平成29年第210回滑川町議会定例会(第1号)

平成29年12月5日(火曜日)         議 事 日 程 (第1号)    開会及び開議の宣告                                   1 会議録署名議員の指名                                  2 会期の決定                                       3 諸般の報告                                       4 行政報告                                        5 所管事務の調査報告                                     町長提出議案の一括上程、説明                              6 議案第58号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度滑川町一般会計補正予算           (第3号))                                7 議案第59号 滑川町都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例の制定について    8 議案第60号 滑川町職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について   9 議案第61号 滑川町町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について   10 議案第62号 滑川町一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について  11 議案第63号 滑川町事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について         12 議案第64号 滑川町ひとり親家庭等の医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例の制           定について                               13 議案第65号 平成29年度滑川町一般会計補正予算(第4号)の議定について       14 議案第66号 平成29年度滑川町介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定について   15 議案第67号 平成29年度滑川町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議定について  16 議案第68号 平成29年度滑川町農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)の議定につ           いて                                  17 議案第69号 平成29年度滑川町浄化槽事業特別会計補正予算(第2号)の議定について  18 議案第70号 平成29年度滑川町水道事業会計補正予算(第3号)の議定について     19 議案第71号 町道路線の認定について                         20 一般質問                                       出席議員(14名)    1番  菅  間  孝  夫  議員      2番  高  坂  清  二  議員    3番  石  川  正  明  議員      5番  井  上  奈 保 子  議員    6番  長 谷 川  元  夫  議員      7番  森  田  泰  雄  議員    8番  服  部  幸  雄  議員      9番  宮  島  一  夫  議員   10番  吉  田  文  夫  議員     11番  阿  部  弘  明  議員   12番  松  本  幾  雄  議員     13番  瀬  上  邦  久  議員   14番  上  野     廣  議員     15番  北  堀  一  廣  議員 欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人      町       長    吉   田       昇      副   町   長    柳       克   実      教   育   長    小   澤   正   司      総 務 政 策 課 長    大   塚   信   一      税  務 課  長    赤   沼   正   副      会 計 管 理 者 兼    木   村   俊   彦      会  計 課  長      健 康 福 祉 課 長    堀   口   幸   男      町 民 保 険 課 長    小   柳   博   司      健 康 づ く り課長    小   原   由   之      環  境 課  長    笠   原       直      産 業 振 興 課長兼    吉   田       浩      農業委員会事務局長      建  設 課  長    吉   野   徳   生      教育委員会事務局長    森   田   耕   司      水  道 課  長    高   坂   省   吾
本会議に出席した事務局職員      議 会 事 務 局 長    木   村   晴   彦      書       記    今   井   茂   子      録       音    岩   附   利   昭
議会事務局長(木村晴彦) ご起立願います。
  相互に礼。
  よろしくお願いします。ご着席願います。

    開会及び開議の宣告
議長(北堀一廣議員) 皆さん、おはようございます。議員各位には大変ご多用のところ、第210回滑川町議会定例会にご参集をいただきまして、まことにありがとうございます。ただいまの出席議員は14名全員であります。定足数に達しておりますので、ただいまから第210回滑川町議会定例会を開会します。
  これより本日の会議を開きます。
                                   (午前10時00分)

    会議録署名議員の指名
議長(北堀一廣議員) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  会議規則第125条の規定により、議長において指名をいたします。
   2番  高 坂 清 二 議員
   3番  石 川 正 明 議員
   5番  井 上 奈保子 議員
  以上、3名の方にお願いいたします。

    会期の決定
議長(北堀一廣議員) 日程第2、会期の決定を議題とします。
  本件につきましては、議会運営委員会でご審議をいただいておりますので、議会運営委員会委員長に報告をお願いいたします。
  議会運営委員会、井上奈保子委員長、お願いいたします。
          〔議会運営委員長 井上奈保子議員登壇〕
議会運営委員長(井上奈保子議員) おはようございます。5番、井上奈保子でございます。議長の命によりまして、議会運営委員会の報告を申し上げます。
  本定例会の運営にかかわる議会運営委員会は、去る11月30日午前10時から開催いたしました。出席者は、議長を初め議会運営委員会委員7名全員です。執行部より町長、副町長、総務政策課長にご出席をいただき、付議されます案件等について説明を受け、慎重に審議いたしました。
  その結果、会期は本日から12月11日までの7日間とし、本日は諸般の報告、行政報告、所管事務の調査報告、町長提出議案の一括上程、説明及び一般質問を行います。
  6日は、午前10時から一般質問を行います。午後は休会としますが、午後1時から全員協議会を開催いたします。
  7日は、午前10時から議案審議を行います。
  8日も、午前10時から議案審議を行います。
  9日、10日は休日休会といたします。
  11日は、午前10時から議案審議を行い、全議案審議、全日程終了次第、閉会とすることと決定いたしました。
  なお、会期日程につきましては、お手元に配付した会期予定表のとおりでございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
  以上をもちまして議会運営委員会の報告を終わります。よろしくお願いいたします。
議長(北堀一廣議員) ただいまの議会運営委員会委員長の報告のとおり、本定例会の会期は本日から12月11日までの7日間にしたいと思います。これにご異議ありませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(北堀一廣議員) 異議なしと認めます。
  よって、会期は本日から12月11日までの7日間に決定をいたしました。

    諸般の報告
議長(北堀一廣議員) 日程第3、諸般の報告を行います。
  議長より報告をさせていただきます。
  初めに、本定例会の会期予定、議事日程、議案及び報告書等につきましては、お手元に配付をしておきましたので、ご了承願います。
  次に、監査委員から、平成29年9月、10月、11月実施の例月出納検査の結果報告がありました。報告書は、事務局に保管してありますので、随時ごらんいただきたいと思います。
  次に、町長から寄附報告書の提出がありました。お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
  次に、閉会中に議長が出席しました会議、研修等につきましては、報告書を配付してございますが、この場において幾つかを報告させていただきます。
  10月18日、滑川町敬老会が総合体育館にて、大勢の方にご出席をいただいた中で盛大に開催をされました。
  次に、10月の22日、嵐山町町制施行50周年記念式典が国立女性教育会館にて、この日は朝から大変雨の降っている一日でしたが、盛大に開催をされました。そして、この日は総選挙の当日でもあり、本当に嵐山町の職員さんには大変お骨折りをいただいたなというふうに感じております。
  次に、11月の17日、埼玉中部資源循環組合会議議会議員研修の視察がございました。武蔵野クリーンセンターへ赴いて、つぶさにごみ処理の施設の周辺、あるいは処理能力等を研修をしてまいりました。
  次に、11月の20日ですが、地方自治法70周年記念式典が東京国際フォーラムA会場にて行われました。この会場には、天皇・皇后両陛下のご臨席のもとに、そして来賓には内閣総理大臣、そして衆参両院議長、寺田最高裁長官をご来賓に仰ぎ、盛大に開催をされました。
  次に、11月の25日、第27回滑川町農業祭が、やはり大勢の方にご参加をいただきまして盛大に開催することができました。今回は、松島町からも一部海産物等を持ち込んでいただきまして、これも大変盛況に終わったというふうに感じております。
  以上、何点かではございますが、議長からの報告といたします。
  次に、小川地区衛生組合議会臨時会の報告を吉田文夫議員、お願いいたします。
          〔10番 吉田文夫議員登壇〕
10番(吉田文夫議員) 皆さん、おはようございます。10番、吉田文夫です。議長の命により、小川地区衛生組合の臨時議会報告を行います。
  小川地区衛生組合では、10月4日、臨時議会が開催されました。議題は、空席になっておりました議長、副議長の選出であります。慣例に倣いまして、議長は小川町議長、松本修三氏、副議長は嵐山町議長の佐久間孝光氏が選出されました。
  また、詳しい資料につきましては事務局にございますので、詳細をお知りになりたい方はそちらのほうにお問い合わせください。
  以上で、小川地区衛生組合の報告といたします。ありがとうございました。
議長(北堀一廣議員) 以上で、諸般の報告を終わります。

    行政報告
議長(北堀一廣議員) 次に、日程第4、行政報告を行います。
  吉田昇町長より挨拶並びに行政報告をお願いします。
          〔町長 吉田 昇登壇〕
町長(吉田 昇) 皆さん、おはようございます。町長の吉田でございます。議長のお許しをいただきましたので、開会に当たってのご挨拶と一般行政報告を申し上げます。
  本日は、第210回滑川町議会定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、師走を迎え、何かとご多忙の中、ご健勝にてご出席を賜りまして、開会できますことに厚く御礼を申し上げます。
  さて、本定例会は、平成29年度一般会計補正予算の議定を初め全14議案の審議をお願いするものでございます。慎重審議を賜りまして、原案どおり可決、決定をいただきますようお願いを申し上げます。
  ここで、一般行政報告を申し上げます。初めに、9月13日には、高瀬測量設計株式会社と災害時における無人航空機による協力活動に関する協定の締結をいたしました。災害時や災害が発生するおそれがある場合に、無人航空機ドローンを活用し、地上からは確認できない被害等の情報収集活動に対し、支援、協力をいただくものでございます。
  恒例となっております社会福祉協議会主催の敬老会も10月18日に開催をいたしました。昨年に引き続き、町内の全地区が一堂に会して盛大に開催できました。約500名の方を招待し、和やかな雰囲気の中で、米寿祝い品の贈呈、金婚者表彰、歌謡ショーを行うことができましたことは、大変喜ばしく思っております。
  次に、来年度の新規採用職員の試験ですが、9月から11月にかけて実施をいたしました。その結果、31名の受験申し込みがあり、一般事務職6名、社会福祉士1名を内定したところでございます。将来の滑川町を担う人材に大いに期待するところでございます。
  11月22日には、日本郵便株式会社東松山郵便局と包括連携協定の締結をいたしました。郵便局のネットワークを通じて、災害発生時の協力や、子ども、高齢者の見守り活動、地域の安心安全に関することなどで相互の連携強化を図るものでございます。
  11月26日には、商工会青年部主催により、婚活イベントでありますピュア婚が福田小学校を会場に行われました。男女39人が参加し、カップリングが6組成立をいたしました。昨年11月には、滑川町として初めて開催した婚活イベントで出会った方がめでたく結婚されております。今回の出会いも、よき結果に結びつくことをお祈り申し上げる次第でございます。
  次の秋のイベントでは、今年も多くの町民の皆様のご協力をいただく中、全ての行事を開催することができました。議員各位にもご協力をいただき、ありがとうございました。中でも、10月8日の町民体育祭は、ここ数年悪天候の中での開催が続いておりましたが、今回は朝から晴天に恵まれ、大きなけがもなく、全種目実施することができました。
  11月3日の滑川まつりは、昨年同様松島町のご協力をいただき、特に新鮮な海の幸が大好評で、行列ができるほど大盛会で開催することできました。
  また、11月23日には、松島大漁かき祭りに、昨年に続き滑川町も参加をさせていただき、特にポロタンが大盛況で、滑川町を広くPRすることができました。
  スポーツ関係では、各種目で日ごろの練習の成果をいかんなく発揮をされ、すばらしい成績をおさめております。
  教育関係につきましては、後ほど教育長より報告がございます。
  次に、表彰関係でございますが、議員各位の大先輩である中尾の荒井重壽さんが地方自治功労者として埼玉県知事表彰を受けられました。まことにおめでとうございます。また、交通指導員の野口ひろ子さんと青少年育成推進員の羽鳥公子さんが、長年のボランティア活動の功績でシラコバト賞を受賞されました。
  さらに、保護司であります吉田憲正さん、贄田敏之さんが法務大臣表彰を、大澤貫秀さん、細沼順一さんが関東地方更生保護委員会長表彰を受賞されました。まことにおめでとうございます。また、町民の生命と財産を守る消防団員のご家族として20年にわたり消防団活動を陰で支えてきた功績により、根岸直子さんに埼玉県消防協会の県知事より感謝状が贈られました。また、地域防災力の充実強化のため、消防団員の確保に積極的に取り組んだ滑川消防団に同様に表彰状が送られました。
  町の定例の表彰では、長年町政に功績のありました14名の方に、町の表彰条例に基づき、11月3日の滑川まつりの会場で表彰式を行わせていただきました。受賞者の皆様のさらなるご活躍をご期待申し上げます。
  これからの時期は、乾燥による火災や雪による災害が多く発生する季節を迎えます。また、年末年始に向けて特別警戒も実施をされます。今後も心を引き締めて、職員が一丸となって、町民の生命と財産を守る安心安全な町づくりに努めてまいります。
  以上、主なものだけでございますが、開会に当たってのご挨拶と一般行政報告とさせていただきます。よろしくお願いします。
議長(北堀一廣議員) 続いて、小澤教育長より行政報告の報告をお願いいたします。
          〔教育長 小澤正司登壇〕
教育長(小澤正司) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、教育長、教育関係の報告事項を申し上げます。
  初めに、9月以降、各学校や幼稚園におきましては、幼稚園の運動会や秋祭り集会を初め、中学校の合唱コンクール、彩の国教育の日にちなんだ各小中学校での学校公開等々、さまざまな行事に取り組んでまいりました。それぞれの行事において、議員の皆様には大変ご多用の中ご臨席を賜り、子どもたちへの温かいお声がけや激励をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
  また、そのほかにも、各学校では修学旅行や宿泊学習、音楽会、遠足、持久走大会など、大きな行事がめじろ押しでした。どの行事においても、全力で取り組む子どもたちの一生懸命な姿を見ることができ、さまざまな体験的な活動を通して、心身ともに成長していることを強く感じたところでございます。
  滑川中学校では、10月4日から新人体育大会比企郡市予選会が行われ、おかげさまで多くの種目で県大出場を果たすことができました。団体種目では、野球部、サッカー部、バレー部、バスケットボール部男子、剣道部男女、駅伝女子が県大会に出場しました。そのほか、陸上、水泳、新体操、柔道等の個人種目でも15名ほどが県大会に出場しており、来春の大会を楽しみにしておるところでございます。
  一方、英語弁論大会や吹奏楽アンサンブルコンテスト、合唱コンクール等においても県大会に出場するなど、まさに文武両道を実践しておるところでございます。
  小学校では、6年生の修学旅行、5年生の宿泊学習がそれぞれ1泊で実施されました。ただ参加するだけではなく、事前の調べ学習やグループ行動などを通して、教室では学ぶことのできないさまざまな体験をしたことで、自分で考え、判断する力の向上につながっていると感じております。
  滑川幼稚園では、10月下旬に保護者や地域の皆様のご協力のもと、丹精込めて育てたサツマイモ掘りを行いました。ことしは豊作で、園児たちは、大きなサツマイモをそれぞれ自宅に持ち帰るとともに、11月4日に行われました秋祭り集会でも、来園された皆様に販売等を行っておりました。
  10月23日には、超大型台風21号の影響により、町内の学校、幼稚園を全て休校、休園にする措置をとらせていただきました。幸い、児童生徒及び施設設備等には被害等はございませんでした。
  この間、児童虐待と思われる案件が何件かありましたが、一つ一つのケースに対し、各学校で管理職を中心に組織的に、そして健康福祉課や保健センター、児童相談所等と連携を図りながら、児童生徒、保護者への丁寧な対応に努めております。教育委員会としても、指導主事を中心に学校訪問を繰り返し、直接様子を見届けながら、学校、関係機関等と連携し対応に当たっているところでございます。
  ここに来て日没が早くなり、交通事故の危険が増す時期となりましたが、交通指導員さんや通学ボランティアの皆様を初めとする地域の皆様の毎日の見守り活動により、児童生徒が安全に登下校することができており、心より感謝申し上げます。学校、家庭、地域の連携によって、子どもたちの安全と成長が支えられていることを強く感じておるところでございます。
  それでは、教育関係全般についてご報告させていただきます。
  まず、学校教育関係では、第2期滑川町教育振興基本計画の2年目となっております。実りの秋を実感すべく、確かな学力を育成する教育、豊かな心と健やかな体を育成する教育、質の高い学校教育等を柱にした教育活動の充実に努めております。特に小中連携推進委員会を中心に、学力、道徳、体力、特別支援教育、生徒指導のそれぞれにおいて、幼稚園も含めた連携を推進しているところでございます。
  「確かな学力の育成」に関しては、全国及び県の学力学習状況調査の結果を分析し、町として、各学校としての課題を明確にし、校内研修等において授業の工夫、改善に取り組んでおるところでございます。また、家庭での学習習慣を定着させることでさらなる学力向上を図るため、年度当初に配布した「家庭学習のすすめ」リーフレットや「ターナちゃんノート」を活用した家庭学習にも取り組んでおるところでございます。
  「豊かな心と健やかな体の育成」に関しては、町小中学校生徒指導担当者会議や町教育相談委員会を開催し、スクールカウンセラーや教育相談員による町教育相談室での通常の相談活動、各小学校に出向く巡回相談活動の継続等、町として小中の連携、協力体制の整備を図り、小中一貫した指導ができるよう全力を挙げて取り組んでおります。特に今年度は、町費対応によりスクールソーシャルワーカーの勤務日が増加し、幼稚園や保健センター、福祉との連携もさらに深まり、就学に向けた相談や保護者への相談活動等の充実も図っているところでございます。
  さらに、警察、児童相談所などの関係諸機関とも連携を図り、積極的な生徒指導を展開し、生徒指導上の問題を未然に防ぐよう全校を挙げて取り組んでおるところでございます。
  「質の高い学校教育」に関しては、学校教育担当、教育総務担当による学校訪問、授業参観、学校評価を充実させ、学校のミッション達成に向けての状況を把握してまいります。また、「特別な教科、道徳」の教科化や小学校5、6年生での外国語、3、4年生での外国語活動の導入に向けた研修も各校において、研究主任や教科主任を中心に積極的に取り組んでおるところでございます。それらを踏まえて、各校での授業改善等、教育委員会としての支援や援助のあり方をさらに検討してまいりたいと考えております。
  次に、来年度小学校に入学する児童の健康診断を9月から10月にかけて各小学校において実施いたしました。
  来年度の入学予定者は、10月1日現在で、宮前小学校75名、福田小学校33名、月の輪小学校90名、計188名、それに特別支援学校2名の見込みでございます。この就学時健診に合わせて、ことしも親の学習講座を開催し、親の役割、家庭の役割、子どもとのかかわり方等について保護者への学習の機会を提供したところでございます。
  幼稚園では、来年度の新入園児の募集を行い、新入児、3歳児ですけれども、79名の応募がありました。その結果、定員に達しておりませんので応募者全員に入園していただくことになりました。今後追加募集を行ってまいります。
  また、現在就園、就学に向けた保護者との面談を指導主事を中心に行っているところでございます。
  次に、施設設備関係ですが、今回の補正予算では、今後の執行見込みにより補填が必要と思われるもの、及び翌年度当初より新たに必要となるもの、また経年劣化等により緊急に修繕を要するものを中心に予算要求をさせていただきました。
  まず、大きな工事として、滑川中学校プール底面等補修工事ですが、9月議会で報告させていただきましたとおり、滑川中学校のプール底面に発生したクラックについて、メーカーによる現場確認、状況調査の結果に基づき、今後の長期使用に耐え得る本格的な修繕を行う予定でございます。
  次に、滑川幼稚園園舎トイレ洋式化改修工事ですが、現在滑川幼稚園には洋式トイレがプレハブ園舎に1基しかなく、園行事等で来園される保護者や高齢者、障害者の方々がトイレを利用する際に大きな不便を来しております。園舎の職員用トイレに3基、園舎中央の各階のトイレに1基ずつ、計5基を和式から洋式に改修する予定でございます。
  その他の施設関連の補正予算としては、各学校とも修繕料を中心に計上させていただきました。また、備品物品購入として、給食で使用する食器等の不足分や破損交換分を購入いたします。滑川中学校では、平成30年度に生徒増により1クラス増の各学年6クラスとなることから、生徒用及び教師用の机、椅子、教卓、配膳台等の備品購入が必要となります。
  ソフト事業といたしましては、認定こども園等施設型給付費について、利用者数の増加に伴い歳入、歳出ともに増額補正を行っております。また、4校全てに導入している校務支援システム保健管理機能について、県様式に合わせた帳票様式変更、あるいは機能追加等のシステム改修を予定しており、校務の効率化、教職員の負担軽減等を図ってまいりたいと思います。
  さらに、平成30年度からの道徳の教科化に向けて、各小学校で使用する指導書教材の購入経費を予算計上させていただいております。今後におきましても、議会からのご指導、並びにご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
  次に、生涯スポーツ関係ですけれども、10月8日に第33回町民体育祭を開催しました。ことしの体育祭は好天にも恵まれ、僅差の中で手に汗握る熱戦が展開され、大いに盛り上がりを見せた大会となりました。昼休みには、交通安全母の会や老人クラブの皆様を中心に、グラウンドいっぱいに滑川音頭の大きな輪がつくられ、体育祭を大いに盛り上げていただきました。
  結果については、広報等で案内させていただいておりますが、終始安定して高得点を重ねた月輪地区が4年ぶりに優勝。準優勝、下福田、3位、羽一。特別賞は、敢闘賞、みなみ野・十三塚、努力賞、和泉、がんばったで賞は中尾がそれぞれ受賞いたしました。
  また、体育協会の体育賞につきましては、功労賞は滑川町ウォーキング協会の大塚忠男さん、羽尾二区の長根力男さん、滑川町バレーボール連盟の権田正司さん、滑川町サッカー協会の吉野一男さん、滑川町ソフトボール教会の中山達朗さんの5名が受賞しました。また、優秀選手賞は、土塩ゲートボールチームの1団体が受賞されました。大変おめでとうございます。
  第40回日本スリーデーマーチは11月3日から5日の日程で開催され、滑川町では、1日目と2日目がコースとなりました。2日目には、羽尾平集会所前で各種団体役員による湯茶接待やボランティア団体「酔っといで」による甘酒接待、さらには「滑川ちんどん夢一座」による歓迎演奏でおもてなしを行いました。いずれも大盛況で、ことしもスリーデーマーチを大いに盛り上げていただいたところでございます。第40回の記念大会も10万人を超える参加者を得て、成功裏に終えることができました。ことしは記念大会ということで、本町からはボランティア団体「寄っといで」を初め、滑川ちんどん夢一座、東松山交通安全協会滑川支部、そして滑川町体育協会の4団体が表彰を受けたところでございます。
  次に、第34回世代交流輪投げ大会を11月25日に開催いたしました。老人クラブ連合会を中心に参加いただきました世代交流輪投げ大会ですが、今回はチャレンジキッズの小学校低学年の子どもたち58名も加わり、計214名の多くの皆さんが各部門に分かれて腕を競いました。小学生は、高齢者の皆さんのレーンに組み入れていただき競技に参加しましたが、高齢者の皆さんの熟練のわざに、子どもたちからは大きな歓声が沸いていました。それぞれのレーンでは、高齢者の皆さんから投げ方のコツを子どもたちに伝授していただき、2投目、3投目と得点を伸ばす子が多く、和気あいあいと世代交流ができたようでございます。
  次に、第29回滑川町駅伝競走大会を12月2日の土曜日に下福田地区・下向コースで開催し、小学生から一般まで75チーム454名の参加をいただき、盛大に開催することができました。校長、教頭を初め職員チームも7チームが出場するなど、子どもたちと一緒になって大会を大いに盛り上げていただきました。
  今後の予定としては、年明けの1月27日に、スキー・スノーボード教室を新潟県舞子スノーリゾートで開催します。また、3月4日には、第34回比企郡駅伝競走大会が小川町で開催されます。今後とも、生涯スポーツの振興、発展に努めてまいりたいと思いますので、さらなるご支援を賜りますようお願い申し上げます。
  生涯学習関係では、「チャレンジキッズ!なめかわ」には、低学年は83名の応募があり、抽選により60名を決定させていただきました。高学年35名と合わせて計95名の参加となり、9月から12月までに、低学年、高学年、それぞれ3回ずつ計6回の活動を進めておるところでございます。
  社会教育委員の協力を得て、主に森林公園の環境学習プログラムと連携し活動しておりますが、低学年では、先ほど申し上げました世代交流輪投げ大会に参加させていただいたり、高学年では、町の特産品として復活に取り組んでいる「ころ柿づくり」を体験させていただいたりしながら、貴重な体験を通して子どもたちは多くのことを学ばせていただいております。
  第2回の寿学級では町外学習を行い、毛呂山町、歴史民俗資料館と川角リサイクルプラザを見学し、全17回で延べ391名の参加をいただきました。昼食には、毛呂山町特産のユズを使ったユズうどんを食べ、秋の一日を楽しんでいただいたところでございます。
  その他、秋の行事としては、第39回滑川町文化祭を11月の1日から3日まで開催いたしました。最終日の3日には、人気の野点なども行い、大勢の皆さんにご来場いただき、成功裏に終了することができたと思っております。
  「七つの祝い」は11月11日に開催し、ことしは対象となる子どもたちが201名、うち出席者は169名で、約8割強の出席をいただきました。子どもたちには、式典後に上演したアトラクションの人形劇「三枚のおふだ」が大変好評だったようでございます。
  次に、後期の公民館教室は、編み物教室や和菓子づくり教室など5教室を開講いたしました。
  今後の日程としては、第3回の寿学級を12月6日から、そして年明けの1月7日には滑川町成人式を行うべく、現在実行委員を中心に準備を進めているところでございます。文教厚生常任委員の皆様にはご臨席を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
  図書館では、11月3日の滑川まつりに合わせて図書館まつりを開催いたしました。16ミリフィルムによる映画上映には、70人を超える親子にアニメ映画を楽しんでいただき、図書館でのマナーや町に関することを簡単な問題にした図書館クイズには、約170名の子どもたちが挑戦いたしました。また、除籍となった古い資料を無償配布した古本市では、雑誌を含め2,900冊近くあった除籍資料のほとんどがなくなるほどの盛況ぶりでした。
  また、12月9日には、クリスマスお話し会を開催する予定でございます。読み聞かせボランティア2団体の皆さんのご協力を得て、たくさんの絵本や紙芝居等を用意し、手づくりグッズのプレゼントなどで子どもたちが喜んで参加してもらえるようなお話し会になるよう、現在準備中でございます。
  最後に、文化財関係ですが、エコミュージアムセンターにおいて11月7日から12日まで比企地区巡回文化財展を開催し、142名の入場者がありました。11月14日には、比企地区の教育委員会と合同で文化財めぐりを実施し、ことしは窯跡を中心とした鳩山町内の文化財を訪ねました。また、11月1日から30日まで新指定文化財展を開催し、860名の入場者を見ることができました。
  国県からの補助を受けた寺谷廃寺の発掘調査については、ことしも12月5日から開始し、来年2月までを予定しております。
  エコミュージアム関係では、ことしの人工繁殖で誕生した稚魚は683尾でした。また、自然繁殖に必要な貝の飼育のため、外池において町内で捕獲した貝を飼育しておるところでございます。
  その他、県の補助金により、県指定史跡、五厘沼窯跡群と天神山横穴墓群の説明板の設置を計画しておるところでございます。
  以上、大変雑駁ではございますが、教育関係の報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
議長(北堀一廣議員) 以上で、行政報告を終わります。

    所管事務の調査報告
議長(北堀一廣議員) 次に、日程第5、所管事務の調査報告を行います。
  初めに、文教厚生常任委員会で所管事務調査が終了し、委員長から報告書が提出されております。委員長より調査報告をお願いします。
  文教厚生常任委員会、吉田文夫委員長、お願いします。
          〔文教厚生常任委員長 吉田文夫議員登壇〕
文教厚生常任委員長(吉田文夫議員) 皆さん、おはようございます。10番、吉田文夫です。議長の命によりまして、県外所管事務調査を実施いたしましたので、そのご報告をいたします。
  文教厚生常任委員会は、平成29年度県外所管事務調査を下記のとおり実施、終了したので報告いたします。
  記、調査日、平成29年10月26日から27日。調査地、群馬県沼田市及び高崎市。調査内容、1、認知症にやさしい地域づくりネットワークについて、2、高齢者あんしん見守りシステムについて、3、はいかい高齢者支援システムについて。
  1、沼田市の概要。群馬県沼田市は県北に位置し、自然環境に恵まれた田園都市で、近年では観光農業にも力を注いでいます。昭和29年4月に1町4村が合併し、その後平成27年2月13日に白沢村、利根村との合併があり現在に至っています。
  人口は平成29年3月末現在で4万9,490人、世帯数は2万543世帯。高齢化率は年々進み、平成29年3月末現在では約30%となっております。全国平均を上回っている状況にあります。
  市内の中心部は空洞化が目立ち、核家族化による若い世代が郊外に家を構えることが多く、しかし、ひとり暮らし高齢者が多いことなどから、地域住民同士の結びつきはまだ強く残っています。
  2、近隣町村における認知症高齢者の事故。平成15年12月末、隣接する利根郡昭和村の認知症高齢者が所在不明となり、関係者の懸命な捜索活動にもかかわらず、現在でも発見されていない事故が発生しています。このことを受け、市内の関係者も事故の未然防止には多くの目で支援を必要とする方々を日ごろから見守るシステムが必要であるという認識のもと、全国の見守りネットワークの構築に関する事例研究を始めました。
  3、見守りネットワークの構築。それぞれの分野で始まっていた地域住民や福祉関係者と支援高齢者とのかかわりは徐々に広がりを見せて、この連携をさらに強固なものにしていくためには、市や社会福祉協議会が関係者、機関に直接呼びかければネットワークが構築されるとの考えから、平成16年7月に関係機関、企業、団体への協力依頼が始まりました。
  構成団体として候補に挙がったのは、関係機関のほか、牛乳、新聞、電気検針、宅配業者、郵便局、NTTなど、家庭を訪問する業務に合わせてのさりげない見守りと所在不明時の情報提供の依頼でありました。この協力依頼には、在宅介護支援センター運営協議会長、行政担当課長、社会福祉協議会長、事務局がそれぞれの機関、団体の代表者を訪問し、ネットワークの構成と非常時における構成の役割分担などを説明しました。
  管内には、利根沼田をサービスエリアにした沼田エフエム放送株式会社、FMOZEがあり、沼田警察署からの捜査や情報や、行政からの緊急的な災害情報などの生活に密着した情報は、放送中の番組を中断してでも提供するサービスを実施していたこともあり、このFM局への協力の要請を行ったところ、快諾を受け、24時間体制で高齢者等の所在不明情報をオンエアしてくれることになったほか、理容組合や美容組合でも子ども駆け込みの家活動を推進していることから、協力の回答をいただきました。
  以上のような市内外の関係団体、企業等に依頼を行い、訪問した全ての協力を約束してくれたこともあり、平成17年5月26日に沼田市認知症やさしい地域づくりネットワーク形成事業の発足式が開催されました。
  4、ファクスネット、携帯メールの構築。ネットワークが構築されてから、関係者とは同報ファクスの利用で情報の迅速化を図ることになり、所在不明者の捜索は警察署が窓口になることから、担当する沼田警察署生活安全課にお願いし、24時間体制での送信システムが確立しました。
  緊急時におけるファクスや。
          〔「吉田議員、水飲め、水」と言う人あり〕
文教厚生常任委員長(吉田文夫議員) 緊急時におけるファクスが構成機関、団体の代表者に送信され、受信者は職員への情報提供を依頼し、または関係事業所への再送信を依頼し、情報の裾野の広がりはかなりのものとなっていると推察されています。
  5番、ネットワークの運営コスト。初年度の平成17年度ネットワーク関係に関する財源は、沼田市からの委託事業としての29万5,000円が予算化されています。また、ファクスは認知症の理解推進に重点を置いた活動であるということでその趣旨を酌んでいただき、NTTより中古機器を寄贈していただいた。通信費は医療法人からの寄附で賄われ、その後毎年予算がついており、平成26年度の予算は56万8,000円となっています。
  なお、この予算は、委託料として沼田市認知症にやさしい地域づくりネットワーク運営協議会の運営に係る財源となっております。一部近隣村部では、ファクス設置事業所等の送信件数に応じて負担金をいただいているところです。
  6番、徘回訓練による検証。平成19年5月に第1回模擬徘回訓練を実施しました。その後、徘回者及び徘回経路の設定を毎年変更し、通報者も絞って検証することや、さまざまな取り組みをしているところです。小学校児童の下校時刻に合わせ、徘回者とすれ違うよう徘回経路を設置しております。
  7、今後の課題。沼田市警察署管内全ての自治体で、徘回事案へ迅速に対応することが必要であります。
  2としまして、市外、県外で発見に至った対象者がいたことから、現在のネットワークでは対応しかねない事情が予想されることが挙げられます。普通の行動範囲等の情報を把握し、家族、警察と連携を密にし、迅速な対応が求められています。
  3、認知症の方を発見した際の接し方について、予備知識が必要であり、認知症への理解を広めるため、事業のみならず症状についても啓発をする必要が求められています。
  4、所在不明事案が発生した場合は、早期に警察へその届け出があると、比較的早目に、また無事に発見されることが多いと判断されることから、より多くの方に見守りをしていただけるようファクス及び携帯等登録を推進するものです。
  8番、高崎市の概要。高崎市は、広大な関東平野の北端に位置し、群馬県を代表する大都市です。市の人口は約37万人を超え、面積は459平方キロメートルに及びます。古くから交通の要衝で、中山道、三国街道の分岐点、関東自動車道と北関東自動車道の分岐点に当たります。上越新幹線と北陸新幹線の分岐点でもあるなど、全国有数の交通の拠点となっております。
  9番、はいかい高齢者支援システムの事業について。本システムは、65歳以上のひとり暮らしや、ともに高齢なふたり暮らし、またはこれに相当する世帯に対し、緊急事態発生時の適切な対応及び日常的な見守り支援、孤独死を防止することを目的として、平成24年11月1日から事業が開始され、緊急通報装置、安全確認センサー、ペンダント型発信器を無料で貸与しており、平成29年10月1日現在は3,041台であります。
  見守りセンターは24時間365日体制で、利用者からの緊急情報対応や利用者への安否確認、利用者の健康や日常生活における心配事相談、振り込め詐欺などの各種相談も受け付け、約40人体制で行っています。
  システムの申請には、緊急登録先として3名の登録、家族、友人、隣人、民生委員などが登録し、緊急時には見守りセンターからの登録者へ連絡、利用者の安否確認の依頼、できない場合には、見守りセンター職員が駆けつけ、安否確認をする。
  平成29年度予算にありましては、機器が320台、その事業につきましては2億1,634万4,000円となっております。利用者から緊急報道件数は、平成28年実績で1,509人発生しており、安否確認センターによる自動車通報件数は4,385件となっております。
  認知症により徘回高齢者の増加が社会問題化されていたことから、高齢者等のあんしん見守りシステム事業における機能強化として「はいかい高齢者支援システム事業」を平成27年10月1日から開始しています。
  本システムは、徘回のある高齢者の介護者等にGPS機能を無料で貸与し、その機械を携行した高齢者が行方不明になった場合には、見守りセンターが位置情報を検索し、あらかじめ登録してある介護者等にメールや電話で位置情報を連絡し、徘回高齢者の早期発見、介護を支援します。
  また、機器貸与者の同意前提として、必要に応じて警察に所在不明高齢者の位置情報や顔写真を提供し、警察の協力を得られるものとするため、平成27年9月10日には、全国初となる認知症高齢者の介護対策に関する協定書を締結しております。
  また、本システムはNTTドコモ製のGPS機能を利用しているところから、徘回高齢者を早期発見するためにシステム構築していることを評価され、ユーザー部門奨励賞を受賞したとのことです。
  10、今後の課題。GPS機能の装着方法をさらに研究する必要がある。また、携帯電話の電波状況が悪い場所、不感地帯では、GPS機能の位置検索が困難となるため、利用者がどの地点から不感地帯に入ったかを特定するための取り組みの強化や位置情報の精度を高めるための努力などが今後必要であると考えます。
  以上をもちまして所管事務調査報告といたします。
議長(北堀一廣議員) 以上で、文教厚生常任委員会の調査報告を終了します。
  次に、議会運営委員会で所管事務調査報告が終了し、委員長から報告書が提出されております。委員長より調査報告をお願いします。
  議会運営委員会、井上奈保子委員長、お願いいたします。
          〔議会運営委員長 井上奈保子議員登壇〕
議会運営委員長(井上奈保子議員) 平成29年12月5日、滑川町議会議長、北堀一廣様、議会運営委員会委員長、井上奈保子。
  議会運営委員会所管事務調査報告書。議会運営委員会は、平成29年度県外所管事務調査を下記のとおり実施、終了したので報告いたします。
  1、調査期日及び場所、平成29年11月14日、宮城県柴田郡大河原町議会。調査内容、議会改革による議会運営の工夫点、議会基本条例について。
  大河原町の概要でございますが、宮城県南部のほぼ中央に位置し、東西南北に2市3町とそれぞれの丘陵を境にして接し、卵形に近い円形の盆地で、町の中央を二分して白石川が流れている。白石川の堤8キロメートルにわたる一目千本桜があり、観光に訪れる客が毎年25万人から30万人となっているとのことです。ここは、広域行政機関が所在する仙南行政の中心地となっているということです。面積は24.99平方キロメートル、人口は2万3,601人です。
  次に、議会の概要ですが、議員定数は14で、現員が15名でございます。それから、議会構成は、議会運営委員会、それから常任委員会が4委員会あります。特別委員会、全員協議会、そして議会事務局は4名の職員が入っております。
  次に、調査内容でございますが、議会改革による議会運営の工夫点について。住民の代表機関である議会活動が「住民にわかりやすく、参加しやすい開かれた議会運営を実現する」を理念とし、まず2010年、平成22年を改革の年とし、できることから始めようと、議長、議運、全員協議会で協議をし、平成22年10月議会改革度調査2010、早稲田大学マニフェスト研究所の全国ランクで大河原町議会が全国1,367議会中1,098位であったことから、議会改革が始められた。特別委員会も設置し、協議を重ね、議会日程等の事前情報発信、ホームページで、傍聴者への議案書等の貸し出し、本会議全体のインターネット配信、会議録のインターネットの公開、各種通知をメール配信による迅速化、議会ホームページの全面リニューアル等の改革を行った。
  平成24年議長を除く議員全員で開かれた議会づくり調査特別委員会を期間9カ月として設置、議会改革の視点39項目を設定し、調査検討を6回行った。
  平成25年に議会基本条例の制定に関する調査特別委員会を設置、検討した。以降毎年さまざまな改革を試み、その結果、平成29年では全国ランク1,460議会中98になっているということで、大変努力をされているところが見られました。
  次に、大河原町議会の動画中継について。大河原町は、平成14年度に全国的な電子自治体の推進に対応するため、光ファイバー伝送路による大容量、超高速情報ネットワークシステムの基盤整備を総事業費9,950万円にて行いました。議会の議事堂は、議会放映用カメラ2台、システムを導入、議会中継のインターネット放映を始めた。議場関係費用は383万円であった。
  平成24年度には各委員会の公開中継を、平成25年度には予算審査特別委員会から配信も始めた。インターネット中継により、多くの人に議会へ関心を持ってもらえ、議会傍聴へもつながっていくことを期待しているといいます。
  しかし、インターネット中継システムについてのメリット、デメリット等あり、システムの選択は今後検討していく必要があるとのことでございました。
  次に、議会基本条例について。1、大河原町では、議長を除く全員で構成された議会基本条例制定特別委員会を設定し、平成25年6月から12月までに小委員会も含め10回ほど開催され、検討を重ねた。その結果、議会政治倫理条例、反問権実施要綱、町民会議実施要綱等の制定を行いました。
  次に、議会基本条例の見直しが平成28年6月に行われました。目的、最高規範性、通年議会、正副議長選、議会活動の原則、議会報告会等、24項目について行った。この中に入っている議会報告会については、平成23年度より始めているが、参加者がだんだん減ってきている。少ないときにはゼロ人ということもあったとのことでございます。そして、この議会では、今大変苦労して人集めに創意工夫をしているということでございました。
  感想といたしましては、議会、議員全体が議会改革については課題になっていることを、どうしたら住民が今まで以上に議会について関心を持ち、理解してもらえるのか、大河原町議会は本当に開かれた議会づくりが実現できるのか等について熱心に模索し、研究、検討を続け、積極的に動画配信などにも取り組んでいる議会として称賛したいと思います。
  議会報告会については、いろいろな問題もあるようですが、滑川町議会としての方策で住民に議会、議会活動に対して理解を得られるよう、一層気概を持って進めていくことが重要だと思います。そして、この大河原町議会で研修してきました議会改革の視点30項目についても、今後我が町でも生かしていければよいと考えているところでございます。
  以上、報告です。よろしくお願いいたします。
議長(北堀一廣議員) 以上をもちまして、所管事務の調査報告を終わります。
  ここで、暫時休憩をいたします。再開は11時25分とします。
          休 憩  (午前11時10分)

          再 開  (午前11時25分)
議長(北堀一廣議員) 再開します。

    町長提出議案の一括上程、説明
議長(北堀一廣議員) 日程第6、議案第58号から日程第19、議案第71号まで14議案の一括上程を行います。
  事務局長に朗読を願います。
          〔事務局長朗読〕
議長(北堀一廣議員) 朗読が終わりました。
  吉田町長より提案理由の説明をお願いいたします。
          〔町長 吉田 昇登壇〕
町長(吉田 昇) 町長、議長のお許しをいただきましたので、本定例会に提案をいたします議案の説明を申し上げます。
  初めに、議案第58号 専決処分の承認を求めることについては、10月22日に執行が確定した第48回衆議院議員総選挙の予算を計上するため、既定の歳入歳出予算の総額に、それぞれ867万6,000円を追加とする、平成29年度滑川町一般会計補正予算(第3号)を9月28日に専決処分したので、議会の承認をお願いするものでございます。
  議案第59号 滑川町都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例の制定については、平成30年度からの開発許可事務の権限移譲に対応するため、本条例を制定したいものでございます。
  議案第60号 滑川町職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正に伴い、本条例の改正をお願いするものでございます。
  議案第61号 滑川町町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、国家公務員に対して行われた人事院勧告に準じて、期末手当の支給割合を改定するため、本条例の一部改正をお願いするものでございます。4月1日にさかのぼって適用するものでございます。
  議案第62号 滑川町一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についても、人事院勧告に準じて、給料表、勤勉手当について、4月1日にさかのぼって適用する条例を改正するものです。内容につきましては、職員組合とも十分な話し合いを行いまして妥結をしておるところでございます。
  議案第63号 滑川町事務手数料条例の一部を改正する条例の制定については、平成30年度からの開発許可事務の権限移譲に対応するため、本条例の改正をお願いするものでございます。
  議案第64号 滑川町ひとり親家庭等の医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定については、所得税法の一部改正に伴い、本条例の改正をお願いするものでございます。
  議案第65号 平成29年度滑川町一般会計補正予算(第4号)の議定については、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ2億2,527万3,000円を追加し、歳入歳出それぞれ59億4,741万3,000円とするものでございます。
  議案第66号 平成29年度滑川町介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定については、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ98万円を追加し、歳入歳出それぞれ11億8,480万8,000円としたいものです。総務費のシステム改修が主なものでございます。
  議案第67号 平成29年度滑川町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議定については、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ239万3,000円を追加し、歳入歳出それぞれ4億1,468万4,000円としたいものです。給料改定による人件費が主なものでございます。
  議案第68号 平成29年度滑川町農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)の議定について及び議案第69号 平成29年度滑川町浄化槽事業特別会計補正予算(第2号)の議定については、給料改定による人件費に対応するものでございます。
  議案第70号 平成29年度滑川町水道事業会計補正予算(第3号)の議定については、営業費用の増額のため、収益的支出を1,168万6,000円追加したいものでございます。システム更新業務及び給料改定による人件費が主なものでございます。
  議案第71号 町道路線の認定については、町道路線の整備のため、道路法の規定に基づき、認定をお願いするものです。
  以上、14件を提出し、提案理由の説明とさせていただきます。
  なお、詳細につきましては、議案ごとにその都度、担当課長よりご説明いたします。十分なるご審議を賜りまして、原案どおり可決、決定をいただきますようお願いを申し上げ、議案の説明とさせていただきます。よろしくお願いします。

    一般質問
議長(北堀一廣議員) 日程第20、一般質問を行います。
  一般質問は通告順に行います。答弁を含み50分とします。残り時間は表示板で指示します。質問形式は、対面一問一答方式とします。議長より指名を受けた質問者は最初から質問席につき、1回目の質問は通告した質問事項全てを一括質問いたします。そして、一括答弁を受けます。2回目の質問からは、1回目の質問順位に関係なく一問一答方式とします。ただし、1回目に一括質問しないものは再質問できないものといたします。

           瀬 上 邦 久 議 員
議長(北堀一廣議員) 通告順位1番、議席番号13番、瀬上邦久議員、ご質問願います。
          〔13番 瀬上邦久議員登壇〕
13番(瀬上邦久議員) 13番、瀬上です。議長のお許しをいただきましたので、空き家対策及び有効活用について質問をさせていただきますが、よろしくお願いをいたします。
  初めに、空き家対策についてお聞きいたします。
  空き家を放置すると、害獣、害鳥の増殖、草木の繁茂により、道路通行等にも迷惑になるとともに、防犯あるいは防災面でも大変な悪影響を及ぼす場合がございます。現状でも空き家は重要視されていますが、今後さらに空き家はふえると予測され、特に放置される期間が長ければ長いほど危険が増すことになり、早急な対策が求められています。
  空き家がふえる理由にはさまざまな事情があると思いますが、その一つとして、親が高齢になって子どもと同居する世帯が少なく、離れて暮らす子どもが心配になって、または親がみずから子どもに負担をかけないように介護施設を利用する例や、高齢化比率が高まるにつれ、親が介護施設に入って実家が空き家になってしまうという例もございます。しかし、高齢化だけではなく、税制面での多方面に影響するものと思います。
  そこで、次のことについてお聞きいたします。
  1として、滑川町の空き家件数は何件ぐらいあるのでしょうか。
  2番として、空き家の所在地、所有者の把握は全てできているのでしょうか。
  3として、対策等に必要な調査は既に済んでいるのでしょうか。
  4として、固定資産税は納税されているのでしょうか。
  5として、建物があると固定資産税が優遇されるとはどのようなことなのでしょうか。
  次に、有効活用についてお聞きいたします。
  空き家の有効活用による制度として空き家バンクを設置している市町村があります。この制度は、空き家の賃貸や売却を希望する人から申し込みを受けた情報を空き家の利用を希望する人に紹介する制度であり、有効活用を通した定住促進による地域の活性化を図るなどの目的としています。
  そこで、次のことについてお聞きいたします。
  空き家バンクの設置の考えは、滑川町としてあるのでしょうか。
  また、今日まで設置しなかった理由等について教えていただきたいと思います。
  以上でございますが、よろしくお願いします。
議長(北堀一廣議員) 順次答弁を求めます。
  まず、1番の空き家対策についての(1)滑川町の空き家件数、(2)空き家の所在地、所有者の把握、(3)空き家対策に必要な調査について等を吉野建設課長、次に、(4)固定資産税の納付、(5)建物があると固定資産税が優遇されることについてを赤沼税務課長、次に、大きな2番の空き家の有効活用による空き家バンクについてを大塚総務政策課長に、それぞれ答弁を求めます。
  まず、吉野建設課長、答弁願います。
          〔建設課長 吉野徳生登壇〕
建設課長(吉野徳生) 建設課長、瀬上議員の空き家対策について(1)、(2)、(3)の質問に答弁をいたします。
  空き家対策につきましては、市町村が空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的として、空き家等対策の推進に関する特別措置法が平成27年5月に完全施行されたところでございます。適正な管理が行われない空き家は、防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼすため、町では所有者等に空き家の適正な管理をお願いするため、実態調査を実施し、台帳整備を行ったところでございます。
  ご質問の(1)滑川町の空き家件数でございます。空き家実態調査を平成28年9月、そして今年度9月に2回目の調査を行いました。空き家の件数は、平成29年9月現在、専用住宅5,610件中81件でございます。
  次に、(2)空き家の所在地、所有者の把握でございますが、空き家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、税務課の課税データ及び水道課の給水データ等により、所有者の情報を把握しております。
  次に、(3)空き家対策等に必要な調査でございますが、町のデータ及び近隣の住民の方からの情報をもとに、郵便受けのたまり状況等の生活感の有無、空き家の老朽度、庭の手入れ状況、近隣に及ぼす影響等を調査しております。現地調査を行い、空き家所有者に対し適切な管理をお願いしているところでございます。
  以上、答弁といたします。
議長(北堀一廣議員) 次に、赤沼税務課長、答弁願います。
          〔税務課長 赤沼正副登壇〕
税務課長(赤沼正副) 税務課長、瀬上議員の質問に答弁いたします。
  まず質問1の(4)固定資産税の納付についてでございます。空き家における固定資産税の納付状況についてでございますが、平成29年度において、空き家の関係でいまだ固定資産税の納付がないものは10件ございます。
  続きまして、(5)の建物があると固定資産税は優遇されるとは、固定資産税の優遇についてでございますが、住宅用地は固定資産税の特例措置がありまして、200平方メートルまでは課税標準額が6分の1になります。それ以外の住宅用地につきましては、課税標準額が3分の1になります。つまり税額が200平米までは6分の1、それ以外の用地につきましては3分の1になります。
  以上、答弁といたします。
議長(北堀一廣議員) 次に、大塚総務政策課長、答弁願います。
          〔総務政策課長 大塚信一登壇〕
総務政策課長(大塚信一) 総務政策課長、空き家の有効利用について、担当する関係上、瀬上議員の質問に答弁をいたします。
  ご指摘のように、問題とされている空き家の有効利用の対策の一つとして、移住、定住を目的に空き家バンクを設置し、賃貸や売却の仲介を行政が政策として取り組みをする自治体がふえつつあり、県内を見ますと、平成29年4月1日現在で27市町村が空き家バンク制度をつくり活用をされております。空き家バンク制度は、町外の方に空き家への定住を促進することで、人口減に歯どめをかけ、一方で空き家の解消を図る、一石二鳥の政策と言えます。
  地方への定住策としては、現在東京の有楽町には地方への定住移住促進窓口として、ふるさと回帰支援センターというNPO法人が設置されており、その中にある埼玉アグリライフサポートセンターでは、埼玉への定住希望者向けのPRがされております。実際に町の職員も出向いて比企の暮らしを紹介として滑川町のPR活動をしております。そこに来場する地方への定住、移住を望む世代別の傾向を見ますと、1つとして、定年直前の世代では、第2の人生を過ごす場所として田舎暮らしをしたい、40歳以上では、現在は別の仕事をしているが、農家に転職希望をしたい、3として、子育て世代では、環境のよい場所で子どもを育てたい、この3つが希望の中心となっております。
  滑川町といたしましては、子育てナンバーワンのまち、子育てをするなら滑川町をPRし、定住促進を今まで図ってきております関係から、都心から1時間以内の地の利と、比企丘陵の自然に囲まれた滑川町の魅力と、子育てナンバーワンのPRをこの場所でも進めてきております。このようなことを踏まえて、瀬上議員の質問である空き家バンクの設置の考えと、空き家バンクをきょうまで設置しなかった理由の2点についてお答えいたします。
  空き家対策につきましては、実は2040年問題に端を発した人口減による自治体消滅を解消するための全国で今展開されているまち・ひと・しごと創生総合戦略がありますが、滑川町の総合戦略の中でも、空き家対策は地方への新しい人の流れをつくる政策として触れられております。内容的には、新規事業により新しい人の流れをつくると題して、まずは滑川町を知ってもらい、ここに住みたいと思うようになる事業を展開することとし、森林公園のあるまちとしてPRし、森林公園だけでなく、帰りに立ち寄ってもらえるような施設の整備を図る。または、大勢の方に滑川町に住んでもらうよう、住宅地など、新たな住民を受け入れる住まいの環境を整えていく。そして、最後に、空き家情報を提供し、田舎暮らしを応援していくと位置づけております。明確に空き家バンク制度には触れていませんが、空き家情報の提供や田舎暮らしの応援をすることとしていることが、空き家バンクに通じるものと考えております。しかしながら、空き家はふえる一方ですが、問い合わせも少ない中で、住宅開発が進み、子育て世代の転入がふえてきているのが今の滑川町の状況です。他市町村からもうらやまれるこの状況下であり、空き家を利用しての人の流れをつくるという観点が、計画にはありながらも、少し弱く、現在調査のみに終わっている状況にあります。今建設課長から空き家の現状の答弁がされておりますが、今後について、環境的にも多くの問題を抱えております空き家対策について、町としても、空き家バンク等の設置について、近隣市町村の実務を参考にしながら今後検討していきたいと考えます。
  以上、答弁といたします。
議長(北堀一廣議員) 瀬上議員、再質問願います。
13番(瀬上邦久議員) 大変ありがとうございました。各課長から細部のご説明をいただきましたが、何点か再質問をさせていただきたいと思います。
  初めに、建設課長にお聞きいたします。説明では、空き家件数は81件とお聞きいたしましたが、空き家の比率について、全国、県、そして滑川町、わかる範囲で結構ですので、教えていただければというふうに思います。よろしくお願いします。
議長(北堀一廣議員) 吉野建設課長、答弁願います。
          〔建設課長 吉野徳生登壇〕
建設課長(吉野徳生) 建設課長、瀬上議員の質問に答弁をいたします。
  空き家等は、平成25年度の住宅土地統計調査、総務省の統計調査によりますと、全国の空き家率については13.5%、埼玉県につきましては10.9%となっています。調査対象や調査日は異なりますが、滑川町の専用住宅の空き家率につきましては、先ほど申し上げましたけれども、1.44%、5,610件中81件ということでございますので1.44%ということになってございます。
  以上でございます。
議長(北堀一廣議員) 瀬上議員。
13番(瀬上邦久議員) ありがとうございました。
  もう一点、建設課長にお聞きいたします。特定空き家等についてでございますが、防犯上危険となるおそれ、あるいは著しく衛生上有害となるおそれの状態にある特定空き家件数は、滑川町何件ぐらいあるのでしょうか。
議長(北堀一廣議員) 吉野建設課長、答弁願います。
          〔建設課長 吉野徳生登壇〕
建設課長(吉野徳生) 建設課長、瀬上議員の質問に答弁をいたします。
  空き家等の対策の推進に関する特別措置法において、特定空き家等とは、倒壊等、著しく保安上危険となるおそれのある状態、著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適正な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適当である状態にある空き家等と規定されております。
  今回2回の調査を行いました。現在滑川町において、特定空き家等に該当する空き家はございません。しかしながら、空き家は年々増加する傾向にありますので、空き家対策の計画的な推進が必要だと考えております。
  以上、答弁といたします。
議長(北堀一廣議員) 瀬上議員。
13番(瀬上邦久議員) ありがとうございました。
  次に、税務課長にお聞きしたいと思います。固定資産税の納付されていない件数が先ほど10件との説明でございました。また、これはどんな理由で納付できないのか、差し支えない程度で結構ですので教えていただければというふうに思います。よろしくお願いします。
議長(北堀一廣議員) 赤沼税務課長、答弁願います。
          〔税務課長 赤沼正副登壇〕
税務課長(赤沼正副) 税務課長、瀬上議員の質問に答弁いたします。
  空き家の所有者の関係で、納税がされていない、その10件についてでございますけれども、その中で、所有者が確認をされているものと、あるいは一番大きなのは、相続が発生して相続しないでそのままになっているものとがございます。町においては、相続人を調べて納税義務者を確定するようにしておりますけれども、裁判所に相続人の相続放棄を照会をいたしまして、そして回答を得た後、再度調査をして課税をするという形で行います。
  また、課税をすると、その後自分が本来であれば相続の順位がすごく低いというか、子どもたちが放棄しなければ兄弟には行かないわけですけれども、子どもたちが放棄をしたということがわかって自分のところに課税が来たというのを知った時点で、またその方が相続放棄をしていきます。そういったことで、納税義務者の特定に大変苦労をしていると、そういった点で納税が滞るケースが多くなっております。そして、今後そういった相続をしないで空き家になる物件がふえてくると考えておりますので、納税義務者の特定については、鋭意努力をして完納できるように努めてまいりたいというふうに思っています。
  以上でございます。
議長(北堀一廣議員) 瀬上議員。
13番(瀬上邦久議員) ありがとうございました。
  もう一点、税務課長にお聞きしたいと思います。建物があると固定資産税が優遇され、先ほど200平米ですと6分の1、あるいはまた3分の1というふうに説明をいただきました。空き家対策として、通常の課税としない理由はどんな理由なのか、その点についてお聞きできればと思います。よろしくお願いします。
議長(北堀一廣議員) 赤沼税務課長、答弁願います。
          〔税務課長 赤沼正副登壇〕
税務課長(赤沼正副) 税務課長、答弁いたします。
  優遇措置につきましては、先ほどご説明をしたとおりです。地方自治法及び滑川町の税条例等におきまして、住宅用地が建ってある土地についてはそのような課税をするというふうに法律上決まっておりますので、その課税を6分の1、あるいは3分の1にしないということはできません。先ほど、建設課長の答弁の中で、ちょっと建設課長が法律について触れたのですけれども、空き家等対策の推進に関する特別措置法、これに基づきまして、市町村長が所有者等に対して生活環境の保全を図るために必要な措置をとるように助言、または指導することができます。その状態が改善されない場合におきましては、勧告をすることができます。この勧告を受けた所有者等につきましては、地方自治法の規定により優遇措置が受けられなくなることがございますので、市町村長が助言、指導、勧告等をする。そういったためには、各市町村において条例等を制定いたしまして、またそのほか関係例規の整備等をする必要がございます。今後は、このようなことも検討していくことになると考えられます。
  以上です。
議長(北堀一廣議員) 瀬上議員。
13番(瀬上邦久議員) ありがとうございました。
  次に、総務政策課長に再質問をさせていただきたいと思います。空き家バンク制度の取り組みが現在できていない状況については、説明があったとおり、移住あるいは定住促進の意味合いから、吉田町長の進める手厚い子育て政策により、滑川町の人口がふえる中で、空き家を利用しての人口増加を図るという点では、滑川町の場合はやや違和感はあることでございますが、よくわかりました。しかしながら、空き家については、防災、あるいは防犯的な観点から、あるいは害獣、害鳥等の増殖につながることから、早急な解消をする必要があるのではないかというふうに思います。
  先ほどの説明で、県内では27の市町村が実施しているとのことでございますので、実施している市町村の傾向や比企管内の空き家バンクの利用状況等について教えていただければというふうに思います。よろしくお願いします。
議長(北堀一廣議員) 大塚総務政策課長、答弁願います。
          〔総務政策課長 大塚信一登壇〕
総務政策課長(大塚信一) 総務政策課長、瀬上議員の質問に答弁いたします。
  先ほど申し上げました、埼玉県がことし4月に発表した空き家バンク登録の実施市町村の分布図を見ますと、ちょうど比企から西部、北部に登録制度をつくった市町村が集中しております。秩父郡児玉郡市においては全域であり、滑川を除く比企郡全体、近辺では熊谷市、東松山市、坂戸市、鶴ヶ島市などの大きな市も実施しております。また、埼玉県の東部のほうでも市や町が幾つか実施しておりますが、やはりその大部分は、埼玉県のほぼ中央に位置する滑川町よりほぼ西部の自治体に集中しております。これは、やはり人口減少が大きな原因となっていますが、やはり山林を抱える地域は、瀬上議員がご指摘したとおり、害獣や害虫、または防災上の問題も多く抱えておりますので、喫緊の課題となって取り組んできたのだと思われます。
  比企郡内の状況ですが、ホームページの空き家バンク制度の状況を見ますと、ときがわ町などは物件が結構売れて、移住定住者が増加し、また町内の人もその物件を利用することにより、町外への転出を抑えたという成果が掲載されておりました。
  空き家バンクの制度化については、あくまでも他市町村を参考にしての推計になりますけれども、予算的にはさほど多くの費用はかからないのかなというふうに考えております。しかし、情報を常にタイムリーに提供するためには、ホームページの開設や更新事務、それから物件登録者の勧誘や購入者との調整、それから制度設計などの整備、またはそれを仲介していただきます不動産業者との調整、それらを含めますと相当なマンパワーが必要であり、取り組みには組織として事務分掌を含めて相当見直しが必要かなと考えております。実務上は非常に難しい問題点がありますが、先ほど答弁したとおり他市町村によっては成功例等もありますので、それらを参考にして今後調整を図って検討していきたいと考えております。
  以上、答弁といたします。
議長(北堀一廣議員) 瀬上議員。
13番(瀬上邦久議員) 大変丁寧な説明をいただきまして、まことにありがとうございました。私からの質問は以上でございます。大変ありがとうございました。
議長(北堀一廣議員) 以上で、瀬上邦久議員の一般質問を終わります。
  ここで、暫時休憩をいたします。再開は午後1時。
          休 憩  (午後 零時10分)

          再 開  (午後 1時00分)
議長(北堀一廣議員) 再開します。

           上 野   廣 議 員
議長(北堀一廣議員) 引き続き一般質問を行います。
  通告順位2番、議席番号14番、上野廣議員、ご質問願います。
          〔14番 上野 廣議員登壇〕
14番(上野 廣議員) 14番、上野廣です。議長のお許しを得ましたので、通告に基づいて一般質問いたします。
  まず最初に、命の教育の現状はについてご質問いたします。平成26年7月に発生いたしました長崎県佐世保市の高校1年生女子生徒が同級生を殺害した事件など、近年の事件において、命のとうとさに対する加害者の認識が欠落していると思える事件が発生しております。文部科学省においては、こうした相次ぐ事件等を踏まえて、平成16年に既に児童生徒の問題行動対策重点プログラムをつくって、命を大切にする教育を推し進めています。それでも、ごく最近、同様の悲惨な事件が発生していることから、十分な命の教育の成果を上げていないのではないかというふうに思わざるを得ません。命の教育に対する教育は非常に大切であるという観点から、以下の項目について伺います。
  1、文部科学省の命を大切にする教育、もう10年以上やっておりますが、その成果が上がっているかどうか、町の見解について伺います。
  2つ目、命の教育で大事にしている3本の柱というものがあります。1つは、自分を大切に思える気持ち、自尊感情を育てること、それから2つ目が命のつながりと多様性に気づかせること、3つ目が命のとうとさと人間としての生き方をしっかりと教えること、大事と言われているこの3つの中で、滑川町の命の教育上特に大事にしているところは何なのか、お伺いいたします。
  3、命の教育を進める上、留意している7つの項目があります。これは文科省で出しているものですが、7つの項目とは、1、乳幼児期に安心感、信頼感を育む、2、自然社会体験を通じて生きていることを実感すること、3つ、人と心が通じ合う言葉の力を育てる、4、たくましく生き抜く力を育てる、これ失敗体験とか体力、危機回避能力のことだそうです。5つ目が命をつなぐ性について考える、6つ目が食育を通して命のつながりに気づかせる、7として広い視野と柔軟な考え方を育てる、地球的規模やユニバーサルデザインなどがその中に入っています。そういった7つの特に留意点の中で、滑川町としてこれは大事だといって今現在も進めている教育についてお伺いします。
  4つ目、社会、または地域全体で命の教育を進めていくために特に重要なことは、どのようなことなのか。また、実際に活動していることがあったら教えてください。
  5つ目、東松山市で発生した悲惨な事件がありましたが、その後、命の教育でこの地域において、特に教育委員会として、県、比企等でいろいろ検討したと思いますが、それまでと変わったことがあるのかどうか、お伺いいたします。
  次に、社会福祉協議会の強化をについて、2つ目のご質問をいたします。社会福祉協議会、これ社協と言います。社協は、地域社会において民間の自主的な福祉の中核となり、住民の参加する福祉活動を推進し、福祉に関する諸問題を地域社会の計画的・協働的努力によって解決するとする公共性、公益性の高い民間団体であります。住民が安心して暮らせる福祉コミュニティづくりと地域福祉の推進を使命として組織されている大切な団体でございます。その事務所を滑川町では、コミュニティセンターの一角の狭い場所に間借りして活動しているのが現状です。今後団塊の世代が5年後70歳以上になり、子どもの増加も予想される中で、町の地域福祉のかなめである社協の施設も含めた今後の体制強化をどのように考えているのか、お伺いいたします。よろしくお願いします。
議長(北堀一廣議員) 順次答弁を求めます。
  1番の命の教育の現状についてを森田教育委員会事務局長、2番の社会福祉協議会の施設も含めた今後の体制強化については堀口健康福祉課長に答弁を求めます。
  まず初めに、森田教育委員会事務局長、答弁願います。
          〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、上野議員の質問に答弁をいたします。
  最初に、文部科学省の命を大切にする教育の成果ですが、少子化、核家族化や急速な情報化社会の進展に伴い、子どもたちと人や社会、自然とのかかわりが希薄になり、子どもたちが生命の有限さやかけがえのなさを理解したり実感したりする機会が少なくなってきております。文部科学省の命を大切にする教育の充実を推進する児童生徒の問題行動対策重点プログラムでは、教育活動全体を通じて、命を大切にする心を育む教育の一層の充実が求められております。
  命を大切にする心を育むためには、道徳教育において命の大切さにかかわる内容を重点に、また全ての教育活動において、自他の命のかけがえのなさ、誕生の喜び、死の重さ、生きることのとうとさなど、命を大切にすることへの自覚を深める学習が求められております。各学校においても、命を大切にする教育は、全ての教育活動の根幹をなすもので、道徳教育を初め全教科において、命の大切さが実感できる教育に取り組んできております。このことにより、命のとうとさを理解し、かけがえのない自他の命を尊重すること等の指導の充実が図られているものと認識をしております。
  次に、命の教育で特に大事にしているところでございますが、先ほど上野議員さんが申された3本の柱と若干ニュアンスが違いますが、児童生徒の問題行動対策重点プログラムでは、命を大切にする教育をさらに充実し、実効あるものにするために重要なこととして、1つ目がかけがえのない命を大切にする心を育む、2つ目が、伝え合う力を高め、望ましい人間関係をつくる力を身につける、3つ目が生きることのすばらしさを体験活動を通じて実感できるようにすることとしております。この3点を推し進めるために、その次の方策として、かけがえのない命を大切にする心を育むためには、児童生徒に自他の生命の大切さを実感させるとともに、他人を傷つけない、自分を傷つけないといった基本的な倫理観を踏まえて、命を尊重する態度がとれるようにすることが大切であります。児童生徒がみずからの模範意識によって、やっていいこととやってはいけないことの善悪を判断し、行動できることが求められております。
  次に、伝え合う力を高め、望ましい人間関係をつくる力を身につけるためには、重大事件からも明らかになるように、自分の感情をコントロールできないなど、自己抑制力が培われていない実態があることから、自制心や自立心、ストレスへの対応力といった自己指導力を身につけさせていくことが必要であります。自分の伝えたいことをはっきりと伝えたり、他人の話をしっかりと聞くことができるようにすることで、他者への思いやりの心やお互いを尊重し合う態度が育まれ、望ましい人間関係が築かれることが求められております。
  次に、生きることのすばらしさを体験活動を通じて実感できるようにするためには、子どもたちの実態として、虚像の世界でつくり上げられた生と死に接し、現実とバーチャルな世界との区別がつけられないといった現状があることから、体験活動を今まで以上に充実させることによって、心のきずなづくりと望ましい人間関係の育成が求められております。
  次に、地域全体で命の教育を進めていくためですが、子どもたちの学習や体験をより豊かにするためには、家庭や地域との連携が不可欠であります。特に家庭や地域で生や死の現実から子どもたちを遠ざけ過ぎるのではなく、直接向き合わせることが必要であると考えております。身近な人間の死という現実を通して、死を悲しみ、故人を懐かしむ大人たちの姿から、子どもたちは死を理解しています。このような日常生活の中で、大人と子どもが命や死についてともに体験し、同じ思いを分かち合っていくことが重要であります。家庭や地域の中で、子どもたちの発達段階に十分配慮しながら、命のさまざまな場面に自然な形で立ち会わせ、体験をさせることも大切であると考えております。
  最後に、東松山市で発生した悲惨な事件後に、命の教育で特に強化しているところですが、昨年8月、吉見町に住む少年が近隣の少年5人により殺害されるという大変痛ましい事件が発生をしました。本町でも、日ごろからいじめに対する問題意識を高め、先生方も積極的にかかわり、いじめ問題の早期発見、早期解決に努力し、命の大切さを指導しているところであります。
  事件後の2学期の始業式では、全ての学校において命の大切さや正しい判断力等について改めて指導してきたところであります。また、本年3月に東松山教育委員会の検証委員会報告書が提出されたことを受け、校長会や教頭会において、今まで以上に積極的な生徒指導と命の大切さが実感できる指導をお願いし、各学校で道徳の授業を中心に全ての教科において取り組んでいただいているところでございます。
  以上、答弁といたします。
議長(北堀一廣議員) 次に、堀口健康福祉課長、答弁願います。
          〔健康福祉課長 堀口幸男登壇〕
健康福祉課長(堀口幸男) 健康福祉課長、上野議員の質問に答弁申し上げます。
  町では、今年度第2次滑川町地域福祉計画の策定をしております。策定委員会の委員長には上野議員さんにお願いして、委員会をまとめていただき、地域福祉計画の策定もパブリックコメントの段階で、もう少しで策定できる予定でございます。この間のご指導に厚くお礼申し上げる次第でございます。
  この滑川町地域福祉計画は、社会福祉協議会が今年度策定する滑川町地域福祉活動計画の上位計画に当たります。このため、滑川町地域福祉計画について策定の趣旨を説明いたしまして、社会福祉協議会の答弁を申し上げます。
  滑川町地域福祉計画は、前回の5年前の計画が継承されるところでございますが、平成28年6月、閣議決定された一億総活躍プランにもあります、「支え手、受け手に分かれることのない社会をつくっていくことが重要な基本コンセプトとして策定する」とあります。ここでは、地域における住民主体の課題解決力強化、包括的な相談支援体制のイメージが示され、1つは住民に身近な圏域での「我が事丸ごとで、他人事を我が事に変える働きかけをする機能をつくること」、また、「複合課題丸ごと、世帯丸ごと、とりあえず丸ごと、受けとめる場を設けること」となっています。さらに、市町村における包括的な相談支援体制として、児童、高齢者、障害者、生活困窮者といった課題を個々に支援するのではなく、1人の方が抱える課題を包括的にまとめて振り分けていく担当部署を設けていくというのが国の考え方で、市町村に対しては、この方向に計画をシフトして徐々に推進を図っていくよう説明がございました。この考え方のポイントは、個人だけではなく、世帯までを対象とした上で、従来の区長の課題に加えて、就労、教育、地域社会からの孤立の問題まで、多様な生活課題を地域課題として対象に加えることにあります。
  町が策定する地域福祉計画によって、先ほど申し上げました滑川町社会福祉協議会が掲げる滑川町地域福祉活動計画は大きなウエートを占めており、滑川町社会福祉協議会の活動を具体的に進めるための指針となるもので、今年度末の策定予定になっています。社会福祉協議会の今後の活動の根幹をなす計画でございます。そして、地域福祉計画策定の考え方を活動計画に反映させて、今まで以上に地域に根差した事業を展開したいと考えているところでございます。
  特に社協の新しい事業として、地域集会所を拠点とした生活支援体制整備事業を計画しております。そのために、地域の皆さんのちょっとした手助けで、地域や町を笑顔にできる方を養成する生活支援サポーター養成講座を開設しております。地域を基本にしていくシステムでございます。このように、今までの事業を継続する中で、ボランティアの方のさらなる支援をお願いして、積極的に社協の活動を展開していくものでございます。
  また、現在の社会福祉協議会の事務所や体制のことでございますが、社会福祉協議会の職員の中で意見を取りまとめていただきました。内容を集約しますと、まず事務所の関係では、コミュニティセンターの一角であり、手狭なところもありますが、敬老会やいきいきサロンにしても、既存の体育館、エコミュージアム等を利用しまして、工夫をしながら利用させていただいております。不便なところもありますが、現状で維持していきたいということでございました。また、職員体制についても、現在の職員で外部のボランティアの方の支援を仰ぎながら、相互に協力して進めていきたいとの考えでございました。消極的な面もございますが、社会福祉協議会の事業は多岐にわたっており、広範囲に活動しております。なくてはならない存在でございます。町としても今後の社会情勢を踏まえて、時代に合った対応、さらに展開していけるように支援をしてまいりたいと考えている次第でございます。
  以上です。
議長(北堀一廣議員) 上野議員、再質問願います。
14番(上野 廣議員) 丁寧なご答弁、ありがとうございました。
  まず、再質問、命の教育についてですが、この教育、大変難しい、非常に大事ですけれども、難しい教育だと思います。一つ、東松山市で起こった事件の後のことですが、これ東松山市の方と、あと吉見の方と、自治体が違うところ同士で起こったわけです。そういったことで、これが自治体、例えば広域の比企の中でそういういろんな見守り活動、そういった子どもたちの、そういう話はなかったのですか。
議長(北堀一廣議員) 森田教育委員会事務局長、答弁願います。
          〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、上野議員の質問に答弁をさせていただきます。
  2市町にまたがって、吉見町と東松山市で起こった事件であります。被害者が吉見町で、加害者が東松山市等が多かったわけですが、その後、東松山警察署を中心に、郡内の中で東松山警察署管内の中でネットワーク会議というものが立ち上がりました。今ネットワーク会議については月1回開催をし、各情報の共有を図っているところでございます。
  以上です。
議長(北堀一廣議員) 上野議員。
14番(上野 廣議員) そのネットワーク会議が非常に大事だと思いますので、滑川町、東松山、近隣市町村ありますので、ぜひそういったネットワークをきちっとこれからも持っていっていただきたいというふうに要望いたします。
  それで、ご答弁にもありましたとおり、現在の子どもたちは、これは大学の先生が言っていることなのですけれども、命の大切さを実感する生活体験が乏しい、さらに生きていることの喜びとともに、命の大切さを実感する生活環境に恵まれることが少ない、さらに人間の死への悲壮感や喪失感を実感する生活体験の乏しい子どもたちが決して少なくない。それから、現在の子どもたちは、現実と理想の世界の区別がつかない生活環境に浸っており、人間の生と死を現実的に捉えることが困難な状況に置かれていると。IT時代のメディア文化に親しんで育った現代の子どもたちは、人の生と死を身近な現実的出来事として受けとめることが困難な状況に置かれていると。つまり現代の子どもたちはバーチャル、先ほどご答弁にありましたけれども、バーチャルとアキシャルの現実の世界の区別がつかず、混乱した状態にある子どもたちもいるということです。人間の死に対する現実感覚の喪失が大いに懸念されると、そういった意見がございます。
  随分、現在のいろんなSNSとかそういったことで、最近の座間市の事件だとか、あとごく最近だと入間市の少女が自殺したのもいじめではないかというような話が新聞なんかで出ていましたけれども、そういった、すぐ死ぬほうに行ってしまうというような傾向があるので、こういったいろんな情報が物すごく、今SNSなんかで簡単に入手できるので、非常に難しい時代になっていることは間違いありません。こういった中での命の教育でございますので、教育長は長い教育経験があって、子どもたちのこともよくわかっているし、滑川町はしっかりした命の教育をしているように思いますけれども、何かご意見がありましたらお伺いします。よろしくお願いします。
議長(北堀一廣議員) 小澤教育長、答弁願います。
          〔教育長 小澤正司登壇〕
教育長(小澤正司) 上野議員さんの質問に教育長、答弁させていただきます。
  先ほど局長の答弁のほうにもありましたけれども、命の教育というのは、平和教育と並んで学校教育の中の根幹をなすものということで、何よりも最優先して取り組まなければならない事業だというふうに考えております。私も、これまでの教員生活の中で、何人もの子どもが命を落とすというふうなことに、身近でそういう事件が起こったことにも何件か対応しております。一番大きなものでは、文科省のほうが取り組みを始めるきっかけにもなっていると思うのですけれども、平成10年の3月9日の日に、東松山市立の東中学校で中学1年生のN君が友達の加藤君を刺して、加藤君が亡くなってしまったというふうな事件がありました。それがきっかけになって、普通の子のいきなり型の犯行だとか、あるいはバタフライナイフを取り締まるいろんな法律や何かができてきたり、これをきっかけにして、きっかけにしてという言い方はおかしいですけれども、その後相次いでそういうふうな事件が起こったりなんかしたわけです。
  その一つが、質問の中にもありました平成16年の佐世保市における小学校6年生が友達をナイフで刺してしまったという事件だと思うのです。それをきっかけにして文科省のほうで、平成16年の10月にこの児童生徒問題行動対策重点プログラムを作成したものでございます。
  だから、私なんかも、そういうふうなことを背景にしてこれができているということで、ともかく滑川町において絶対こんなふうなことが起こらないように最善を尽くしていかなくてはということで、校長会や教頭会、そのほか職員の集まり等の席を使って常に話をして、各学校で具体的な取り組みをお願いしているところでございます。
  これからも、ただ今は、先ほど上野議員さんのほうからも話がありましたけれども、本当に子どもたちがなかなかこういう命の大切さや何かを実感したりするような機会というのが少なくなってきているのだと思うのですけれども、そういった中で、何を言っているかちょっと今混乱していますけれども、いずれにしましても、そういう子どもたちのほうに心を育てながら、体験活動を通して心を育てながら、いずれにしてみてもこの問題に一生懸命取り組んでいければなというふうに考えております。
  まとまりませんけれども、以上です。
議長(北堀一廣議員) 上野議員。
14番(上野 廣議員) ありがとうございます。大変難しい問題です。
  命の大切さの教育というのは、学校教育の核心でもありますし、命があってこそ、つまり命を前提に教育を初め人間の性格の全てがなっているわけでございまして、子どもたちが生きるための知恵を学ぶ学校における命の教育は、教師が担う重大な責務であると、ある教育の専門家は言っています。その教育専門家として、その役割を果たすには、教師みずからが命の問題への関心と命の大切さの実感を深め、確かな教育理念に基づいた教育を実現することが期待されるというふうに言っている方がおりますけれども、教育長のご答弁にありましたとおり、いろいろな経験があって、そういった命の大切さ、いろんな子どもたちが亡くなったことなんかも体験している教育長がいらっしゃって、滑川町がしっかりとした命の教育ができていると思います。ぜひ近隣の市町村との連携も含めてしっかりしていただいて、今後よろしくお願いしたいと思います。
  以上です。私もあえて、この質問はしたくなかったのですけれども、余りにも最近ひどいのがあったので質問させていただきました。ありがとうございます。
  次に、社会福祉協議会の強化について再質問いたします。社会福祉協議会の皆さんは、今のところで狭いけれども、我慢してやっていけますと言っているようですけれども、将来的に町民会館ができるとか、滑川町の長期的な計画の中で、やはり社会福祉協議会は、今の一億総活躍社会とか、そういうようなかなり大きな流れの中で、社会福祉協議会の役割は非常に大事になります。
  きょう文教委員長が報告しました中に、沼田市の取り組みがありますよね、認知症の見守り活動。それは、5万人ぐらいの市なのですけれども、やはり財政が高崎市のようにGPSつけたりなんかするのにはとてもできないと。滑川町も同じだと思うのです。そういう中で、では、子どもの通学路、子どもたちからも、全てのいろんな関係者が認知症の徘回するような方たちの見守りをいろんな角度で見てもらうと、見守り活動すると、参加してもらうというようなことを、沼田市はお金を余りかけずにやっているのです。これの中心になるのは社会福祉協議会なのです。ですから、社会福祉協議会がかなりきちっとした、滑川町の社会福祉協議会がしっかりしていないと言えないですけれども、場所とか、僕もよく行くのですけれども、共同募金とかなんかで行くのですけれども、狭いし、あそこで話ししていると、みんながわかってしまうわけですよ。ですから、相談しに行くのにちょっとそういう特別な部屋を設けるとか、何か個人の相談に行くわけなので、そういうふうなことを考えると、少し考えたほうがいいのではないかと。コミュニティセンターの事務所の案内所があるけれども、あそこはシルバーの方が見ているのですけれども、随分そこは結構広くて、スペースがありそうなので、ああいうところを区画して、そういったいろんな微妙な相談事はそういうところでしてもらうとか、そういったことはどうなのでしょう。これから生活困窮者自立支援制度とかセーフティーネット関係の仕事はかなりふえていくと思うので。ですから、そういう一億総活躍プランとかそういう流れの中で、包括的にいろんなことをやっていかなくてはならない中で、やっぱり今の体制はもう数年後にはある程度見直ししないと、町民会館を待っていられないのではないかなという気がするのですけれども、その点どうでしょうか。
議長(北堀一廣議員) 堀口健康福祉課長、答弁願います。
          〔健康福祉課長 堀口幸男登壇〕
健康福祉課長(堀口幸男) 健康福祉課長、上野議員の質問に答弁申し上げます。
  相談する場所等必要であるということは認識しておりまして、2階にそういった社協の部屋を1室借りておりまして、重要なときにはそちらで相談をするということで、案件によってはそういった場所を確保できているということでございます。
  また、いろんな包括的にやっていくということで、非常に広範囲にやっておりまして、また一つには、高齢者に対するさっき言いました認知症の関係ですが、これにつきましては包括支援センターと高齢者福祉担当、あっちのほうと連携しまして、介護も含めまして、認知症サポーター養成でありますとか、そういったことに対しまして連携をしてやっているところでございます。
議長(北堀一廣議員) 上野議員。
14番(上野 廣議員) ありがとうございました。安心しました。相談できる場所があるということを聞きましたので、安心しました。
  ただ、余りにも社会福祉協議会のことの認識が、住民が社会福祉協議会は何やっているのというようなことがあるので、もう少し社会福祉協議会の宣伝を少ししてもらいたいと思います。例えば赤い羽根とかなんか全部、ほとんどこの間の老人会なんかのは全部社会福祉協議会なのですよ。ところが、社会福祉協議会がどの程度、どういうことをやっていて、どのくらい大事な地域福祉の会だということの認識が、ちょっと町民が不足しているような気がするので、ぜひそこら辺のところを町長と、町長が会長でございますので、町長、何かございますか。社会福祉協議会の強化のことについて。
議長(北堀一廣議員) 町長、答弁をお願いします。
          〔町長 吉田 昇登壇〕
町長(吉田 昇) 町長、上野議員さんの質問に答弁申し上げます。
  確かに上野議員さんから指摘をいただいたとおり、社会福祉協議会の仕事の内容、そうしたものをやっぱり町民がまだ理解していない面が非常に多いわけでございます。赤い羽根とかいろんな募金についても、社会福祉協議会というより町がやっているのだというような意識を持っている人が非常に強いわけなので、そうした面におきましては、やっぱりもう少し社協の宣伝、PRをしっかり今後してまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(北堀一廣議員) 上野議員。
14番(上野 廣議員) ありがとうございます。丁寧なご答弁、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
  以上で終わります。
議長(北堀一廣議員) 以上で、上野廣議員の一般質問を終わります。
  暫時休憩をいたします。再開は1時50分とします。
          休 憩  (午後 1時37分)

          再 開  (午後 1時50分)
議長(北堀一廣議員) 再開します。

           宮 島 一 夫 議 員
議長(北堀一廣議員) 通告順位3番、議席番号9番、宮島一夫議員、ご質問願います。
          〔9番 宮島一夫議員登壇〕
9番(宮島一夫議員) 議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。私の質問は2問であります。朝から熱心にご議論をいただいて、多少お疲れだと思いますけれども、私の質問は難しい質問ではありませんので、簡潔に答弁をいただければありがたいと思います。
  それでは、させていただきます。まず、第1番目といたしまして、財政健全化についてでございます。町では、町民要望に応えまして、給食費の無料化、18歳までの医療費の無料化等、先進的な政策を実施しております。多くの町民の方に喜ばれていると思います。しかし、これらを続けていくためには、財政の裏づけが必要であります。最近財政的に厳しいものがあります。そのために、生活道路等に回ってこない等の声も寄せられています。財政健全化についてお聞かせください。
  2つ目、平和の取り組みについて。戦後70年以上が過ぎまして平和な世の中が続いています。大変ありがたいことであります。人間、平和と健康があれば何でもできます。最近北朝鮮の問題が世間を騒がせています。少なからず心配をしている人もおります。北朝鮮は、拉致問題を初め、何をするかわからない国だというふうに言われております。しかし、私は、少しも恐れることはないと思っております。ただし、備えはしっかりしておく必要があると思います。そのようなことは政府にお願いするとしまして、国民、町民として必要なことは、絶対に戦争はしない、戦争で勝っても負けても何も得るものはないと、そういうことを子や孫に引き継ぐことだと思います。そのための方策の一つとしまして、戦争体験者や学識経験者等を講師に招いて講演会等を開催したらと思います。それぞれの経験や知識に基づいて、平和のありがたさ、とうとさを話していただき、町民の方に平和な世の中がいかに大切であるかを呼びかけたらと思います。考え方をお聞かせください。
議長(北堀一廣議員) まず、財政健全化についてと平和の取り組みについてを大塚総務政策課長、答弁願います。
          〔総務政策課長 大塚信一登壇〕
総務政策課長(大塚信一) 総務政策課長、宮島議員の財政の健全化について答弁申し上げます。
  現在滑川町の財政も厳しい状況となっていますが、その原因としては、ご指摘の給食費と医療費の無償化がありますが、これらに限らず、教育施設の技術料や施設維持管理に係る委託料など、物件費の増加の影響も多くあります。また、過去の建設事業における借り入れの償還金である公債費がピークを迎えている段階にもあります。さらに、町でも、少子化対策、子育て支援等に力を注いでいるのと同様に、国も幼児教育に対する保育園職場等の処遇改善等を進めており、それらの経費も多く含む扶助費についても、子どもの増加もあり近年増額となっており、保育所保育実施委託料についても来年度には5億円を超える見通しでございます。決算における県内の町村平均との比較でも、滑川町は、扶助費、物件費、補助費等、公債費において構成比が高くなっております。扶助費については、国県の制度に基づくもので、町に廃止、減額等の裁量がないものが多く、また公債費は起債の償還ですから、扶助費とともに必ず必要な義務的経費に分類されております。
  財政健全化の手法としては、平成28年5月に補助金等物件費の見直し方針の策定をいたしましたが、補助費等物件費の見直し削減や、さらには受益者負担等の見直しに今後早急に取り組むことが必要となっています。また、ご指摘の生活道路等の予算づけに逆行しますが、道路工事等の普通建設事業費や、これに伴う将来の借金である起債を抑制することも一つの手法と考えます。このため、優先度の高い、もしくは補助金など、地方財政措置がある工事に重点を置いて今後実施をさせていただいております。
  子育て支援や教育、農業基盤整備等、多岐にわたる行政需要に応えるとともに、今後は一部事務組合の建設費負担も多額となり、高齢化による社会保障費の増大も危惧をされています。このような現状から、引き続き総合振興計画掲載の施策を推進すると同時に、徹底的な歳出見直しを行い、真に必要な事業への選択と集中を進める必要があると考えておりますので、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
  これは、各論的な返答でございます。私なりに最後に総論的な考えを申し上げれば、やはりこの間普通交付税が臨財債にすりかえられてきたと、その事実がこのように借金がふえてきたこととなっております。この現状を打破できない限り、今の厳しい財政状況はこれからも続くのかなという感じを持っております。
  以上、財政については答弁とさせていただきます。
  続いて、平和の取り組みについての質問に答弁いたします。戦争も敗戦後の混乱期の経験もなく、漫然と平和の真っただ中を、裕福ではないにしろ生活できる自分を思うと、宮島議員が言われるとおり大変にありがたく思うところでございます。ご指摘のとおり、北朝鮮とアメリカの駆け引きの中、戦後70年以上続いた日本の平和が脅かされつつあります。けさのテレビを見ても、日に日に緊張感が増しておりますが、これは国や世界レベルの対応でしか解決の道はないと思いますので、しっかりとした対策を講じていただきたいと切に願うところでございます。
  私たちの平和は、過去の戦争の教訓をもとに成り立っています。太平洋戦争では、多くの命が失われました。軍の命令下、赤紙1枚で招集され、戦陣に散った多くのとうとい命、戦争を拡大し過ぎ、敗戦に向かいながらも、判断のおくれで、何の罪もなく空襲や原子爆弾で失われたとうとい命、ゆがんだ教育によりでき上がった戦争を許してしまった国民性、これらの全てを学ぶ機会をつくり、反省する上で、平和のとうとさを学び、後世に伝える状況をつくり出す義務が行政にはあると言われております。戦後70年以上を経過し、平和ぼけしていると言われる現在においては、平和事業を伝えることは非常に困難ではありますが、滑川町といたしましても、愚直に歴代首長の平和理念のもとに、継続的に創意工夫をしながら平和事業を毎年展開しております。
  私も、公民館職員時代に終戦記念50周年記念事業に取り組んだ思い出があります。黒い墨で武運長久と書かれ、家族や多くの知人の思いが寄せ書きされた日章旗や千人針を遺族から借り受け、コミセンのラウンジに展示をして平和のありがたさを訴えたものでした。展示をしながら、しみじみと平和をかみしめたものでございました。以降も、平和記念事業は毎年開催されてきました。本年度の記念事業は、教育委員会によります戦争と平和を考える2017パネル写真展を終戦記念日前後の8月8日から20日まで開催し、開催期間の締めくくりとして、町主催として総務政策課が事務局になり、8月19日、戦争体験者である熊谷在住の小林留美子さんを招いて、体験談をお話しいただく平和記念講演会を開催いたしました。そして、特に今回の目標であった、平和のありがたさを次代の子どもたちへつなぐということで、滑川中学校の生徒さんに実行委員として会場準備などのお手伝いをいただきました。生徒の皆さん、ご理解をいただいた保護者の皆さん、学校の先生の皆さんに、この場をかりて感謝を申し上げる次第です。
  さらに、講演は、戦時中の言葉であり、内容的には少し難しかったようでしたが、多くの小学生も参加をいただき、講演会終了時には、子どもたち一人一人が、「戦争はいけない、だから反対するんだ」といった内容のしっかりした感想文を寄せていただきました。平和事業に関しましては、来年度以降も当然継続をしてまいりたいと思います。総務政策課としては、ことしの平成29年事業計画をするに当たり、ピースバスツアーと1年ごとに体験談等の講演会をという考えで、今回講演会を実施しました。しかし、講演会の講師の選定は非常に厳しくなっております。どうしても、みずからの経験を明確に伝えることができる体験者というと、現在90歳前後と高齢であり、専門的な活動をしている方は少なくなってきている状況にあります。また、遠方の場合は、健康面などの問題等も考慮しなくてはなりません。このようなことから、今回講演の前に実施をしましたが、方策の一つとして、平和資料館に残されている多くの体験記録の映像をもとに学ぶことも可能かと思います。今まで実施してきたピースバスツアー事業等の見直しを含め、引き続き平和事業を計画し、宮島議員が言われるように、平和のありがたさ、とうとさを町民の皆様に伝えられるような事業を今後も検討していきたいと思います。
  少し長くなりましたけれども、以上、答弁といたします。
議長(北堀一廣議員) 宮島議員、再質問願います。
9番(宮島一夫議員) ありがとうございました。非常に細かく丁寧に説明していただきました。ありがとうございました。
  最初に、財政健全化について違った角度から質問させていただきます。今課長から説明をしていただいて、内容はよくわかりました。なかなか抑える項目が難しいということで、私もそうだと思います。しからばどうしたらいいかということになるわけでございますけれども、町民の福祉や行政サービスをはかる指標はいろんなものがあると思います。私は、最もわかりやすくて町民の方に実感していただくのは、一般会計の伸びであると考えます。例えばの話ですけれども、予算が今年度は60億円、来年度は65億円、次は70億円とふやしていければ、福祉の向上や道路の補修等も進み、目に見える形で町民サービスの向上になると考えます。もちろん借金まみれで予算を膨らませるのは問題外であります。すぐにはできないにしても、考え方をお聞かせください。
議長(北堀一廣議員) 大塚総務政策課長、答弁願います。
          〔総務政策課長 大塚信一登壇〕
総務政策課長(大塚信一) 総務政策課長、宮島議員のご質問に答弁いたします。
  やはりそのように予算がだんだんふえていくということによって、町の裕福さが町民に知れ渡るということになろうかと思います。しかしながら、その収入のもとに限りがある中で、なかなかそういった予算をふやしていくことができないというのが現状かなと思っております。
  単純に収入がもしいろんな関係でふえたとしたときに、やはり前々から申し上げますけれども、そうなってきますと今度は財政力指数が限りなく1、もしくは1を超えるかもしれない。そうすると、今でも少ない交付税が完全に途絶えるという中で、果たしてその後にそういったものが健全に財政的運営ができるのかというのが一番難しいところかなと思います。財政力指数がどこにあるのが一番いいのかはちょっとわかりませんけれども、いろんな意味を考えて、今後も少しでも収入がふえるような手だてについては考えています。それから、やはり支出を削減するというのも、これは一つのことです。やはり滑川町の財政としてどこが一番いいのかというのは、おのずから基準があるのだと思いますので、そういったことで、財政担当と日に日に研究して、これからも進めていきたいなというふうに考えています。
  以上です。
議長(北堀一廣議員) 宮島議員。
9番(宮島一夫議員) ありがとうございました。非常に財政力指数がどの辺にあれば一番補助金がもらえるかとか、非常に難しい、これは技術的な問題もあろうかと思いますけれども、一番必要なことは、安定的に収入をふやす方法、これを何とかみんなで力を合わせて見つけてこなくてはいけないのではないかと思います。
  それで、私はちょっと提案をします。これは、すぐはできっこないのですけれども、こういう方向で努力したらどうかなということでございますけれども、予算を伸ばしていくには、何としても企業に来てもらって、それも税金を納めてくれる企業に来てもらう必要があると考えます。相当な努力が必要であります。なぜかといいますと、企業は今は外国へ出ていく時代になってしまったからです。昔は、自治体が企業を選べる時代でした。企業が会社をつくらせてくれと言っても、もっといい会社に来てもらいたいということでなかなか許可がもらえないような時代もありましたけれども、しかし今は、少ないパイを各自治体がどこでも来てもらいたいということで、競争で誘致する時代になってきました。幸い滑川町には地の利があります。高速道路のインターも近いし、駅もある。
  そこで、これは簡単なことではありませんけれども、町長に滑川町の宣伝部長になってもらって、議会も職員も一丸となってオール滑川で取り組んで、何とか優良企業に来てもらうというような運動をしたらどうかと思いますけれども、考えをお聞かせ願います。
議長(北堀一廣議員) まず、吉田産業振興課長、答弁願います。
          〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、宮島議員さんのご質問についてご答弁させていただきます。
  企業誘致の現状でございますが、3月に開催されました第205回定例議会の際に、宮島議員より企業誘致についてご質問いただき、ご答弁させていただきました。また、その際は貴重なアドバイスもいただいております。
  その後の現状でございますが、産業振興エリアとして位置づけられております3地区のうち、山田地区につきまして1件ご相談がございました。このご相談につきましては、情報収集の意味合いが強いご相談でございました。ご相談をされた方から、また青写真ができたらぜひご相談をしたいということで、その後は別れておる次第でございます。他の2地区の福田地区、和泉地区につきましては、現時点ではご相談は受けておりません。また、先日埼玉県都市整備部田園都市づくりの方が町のほうにお見えになり、町のほうで企業さんが進出を希望されるご相談を受けた場合につきましては、県としてもできる限りのご協力はさせていただきますよというようなことは言われております。
  続きまして、企業誘致の今後についての考えでございます。今議会に開発許可に関する条例が上程されております。平成30年度より開発許可事務が町に権限移譲されるというものでございます。今までは、ご相談があった場合には、川越建築安全センター東松山駐在での協議及び審査となっておりました。この協議及び審査につきましては、平成30年4月から町のほうで行えるということで、この協議の時間につきまして短縮は図れるものと考えております。企業誘致の窓口につきましては産業振興課でございますが、今度は開発相談窓口が町の建設課、そして企業誘致に関します土地利用計画等につきましては総務政策課が窓口となるわけでございます。今後は、より一層町の意思というものが一層統一できまして、企業誘致に努めてまいりたいと存じます。
  以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
議長(北堀一廣議員) 宮島議員。
9番(宮島一夫議員) ありがとうございました。今後も地道な努力を続けていただきたいと思います。この1番の件は、これで終わりにさせていただきます。
  次の平和の取り組みについてですけれども、平和を守っていくとうとさは何物にもかえがたいものがあります。日本は、国民の努力と政府の平和への取り組みで平和が続いてきましたが、かつては好戦国と言われた時代もあったそうでございます。私も教科書で習ったのでそのときはわかりませんでしたが、恩師であります服部先生に教えてもらったと思ったのですけれども、先生の説明では、戦争が好きな国だと、そういうふうに言われていた時代もあったそうでございます。
  世界に目を向ければ、どこかで絶えず紛争が起こっています。そのために、弱い子どもたちや大勢の人が犠牲になっています。小さな滑川町でも、できることを続けていくことが大切であります。政府にお任せするという考え方もよいかもしれませんけれども、小さな自治体でも、一人一人が平和の心を持ち続け、国民全体が平和についていつも関心を持っていくことが大切だと考えております。
  先ほど課長の答弁で、できることは続けていくという答弁をいただきましたので、これについては答弁は結構でございます。ぜひとも、今までどおり、いろんな形でできることでみんなに知らせられることを続けていっていただきたいと思います。
  これで、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
議長(北堀一廣議員) 以上で、宮島一夫議員の一般質問を終わります。

    延会について
議長(北堀一廣議員) お諮りします。
  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(北堀一廣議員) 異議なしと認めます。
  よって、本日はこれにて延会することに決定をいたしました。

    次会日程の報告
議長(北堀一廣議員) あす6日は午前10時から本会議を開き、引き続き一般質問を行います。

    延会の宣告
議長(北堀一廣議員) 本日はこれにて延会をいたします。
                                   (午後 2時15分)
議会事務局長(木村晴彦) ご起立願います。
  相互に礼。
  お疲れさまでした。