私も将来、健康づくりの一翼を担うからと、当時、一般質問等で提案をいたしましたが、時の教育委員会は聞いてくれませんでした。結果、現在我が町は、わざわざ補助金を出して町民に散歩をしてもらっている。上市町は、逆に町民のほうが会費を払って歩いている。この差は大きいと思いませんか。
財務副委員長の岐阜県笠松町の広江町長、いち早くふるさと納税制度を受け入れ、地域の産物を全国に送り返しています。まさに一石二鳥の政策であります。
行政委員長の大分県九重町の坂本町長、日本一のつり橋をつくって、観光地として成功をさせております。
行政委員会副委員長の兵庫県多可町の戸田町長、自治体運営型のネット通販、いわゆるFB良品というもので特産品の販路拡大に成功。また、ナインティナインのお見合い大作戦というテレビ番組を誘致して、町のPRにも成功をしています。銘酒山田錦の産地であります。
農林委員長の福井県池田町の杉本町長、この人もすごい。ここは、わずか3,000人の町でありますけれども、町民の合い言葉が、闘わずして滅びるを待ちはしない。農家一軒一軒が違う特産品をつくる。百匠一品運動を展開し、資源循環型農業で注目を浴びている自治体であります。
どの代表者を見ても、それぞれ分権社会をみずから生き抜くという気概がうかがえる指導者と感じられました。それらから想像するに、全国町村会総会などのときには、うちの吉田町長を加え、さぞかし議論がとまらないくらいの活気があるのだろうなというふうに思います。きょうの会議でも、早速この質問を受けたと、ぜひ話していただければありがたいと思います。
地方6団体の中で一番元気のいい全国町村会だと思います。子育て支援策で全国を引っ張る吉田町長を先頭に、国策とも言うべき少子高齢化対策を初めとした諸課題を推進させるよう、ぜひ国を動かしていただきたいと思います。絶好のチャンスだと思います。大いに私も期待をいたします。一言決意をお聞かせいただければありがたいと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田町長。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 町長、答弁申し上げます。
長谷川議員から大変なるお褒めの言葉をいただきました。確かに全国町村会の理事の皆さん、各町村会の会長の皆さん、これは大変にすばらしい人ばかりそろっております。今、長谷川さんがいろんな町村の例を挙げました。本当にそのとおりでございます。
そのほかでは、四国の松山の隣の松前町、この白石町長、この人もすばらしい町づくりをやっております。そうした町づくりを、この間、私も財政委員会で視察をさせてもらいました。本当に学ぶべき点が多いわけでございます。
そうした中で、私が埼玉県としていろいろ誇れることは、これは、私が今進めております子育て支援、これらにつきましては、私も全国町村会の中では高い評価をいただいております。この辺につきましては、本当にこうした財政力にも恵まれている。これは、私たちの先人がこうした基礎を築いてくれたから、今日、私が、そうした少子化対策にも十分金が注いでいける。そうしたほかの町村にまねのできない、給食費の無償化、そして高校卒業までの医療費の無料化、こうしたことは、本当に全国的に誇れる事業だというふうに思って、私も誇りを持っております。
これからも、私も全国町村会の中で、先ほど申し上げた、今晩も人口減少に歯どめをかけるべくの懇談会でございますが、その席でもしっかり意見を述べてまいりたいというふうに考えております。
そして、私は、今回4選に当たりまして、町民に10の約束というものを申し上げました。この10の約束、これは、本当に今後滑川町がどうしてもやらなくてはならない問題というものを、私が特に10にまとめた問題でございますので、これらも今後、第5次基本構想の中に十分うたい込んでいただきまして、この4年の間に何とかめどをつけてまいりたいというふうに思います。
その中の一つに、私は人口歯どめ、人口減少の歯どめ策として、婚活活動を推進をしたいというふうに思っております。多くの若者の皆さん、まだ結婚をしない人が多くおるわけでございますが、そうした人に結婚をしていただきまして、子どもさんをたくさん産んでいただきまして、人口減少に歯どめをかけたい。行政もその手助けを今後はやってまいりたいということで、10の約束の一つに入れたわけでございます。この婚活活動は、人口減少に歯どめをかける一つということで、行政として取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、議員各位にもよろしくご協力のほどをお願いを申し上げたいというふうに思います。今後しっかりやってまいりますので、よろしくお願いいたします。
決意表明になったかどうかわかりませんが、以上、今後の決意表明としたいというふうに思います。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 長谷川議員。
〇7番(長谷川元夫議員) どうもありがとうございました。余談ですけれども、各首長もそれぞれ頑張っているというお話でございますけれども、職員1人でも頑張って地方再生に取り組んでいるという特集を、この間テレビで「プライムニュース」というのですけれども、やっていました。スーパー公務員というふうに紹介をされていましたが、石川県の羽咋市の高野さん、この人、住職で職員なのですけれども、この人は、自分のところの米を、あのローマ法王の献上米にしてしまったのですね。何度も何度も行って、このたびローマ法王の献上米になった。そのために、そこの米の価格は何と3倍であります。
また、その米を使って、4合瓶1本で3万2,000円というお酒をつくったのですね。これが、何と10年先まで予約でいっぱいということであります。そのために地域は潤って、自活をしていると。中にはこのような職員もおります。
私もたまげたのですけれども、ぜひ執行部の皆さん方も、突拍子でもあっても、すばらしい案を部下が出してきた場合には、自分でいけるなと思えば、「よし、わかった。俺が責任は持つから」というふうにやってみるのもいいというふうに思います。ぜひ頑張っていただきたいと思います。
ところで、全国連の会長、これ立候補制なのですか。どうせなら、町長には今、全国連の立場で決意表明を申されましたので、ぜひ会長を目指していただきたいというふうに思います。会長ともなれば、定期的に国と地方の協議の場に出席ができ、総理初め各閣僚と膝を交えて意見交換ができるというふうにあります。正式の会議の場ではもちろん町村会全体のことを話すでしょう。でも、会議終了後、そっと秘書官に要望書を手渡すことができるはずです。
たび重なる豪雨で、わしのところのレタスが大打撃を受けた、何とか頼む。たちまちよい返事が戻ってくるはずです。これが役得というか、政治の世界だというふうに私は思います。大雪で特産のイチゴが全滅だと、ハウスがひどい状態です。うちのイチゴもよろしくと、町長がメモを渡せばいいわけであります。何も区域外の国会議員に頼まなくても済むということになります。ぜひ我が町のためにも頑張っていただきたいというふうに思います。
まち・ひと・しごと創生本部における地方創生の基本姿勢は、一つ、全国どこでも同じ枠にはめるような手法はとらない、一つ、地方自治体が主体的に取り組むことを基本とする、一つ、民間活力を生かし、民間の創意工夫を後押しする、としています。
来年度、概算要求が100兆円を突破しました。地方創生関連予算と言われるものが各省庁合計で3兆9,000億円、例えば総務省の地方中枢拠点都市構想、国交省は高次地方都市連合構想などの名目で予算要求をしています。我々地方にとっては、本当はそのほうがいいはずであります。いろいろ選べるし、これがだめならこっちでというふうにできる。
しかしながら、今回は以前のようなふるさと創生事業とは違うようであります。縦割り行政の弊害を廃止し、また来春の統一地方選絡みの旧来型の公共工事の増額などとした経済対策への批判もあります。各自治体の予算を満遍なく増額をし、政策効果がはっきりしない事業が膨らむような政策は決してとらない。安倍総理も石破大臣も言っております。要するに予算配分を口をあけて待っていてもだめだということです。主役になるべく地方の自覚が問われる最後の地方改革であると考えます。
現在、1,718の市町村があります。町は745、村が183。日本を一からつくり直すとは、未来にこれら全ての自治体を残すとは当然考えられません。人口減少や高齢化が簡単にとまらない現実を踏まえて、生活基盤の集約化や近隣自治体の行政サービスの連携、情報通信技術を活用して若者を引き寄せる町づくりの工夫が求められることになります。
要するに単なる市町村合併という形ではなく、境界の境なく、病院やスーパーがない地域にそれらをつくるのではなくして、それらがあるところに住民を移す。行政も対等合併という方法ではなくして、分権推進の自治体に吸収をさせていく。そして、東京以外にも中核都市をつくり、日本を幾つかに分け、大きな地方として自立をさせる。最終的には道州制の導入ということになります。これが地方創生の最終構想だと私は考えます。
政府自民党も、最近いきなり道州制の議論に入らなくなった。なぜなら、今、道州制の議論を先に行えば、県と市町村の主導権争いで大混乱に陥ると考えます。ここでは、町村会としての道州制に対するスタンスを改めてお聞きしておきたいと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田町長。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 町長、長谷川議員の質問に答弁を申し上げます。
道州制につきましては、前の国会に基本法を提出をするというお話を聞いておったわけでございますが、町村会としては、道州制については絶対反対という立場をとっておるわけでございまして、その結束がある程度強いということを感じたと思うのですが、政府のほうは前の国会にそれを出さなかったということで、我々の絶対反対、これがある程度強かったかなというふうに思っております。
私もこの問題につきまして、前の総務大臣、それから副大臣が、埼玉県選出の新藤大臣、そして副大臣が関口昌一参議院議員でございましたので、そこへ会長ともども参りまして、この道州制について法案を提出をしないように陳情に行ったわけでございます。
その中で、新藤大臣は、私は所管が担当ですから、それは町長、約束はできませんというお話でございました。そして、副大臣の関口さんのところへ行きましたら、関口副大臣は、総務省が担当であるけれども、大分そうした町村会、それから市長会、いろんな団体が反対だというようなことで、今回は恐らく法案提出見送りになるでしょう、そういう関口副大臣からはお話をいただきました。結果的には法案が出なかったということで、我々は運動の成果があったというふうに心得ております。
今後も町村会としては、もう道州制については絶対反対という立場を貫いていくということになろうと思いますので、よろしくお願いします。
〇議長(金井塚徳一議員) 長谷川議員。
〇7番(長谷川元夫議員) ありがとうございました。よくわかりました。
地方創生本部の基本姿勢に照らし合わせて、町の行政、第5次総合振興計画を考えてみますと、時間もございませんので1つだけ、(仮称)町民会館の建設があります。私どもの総務委員会でも調査研究をしていただいております。
今年度から基金の積み立てが本格化するというふうなことも聞いておりますが、要するに箱物であります。ネーミングからして、単なる町民会館では不十分だろう。複合施設としてどんなものと連携させるのか、創生本部の姿勢に照らし合わせると民間活力の導入は必須となります。十分にそれらを考慮して事に当たらなければ、国の支援も見込めないということになります。
逆に、地方創生に値する町づくりの拠点になるものとして、石破大臣の目にかなうものになれば相当の資金支援も見込めるというふうに考えます。町当局も担当部署を断定しないで、全ての部署が知恵を出し合って計画を練っていただきたいと思います。
そこで、我が会派では、政務調査の一環として、複合施設としてどのようなものが国と町で考えるものと一致をするのか、その方向性を探りに創生本部に伺ってこようと思います。我が会派だけではなくて、議会全体の重要課題ですので、全同僚議員が同行していただけるような調査方法も私も考えたいと思います。
策定委員会が立ち上がったとのことですが、5次総策定までの流れを総務課長に簡単に説明願えればと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 新井総務課長。
〔総務政策課長 新井佳男登壇〕
〇総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、総合振興計画の策定関係につきまして、簡単に流れを説明をさせていただきたいと思います。
来る8月24日の日なのですけれども、第1回の審議会のほうを開かせていただきました。メンバーにつきましては、議長さんを初め、公募の委員さん5名を含めた15人の委員会で開催をいたしました。
内容的には、今までは15年間、前期、中期、後期、15年間の計画づくりだったのですけれども、第5次については、前期、後期の10年間の計画づくりをしていこうということで決定いたしました。
それと、その中でも、かなり将来人口等第4次でずれが生じたということで、第5次については、将来10年後の人口フレームをしっかりと見きわめて、その将来人口に沿った計画づくりをやっていこうということで、第1回は意思確認をしたところでございます。
これからにつきましては、12月までにアンケートの集約、分析、住民とのワークショップ、そういったものをヒアリング等を行っていきたいと思います。年明けから来年、来年というか年度内、年明けから3月までの間に、大きな基本構想の柱を組み立てて、将来像ですとか、土地利用構想、施策の大綱等をつくっていければいいかなと思っております。
その間に、3回の審議会ですとか、課長を中心といたしました策定委員会、若い職員を対象とした町づくり研究会、そういったものを開きながら計画の原案をまとめていきたいなと思っております。
それから、年度が変わりまして、4月から5月の間に基本構想の素案をまとめさせていただいて、その素案については、議会のほうに6月ごろお示しして、議会のほうとしてもご検討いただければなと思っております。8月までにはそういったものを取りまとめて、27年の12月の議会で議決をいただくと、そういった流れで今後進めていければいいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(金井塚徳一議員) 長谷川議員。
〇7番(長谷川元夫議員) ありがとうございました。ことしは、合併60年、町制施行30年であります。私は、小さいながらもきらりと光る、全国に誇れる滑川町であるというふうに確信をしております。
その大もとをつくったのは、私の政治の師でもある小久保正男名誉町民であります。そして、分権時代となってからは、小久保正男の秘蔵っ子と言っては大変失礼ですが、吉田、上野両、昇、昇氏の時代であります。私も平成3年初当選以来、お二人の行政運営を見守ってまいりました。土地区画整理、下水道事業などのインフラ整備による人口増加策、土地改良、企業誘致などの経済財政政策、福祉、子育て支援の充実、教育行政の推進など、分権時代を生き抜く政策をその時々に見事に打ってきたと感じます。
また、そして我々議会も、間違った行政の停滞を招くようなことはさせてこなかった、そういう自負があります。これからも、町長のポスターのキャッチフレーズ、地方創生の礎となる町づくりを目指していこうではありませんか。
先ほど来の町長の選挙公約、10の約束、未来があります。とかく多選を重ねると、公約よりも、私の集大成とか、最後のご奉公とか言いたがる。しかしながら、町長は未来を見詰め、健康づくりを初めとして、アクセス幹線道路の整備、受益者負担制度、将来を見据えた財政をも考えた政策、公約だと思います。婚活の推進という言葉が出ましたけれども、現実味であって、爽やかですばらしい公約だというふうに思います。また、私も公約実現のために協力は惜しみません。
最後に、地方創生本部は立ち上がりましたが、まだまだ地方、町を取り巻く環境は厳しく、過酷な町政運営が続くものと予想をされます。私は、吉田昇町長を2期目、3期目よりも一層厳しく監視をし、なおかつ温かく協力をしていきたいと思います。そして、このような政策立案能力、行動力を備えた吉田昇という為政者に共鳴をし、同じ意思を持った後継者が必ず将来出てくるものと確信をいたします。そのときまで、町長にはもう一踏ん張りよろしくお願いをしたいというふうに思います。
選挙後のお疲れを考えたわけではございませんけれども、自分ばかりしゃべって、余り答弁の機会がなくて大変申しわけございませんでした。4期目にかける決意、これを改めてお聞かせをいただき、質問を終わります。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田町長。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 皆さんのご協力をいただきまして、4期目、無投票という形で、また町政の運営を担わせていただくということになりました。しかし、私は、無投票で4選ができましたけれども、町民全幅の信頼を得てできたというふうに思っておりません。これは、私に対して、これはいろんな批判もございます。そうしたものをしっかりと胸に受けとめて、今後4年間の行政の運営をやらせていただきたいというふうに思います。
そして、先ほど申し上げたとおり、私もこの4年間につきましては、今まで4本の柱に1本、健康づくりというものを柱を加えまして、5本の柱で町政の運営をやらせていただくということで、皆さんにお話をしてきたわけでございます。その中で、町民の皆さんに、今回の出馬に当たりまして、10の約束というものを申し上げたわけでございます。
この10の約束、これは議員各位、そして町民、職員の協力がなければできません。そうした全員の皆さんの協力をいただき、きちんとした方針を町長は出して、しっかりとそれが実を結ぶようにやってまいりたいというふうに思いますので、議員各位、よろしくご協力のほどをお願いを申し上げまして決意といたします。よろしくお願いします。
〇議長(金井塚徳一議員) 長谷川議員。
〇7番(長谷川元夫議員) ありがとうございました。終わります。
〇議長(金井塚徳一議員) 以上で長谷川元夫議員の一般質問を終わります。
◇ 大 山 尚 美 議 員
〇議長(金井塚徳一議員) 通告順位3番、議席番号13番、大山尚美議員、ご質問願います。
〔13番 大山尚美議員登壇〕
〇13番(大山尚美議員) 13番、大山尚美です。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
1、通学ボランティアに表彰を。平成16年1月14日の新聞に、「不審者から子どもたち守れ」、「滑川、通学ボランティア開始」の記事が載っています。内容は、児童を狙った連れ去り事件などが相次ぐ中、子どもたちを不審者から守ろうと、滑川町はこのほど、地域住民が下校時の児童を見守る通学ボランティアをスタートさせたとあります。現在は、朝の登校時の見守り、下校時の見守りがボランティアの方々によって行われています。
このボランティアの方々の中には高齢者も多く、近年の過酷な夏の暑さの中、雨の中、雪の中、非常に風の強い寒い中でも見守りをしてくださっています。町には表彰条例がありますが、始まって10年経過し、長年尽力いただいている通学ボランティアの方を表彰の対象にすることについての考えを伺います。
2、町役場出張所の設置を。六軒地域、月の輪地域は最近、アパートや一戸建て住宅の建設が増加しております。転居してくる人も多く、両地域合わせて2,100戸以上の自治会加入者がいます。住民の方から、この地域に役場の出張所をつくってほしいというご要望が多く聞かれます。設置についての町の考えを伺います。
3、デマンド交通の充実を。政府は、地方自治体が主体となって乗り合い・予約型で小型バスやタクシーを運行する仕組みを本格的に普及させる方針を固めました。2020年度をめどに、導入自治体を今の倍以上の700市町村に拡大させる目標を立てています。
滑川町の循環バスでは、利便性の低さが住民の方から多く指摘を受けます。デマンド交通の取り組みについて伺います。
4、介護保険、地域包括ケアシステムについて。1、介護保険第6期計画改定に関しての町の方針は。2、保険料2割負担での対象となる人数は。3、地域包括ケアで、高齢者が身近で気軽に相談できる窓口の充実はどのように行っていますか。4、地域における、介護者を支えるボランティア育成はどのように進めていますか。5、医療と介護の連携について、どのように取り組んでいますか。6、介護関係分野への人材育成についての取り組みの状況は。
〇議長(金井塚徳一議員) それでは、答弁を願います。
1番、江森教育委員会事務局長、お願いします。
〔教育委員会事務局長 江森不二男登壇〕
〇教育委員会事務局長(江森不二男) 教育委員会事務局長、大山議員さんの質問に答弁をいたします。
暑い日、寒い日、雨の日、風の日、そして雪の降る日も、子どもたちが安全で安心して通学ができるよう見守ってくださる通学ボランティアの皆さんに敬意を表し、改めて御礼を申し上げるところでございます。
町の通学ボランティア活動でございますが、平成16年より、町民のシニア世代の皆さんが、誰でも、自分の孫世代であります子どもたちの登下校時、安全に対して関心を持ち、時間の余裕や生活スタイルに合わせて気軽に参加していただくことを趣旨として始められたボランティア活動でございます。
こうした気軽さとあわせて、自分の考えで始めたこととしての責任も重大でもありました。ほかの人々の考えを尊重しつつ、お互いの違いを認め合いながら、子どもたちを不審者から守る活動を進めていただいているところでございます。
ボランティアとは、意思、善意の意味を持ち、自分自身の自由な意思により、援助のために進んで行動している人と言えます。一人一人が誰もが安心して暮らせる地域社会の実現に向け、自分の考えで金銭や代償を目的とせずにかかわっていくことが真のボランティア活動ではないかと思っているところでございます。
町長が申し上げている支え合う時代には、ボランティアの皆さんのご活躍がなくてはならないものではないかと確信をしているところでございます。
町では、こうしたボランティアの方々のご苦労に対しまして、お礼の意味を込め、町制施行30周年記念式典へご臨席いただくようご案内をさせていただいたところでございます。
また、各小学校におきましても、手紙を書いたり、ささやかではありますが、ボランティアの皆さんと交流会を催したりして、感謝の意を表しているところでございます。
今後におきましても、子どもたちが安心して安全に登下校ができるよう見守っていただくボランティア活動にご協力をいただくことをお願いいたしまして、答弁とさせていただきます。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 次、新井総務政策課長、2番、3番をお願いします。
〔総務政策課長 新井佳男登壇〕
〇総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、大山議員さんの質問に答弁のほうをさせていただきたいと思います。
まず、2点目の町役場出張所の設置をという関係でございますが、複合施設を南部に建設する場合には、その中に役場出張所の設置ということで検討しなければならない問題かなと考えておりましたけれども、六軒、月の輪地区に設置となりますと、現状では考えてはおりません。
現在、住民票などは、つきのわ駅に設置してあります自動交付機でとれます。納税についてはコンビニ納付も行えます。水道料金も同様に納められますので、今のところ特にご不便な点はないのではないかと感じておるところでございます。
しかしながら、お年寄りが他の用事で役場まで出向く足がないので近くに出張所をつくってほしいというお話でございますと、その問題につきましては、六軒、月の輪地区のみではなくて、町全体の問題にかかわってきますので、3点目のご質問のデマンド交通にかかってくると思います。
役場出張所の設置に関しましては、第5次総合振興計画の策定過程で当然議論になってくると思いますので、そこの場でいろいろと検討はさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、3点目のデマンド交通の件でございますが、平成24年度の第182回の定例議会におきまして、大山議員さんから、お年寄りの買い物支援にタクシー券の交付をしてほしい旨のご質問がありました。
そのときの答弁ですけれども、当時、健康福祉課長の新井から、24年度、社協が地域支え合いの仕組み事業を行うことになっていますと。その事業の中に高齢者の送迎や買い物支援がありますので、当面はそれを使っていただきたい。3年間やってみて、どうしてもうまくいかない場合には、タクシー券の助成とか、デマンド交通の導入について検討いたしましょうということで答弁をさせていただきました。
また、当時の総務政策課長の柳が、総合振興計画に位置づけられている公共交通の充実について答弁されています。内容につきましては、23年度から24年度にかけて、ふれあいバスやデマンド交通について、今後どのように進めていったらよいか、総務政策課と町民福祉課、それから社協とで検討委員会を立ち上げて検討いたしました結果、当面、ふれあいバスの時刻表改正により増便して対応していくという答弁をしたところでございます。
そのときの答弁からまだ3年たっておりませんので、町としても検証はしておりませんけれども、地域支え合いの仕組み事業の25年度の実績を聞いてまいりましたので、ご報告をさせていただきたいと思います。
まず、デマンドにかわるものとして、お年寄りの外出支援になりますが、69件あったそうです。それから、草むしり、庭の手入れが33件、部屋の片づけ、掃除が50件、ごみ捨てが2件、買い物代行が8件、話し相手が4件あったということでございます。デマンド交通につきましても、当然第5次の総合振興計画の中で検討していかなければならない重要な問題と思いますので、これから時間をかけて十分協議していきたいと思います。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 続いて、介護保険、地域包括ケアシステムについて、内容の1番、2番、6番を森田町民保険課長。
〔町民保険課長 森田耕司登壇〕
〇町民保険課長(森田耕司) 町民保険課長、大山議員の質問に対しまして答弁をいたします。町民保険課では、介護保険に関する質問の1番、2番、6番について答弁をさせていただきます。
1番の質問でございますが、第6期介護保険事業計画につきましては、今年度が作成の年でありまして、現在準備を進めているところであります。町の方針につきましては、第5期介護保険事業計画を継承しながら、国の指針に基づいて作成していきたいと考えております。
その中心となるのが地域包括ケアシステムの実現です。これは、高齢者が介護を必要とする状況になっても、住みなれた地域で暮らし続けられるよう、医療や介護、生活支援など一体的に提供できる体制の確立が求められております。そのため、団塊の世代が75歳以上を迎える2025年、平成37年を見据えた中期的な視野に立って、サービス水準を初め、給付費、保険料の水準も集計していかなければなりません。
在宅医療との介護連携、新しい介護予防、日常生活支援総合事業への移行等に向けて、地域の課題やニーズのより詳細な把握、地域の実情を踏まえた新たな取り組みなど位置づけて盛り込んでいきたいと考えております。
2の質問でございますが、大山議員さんの質問の中では、保険料2割の負担となっておりますが、多分サービスに対する利用料の負担だと思います。第6期の中では、サービスに対する利用負担につきまして、現行1割でありますが、国の指針では、平成27年8月から、一定額以上の所得のある人の利用者負担を2割に引き上げるとしております。先ほど質問にありましたように、26年度の介護認定者から推定いたしますと、2割負担となる可能性がある人はおおむね33人となります。
6の質問ですが、介護に従事する人材の育成は、良質の介護サービスを提供し、地域の保健・福祉力を高めるためにも必要なことと考えております。埼玉県等が主体となって各種研修会等を実施しておりますが、町も県から依頼を受け、介護支援専門員実務研修受講試験案内等を窓口に設置し、周知に取り組んでおります。これからも質の高い人材育成に向けて、関係機関との協力体制の強化を図ってまいります。
以上、答弁といたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 続いて、山下健康福祉課長、3番、4番、5番をお願いします。答弁願います。
〔健康福祉課長 山下 進登壇〕
〇健康福祉課長(山下 進) 健康福祉課長、大山議員さんの質問に答弁させていただきます。まず、3番、4番、5番とありますが、一応3番目から報告いたします。
3番目の地域包括ケアの内容及び高齢者が気軽に相談できる窓口等につきましてご説明申し上げます。
先ほども森田課長が申し上げましたが、地域包括ケア等は、高齢者が住みなれた地域で自分らしい生活を送るよう、住まい、医療、介護、介護予防、生活支援などのサービスが受けられるシステムを整備していくことでございます。
今から10年後の2025年には団塊の世代が75歳以上という形になりますが、超高齢者社会を迎えることになります。介護が必要になっても住みなれた地域で暮らし続ける体制を整備するために、介護、医療、生活支援などを一体で提供する地域包括システムの構築が必要不可欠となってくるわけでございます。
また、滑川町の高齢者が身近で気軽に相談できる窓口の充実はどのように行っているかといいますと、現状では、地域包括支援センターにおきまして、主任ケアマネジャー、保健師、社会福祉士の各1名の3名の体制で業務を行っております。また、この3名は高齢者福祉担当とも兼務の状況にございます。
平成29年4月から、この地域包括システムの構築が実際に図られてくる予定でございます。これに際しましても、人員体制が今のところの体制では不十分と考えております。
また、窓口の相談につきましても、包括支援センターだけでなく、在宅支援センター森林園に委託をしておりまして、日常の相談のほか、緊急時にも対応できるよう、夜間、祝日の24時間支援体制を行っております。
4番目の地域における介護者を支えるボランティア育成はどのように進めていますかということでございますが、滑川町社会福祉協議会では、介護を必要とする高齢者に対し、平成25年度3月から地域支え合いサービス事業を実施しております。また、地域包括支援センターで認知症サポーター養成講座を開催し、現在サポーターとして登録人数が702名おります。認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を見守り、支援していく活動を行っております。
5番目といたしまして、医療と介護の連携について、どのように取り組んでいますかということでございますが、医療と介護の連携につきましては、地域包括ケアシステムの要素の一つで、医療であることから、急性期医療からの早期かつ円滑な在宅への復帰を可能とする体制の整備や在宅サービスの充実などが、地域包括ケアシステムの構築の推進に資するものと認識しております。
今後、医療と介護の連携を推進するに当たりまして、医療関係職種と介護関係職種といった多職種の連携が想定されますので、地域の医師会等と連携しつつ、地域包括ケアの構築を目指していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) ありがとうございます。それでは、通学ボランティアのことから再質問させていただきます。
通学ボランティア発足当時は、保護者や老人会の会員ら56人が登録しているというふうに新聞に載っておりますけれども、現在の登録人員と各小学校などの主な見守りの通学路での見守りは何カ所ぐらいあるのでしょうか。
〇議長(金井塚徳一議員) 江森教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 江森不二男登壇〕
〇教育委員会事務局長(江森不二男) 大山議員さんの質問に答弁申し上げます。
現在のまず登録人数でございます。登録人数につきましては、先ほど申し上げました町制施行30周年記念式典へご案内をさせていただいた人数でございます。宮前小学校については23名、福田小学校については21名、月の輪小学校につきましては20名でございます。
それと、場所はどこということなのですけれども、一緒に歩いたりなんかしているものですから、特定した場所というのはないと思います。ただ、言えるとすれば、家の前で見守っていただいているお年寄りやなんかはいるかと思うのですけれども、そこが何カ所ということになると把握をしておりません。
以上でございます。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) けさのニュースでも、この通学ボランティアのことを取り上げていました。最近、悲惨なことがたくさんありましたので、子どもを取り巻くさまざまな危険に対して、この通学ボランティアは全国で急速に今増加しているそうです。
ですが、課題も多くて、まずボランティアメンバーの高齢化、そしてボランティアをずっと続けていくという意欲を高め続ける問題が挙げられています。滑川町でもこれは同じだと思いますが、このボランティアメンバーの高齢化や意欲を高め続ける問題に対してはどういうふうにお考えか伺います。
〇議長(金井塚徳一議員) 教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 江森不二男登壇〕
〇教育委員会事務局長(江森不二男) 教育委員会事務局長、ご答弁申し上げます。
意欲という問題でございますけれども、町としては、先ほども申し上げましたとおり、各小学校で子どもたちからお年寄りの皆さんに手紙を出したり、それから一緒に交流会をいたしまして、和やかなムードのうちに、またお願いしますというような気持ちで子どもたちが触れ合うという、そういうところで、お年寄りの方々にまたお願いしますという気持ちをあらわせていければというふうに思っております。
我々教育委員会としましては、なかなか物でやったり、そういうことでなく、そういう子どもたちの気持ちや笑顔でお年寄りの方にお願いをしていければ最高ではないかというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) 意欲とともに、この高齢化に関してはどういうふうにこれからしようというふうに考えていらっしゃるか伺いたいと思います。
〇議長(金井塚徳一議員) 教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 江森不二男登壇〕
〇教育委員会事務局長(江森不二男) 大山議員さんの質問にお答えします。
高齢化といいますと、今現在、年のことなのですけれども、大体50代の方が数名、60代、70代の方がほとんどというふうに思います。年齢については、なかなか全部把握しているわけではないのですけれども、そういう方たちがこれから年を召していくということになりますと、今申し上げるように、なかなか人数が次進むかということでございますけれども、町といたしましては、毎年毎年お願いをして、代々その方たちが代がわりをしていっていただければというふうに思います。
これといった手法とか、そういうものはございませんけれども、本当にボランティアというのは、先ほど申し上げたとおり、その方たちの気持ちがなくてはなかなかできないものですから、そういう方たちを募集でなく、お願いをして、ぜひということで進められればというふうに思っております。代がわりを進めていくということでご理解をいただければというふうに思います。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) このボランティアの高齢化については、私がたまに立っている通学路に毎日立ってくださっているメンバーの中には、80代の半ば、あと70代、また立っている間にお亡くなりになった方もいらっしゃいます。さっき課長が答弁してくださったように、皆さん純粋に子どもの安全のためにという思いのみで、見返りを期待するようなことは何ひとつとして思っていらっしゃいません。
ボランティアの方は誰しもそういう思いだと理解していますが、ことしは、この通学ボランティア開始より10年目の節目、また町制30周年の節目でもあります。例えばですが、通学ボランティアを継続して5年以上行っていらっしゃる方、そして80歳以上の人を、滑川町の表彰条例、表彰基準第2条(6)交通安全防犯等に尽力し、その功績が特にすぐれた者の解釈の中に入れて表彰をするというのはいかがでしょうか。この点について、町長に伺います。
〇議長(金井塚徳一議員) 吉田町長。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 町長、大山議員の質問に答弁を申し上げます。
ボランティアにつきましては、今江森局長のほうからお話があったとおりでございます。私はいつも、職員や、それから町民の皆さんにも申し上げております。町は本当にボランティアに支えられて行政の運営が成り立っている。本当にいろんなボランティアがございます。そうしたボランティアのご協力によって、私は町の行政運営はできているというふうに思っています。それは、本当にボランティアに対する気持ち、ボランティアをやっていただく方も気持ちでございます。
そうしたことから、私は今年度の町制施行30周年記念につきましては、通例ですと、役員の皆さんですとか、そうした皆さんにお集まりをいただいて記念式典をやっているわけでございますけれども、ことしは特に私は、そうした町を支えていただいておりますボランティアを中心とした記念式典にしたいということで、そのボランティアの皆さんに来ていただくということは、今大山議員が言っておる表彰とか、そういうものをするかわりということで、ことしは特にそうしたご苦労をいただいている皆さんを中心に記念式典にお集まりをいただいて、日ごろのそうしたご労苦に対して感謝を申し上げたいということで、私のことしの考えは、ボランティアの皆さんを中心とした記念式典ということで考えております。
それは、今申し上げたような内容でございます。表彰を申し上げたり、そうしたことなかなかできない。そのかわりと言っては大変恐縮でございますけれども、こうした機会にボランティアの皆さんに出ていただいて、私もそうした常日ごろのご苦労に対してお礼も申し上げたいというふうに思いまして、そういう気持ちでボランティアの皆さんを今回は招待を申し上げるということでご理解を賜りたいというふうに思います。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) ありがとうございます。私が立っているところの70代、80代の方々から、この30周年の記念式典にお手紙が来たということです。本当に喜ばれていまして。ただ、その中のお一人の方に1日おくれで来たのですけれども、お一人の方だけがすごくがっかりされていて、だから、大丈夫ですよ、あした来ますよというふうにみんなで励ましたのですけれども、それほど式典に自分たちみたいなものが参加できるのだということをすごく喜ばれていました。町長の配慮に感謝いたします。
これで、私は町長に対しての再質問はありませんので、町長、ありがとうございました。
続いて、町役場出張所のことで再質問させていただきます。
先ほど新井課長のほうから丁寧に説明いただきました。つきのわ駅で証明発行機がありますけれども、年間大体どのくらいの利用があるのでしょうか。
〇議長(金井塚徳一議員) これで町長は退場させてもらいます。よろしくお願いします。
今の質問わかりましたか。総務政策課長ですか。
森田町民保険課長、答弁願います。
〔町民保険課長 森田耕司登壇〕
〇町民保険課長(森田耕司) 町民保険課長、大山議員の質問に答えます。
自動交付機の証明書の取り扱いですが、一応住民票と印鑑証明の関係ですが、全体で6,452件ありました。それで、月の輪のほうにつきましては490件でございます。
以上です。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) ありがとうございます。
私が住民の方から、何とか出張所が欲しいのだというふうにご要望を何人かの方からもいただいたときに、その方たちに聞いてみたのですね。私たちはこの六軒に住んでいて、意外とつきのわ駅というのは近くですので、つきのわ駅に証明の発行機がありますよ。そこでは、必要な住民票だとか、印鑑証明だとか、そういうのもとれますし、さっき新井課長がおっしゃったように、お金を納めることも、収納もコンビニとかでもできますから、何が一体、何を目的としてこういう出張所が欲しいのですかって聞いたら、すぐには返答がないわけです。
何かなという考え込まれる方が多くて、そこで私もいろいろと考えて分析してみたら、要望される方というのは高齢者の方で、足がない方で、車がない。ですが、支え合い事業で確かにそういうふうに送ったりとかすることもできるわけですし、そういうのもご利用になればというふうに再度お話に行ったりとかしたりもしたのですけれども、これからいろんな、近所に認知症の人がいますとか、自分がこういうことでご相談を役場のほうにさせてもらいたいとか、それのせめて窓口だけでもあれば、そこで解決ができなくても、その窓口に話しにすぐ気軽に行ける、その気軽さが欲しいという、いろいろ分析してみると、そういう結論に達したわけです。
先ほど南部のほうに総合の福祉施設を建設する場合には考えなければいけないというふうに思っていたというお答えいただきましたが、何とかこちらの、南部もそうですが、月の輪のあたりもすごく、若い方もどんどん来ていますけれども、高齢の方もたくさんいますので、そういう考えの中に、そういう住民の行政サービスに対する多様なニーズに対してのそれの答えといいますか、その考えの中に入れていただければいいかなと思うのですけれども。こういうことは、今度の振興計画のアンケートの中には、項目には入れることはできるのでしょうか。
〇議長(金井塚徳一議員) 総務政策課長。
〔総務政策課長 新井佳男登壇〕
〇総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、答弁申し上げます。
第6次の総振のアンケートの内容なのですけれども、第5次と全く同じものをとろうかなと思っています。町民がどのように考え方が変化されているかというのを比較検討する場合、同じものをとるのがいいだろうということで、5次のときのアンケートと同じ内容で、また今回6次も配付させていただき、回収分析する中で、15年前はこういう要望が多かったけれども、今はこういう要望に変わってきたとか、そういった町民ニーズの変化を見たいなというふうに考えておりますので、一応そのような形で現在進めさせていただいていますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) では、町民ニーズの変化を調べて、それで、それを次の振興計画のほうに生かしていくということでよろしいですね。
そうなった場合、町民もいろいろと年齢が変わってきますし、変化の比較対照だけではなくて、新たなニーズがそこには生まれてくると思いますが、その新たなニーズに対してのアンケートとか、そういう設問は特にしないということでしょうか。
〇議長(金井塚徳一議員) 総務政策課長。
〔総務政策課長 新井佳男登壇〕
〇総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、答弁申し上げます。
今、アンケートが手元になかったもので、内容的によく見られないのですけれども、内容的には、20歳未満の男女500人にとるアンケートの内容と、20歳以上の方、多分2,000人だったと思うのですけれども、とるアンケートでございます。その中には、いろいろあるのですけれども、自由表記という欄がありますので、そこで自分の思っていることは要望とか書けるような欄がありますので、またそういったところを使ってお書きいただければよろしいのかなと思います。
細かい項目がわかりませんので申しわけないですけれども、多分もしかしたら、そういう公共施設が欲しいとかという丸をつけるところもあるかもわからないのですけれども、今現在確認できませんので、よろしくお願いいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) ありがとうございました。
次に、包括のほうの質問をさせていただきます。ことしの6月18日に、在宅で医療と介護のサービスが受けられる環境を整える医療介護総合確保推進法が成立しております。地域包括ケアシステムの構築に向けて推進するということですね。総合確保法の成立によって、医療と介護の壁を取っ払って、一人一人の自立を支える、一体的で切れ目のない効率的な多職種連携の生活支援サービスが必要と言われます。
先ほどご答弁をいただきましたときに、包括支援のシステムを構築する必要性がもちろん今すごくあるわけですけれども、それに携わっていらっしゃる方が、主任ケアマネ、保健師、社会福祉士、この方たちが高齢者福祉担当も兼務されているということです。
それを聞いていまして、課長もおっしゃいましたけれども、非常にこう、今こそ立ち上げていかなければ、盤石にしていかなければいけないときなのに、いろんなことを兼務している状態で、果たして基盤ができるのかなというふうな疑問が少し湧いてきます。こういう包括をしっかりと構築していくということに関して、人員を整える、そろえるということに関してどう思われるか、副町長に伺います。
〇議長(金井塚徳一議員) 柳副町長。
〔副町長 柳 克実登壇〕
〇副町長(柳 克実) 副町長、大山議員のご質問に答弁を申し上げます。
ご指摘の地域包括ケアシステムの関係につきましては、従前、担当課長でもございます山下健康福祉課長からお話は聞いてございます。28年8月から施行され、29年4月から本格的な実施をされるというふうに伺っておりまして、かつまた、高齢者福祉担当の人員についてもお話を伺っておるところでございます。このシステムの導入に向けて、滞りなく今後検討してまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) このシステムの導入に向けて滞りなくやっていくというふうに副町長は言っていただきましたけれども、滞りなくということは、そういう人員の配置といいますか、そういう人員の確保とか、そういうことも念頭に入れていらっしゃるということでしょうか。
〇議長(金井塚徳一議員) 柳副町長。
〔副町長 柳 克実登壇〕
〇副町長(柳 克実) 副町長、大山議員のご質問に答弁をさせていただきます。
人的な部分も含めて対応できればというふうに考えております。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) ありがとうございます。
包括ケア充実、立ち上げには相当な労力が要ります。町は今、在宅のほう森林園のほうに委託しているというふうに先ほど言われましたけれども、たしか包括というのは、自治体が運営していくのか、外部委託か、両方とも選択できるというふうになっていると思いますが、どういう方向でいかれるのか教えてください。
〇議長(金井塚徳一議員) 山下健康福祉課長。
〔健康福祉課長 山下 進登壇〕
〇健康福祉課長(山下 進) 健康福祉課長、大山議員さんの質問に答弁させていただきたいと思います。
現在は、私のほうで言いましたように、相談事業につきましても包括支援センター3名で年間600件の相談を受けています。それから、ここには資料はないのですけれども、在宅のほうの森林園につきましても相談業務等受けていただいているという形になります。特に土日に関してはそちらのほうが多いかと思います。
これから先どうやっていくかということ。今のところにつきましては並行で、両方でできるという形でやっていければと考えています。
以上でございます。
〇議長(金井塚徳一議員) 大山議員。
〇13番(大山尚美議員) ありがとうございました。
以上で終わります。
〇議長(金井塚徳一議員) 以上で大山尚美議員の一般質問を終わります。
◎延会について
〇議長(金井塚徳一議員) お諮りします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会にしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(金井塚徳一議員) 異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて延会することに決しました。
以上をもちまして本日の会議を終了します。
◎次会日程の報告
〇議長(金井塚徳一議員) 29日月曜日は、午前10時に開会します。
◎延会の宣告
〇議長(金井塚徳一議員) 本日はこれにて延会といたします。
大変ご苦労さまでございました。
(午後 3時25分)