平成29年第205回滑川町議会定例会(第2号)
平成29年第205回滑川町議会定例会
平成29年3月8日(水曜日)
議 事 日 程 (第2号)
開議の宣告
1 一般質問
出席議員(14名)
1番 高 坂 清 二 議員 2番 北 堀 一 廣 議員
3番 石 川 正 明 議員 5番 井 上 奈 保 子 議員
6番 田 幡 宇 市 議員 7番 森 田 泰 雄 議員
8番 菅 間 孝 夫 議員 9番 宮 島 一 夫 議員
10番 吉 田 文 夫 議員 11番 阿 部 弘 明 議員
12番 松 本 幾 雄 議員 13番 瀬 上 邦 久 議員
14番 上 野 廣 議員 15番 長 谷 川 元 夫 議員
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
町 長 吉 田 昇
副 町 長 柳 克 実
教 育 長 小 澤 正 司
総 務 政 策 課 長 吉 野 正 和
税 務 課 長 赤 沼 正 副
会 計 管 理 者 兼 木 村 俊 彦
会 計 課 長
健 康 福 祉 課 長 大 塚 信 一
町 民 保 険 課 長 小 柳 博 司
健 康 づ く り課長 小 原 由 之
環 境 課 長 堀 口 幸 男
産 業 振 興 課長兼 吉 田 浩
農業委員会事務局長
建 設 課 長 吉 野 徳 生
教育委員会事務局長 森 田 耕 司
水 道 課 長 高 坂 省 吾
本会議に出席した事務局職員
議 会 事 務 局 長 笠 原 直
書 記 今 井 茂 子
録 音 木 村 晴 彦
〇議会事務局長(笠原 直) ご起立願います。
相互に礼。
よろしくお願いします。ご着席願います。
◎開議の宣告
〇議長(長谷川元夫議員) 皆さん、おはようございます。議員各位には第205回滑川町議会定例会2日目にご参集いただきまして、まことにありがとうございます。
ただいまの出席議員は14名全員であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
(午前10時00分)
◎一般質問
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第1、一般質問を行います。
一般質問は通告順に行います。時間は答弁を含み50分といたします。残り時間は表示板に表示をいたします。質問形式は対面一問一答方式であります。
◇ 森 田 泰 雄 議 員
〇議長(長谷川元夫議員) 通告順位1番、議席番号7番、森田泰雄議員、ご質問願います。
〔7番 森田泰雄議員登壇〕
〇7番(森田泰雄議員) 7番、森田泰雄でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に基づいて質問をいたします。
まず最初に、ミヤコタナゴの件でございますが、平成5年1月よりミヤコタナゴの人工繁殖に着手して以来、24年が経過しております。平成23年に調査した折、人工繁殖開始18年の総費用が7億9,836万円かかっております。そのときに生まれたのが4,000匹でございまして、1匹当たり19万7,000円、約20万円を費やしていたということでございますが、この辺で人工繁殖を撤退する時期が来たのではないかと、撤退の考えがないかどうかをお聞きしましたところ、「本事業は単なるミヤコタナゴの保護にとどまらず、人と自然の共生、愛ふるタウン滑川の実現に向けた、広くまちづくりにかかわる事業であり、今後、さらに多方面における有効活用を図っていくことで期待に応えたい。」という答弁がございましたが、27年度、去年、おととしの人工繁殖の総費用は997万5,680円でございました。それで750匹が生まれましたけれども、割りますと1万3,300円が1匹当たりにかかる費用でございます。
それで、提案でございますが、撤退ではなく、埼玉県に淡水魚専門の水族館がありますので、現在の人工繁殖設備をそこへ移し、職員を1人派遣して専門家とともに、さらに念願でありますミヤコタナゴを沼に放流できる研究を実施していただきたいと思います。県水族館で人工繁殖したミヤコタナゴは、今までどおり子どもたちの総合学習や道徳、郷土や観光、命のつながりなどを学ぶ教材として学校現場で活用することは変わらないようにし、さらに研究を充実させてほしいと思います。まず、意向をお伺いしたいと。
2番目でございますが、補助金の申請でございますが、天然記念物に指定したのは文化庁です。このような小さな町に残してほしいなら、10分の10の補助金をもらう交渉をしていただきたいと考えております。それがだめなら、県の水族館に依頼すべきだと思いますが、意向をお聞きしたいと思います。
それから、3番目として、ターナちゃんに切りかえたらどうかということでございますが、町のさまざまなものにミヤコタナゴの写真を採用しておりますが、ミヤコタナゴの人工繁殖を取りやめても町のキャラクターとしてターナちゃんを残すだけの時期が来たのではないでしょうか。そうすれば、毎年1千万ぐらいつぎ込む必要がなくなります。撤退や変更は常に勇気と覚悟が必要ですが、これからの財政はますます厳しくなります。企業の場合は、不採算部門は社長等の判断でいつでも切ることができますが、行政は継続が優先します。しかし、余り町民の負担にならないような事業については、経費低減に努める必要があると思いますが、意向をお聞きしたいと思います。
次に、2番目としまして、複合施設の設計図についてでございますが、コミュニティセンターの定礎によりますと、昭和54年3月25日完成とあります。着工時の人口は、恐らく8,500人程度と思われますが、あれから38年経過し、現在の人口は1万8,286人となり、当時に比べて2倍強となっております。町民会館は文化の殿堂であり、早く実現させたいという意向はありましたが、財政難のために見通しが立たない状況です。予定地は総合グラウンドの東側となっておりますが、図書館の前まで使って、図書館と体育館を撤去すれば、十分に複合施設ができます。複合施設には町民会館、図書館、福祉関係、デマンド交通、教育委員会、社会福祉協議会等の入居を検討してはどうかと思います。
滑川町は少子高齢化に注力したため、複合施設の検討をしてまいりましたが、できませんでした。ここで設計図をつくり、地方創生の目的を我が町は達成しているので、検討をお願いしたい旨、県や国へ申請してみてはどうかと考えます。地方創生事業にはこのようなことを検討していると聞いておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
参考でございますが、豊島区の用地内に39階の高層ビルを建設し、1階の一部と3階から10階まで区役所として使い、それ以外の49階まではマンションとして使用しております。それで、旧庁舎があいたので、民間に貸し出して収入を得ているとのことです。もう一件は、渋谷区に現在建設中ですが、渋谷区役所の用地内に39階建てマンションと公会堂の建設をしているようでございます。そのほかに台東区役所、中央区役所が検討しているとのことですが、このように環境の変化に伴い、区役所でも収入源を考えるになってきておりますので、滑川町でも町有地などの利用をいかにしたら使えるか、検討していただきたいと思います。
以上、通告に基づいた質問でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 順次、答弁を求めます。
最初に、森田教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をいたします。
ミヤコタナゴは、ご存じのとおり昭和60年前後に町内のため池で発見され、その後、羽生市にありますさいたま水族館において飼育及び人工繁殖をしておりました。平成4年、5年に滑川産ミヤコタナゴの子孫50匹が里帰りをし、町での人工繁殖がスタートいたしました。当初は役場庁舎内で飼育と繁殖を行い、その後、専用施設タナゴ館を経て、現在のエコミュージアムセンターでの繁殖に至っております。この間にミヤコタナゴ保護のシンボルマークや町の魚として選定するなど、またさらに多くの町民に親しまれているマスコットキャラクター、タナゴの妖精ターナちゃんの誕生と、自然保護意識の醸成だけでなく、ミヤコタナゴイコール滑川町という町のイメージアップに貢献をしてまいりました。
ご提案の(1)ですが、町内での繁殖を行わず、さいたま水族館において人工繁殖を行ってはどうかということでございますが、以前にもお答えしましたが、ミヤコタナゴの繁殖活動はミヤコタナゴの保護だけではなく、滑川町の豊かな自然環境を守るための指針でもあり、行政の責務として町の大切な財産として後世に残していかなければなりません。ミヤコタナゴ保護事業の根幹にかかわる繁殖事業を他の施設に委ねることになりますと、事実上のミヤコタナゴの保護活動からの放棄と同じであります。このことは、これまで築き上げてきました自然を大切に心を失うだけでなく、町のイメージダウンは避けられません。
現在、滑川町を中心とした近隣町村では、ため池を活用したため池稲作農法として日本農業遺産、世界農業遺産への登録を進めておるところでございます。比企丘陵地域には谷津と言われる地形を利用してつくられたため池を利用した稲作が古くから行われ、ため池を中心とした多くの文化や風習が今なお残っているところであります。このため池で生息したミヤコタナゴは、自然破壊とともに減少し、絶滅の危機にあります。世界農業遺産の登録に当たってもミヤコタナゴの保護、繁殖、自然復帰への取り組みは高く評価されるものと考えております。
提案に補助金の申請がありますが、国が指定する天然記念物は、文化財保護法に基づき、文部科学大臣が指定をしております。所管は文化庁になります。過去においてミヤコタナゴ関連の補助金は、天然記念物整備活用事業により、エコミュージアムセンターの建設及び備品の整備に国、県の補助金を受けております。ご提案いただきました天然記念物の保護、繁殖に対する補助金につきましては、現在対象となる補助金はありませんが、今後とも交渉はしていきたいと考えております。しかし、わずか四、五センチの魚ですが、滑川町のため池から発見された町の宝として、繁殖を継続し、絶滅の危機を乗り越え、命をつなぎ、後世に残すことこそが自然そのものであり、「住んでよかったまち 生まれてよかった まちへ 住まいるタウン滑川」の町づくりの特徴であります魅力であると考えております。
次に、提案3のターナちゃんへの切りかえについてですが、町のマスコットキャラクター、タナゴの妖精ターナちゃんは、ミヤコタナゴに由来するキャラクターであることを考えますと、その根本でありますミヤコタナゴの飼育、繁殖事業の廃止は町の個性を失うことであり、ターナちゃん自体にも意味がなくなると考えております。また、森田議員が言われるように、時には英断も必要でありますが、営利を求める民間企業と営利を求めない地方自治体の使命を同列に比較することは難しいことであります。教育や文化活動は採算の合わない事業が多く、とかく費用がかかり、それに見合うだけの成果がすぐ形になってあらわれないものであります。しかし、町民の知識や教養を高め、豊かな生活を送る上では必要不可欠なことであります。将来の子どもたちのために種の保存であるミヤコタナゴの保護を含めた豊かな自然を残すことが行政の責務であるとして取り組んでいかなければならないと考えております。
以上、答弁といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 次に、吉野総務政策課長。
なお、ミヤコタナゴについても今後の経費、財政当局としてどう考えるか、また県施設への職員派遣についてどう考えるか、この辺にも若干触れていただきたいと思います。
吉野総務政策課長、答弁願います。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、森田議員のご質問にご答弁申し上げます。
複合施設につきましては、平成27年度に複合施設建設委員会を組織し、複合施設整備のあり方、建設場所、事業スキームについて検討していただきました。複合施設の建設場所につきましては、複合施設建設委員会でご審議をいただき、総合グラウンドの東側の町有地を基本に、図書館敷地等も含めたエリアとすることで決定をいただきました。建設場所、事業スキームについては、今後検討していくことになってございます。森田議員、ご指摘のように、町の財政状況は子どもの数の増加により、扶助費の予算がふえ続け、自主財源の伸びもありますが、極めて厳しい状況にあります。平成29年度予算編成に当たっては、優先性、緊急性の高い事業、国、県の補助対象事業を選択し、例年以上に各課局に切り詰めていただき、財政調整基金を取り崩し、予算編成を行ったところでございます。
複合施設の建設に当たっては、今のところ複合施設建設に対しての国や県の補助制度はございません。全額一般会計から支出することになります。一般会計から支出する際は、公共施設整備基金の活用や地方債を活用する方法が考えられます。さらに地方債を活用した場合は、その後の返済が伴うことになります。いずれにしましても複合施設を建設することになると、それ相当な経費が必要となります。事務事業の選択と集中を実施し、取り組んでいく必要があります。建築のプロセスとしては基本設計、実施設計、建築と進んでいくことになります。財政状況を踏まえながら、引き続き時間をかけて検討してまいりたいと存じます。
また、先ほど森田教育委員会事務局長から答弁がありましたミヤコタナゴの保護、繁殖に伴う費用の予算上の件でございますけれども、節約等をしていただきながら、ミヤコタナゴの本来の目的に向けて取り組んでいただいておりますので、必要最小限の中で取り組んでいただいていると考えております。
また、職員派遣につきましては、今ミヤコタナゴ、エコミュージアムのほうに職員が2名おります。適切なミヤコタナゴ管理のもとで保護、繁殖を行っていただいていると考えておりますので、職員派遣につきましては考えておりませんので、よろしくお願いしたいと思います。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田泰雄議員、再質問願います。
〇7番(森田泰雄議員) どうもいろいろありがとうございました。
1つ質問させていただきたいのでございますが、ミヤコタナゴの人工繁殖につきましてはこれで結構なのですが、今エコミュージアムセンターの前に人工池をつくっておりますけれども、そこへミヤコタナゴを放して実験をしてみたらどうかという提案をしたことがあるのですけれども、それも実現されていない状況なのです。それで、どこの沼よりかもエコミュージアムセンター前の池であれば、いろんな条件が整っておると思いますので、ここへコイだとかフナだとか入れて、同時にミヤコタナゴを入れ、貝を入れて状況を見たらどうかというふうに思うのですけれども、それができない理由について、ちょっと答弁していただきたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をいたします。
エコミュージアムセンターのほうで、前の池ではなくてセンターの中にある中庭の池という、ちょっと小さい池がセンターの中にあるのですが、そこでは人工繁殖のほう、自然繁殖のほうを行っております。これらについても23年度から自然繁殖を行っておりまして、今年度も100匹ぐらいの確認ができたということでございます。23年度から通算で大体1,000匹ぐらい生まれているということでございまして、小さな池なのですが、あそこでは自然繁殖、二枚貝も生息できて自然繁殖のほうも行われているということで、今状況はつかんでおります。
以上です。
〔「広いほうは」と言う人あり〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 広いほうはまだちょっとやっていないのですが、今狭いところのエリアだけではやっているのですが。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) エコミュージアム内の小さな池については、前からそこで繁殖しておるということは聞いておるのですけれども、それならもう少し大きな池、人工でつくった池の中で生息を確認したらどうかということを前々からお聞きしているのですけれども、なぜできないのかといことをお聞きしたいのです。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をいたします。
現在先ほども言いましたように中庭のほうでは、着々と自然繁殖のほうを進めております。前の沼のほうですが、まだ着手には至っておりません。なかなか外敵等の問題もあるということでございますので、今後はそちらのほうでも実験をしていきたいというふうに考えますので、よろしくお願いをしたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) タナゴを繁殖してから24年たっておりますけれども、沼へ放流しよう、放流しようという言葉だけはいつも聞いておるのですけれども、冒頭の説明の中に、教育長から説明があった、子どもを使って下刈り等を行って沼をきれいにしようというようなことの答弁がございましたけれども、今まで沼が、今までの沼と現在の沼とでは、昔の沼と今の沼では全然違っておるので、24年間も沼に放流しようという計画はあってもどこの沼にも放流しない、その理由についてはわかるのですけれども、これからも沼に放流はできないと思うのです。その辺いかがでしょうか。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田事務局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をいたします。
昨日、教育長のほうからありましたように、かつて生息が確認されておりました福田地内のため池では、ため池を管理する地元の「農地・水・環境保全」の会員の福田小学校の4、5年生、38名なのですが、ため池の周りの環境整備を実施してまいりました。24年間ため池等に放流をして自然繁殖をと言っているのですが、なかなか貝の生息がうまくいかない状況があるということを聞いております。通常のため池に放流した場合に、やっぱり二枚貝の生息がうまくいかないと、なかなかミヤコタナゴの自然繁殖は難しいということを聞いておりますので、今後とも自然繁殖ができるような方法では考えていきたいと思いますが、まず二枚貝の生息ができる環境づくりをしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
以上、答弁といたします。
〔「ちょっと休憩とってください」と言う人あり〕
〇議長(長谷川元夫議員) 質問中ではございますが、暫時休憩させてもらいます。
休 憩 (午前10時29分)
再 開 (午前10時32分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開します。
改めて森田事務局長、答弁願います。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をいたします。
先ほどありました町内のため池への自然の復帰でございますが、先ほどさまざまな問題があるというお話をさせていただきましたが、具体的に言いますと、沼をある程度干してきれにしてもすぐ外来種が入ってしまうとか、ブラックバスだとか、あとは市民公園等で問題になっておりますカワウのようなものの外敵がありますので、自然に帰すことがなかなか難しいのが現状であります。
以上、答弁をつけ加えさせていただきます。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) 当然昔と違って外来魚がいたり、鵜がいたりして、小さい魚は外来魚や鵜に食われてしまうのですけれども、二枚貝がなぜ育たないか、その理由はわかりますか。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田事務局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をいたします。
ため池等につきましては、昔は沼普請とかと言われて、沼を干して腐葉土を撤去して新しい沼に生まれ変わらせたことをやっていたと思います。ほとんどの稲作をやっているところでは、そういう形でため池を守ってきたと思います。その中でミヤコタナゴも生息をして、二枚貝も生息をしてきたと考えております。森田議員さんが言われるように、多分腐葉土とかそういうものが堆積して、なかなか二枚貝の生息が難しいのではないかなというふうに考えております。
以上、答弁といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) この問題はいろいろ討議していても結論にならないと思うのですけれども、まず、沼にしても環境の整備をしていかなければいけないのではないかと思いますけれども、その環境を整備するためには膨大な費用がかかるのではないかと思いますが、これから24年も研究してきたのですけれども、沼へ放流するということは断念して、それでは滑川町で人工繁殖するのには、どのような形をとったら一番いいのか、その辺の問題についてお聞きしたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) それでは、答弁を求めます。
現在の沼、ため池等の維持管理状況を産振課長に、環境面について環境課長からそれぞれ答弁を求めたいと思います。よろしいでございましょうか。
吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、森田議員さんのご質問につきましてご答弁させていただきます。
先ほど森田教育委員会の局長より答弁の内容にございました世界農業遺産の関係で少しご説明させていただきます。現在東松山市、熊谷市、吉見町、嵐山町、小川町、寄居町、そして滑川町の2市5町、関連団体といたしまして、JA埼玉中央、JAくまがやによります9団体の構成によります協議会の設立に向けて準備中でございます。そして、こちらの協議会につきましては、埼玉県、そして東松山農林振興センター、大里農林振興センター、森林公園出張所、森林公園管理センターさん等にアドバイザーとして参加していただく予定でございます。
このため池農業につきまして、世界農業遺産に登録をということで町長からお話をいただいたときに、町長のほうから今滑川町で置かれているため池の現状について何とか打開したい、しかしながら打開するには相当のお金が必要だという、そのお金を用意するには町の単独だけではどうしてもできない、これは近隣市町でため池を所有している場所については、全て同じような悩みを抱えているということで、ではそれを打開するためにどうしたらいいかということで、この世界農業遺産というのに申請をし、そして行く行くはそれを登録をしたい、その登録をもって国、県のほうに私たちの地域ではこうやってため池を管理してきたのですよ、そして今後も管理していきたいのです、それには町だけではどうしてもお金が足りません、ぜひご協力してくださいという形でお話をするに当たってこれが必要だということで、この世界農業遺産について手を挙げたいということでお話が進んでおります。これについては、各関連団体についても同意見ということでご賛同いただいております。
そして、このミヤコタナゴについてなのですけれども、今回の申請に当たりまして農業システムを説明するということが必要になってくるわけなのですけれども、その説明の中で生態系についての説明もかなり重要とされております。そして、この生態系につきましては、滑川町の沼で捕獲されましたミヤコタナゴ、これが国の天然記念物となっております。この天然記念物を今沼にいないかもしれないけども、それを沼に帰そうとする滑川町の姿勢、そして、人工繁殖をもって保存を考えようとしております。そういった取り組みについては、申請におきますアクセントにもなるということで、関東農政局の農村環境課の方からもアドバイスをいただいております。今回の申請に当たりまして、このミヤコタナゴを滑川町として保護、繁殖をさせているというのは、かなり重要なポイントと考えております。それを踏まえまして、今後も教育員会のほうにつきましては、保護、繁殖のためのご努力をしていただければと考えております。
そして、二枚貝のお話なのですけれども、なかなか二枚貝が繁殖が難しいというお話があるのですけれども、伊古の里に新沼があるわけなのですけれども、新沼のところでは二枚貝が幾つか生息しているというのを私も現地で見ております。そういったことで、いろんな沼においてそういった可能性もあるということで、今後この世界農業遺産の生態系調査の中で調べていければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 我が町では、沼の水を使っておいしいお米ができますけれども、果たしてタナゴがすめるのかどうか、その辺の環境データが環境課としてあるのかどうかということだと思いますので、答弁願います。
〔環境課長 堀口幸男登壇〕
〇環境課長(堀口幸男) 環境課長、森田議員の質問に答弁させていただきます。
まず、昭和40年代から50年代、生活排水の汚れというものが、滑川町は非常に問題になりまして、この汚れをきれいにするために下水道、集落排水、合併処理浄化槽等の政策を進めて、今日まで正常にするための施策のほうを進めてきております。これは当然沼に流入する生活排水等の対応でございます。また、昭和40年代から50年代、空中散布をやりまして、そういったもので生態系の危惧はされましたが、そういったものをやめる中で町の生態系のほうを取り戻す努力というものをしてきております。そういった中でブルーギルであるとか、そういったものを沼に放流したりとか、そういったものでミヤコタナゴを繁殖させ、そこでやるというのが非常に難しいということと、沼の下草刈りであるとか、周辺のそういったものがないために光が届かないので、二枚貝の生息等が危ぶまれていることもあると思います。特に沼の関係とあわせまして、川と用水の関係の水質調査も行いまして、そういった他からの異物が入らないような対策は、環境課のほうでも対策はとっているところでございます。
また、自然をにつきましては、子どもたちの環境学習にとって非常に大切な場でありまして、滑川町がミヤコタナゴをやっているということが子どもたちにとって非常に大きな環境としてはいい教育になっているというふうに思うところでございます。
答えになるかどうかわかりませんが、以上で回答とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) それでは、今後の方針について、森田教育委員会事務局長、答弁願います。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をさせていただきます。
現在、ミヤコタナゴの調査研究でありますが、二枚貝につきましては、今松山高校の生物部が二枚貝の生息について、町とともに研究をしているところであります。そうした成果も見据えながら、今後もミヤコタナゴの繁殖につきましては実施をしてまいりたいと考えております。
ミヤコタナゴは本当に滑川町の宝というふうに思っておりますので、それをなくさないように、また後世につなぐように教育委員会としても努力をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) どうもありがとうございました。いろいろ答弁していただきまして、世界農業遺産だとか沼が、生活排水がきれいになっているとかということなのですけれども、今外来魚だとかウだとかというのは、これをなくすのがなかなか難しいのではないかと思うのですけれども、その辺のことを考えて、今後ミヤコタナゴをどのようにしたらいいかを研究していただきたいと思います。
以上でございます。
次に、天然記念物に指定されたのは文化庁ですので、文化庁からエコミュージアムセンター等の開設に当たっての補助金をいただいたということを聞いておるのですけれども、さらにこんな小さな町に続けて繁殖をさせるということでなくて、文化庁から、ぜひ予算を少しいただいて、さらに継続ができるかどうか検討していただきたいと思います。文化庁がどう言っているのかわらないのですけれども、その後の補助金については、一切申請はしたことないのですか。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をさせていただきます。
先ほどもお話ししましたとおり、エコミュージアムセンターの建設の当時に国、県の補助金をもらって行っております。その後、繁殖事業に対するもの、餌代等についての補助事業のメニューがありませんので、申請のほうはしておりません。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) さかのぼって、この文化庁に対して我々はこんなに努力しているのだということを一応公表していただいて、ぜひ文化庁からも予算がいただけるような形をとっていただけたらと思うので、それがどうしてもだめだったら、この人工繁殖につきましては埼玉県に引き取っていただいたらどうかと思うのですけれども、埼玉県へ引き取る意思がないのではないかと思うのですけれども、その辺はいかがですか。財政面においてもいろいろ問題がございますので、できれば撤退をしたほうがいいのではないかと思いますけれども、その辺の意向をもう一度お聞きしたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、森田議員の質問に答弁をいたします。
先ほどもありましたように、補助金がもらえないのであればさいたま水族館のほうに依頼ということでありますが、ミヤコタナゴは滑川町の本当の宝物であります。そうしたものを今後とも人工繁殖なりをさせていただいて、育てていければというふうに考えております。それは財政の許すところもあるのですが、教育委員会としては、今後ともこのミヤコタナゴの保護、繁殖活動につきましては継続をしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) それでは、よろしくお願いいたしたいと思います。
次に、複合施設の件でございますが、複合施設につきましては何としてでもスタートしないといけないので、設計図に取りかかっていただくということがまず優先でございますので、設計図ができてからいろいろ検討していただくということで、設計図の作成についてのご意向はいかがでしょうか。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野総務政策課長、答弁願います。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、森田議員のご質問に答弁を申し上げます。
設計の業務につきましては、当然業者委託ということになるかと思います。それにつきましての予算等の経費も必要になってくることと思います。したがいまして、現在の財政状況では非常に厳しい状況がございますので、予算的な措置はなかなか難しいのかなというふうに考えおります。設計をするということになりますと、ある程度の複合施設の内容、それから住民要望、そういったものにこたえて設計に盛り込んでいくということになりますので、その前段として複合施設の建設委員会、そういった中でご協議をいただいて、意見を集約させていただいて設計に盛り込んでいくということになりますので、その辺のプロセスを踏まえて、今後検討してまいりたと存じますので、よろしくお願いしたいと座存じます。
以上で答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) ありがとうございました。さまざまな問題があると思いますけれども、前向きに検討していただきたいと思います。
以上をもって質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で森田泰雄議員の一般質問を終わります。
暫時休憩をいたします。再開は11時5分といたします。
休 憩 (午前10時49分)
再 開 (午前11時05分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開します。
◇ 菅 間 孝 夫 議 員
〇議長(長谷川元夫議員) 一般質問を続けます。
通告順位2番、議席番号8番、菅間孝夫議員、ご質問願います。
〔8番 菅間孝夫議員登壇〕
〇8番(菅間孝夫議員) 8番、菅間孝夫です。議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。
まず、1番目としてふるさと納税で増収を図ると題しまして質問をさせていただきます。ご存じのとおり、ふるさと納税とは、自分が応援したい市区町村へ寄附することです。2,000円以上の寄附が条件にあり、自治体からお礼の品や税金の還付、控除といったメリットがあります。寄附をすると応援してくれているお礼として、その土地の特産物や旅行券などが受け取れる自治体がたくさんあります。近年、財政が豊かな東京23区でも多くの区民が他の自治体にふるさと納税を寄附し、返礼品を受け取る方が多くなり、どこの区でも十数億円の減収となっております。特に世田谷区では、間もなく30億円の減収が見込まれております。豊島区では、後世になって有名になった漫画家が若いころ住んでいた漫画の聖地と呼ばれるトキワ荘というアパートの模型をつくり、返礼品として増収を図っているそうです。近隣の鶴ヶ島市では、市内に模型会社があることから、返礼品にこの会社の鉄道模型を加えたところ、昨年度は約2億7,500万円の寄附を集めております。
また、近隣の寄附額が伸び悩む自治体が手を結び、複数の自治体の特産品から寄附者が選んだ返礼品を組み合わせる仕組みで、地元百貨店が間を取り持ったところもあります。昨年度のふるさと納税額357万円だった川越市、93万円だった嵐山町、114万円だった毛呂山町はアピール力のある返礼品がないことから、共通の悩みで連携して3市町の特産品を百貨店が集め、詰め合わせの返礼品を発送しているそうです。ほかにも姉妹都市提携や災害協力協定を結んだ関係で、産品を融通し合う自治体もあるそうです。滑川町も歳入が伸び悩み、毎年の予算編成には苦労しておりますので、少しでも財政を補うため、町内の産品を主に工夫を凝らし、返礼品をふやし、活発にこの制度を推し進めることが必要ではないかと思っております。
そこでお尋ねします。この納税制度による滑川町の減収状況はいかがでしょうか。2番目に、当町の返礼品は、現在どんなものがありますか。
以上、お尋ねします。
2番目としまして、町内橋梁の安全管理点検結果はと題しまして、滑川町管理の橋梁は41橋架設されており、中には50年を経過したものもあります。これからは橋も高齢化の時代を迎え、点検や修理が必要な時期になっております。町では、平成25年3月、滑川町橋梁長寿命化修繕計画を立て、5年ごとに橋の健康診断を行い、重大な事故につながる危険を排除すべく計画を推進しております。平成28年度予算でも道路橋定期点検委託料2,500万円、跨線橋定期点検負担金1,500万円を計上し、橋梁点検を実施しております。
そこで、次の3点についてお尋ねします。町内の橋梁安全点検の方法は、2番目に安全管理点検の実施結果は、3番目に高速道路橋梁の管理や安全点検結果をお尋ねします。
3番目に、孤独死の早期発見と早期解決をと題しまして、本年早々、単身高齢者宅に新聞が配達されたまま数日間取り込まれていないことから、配達員の通報で孤独死の疑い事案が発覚しました。旅行に出かけているのか、それとも亡くなっているのか、近隣居住者もわからない。新興住宅地では親戚関係もわかりません。家の施錠は用心深く、全て内鍵がかかっていたそうです。役場職員、民生委員、区長、警察、消防などが出動するも確認できず、一旦捜索を打ち切り、土曜、日曜を挟んだ3日後に捜索を再開し、死体で発見されたとのことです。死亡から1週間が経過していたそうです。
そこでお尋ねします。この事案はどのような状況だったでしょうか。2つ目に単身高齢者宅の非常時の連絡先の把握はいかがだったでしょうかお尋ねします。
以上、よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 順次、答弁を求めます。
最初に、赤沼税務課長。
〔税務課長 赤沼正副登壇〕
〇税務課長(赤沼正副) 税務課長、菅間議員の質問に答弁いたします。
ふるさと納税のこの制度による滑川町の減収状況について。平成28年度個人町民税の減収額は693万8,000円でございます。
以上です。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 返礼品については、吉野総務政策課長。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、菅間議員のご質問に答弁申し上げます。
ふるさと納税制度は、多くの人が自分のふるさとで生まれ、ふるさとで育ち、やがて進学や就職を機にふるさとを離れ、別の場所に生活の場を移動し、納税をふるさととは別の場所で行っています。その結果、自分の生まれ育ったふるさとには税収が入らないことになります。ふるさと納税制度は、ふるさとに住んでいなくても自分を育んでくれたふるさとに自分の意思で納税できる制度であり、生まれ育ったふるさとに貢献できる制度、菅間議員ご指摘のように、自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度として創設されたものでございます。
町の平成29年度予算の状況でございますが、歳入面では町税が29億2,000万円で、前年度と比較して、金額にして約1億1,600万円、率にして4.2%の増で、歳入全体の約54%を占めております。一方、歳出面では、子どもの数の増加により、扶助費の予算がふえ続けております。町税の伸びもありますが、財政状況は極めて厳しい状況にあります。平成29年度予算編成に当たっては、優先性、緊急性の高い事業、国、県の補助対象事業を選択し、例年以上に各課局に切り詰めていただき、財政調整基金を取り崩し、予算編成を行いました。さらなる財源の確保策が必要であると認識しております。
ご質問のふるさと納税の返礼品でございますが、近年の町のふるさと納税の実績では、平成26年度15万円、平成27年度22万円、平成28年度20万円で、納税に対するお礼は、町の谷津田米生産者組合にご協力をいただき、町のブランド米の谷津田米を返礼品としております。
ふるさと納税は、財源の確保策の有効な一つの手段であると認識しております。しかし、先ほど税務課長からふるさと納税に伴い、ふるさと納税に係る税額控除額が693万8,000円という答弁がございました。この金額が町税の減収となっております。ふるさと納税の目的が返礼品に走り、冒頭申し上げましたふるさと納税の本来の目的とは違った方向に向かっているようにも思われます。県内の自治体では、返礼品を廃止した自治体もあるようでございます。いずれにしましても、ふるさと納税につきましては財源の確保策の一つではございますが、特に返礼品につきましては慎重に検討してまいりたいと存じます。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(長谷川元夫議員) 次に、橋の安全管理、点検結果、吉野徳生建設課長、答弁願います。
〔建設課長 吉野徳生登壇〕
〇建設課長(吉野徳生) 建設課長、菅間議員の質問に答弁いたします。
初めに、橋梁点検の義務化の経緯について申し上げます。平成24年12月2日に発生した笹子トンネル天井板落下事故を契機に、道路法の改正が平成26年3月31日に公布され、平成26年7月1日に施行されました。このことにより、道路管理者は5年に1度の頻度で、橋梁や歩道橋などを近接目視にて点検をすることが義務化されました。これにより、町では平成28年度は、国土交通省道路局が定めた道路橋定期点検要領に従い、管理する橋梁全てを近接目視にて点検を実施いたしました。橋梁の内訳は、道路橋36橋、カルバート橋26橋、跨線橋1橋、高速道路橋5橋、横断歩道橋2橋の合計70橋の点検を実施しております。
ご質問の町内の橋梁安全管理点検の方法でございますが、今回の点検結果方法につきましては近接目視によるもので、必要に応じて触診や打音検査を含む非破壊検査を実施することとなっております。主にはしごや脚立、橋梁点検車や高所作業車により点検を実施いたしました。また、東武鉄道をまたぐ跨線橋については、終電終了後、線路上にタワー台車を設置し点検を行い、高速道路をまたぐ橋梁については、高速道路を昼夜規制しながら高所作業車等にて点検を行いました。
次に、安全管理点検の実施結果でございます。橋梁点検の結果は、各主要部材の詳細な点検結果をもとに、4つの区分により取りまとめを行っております。4つの区分は、1、構造物の機能に支障が生じていない状態の健全、2、構造物の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態の予防保全段階、3、構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態の早期措置段階、4、構造物の機能に支障が生じている、または生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずべき状態の緊急措置段階に分けられます。1の状態は健全な状態にあり、修繕が必要なく、2の状態は必要に応じ修繕を実施する必要があります。3の状態は、おおむね5年以内に修繕が必要になり、4の状態は緊急に通行どめ等の措置が必要になる状態でございます。現在、結果の取りまとめ中ではありますが、現在のところ4診断の橋梁はゼロ、3診断の橋梁は1橋、ほかは1及び2でございます。
最後に、高速道路橋の管理や安全点検結果でございますが、跨高速道路橋は5橋あります。管理は町で行っております。また、5橋の跨高速道路橋の点検結果については、4橋は区分2、1橋が区分3となっております。なお、3診断の橋梁は、都にあります公園駅南通り大橋でございます。この橋梁については5年以内に詳細設計等を行い、修繕工事を実施しなければならないと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 次に、大塚健康福祉課長。なお、個別の事案については、人権等、極力答弁に配慮を願います。答弁を求めます。
〔健康福祉課長 大塚信一登壇〕
〇健康福祉課長(大塚信一) 健康福祉課長、菅間議員のご質問に答弁いたします。
今回のご質問の事案については、議員のご指摘のとおり、年明けの平成29年1月13日金曜日、午後3時過ぎに東松山市内の新聞販売店から、みなみ野地区の一戸建て住宅で新聞が3日間たまっている家があるとの第一報が役場に入り、引き続き同様の内容で東松山警察からこの家庭の詳細情報の提供と現場要請があり、私と高齢者福祉担当職員で現場に向かいました。詳細は後で説明いたしますが、結果としては孤独死として発見されたのが指摘のとおり、それから3日経過した月曜日の午前10時過ぎでございました。
孤独死案件は年間に何度か経験するわけですが、通報から発見までにこれほど時間を要した案件は今まで経験がありませんでした。今回捜索に時間を要した理由の一つは、異常なほどと思われる警戒心ではないかと思われました。この家は鍵締まりが特に徹底しており、1階は雨戸と高木の植木で外からの遮断、2階はカーテンで中が見えない状況、玄関はダイヤルロックと2つの鍵により施錠、家の周りの脚立などの備品類もチェーンと南京錠で固定、車のガレージや門扉も全て鍵が締められているという徹底した警戒ぶりでございました。ご近所の話では、外出の際には必ず車を利用するとのこと、さらにこれほど神経を使う方が新聞や手紙類をポストに3日間放置していることから、恐らく中に普通の状態ではない状況でおられることは想定できましたので、現場の警察署職員に強硬手段で入れないか依頼したところ、法律上は外から緊急的な状態が確認できない場合には、親族の同意がなければ強引な手段には出られないとのことでありました。そのため、すぐに親族や緊急連絡先を探し始めましたが、町との直接かかわりもなく、データがないことから、町民保険課の小柳課長に現場から電話いたしまして、本籍地の調査を依頼いたしました。ただし、本籍地が東京ということで、その日は既に金曜日の夕方ということから、先方の区役所への電話での依頼は難しいと判断し、今後は警察が対応するとのことになりましたので、警察職員におかれましては週明けになるという言葉もありました。ということで、私どもは一旦そこを、現場を引き上げてまいりました。一旦と申し上げたのは、その後の警察がどのような打ち合わせ、判断をされたかは不明ですが、鍵をあけて中に入りたいということで、再度立ち会い要請があり、その日の夜7時ごろ、健康福祉課の木村、篠アの両副課長が再び現場に向かいました。玄関については先ほど申し上げたとおり、鍵が2個で施錠してあるということで解除が難しいと判断し、玄関脇のサッシの鍵を解除することとし、通常の場所の鍵をまず解除いたしました。しかしながら、泥棒よけのサッシの下部にある鍵を外すのに相当時間を要しておりました。間もなくあくという状況の段階で、警察署長から正面玄関からでないことや親族の確認がいまだとれていないことを理由として作業のストップがかかり、今後再び警察が親族を探すことを条件として夜9時過ぎに作業を終え、再び撤収となってしまいました。この真冬の夜の寒空に職員を呼び出しての作業、さらには中断という判断には、私個人、正直のところいささか疑問を持ちました。
このような経過がありましたが、結果としては土、日を挟んだ3日後の月曜日、午前9時40分、再度役場の現地立ち会いに依頼があり、午前10時に前回同様にサッシの鍵を解除し中へ進入、玄関の鍵を内側から外して、警察官、消防職員、町職員が中を捜索し、2階の廊下で布団をかけた状態で亡くなっている本人を確認することとなりました。家が厳重な戸締まりで密室状態にあり、親族等の連絡方法もなく、法律上の手続きが壁になったことから、通報から発見に3日間要したこと、この間の地域の皆様に大変ご心配、ご迷惑をおかけすることとなった結果には、じくじたる思いのする結果となりました。
なお、その後の身内の捜索に関する情報はありませんでしたが、死亡届及び火葬手続をするまでに約1カ月を要したことを考えても警察当局による身内の捜索には相当な労力が払われたようです。長くなりましたが、以上が事件のてんまつでございます。
続いて、単身高齢者宅の非常時の連絡先の把握についてのご質問ですが、現在滑川町では単身高齢者、65歳以上を対象としての見守りについては、1つとして、高齢者見守りネットワークによる見守り、2つ目に、緊急通報システムの導入による見守り、3つとして、災害時要援護者登録による見守り、4として、民生委員さんによる世帯委員の名簿による見守りが主な見守り状態になっておりますが、これは呼びかけにより本人が同意しての登録ですので、65歳以上の単身高齢者皆様を把握することはできておりません。マンパワーであります民生委員さんの努力により、緊急連絡先等の調査を今後も要請したいとは思いますが、新たに65歳を迎える単身の方の同意は、過剰なほどの個人情報を守る意識により、民生委員さんでも難しいと思われます。孤独死防止等の言葉は極力避けながらも、何らかの手段を用いて情報収集のPRをしていきたいと思います。
実は2月23日にも月輪地内で孤独死が発生しましたが、民生委員さんの世帯委員名簿に緊急連絡先があり、先ほどの1月の例に倣い、親族に了解を得て、鍵を壊して中に入り発見することができました。今後も最悪の状態を想定して、個人情報ではありますが、緊急連絡先等の情報収集にはご協力をいただくように努力したいと考えております。
以上、答弁といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間孝夫議員、再質問願います。
〇8番(菅間孝夫議員) いろいろありがとうございました。
ふるさと納税の質問なのですが、693万8,000円も控除といいますか、減収になっているというのでちょっとびっくりしたのですけれども、いただいているのが20万円ということで、ちょっと残念であります。総務省の2016年度のふるさと納税額は全国で1,653億円、来年度は3,000億円になるという話でございます。統計ランキングでは、1位が都城市の42億円、2位が焼津市の38億円、その次に天童市が32億円、4番目の鹿児島県の大崎町が27億円、5位の備前市が27億円だそうです。埼玉県のランキングでは、1位が鶴ヶ島市の2億7,500万円、2位が深谷市の1億7,300万円、3位が秩父市の1億2,500万円、4位が宮代町の1億1,700万円、5位が上尾市の7,980万円だそうです。
さて、滑川町ですが、全国に1,741の自治体があるそうですが、そのうちの1,712位、最下位から30位でございます。埼玉県で見ますと、63の自治体があるそうですが、最下位の63位です。吉見町が62位、東秩父村が61位ですので、近隣に仲間がいるのが救いではあります。
さて、ふるさと納税はインターネットを利用する方が多いと思います。ところが、埼玉県のホームページで滑川町を探しますと、滑川町ふるさと納税寄附金申出書なる寄附を申し込む書類の様式のみが表示されるのはびっくりです。滑川町のホームページから見ますと、「ふるさと納税へ感謝を込めて、1万円以上の寄附者に対し、地場産業の振興を目的に、滑川産のお米を送ります。また、希望者により町の広報紙を1年間送付します。」、その次に、「1万円以上5万円未満の寄附者には米5キロ、5万円以上10万円未満の寄附者には米10キロ、10万円以上の寄附者には町長が定める。」と表示されます。近隣の町はもっとすばらしいホームページをつくっているところが多く、まことに残念でございます。
そこで、お尋ねします。これからのホームページを改善し、見やすくするような考えはありませんか。2つ目に、工夫をして返礼品をふやすような考えはございませんか、お尋ねします。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野総務政策課長。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、菅間議員のご質問に答弁申し上げます。
ふるさと納税のホームページ、インターネットの関係になるかと思いますけれども、そちらに登録をするということになりますと、当然必要な経費もかかってまいります。現在の滑川町のふるさと納税の金額、確かに少額ではございますけれども、篤志家の方からご寄附をいただいているということで考えております。町のホームページに対しましては、いろいろ改善のこともできると思いますので、今後検討してまいりたいと存じます。
それから、返礼品につきましては、いろいろ町の中にも谷津田米のほかにイチゴとか、それから干し柿、ぽろたん栗、そういうものがございます。それから、近隣ではゴルフ場もございますので、そういった利用ということも考えられるのかなというふうにも考えておるところでございます。しかし、先ほど申し上げましたように、ふるさと納税の本来の目的というところを勘案したときに、果たして返礼品で、確かに金額をふやすということにつきましては自主財源の確保につながっていくと思いますけれども、最初のふるさと納税の目的を踏まえた段階で返礼品を上げていくのもいかがかなというふうにも考えておりますので、今後検討してまいりたいと存じますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上で答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間議員。
〇8番(菅間孝夫議員) このホームページの登録料がかかるというのは、ページがふえるとか、写真が入ると、もっと料金が上がるということなのでしょうか、お尋ねします。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野総務政策課長。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、菅野議員のご質問に答弁申し上げます。
ホームページの費用につきまして、町のホームページを改善するということにつきましては、費用のほうは、負担はないというふうにも考えております。ただ、インターネットを使ってのふるさと納税サイトに登録をする場合には経費のほうがかかってくるということで承知をしておりますので、町のホームページを改善することにつきましては、経費の負担ということは発生しないというふうにも考えております。
以上でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間議員。
〇8番(菅間孝夫議員) 私も返礼品をいろいろ思い浮かべてみました。まず最初に思い浮かんだのが東松山風焼き鳥はいかがでしょうか。東松山にやきとり音頭というのがあるそうですが、東松山市の返礼品には焼き鳥はないように思います。焼き鳥店で一番売れているのは滑川町内のお店であるとも聞いておりますので、これもいかがなものかと思います。それから、焼き鳥用のみそだけというのもあります。ほかにも養鶏場の卵、ころ柿、イチゴ、ブルーベリー、田舎みそ、ユズジュース、それから干し芋、ターナちゃんグッズ、焼酎では「森林公園のある町」と書いたものもあります。珍しいものでは、町の絵柄の汚水マンホールのふたもあります。ことしの1月14日に川越市のウェスタ川越でマンホールサミット2017というのが開催されました。滑川町からもこのマンホールのふたが出品されており、大勢の方が見学に訪れておりました。川島町では、15万円を寄附すると、このマンホールのふたが返礼品としてもらえるそうです。町のマンホールのふたならば、消火栓用のターナちゃんのカラーの絵柄が入ったのが人気が出ると思っております。ほかにも森林公園の年間入場パス、温泉の回数券、ゴルフ場の利用券、農業体験、乗馬学校利用券、伊古のフィッシングセンターの入場券など、いろいろ考えられます。先般、菅官房長官や高市総務大臣は、返礼品競争の結果を受け、好ましくない返礼品のある自治体には是正要請を強化する考えも示しておりますが、所沢市のように返礼品を中止しても、どこかの自治体に納税され、減収はやみません。衛生面や保存、発送方法など、また季節に限りのあるものなど返礼品にできないものもあるでしょうが、このような返礼品について検討いただけませんでしょうか、お尋ねします。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野総務政策課長。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、菅間議員のご質問に答弁申し上げます。
今後のふるさと納税への取り組みの中で検討してまいりたいと存じます。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間議員。
〇8番(菅間孝夫議員) けさのテレビ放送でも自治体がNPO法人に返礼品の担当をお願いしたというところもございます。
産業振興課長にお尋ねします。ほかに適切な返礼品になるようなものは町内にはございませんでしょうか、お尋ねします。
〇議長(長谷川元夫議員) 産業振興の立場から、産振課長、答弁願います。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、菅間議員さんのご質問に対しまして、ご答弁させていただきます。
ただいまご質問をいただきました町内での新たなる返礼品ですが、そういったものに何かないかということでご質問をいただいているわけなのですけれども、現在のところ谷津田米を返礼品としてご採用いただいております。そのほかに、先ほど菅間議員さんからもご提案のありました焼き鳥のみそだれ、こちらにつきましては、現在3名の方がつくられておりますので、そういったものの詰め合わせというのも可能かと考えております。さらに、総政課長がお答えさせていただきました栗のぽろたん、武州ころ柿、こういったものについても可能かと考えておるわけなのですけれども、武州ころ柿につきましては、現時点で生産量が少し不安定ということで、すぐすぐ要求にお応えできるかというと、もう少しお時間をいただければと考えております。ぽろたんにつきましては価格設定のバランスということで、少しお客様に対していかがなものかなというのもございますので、こういった内容は逐次検討していければと考えております。そして、町内にございます東松山工業団地内、こちらのほうの企業と、また交渉していきながら何か返礼品となるべきものがないか、今後検討していければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間議員。
〇8番(菅間孝夫議員) ありがとうございました。
次に、橋梁の管理点検の再質問なのですが、先ほど吉野課長がおっしゃるとおり、笹子トンネルで天井部分のコンクリートが崩れ落ちて、走行自動車が3台下敷きになり、2台から発火、20代の男女5名の焼死体が発見されるなどの事件が起きております。また、人身事故までは至らなくても、時折高速道路のコンクリートの塊が落下したと報じられております。滑川町にも関越高速にかかります、先ほど答弁の中でありました区分3という道路橋ですか、公園駅南通り大橋があります。これは、森林公園駅の南口から工業団地に向かう町道の橋です。最近町内のコンクリート会社が外環道建設のため、トンネルの内壁などの製品を積載し、50トンもあるトレーラーが今後何年間か通行するようです。この橋は昭和54年9月、日本道路公団が建造しており、36年が経過しております。橋の道路面のひび割れ、欄干や構造物のコンクリートが浮き上がったり、剥離した場所もモルタルで塗り固める補修をしていますが、中には鉄筋がむき出しのまま空に浮いている場所もあります。さびどめ用のペイントを吹きつけただけの補修もあります。そういった場所がたくさんあり、数センチの奥行きもある崩れた部分もありますので、雨水がしみ込む心配があります。この橋の東京寄りには、国道254号線の橋があり、確認しましたところ、全ての箇所が、コンクリートが剥離したような崩れた場所を、モルタルできれいに平らに塗り固めて補修しております。このむき出しのままの鉄骨、ペイントを吹きつけたままの補修方法についてご意見をお尋ねします。
滑川町の公園の南通り大橋は、鉄筋のある部分のコンクリートが剥離したといいますか、鉄筋が腐敗したせいか太ったのだと思います。コンクリート部分が大きく何カ所も何カ所も剥げておりますのを補修したのでしょうけれども、ネズミ色のペンキ、さびどめペンキだと思いますけれども、吹きつけただけであって、そこを国道254号線のようにモルタルで補修するようなことはしてありません。雨水がしみ込むか心配ですので、お尋ねします。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野徳生建設課長。
〔建設課長 吉野徳生登壇〕
〇建設課長(吉野徳生) 建設課長、菅間議員の質問に答弁をさせていただきます。
今回の橋梁点検71橋行ったわけですけれども、そのときの契約時の特記仕様の中で簡単な修繕、今ご指摘の鉄筋のむき出しであったりとか、ひび割れ等につきましては、簡単な修繕を行うということで契約のほうを結んでおります。ご指摘のように剥落であるとか、鉄筋のさび等については、今回の簡単な補修で済ませます。次回というか、今回の点検結果において5年以内に修繕の義務化というのがございます。その後、先ほど申し上げましたけれども、詳細設計等を実施した中でどういう修繕が必要になるかということも含めて今後対応していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間議員。
〇8番(菅間孝夫議員) この橋の点検は、町道として使っている上というのですか、車が走る部分も点検をしたのでしょうか。道路として走っている道路の上の部分です。高速から見た下の部分ではなくて。それをお尋ねします。
〇議長(長谷川元夫議員) 建設課長。
〔建設課長 吉野徳生登壇〕
〇建設課長(吉野徳生) 建設課長、菅間議員の質問に答弁をさせていただきます。
今回の主な点検の内容でございますが、主要部材ということで主桁、横縦桁、床版、橋台、橋脚の5つの部材についての点検、路面については町のほうで路面正常調査等も今後実施しなければならないと考えておりますので、路面については、今回については路面の調査というのは行ってはいません。しかし、報告の中で路面についても調査対象外だと思いますけれども、報告のほうは受けております。
以上でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間議員。
〇8番(菅間孝夫議員) 一般素人目には、橋ですから欄干というのがございます。左右の欄干の部分に50センチから30センチぐらい、幅も長さもいろいろありますけれども、コンクリートをたたいて崩したような部分があります。恐らくコンクリートがはらんでしまって、そこが崩れたのだと思うのですけれども、そういう箇所が何十カ所もあって、そこにさびどめのペンキだと思いますが、吹きつけただけの修理になっております。隣の国道254号線はそういった場所が1カ所もなく、全てモルタルで平らにきれいに塗り固めております。ですから、滑川町の町道のほうは雨水が入って、かえって傷むのではないかと心配して質問させてもらっております。いかがでしょうか。
〇議長(長谷川元夫議員) 建設課長。
〔建設課長 吉野徳生登壇〕
〇建設課長(吉野徳生) 建設課長、菅間議員の質問に答弁をさせていただきます。
今回の主要部材の検査というのは、先ほど申し上げた主桁等でございます。しかしながら、ほかの詳細部分の点検のほうも実施しておりまして、今ご指摘の高欄、防護柵、橋の防護柵等の点検も実施をしております。その中で、修繕費等で見ておりませんので、今回点検のみということになります。簡単な修繕については行ったという報告を受けていますけれども、今後そのようなものについては対応させていただきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間議員。
〇8番(菅間孝夫議員) 場所によってはコンクリートの鉄筋が宙に浮いたようなところもありますので、簡単な修理ができるのであれば修理をお願いしたいと思います。
最後に孤独死についてお尋ねします。みなみ野は誕生してそろそろ20年になります。みなみ野地区もコミュニティー活動を活発に繰り広げておりますが、まだまだ近所の交流になじまない方が大勢おります。交流があっても親戚関係が話題になっても、それで話は終わりになってしまいます。新しい月輪地区も同じではないでしょうか。以前から警察にあります非常の場合の連絡先を管理する制度を役場にも取り入れ、年齢や家族構成に余りこだわらず、要望する方の登録制度を設けてみてはいかがなものでしょうか。
知り合いの高齢者は近所の民生委員に、「もしものときはこの窓を破って家に入ってほしい。連絡先は冷蔵庫にメモを張ってある。」と頼んでいるそうです。先般の死亡事案では、親族が判明するまでに警察は1カ月も要したそうです。先般の滑川町「広報なめがわ」によりますと、孤独死発見の連絡先など、いろいろ町民の方に連絡しておりますが、確かにいい方法だと思っております。それ以外に町のほうで、毎年国民健康保険証を送ってくれると思いますので、それと同時に孤独死を防ぐ、また早期に連絡先を把握できるような方法を、今パソコンが発達している時代ですので、簡単に整理できると思いますので、そういうことをあわせて非常の場合の連絡先を把握していただけませんでしょうか、お尋ねします。
〇議長(長谷川元夫議員) 大塚健康福祉課長。
〔健康福祉課長 大塚信一登壇〕
〇健康福祉課長(大塚信一) 菅間議員のご質問に、健康福祉課長、答弁いたします。
ご指摘のとおり、今回住宅の中に入ることがなかなかできずにそういった時間を要したわけですけれども、今言われるとおり、何かのときには家の窓を破って入ってくださいよと言われて、そういう約束のもとに中に入れば、例えば先ほど言った冷蔵庫等に自分のかかりつけの医者だとか、それから連絡先が張ってある、そういった家も実際ございます。ただし、これはあくまでも手挙げ方式でございまして、本人が同意しない限りはやっていただいておりませんので、なかなか難しいなというふうに考えております。
それから、今回1月の事件から、どのようにしたら家に侵入できるかということで、私なりにいろいろと時間がある限り、いろんな裁判例等を見ながら検討したのですけれども、いずれにしても警察権力を持ってもできないということがある程度判明しましたので。ということになりますと、事前に、今ご指摘のとおり準備期間の中で、なかなか孤独死のときに困るからとかと言っているのでは難しいでしょうけれども、いろんなことのときのために、用心のために、ぜひそういった連絡先を教えてほしいというのが、まず民生委員さんの活動の中に、ひとつ積極的に取り入れてもらいたいなという考えでおります。
それから、単身の世帯につきましては、住民票上単身の場合もあると思うのですけれども、単身世帯を網羅することはできると思いますので、そういった家庭に対して、こちらから積極的な働きかけをしていきたいなという考えも持っております。例えばデマンド交通などは、多くの方が単身の方もいるわけです。そういった方には、ドライバーさんからチラシ等を配布していただいて、いざというときにはこういうこともありますよという、そういったPRもしていきたいというふうに考えています。いずれにしてもこの1月、2月、続いての孤独死事件がありましたので、町としても今までの情報収集、手挙げ方式の情報収集ではなくて、違った意味で積極的に、その目的は限られると思いますけれども、個人情報の収集に努めていきたいということを考えて、PRをするように職員と今内容については検討しております。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 菅間議員。
〇8番(菅間孝夫議員) 最近あった孤独死では、民生委員の連絡先が役に立ったということでございます。民生委員はすぐ近所の方ですので、やたらなことは話したくないとおっしゃる方も恐らくいると思います。ぜひ役場のほうで管理して、そういう方、なるべく早く発見して親族に引き渡せるよう、これからも一層ご努力をお願いしまして質問を終わります。ありがとうございました。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で菅間孝夫議員の一般質問を終わります。
大変孤独死の問題も重要でございますけれども、現在全国で高齢者のひとり暮らしとか高齢夫婦の火災による、目立つと、それに亡くなっている方も、本当にニュースで毎日のように見ますけれども、高齢者宅の火災予防等は今後どのようにしていくのか、いい機会ですから、総務課長ちょっとお答え願えますか。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、長谷川議長のご質問に答弁申し上げます。
火災によります単身世帯の対策でございますけれども、先ほど大塚健康福祉課長のほうからの答弁にもありましたように、緊急通報装置という制度もございます。そういった制度の活用や、いち早く消防として現地に到着して消火活動を行うことも大事だと思いますので、そういったことを含めまして、周知徹底をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと存じます。
以上で答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。
休 憩 (午前11時49分)
再 開 (午後 1時18分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開します。
◇ 宮 島 一 夫 議 員
〇議長(長谷川元夫議員) 一般質問を続けます。通告順位3番、議席番号9番、宮島一夫議員、ご質問願います。
〔9番 宮島一夫議員登壇〕
〇9番(宮島一夫議員) 議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。私の質問は1件であります。特に難しい質問ではありませんので、普通の言葉で答弁をいただければ幸いでございます。
それでは、質問させていただきます。町の活性化と財政についてでございます。町では、町民要望に応えていろいろな施策を実施しております。多くの町民に受け入れられて、感謝もされていると考えます。しかし、このような施策を続け、さらに発展をさせていくためには、その裏づけとなる財源が必要となります。ここ数年を見ておりますと、財政的に厳しいものがあると思います。これを続け、さらに発展させるための財源確保について、どのようなお考えをお持ちであるか伺いたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 答弁を求めます。
吉野総務政策課長。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、宮島議員のご質問にご答弁申し上げます。
宮島議員ご指摘のとおり、昨今の国内外における経済状況、国の地方財政制度の見直しや税制改革の影響などにより、町の将来の財源確保の見通しは極めて厳しい状況にあります。さらに社会保障費の増大や情報化の一層の進展、地方分権の新たな展開等、町を取り巻く社会情勢は大きく変化してきており、医療、福祉、教育、環境問題などの行政需要はますます増大し、町の財政状況はさらに厳しいものとなっております。町の第5次総合振興計画前期基本計画では、財源の確保策として公有財産の有効活用や広告収入による自主財源の確保、国、県補助金や交付税参入事業の活用、受益者負担の適正化などを挙げております。町の財源確保の取り組みとしては、公有財産の有効活用により、土地貸付収入が平成27年度決算で約1,400万円となっております。また、広告収入については、広報紙や町のホームページ、町の封筒作成等に一定の成果を上げ、自主財源の確保に努めているところでございます。
さらに、国、県補助金や交付税算入事業の活用については、可能な限りの活用を行っているところでございます。しかし、経済財政運営等、改革の基本方針2016などを受け、国の補助金については、例えば道路事業などについても町の実情からはかけ離れた限定的な分野への重点配分となり、活用が困難となっている状況が見受けられます。また、地方交付税算定におけるトップランナー方式の導入など、補助金に限らず依存財源の確保が国の財政事情も受け、非常に厳しい状況となっております。
町では、補助制度等について国会議員等に対し要望を行うなど、可能な限り補助金等の確保に向けて努力しているところでございます。また、町長の10の約束にもあります受益者負担の適正化については、役場内の調整会議を開催し、消費税額の適正な転嫁について、国から要請に沿って10%の消費税増税時に合わせ、見直していくこととしております。これらに加え、ふるさと納税も当然財源確保の一つの方法でございます。しかし、現状では国内のごく一部の自治体では、潤沢な財源確保を達成している一方、差玉県を含む首都圏は、特に多くの自治体で寄附受入額を財源流出額が大きく上回る状況もあり、ふるさと納税の本来の趣旨と逸脱しているような状況も見受けられます。
また、財源確保の方法としては、歳入確保と同時に歳出削減も一つの方法であると認識しております。その一環として、今年度は平成28年5月に補助金等物件費の見直し方針を定め、見直しに取りかからせていただいております。この方針では、町独自の事業については入念に見直すこととしております。今後も一部事務組合への建設費負担も多額となり、高齢化による社会保障費の増大も危惧されます。これらの事態に対応するため、引き続き第5次総合振興計画前期基本計画、まち・ひと・しごと創生総合戦略に沿った施策を推進するとともに、徹底的な歳出見直しを行い、真に必要な事業への選択と集中を進め、財源確保に努めてまいります。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(長谷川元夫議員) 宮島議員、再質問願います。
〇9番(宮島一夫議員) ありがとうございました。町でもよく努力していることがわかりました。しかし、私はほかの観点から2つについてお聞きしたいと思います。
1つは工場誘致なのですけれども、町を活性化して歳入をふやしていくためには、工場誘致と観光の振興が不可欠と考えます。町で実施している施策は必要なものばかりで、無駄なものはないと考えます。要らないものを切るのは簡単でありますけれども、必要なものを切るのは大変であります。収支のバランスをとるためには、町としては収入の増加策が必要不可欠と考えます。工場誘致を積極的に進める必要があります。町民の人も、町としても稼ぐ力をふやしていくことが大切であると考えます。工場誘致は、町の姿勢でPRしていたのではなかなか難しいと考えます。どの自治体でも積極的に取り組んでいると思われるからです。
そこで、私は工場誘致対策費を予算化しまして、経団連、日本商工会議所、日本能率協会等へ積極的に出向き、情報をとって対応すべきと考えます。日本能率協会については余り知られていないところがあるかと思いますので、ちょっと説明をさせていただきますけれども、これは経営者と労働者でつくる大きな団体でございます。研修会とか、あるいはパーティーなどをやりますけれども、私も1度だけ行ったことがありますけれども、赤坂プリンスでやったときに参加しましたけれども、国会議員が二百四、五十人は行きます。それから日本を代表する経営者も来ます。私はもうちっちゃい会社なので、何もしないで帰ってきましたけれども、町として対応するには非常にいい場所かなと思います。町の考え方をお聞かせ願いたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 企業誘致の現況についてはどっちかな。
産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、宮島議員さんのご質問についてご答弁させていただきます。
現在、滑川町総合振興計画の中に、町内の土地利用構想図がございます。この中で町北部の幹線道路に隣接しました福田地区、山田地区、和泉地区、こちらが産業振興エリアとして位置づけられております。いわゆる工場誘致地区と言われるものでございます。そのほかに月輪地内にございました東武グラウンドも産業振興エリアとして指定されておりました。この東武グラウンドにつきましては、平成28年に新たに企業が進出されまして、現在稼働され始めております。この3つの工場誘致地区でございますが、開発をするに当たりまして、幾つかのハードルを超える必要がございます。まず、この用地の中には埋蔵文化財があるだろうということが想定されております。工場を開発しようとした業者さんに、この埋蔵文化財の発掘調査をお願いする必要がございます。そして、その後に敷地の造成、そういったものが必要な場所となっております。そういった場所でのことですので、造成費用、あるいは埋設物の調査として、工場をつくる以前の問題として若干お金がかかると想定されます。そういったことを今後町としまして企業さんからご相談があったときに、どれだけ手助けができるか、そういった問題を今後検討しながら企業の誘致を進めてまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〔何事か言う人あり〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 失礼しました。もう一点、ご回答申し上げます。
現在、企業の皆様に町に来ていただくに当たりまして、来るための誘致費用に対する補助金というのはございませんが、工場を新設、あるいは増設をしていただいた企業さんにつきましては、工場誘致の奨励金としまして3年間、奨励金のほうをお支払いする条例がございます。そちらのほうを活用させていただいております。
申しわけございませんでした。
〇議長(長谷川元夫議員) 続いて、総務政策課長、答弁願います。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、宮島議員のご質問に答弁申し上げます。
企業誘致につきましてございますが、昨年の2月と、それから11月、嵐山小川インターチェンジのアクセス道路の要望ということで、昨年の2月のときには県土整備部長さんへ要望をさせていただきまして、去年の11月30日の日には滑川町吉田町長、それから嵐山町岩澤町長、それから熊谷市の部長さん、3者、1市2町で埼玉県知事上田知事と、それからお二人の副知事さんへ要望書を提出する活動も行ってまいります。これが実現すれば、和泉地区の企業誘致に貢献できるものと確信をしておるところでございます。
それからもう一点、日本能率協会のお話が出ました。こういったほかの団体も含めて、いろいろな団体で研修会、学習会等を計画していることもあるかと存じます。そういった研修会の案内が町のほうにも来ました際には、内容を検討させていただいて、参加についても検討してまいりたいと存じますので、よろしくお願いしたいと存じます。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 宮島議員。
〇9番(宮島一夫議員) どうもありがとうございました。町としても努力をしているということについてはわかります。そこでもう一回お聞きしますけれども、工場が今はなかなか昔と違って、高度成長期ではありません。何万社という数はできておりますけれども、向こうがこっちを選ぶ時代になってきました。前は会社がお願いして、各市町村につくらせてくださいという時代でしたけれども、そこでお尋ねしますけれども、私がさっき3団体言いましたけれども、いっぱい団体あると思いますけれども、情報をとりに行って何とか工場をつくれそうだなというところが見つかったら、来てもらうような活動をしたことはございますか。
〇議長(長谷川元夫議員) 誘致に対する営業的なことですね。
〔「そうです」と言う人あり〕
〇議長(長谷川元夫議員) 吉田産業振興課長、答弁願います。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、宮島議員さんのご質問にご答弁させていただきます。
私のほうで出向いて行きまして、積極的にPR活動というのは、実績としてはございません。ただ、埼玉県のほうが中心となりまして、各市町村から工場を誘致するに希望される土地がありますかというような調査がございます。そちらのほうにお願いをしまして記載していただき、滑川町でこういったところが企業誘致としてご用意がありますよという回答を申し上げまして、県のほうでそれを調書として作成していただいている、そういうような現状でございます。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 宮島議員。
〇9番(宮島一夫議員) ありがとうございました。今後も努力を続けていただきたいと思います。
次に、2点目としまして観光振興策でございます。町には貴重な文化財や史跡が数多くあります。これらを活用して稼ぐ力を発揮したらと思います。神社仏閣めぐり等を実施して、町特産の谷津田米、ぽろたん、干し柿、イチゴ等を販売して町民の方に大いに稼いでもらい、多くの税金を納めていただければ、両者にとって幸せなことだと思います。
そのための一つの方策といたしまして、電車の中刷り広告等を実施して、月1回ぐらいでもよいのですけれども、バス見学ツアー等を実施したらと考えます。お連れした場所で谷津田米、干し柿等の販売を行うのも一つの方策と考えます。町の考え方をお聞かせください。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉田産業振興課長、答弁願います。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、宮島議員さんのご質問にご答弁申し上げます。
町の観光PRという観点から申し上げますと、ただいまご提案のありましたツアー、そういったものにつきまして、埼玉県の農業ビジネス支援課から谷津の里、伊古の里、そういったところのツアーについてご相談を受けております。そして、そのツアーにつきましては、農業ビジネス支援課が窓口となりまして、埼玉県の生協、コープと言われるものですが、そういったところで実施を考えております。そういったところの観点から、参加活動できればいいかなと考えております。
そして、もう一点、丸広百貨店さんがそういった事業部がございまして、ぜひそういった田植え体験から稲刈り体験までの米づくり体験、そういったものについて、また今後ご協議させてくださいというお話も出ております。そういった流れの中で、滑川町の農業のPRをするとともに、滑川町の観光名所として、今皆様に配付しておりますターナちゃんのおでかけマップ、こちらのほうには滑川町の観光場所というのを記載しております。そういったものを活用してPRし、そして行く行くは滑川町にそういった農業体験ができる施設をできればいいかなと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 宮島議員。
〇9番(宮島一夫議員) ありがとうございました。いろんな方策があると思いますので、滑川町に適した方策で進めていただければよいと思います。
次に、全体的なことで質問させてもらいますけれども、これは全体的なことになりますけれども、私の考え方の一端を申し上げます。少しでも参考になるところがあれば、取り入れていただきたいと思います。したがって、正式な答弁は求めませんけれども、後で参考意見等があれば、ぜひお聞かせいただきたいと思います。
工場誘致に関しても情報をとりに行っても、なかなか窓口でうまくつながらないで先に進まないことが実際にはあると思います。私の少ない経験からお話ししますと、私は約30年間、機械をつくって買ってもらう仕事をしていました。東は東北南部から西は九州まで営業をしてまいりました。県内の工業団地はほとんど回りました。1年くらいは全く受注もできませんでしたし、当然会社も赤字でした。そこで、群馬県に日本で1、2を争う金型メーカーがあることを知っていましたので、何とかしたいなと思いました。これは、自動車のボディーやボンネットをつくって、実際そこで打ってつくる大きな会社なのですけれども、いきなり訪ねていっても私のようなちっちゃい会社では相手にしてもらえないことはわかっていましたので、太田市役所を訪ねました。工業会の名簿をもらう名目で伺い、メーカーを紹介してもらい、その後うまくいったことがあります。もちろん手土産も必要だったわけであります。ただし、公務員との面会は違法行為にならないように対応することは言うまでもありません。町では手土産というわけにはいきませんが、工場誘致対策費のようなものをつくりまして、それをうまく活用して、経営者の方と振興を深め、時にはゴルフ会や、あるいは赤坂あたりで会食をするもの必要なことと思います。
幸い、滑川町には天の利、地の利があります。駅が2つもあり、高速道路のインターも近い、災害の少ないよい土地もたくさんあります。そして、最も大切な人材もそろっております。全国区で活躍している町長もおります。職員の方も能力に満ちあふれております。これらを一つにまとめて活動すれば、必ずよい結果が得られると思います。私は質問しっ放しで、執行部でやってくれとの考えはとりません。私が必要だと少しでも思ったときには声をかけていただければ、喜んでお供をいたします。桃太郎や三蔵法師は、地域の平和や安寧のために、目的地に向かって長い旅をしました。私は桃太郎や三蔵法師にはなれませんが、お供のキジや猿や犬ぐらいの働きはできると思っております。感想等があれば、産業振興課長並びに町長よりお願いをいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、宮島議員さんのご質問にご答弁させていただきます。
いろいろな経験豊富な宮島議員さんから今ご提案をいただいたわけなのですけれども、今ここですぐいろいろなことをお答えするのは、ちょっと私の能力では少し足りないので、今いただいたお言葉をかみしめまして、今後の事業展開に進めていければと考えております。
滑川町で考えますと、平成20年に私が産業振興課に配属されまして、その後、あさひやさんの隣の旧福田中学校ですか、その跡地に竹島合成さんが来ていただきました。そして、その後、平成24年ですか、王子製紙の跡地にワタミさんが来ていただきました。そして、平成28年には東武グラウンドの跡地にヤマダイ大竹さんが企業として進出していただいております。さらには、平成29年に完成だと思うのですけれども、王子製紙さんの跡地の半分のところにアサヒロジスティクスさんが工場をつくっていただいております。そういった中で、また今後も工場誘致として適切な土地を見つけ、そして滑川町の経営をしていく上で税収アップのために、そういった企業さんがぜひ来ていただくように頑張ってまいりたいと思います。またそのときにはいろいろとお知恵をおかりすることもあるかと思うのですけれども、よろしくお願いいたします。
以上、答弁となっているかわかりませんが、よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) それでは、町長には財政方針をお述べいただきたいと思います。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 町長、宮島議員さんの質問に答弁を申し上げます。
町の税収につきましては、自主財源が50%の上という状況になっております。埼玉県の町村、23町村ございますけれども、この中でやっぱり三芳、伊奈、滑川、これが50%の上ということで、このくらいの、いわゆる自主財源が50%を超えてくるということになりますと、一般的にそれからの増収を図っていくということは、なかなか大変な状況にあるわけでございます。そうした中でそれではということになりますと、今宮島議員から提案のございました工場誘致が私も一番早いというふうに思いまして、私も就任以来、工場誘致に力を入れてきたわけでございまして、その成果につきましては、今吉田産業振興課長からお話があったとおりでございます。そして、やっぱり宮島議員から申されたとおり、この滑川町は工場誘致に関して非常に恵まれた環境にあるというふうに思っております。特に関越道のインターも2つございます。滑川町にあるのと同じ位置にあるわけでございます。そして、東武東上線も2つの駅がございまして、そうした、いわゆる地の利、そうしたものに非常に恵まれておる。特に今工場誘致、そうしたものには、やっぱりそうした条件がよくないとなかなか工場から来てもらえないという状況があるわけでございまして、こうしたすばらしい状況のもとでしたら工場が来てもらえるという状況にあるというふうに思います。
先ほど吉田課長が申し上げたとおり、山田ですとか何カ所か候補が上がっておりますけれども、それらはまだまだ文化財の調査ですとか大変でございます。特に私が目をつけて、ぜひやりたいというのは、関越道嵐山インターからのアクセス道路が嵐山町でとまっております。あの道路を、和泉を抜けて熊谷を抜けて、407を越えていくという、昔そういう計画があったわけでございますが、やっぱりその計画を実現して、その辺に工場を誘致するのが一番手っ取り早い、そして今国が進めております地方創生、まち・ひと・しごと、私はこれにもぴったり合致をするというふうに思います。その道路を延長していただいて、工場誘致をしていただいて、町民の働く場所をつくる、そして、町の税収をふやしていく、これはやっぱり本当に地方創生にもぴったり合っているというふうに思いまして、これの実現にも力を入れておるところでございます。
先ほど吉野総務政策課長がお話し申し上げたとおり、昨年は陳情に行ったとき、県土整備部長が対応いたしました。私はそのとき申し上げました。3人の首長が そろえてきて部長対応とはどういうことだということで、そうしたら、ことしは知事、副知事、3人首をそろえて待っていますよということで、ことしお伺いしたら、知事と副知事2人に陳情することができました。そして、知事さんからは、今この地域は、時期的には非常にいい時期にありますよと。嵐山工業団地、花見台工業団地が今拡張の計画があるということで、あそこは今非常に人気のあるところだそうでございます。そして、今拡張の計画があるという調査が進んでおるということで、そうした面からも時期的に非常にいい時期ですと言われました。しかし、知事は、「しかし」がついております。費用対効果もある、そうしたものも考えなくてはならない。そうしたものを考える場合には調査等が十分必要ですと、そうしたものを早い時期にできるようには努力をしますよと、そうしたコメントもいただきました。今後より一層、陳情等を強めまして、何とかこれが調査に入れるような状況に持っていけるように一生懸命陳情して、早い時期にその道路ができるようにやってまいりたいというふうに考えております。そして、町の税収をこれらから多いに上げてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 宮島議員。
〇9番(宮島一夫議員) どうもありがとうございました。今、町長と課長からお話いただきましたけれども、そういう形で進めていただければよろしいのではないかと思います。立場は違いますけれども、執行部と議員でございます。これは、町をよくするには、どうしても税収がないと絵に描いた餅になってしまうと思います。これからも両者協力して、町民のため税収をふやして、町民のためになる活動をしたいと思います。
これで私の質問は終わります。ありがとうございました。
〇議長(長谷川元夫議員) 暫時休憩します。
休 憩 (午後 1時50分)
再 開 (午後 1時50分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開します。
以上で宮島一夫議員の一般質問を終わります。
◇ 上 野 廣 議 員
〇議長(長谷川元夫議員) 通告順位4番、議席番号14番、上野廣議員、ご質問願います。
〔14番 上野 廣議員登壇〕
〇14番(上野 廣議員) 14番、上野廣です。議長のお許しを得ましたので、通告に基づいて一般質問いたします。
まず最初に、多発するペダル踏み違い事故への対策はについてご質問いたします。全国でアクセルとブレーキの踏み違いによる車の暴走事故が多発しております。滑川町でも私の同級生なんかの話によると、小さい事故ですが、起こっているということを聞いております。それで今回、これは質問することにいたしました。
警視庁によると、運転していたのは、ブレーキとアクセルの踏み違いによる死亡事故は、全国で2011年からの5年間で226件発生しているそうです。そのうち178件が判断能力が低下している、私のような65歳以上の高齢者ドライバーで、約8割を占めているそうです。このような悲惨な事故が多く報告されており、国土交通省は全車両に自動ブレーキの搭載義務づけを検討していますが、安全基準等はまだない状況だそうです。一方でワンペダル方式というブレーキとアクセルの踏み違い予防装置というのは、既に20年も前に熊本県玉名市で、ナルセ機材有限会社というのがあるのですが、そこの社長が開発しております。最近では、新聞報道にもありますように三重県の名張市、金属加工業三好製作所、それから埼玉県の川口市の機械整備業ナンキ工業などからも類似の製品が開発され、報道されております。このワンペダル方式というのは海外でも評価されておりまして、現在、電気自動車でドイツのBMWのi3というのがございます。それから日本では日産ノート、最近、去年ですか、市販された日産ノートにも使われているようでございます。そのような現状の中で、以下について伺います。
滑川町町内での類似事故発生状況、これは小さい事故なども含めてどのぐらい把握しているのか。ブレーキとアクセルの踏み違い間違い事故、こういったものは、例えば2013年警視庁発表では6,448件発生していると報道されています。20歳前後のまだ免許取りたての方が、運転してどっかにちょっとぶつけて慌ててブレーキを踏もうとするとアクセルを踏んでしまうと。こういうような形で20歳前後の方が非常に多い。それから、あと65歳以上の私のような高齢者がやはり間違って、アクセルとブレーキを慌てて踏んでしまうと。そうしたことで、車が走り出してぶつけて大きな事故を起こしてしまうというようです。こういった事故がどのぐらい滑川町でも確認されているか。それから、私のような高齢者ドライバー、数の増加、これから。それから、もし把握していたらお聞きしたいのですが、健康状態なんかにも非常に影響すると思いますので、そういった観点からも高齢者ドライバーについてどういうような形で対応しようとしているのかについても、もしできたら伺いたいと思います。
それから3つ目ですけれども、これからの新車には何らかの予防装置が装備されていると思います。年式の古い車について、予防装置の設置をする考えについて伺います。参考までにワンペダルの取りつけ費用は、ナルセ機材で20万円前後、最近開発しております三重県三好製作所、まだ販売しておりませんが、新聞報道では10万円くらい、それからごく最近オートバックスセブンでペダルの見張り番急発進防止装置というのが出ました。これは、取りつけ工事費込みで4万3,198円でございます。本当にこれが使えるかどうか確認しておりませんけれども、かなり安価で取りつけられるようなワンペダルに、今の普通ペダルをワンペダルにすることができる方向にありますので、こういうのが出てきたときにいち早く滑川町の高齢者だとか若い人たちに、古い車に乗っている方です。しかもAT車、オートマチック車に起こる事故のようです。これはマニュアル車には起こらない事故らしいです。クラッチがある車は大丈夫。AT車に起こる事故なので、古い車でAT車、これがこの事故を多発させているということでございます。
次に、高橋周辺の水辺空間整備計画の推進をについてご質問いたします。このたび今まで懸案であった高橋と羽平橋間の河川内にある、約7,600平米の竹林などの伐採、抜根を県土事務所の事業としてことし実施されました。本工事により、両家橋から羽平橋までの水辺空間整備計画の全容がはっきりいたしました。そこで、以下のようなことについて伺います。
1つ、治水の件で提案です。これから羽平橋周辺のしゅんせつを予定しております。これは県土事務所のほうで予定しております。しゅんせつした土地を、土を活用して、羽平橋周辺の土手のかさ上げをすべきと考えます。特に羽平橋上流左岸、よく水の出るところでございます。それから、下流右岸などはできる限り早い時期に実行すべきと考えます。ご意見を伺います。
それからもう一つ、2つ目ですが、羽平橋と下流の蛇行河川までの間で河川幅が狭くなっているところがございます。その河川幅をできる限り広く素掘りしていただきたいと思います。洪水のときに自然に広がりますが、流された土砂が下流の蛇行河川の蛇行部の川に堆積して、蛇行箇所を埋めてしまいます。そしてまた、そこをしゅんせつするという工事になりますので、できたら今の時期に川幅を広げて、土砂が流れないようにしていただきたいというふうに思います。
3つ目ですが、今回整備した河川地域は約8反あり、大変広く、川の流れも岩盤の上を流れており、比較的浅いところが多いと予測されます。子どもたちが安全に川遊びのできる場所として活用できると期待されます。ため池、河川が多い滑川町でございます。現在、滑川町は嵐山町、小川町、ときがわ町のような安全に川遊びのできる場所が大変少ないと思います。ぜひ県と協力して整備、推進していただきたいと思います。ここは観光地にすることもできます。蛇行河川とともに子どもが遊べる観光地にすることもできると思いますので、よろしくお願いします。
最後に学校給食について質問いたします。滑川町議会では、学校給食を自校方式にできないかという議論が、白熱した時期が数年前に議会内でいろいろ出てきました。埼玉県さいたま市の全ての市立の小中学校の学校給食は、全校自校方式を達成したという報道が平成27年6月23日にありました。深谷市も自校方式に移行するような報道があります。全国的にも自校方式へ移行していく自治体が多くなってきています。2014年のデータですが、自校方式、小中合わせて1万2,091校、センター方式が1万5,542校、自校方式のメリットとしては、できたての料理を提供できる。料理する人の顔が見え、調理場が食育のよき教材となる。学校行事等に対応した献立が提供できる。センター方式のメリットは、大量生産に伴うコストダウンができる。統一的な衛生管理ができる。アレルギー対応ができる。大型設備によりバラエティーに富んだ料理が提供できると、それぞれメリットがあります。滑川町のセンター方式は東松山市にあり、他の自治体のセンター方式とは若干違います。食育の大事さが叫ばれている昨今でございますけれども、滑川町の食材や優れた人材を生かした自校方式の検討を福田小学校から開始したらどうかと伺います。この件については、前にもいろいろとディスカッションしたときに、福田小学校なら開始できるのではないかという意見が多ございました。子どものためならと安価で安全な食材がたくさん集まると思います。
以上、質問いたします。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 順次、答弁を求めます。
最初に吉野総務政策課長。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、上野議員のご質問に答弁申し上げます。
1の多発するペダル踏み違い事故への対策はの最初に(1)の滑川町町内での類似事故発生状況はどの程度把握しているのかについて答弁申し上げます。東松山警察署に確認したところ、町内では平成28年中のペダル踏み間違いによる交通事故は発生しておりません。参考までに申し上げますと、町内における平成28年中の交通事故発生の死傷者数は89人でございます。前年比7人の増加、率にして8.5%の増となっております。ちなみに、県内の交通事故死傷者数は約3万3,300人でございます。県内63市町村の交通死傷者数を見ますと、本町は89人で、県内50番目となっております。なお、町内での65歳以上の高齢者交通事故発生件数は16件です。全て自動車運転中の事故でございます。16件中死傷事故件数は5件で、うち死亡事故件数は1件でございます。
次に、(2)の高齢者ドライバー、65歳以上の数の増加の状況と教育はについて答弁申し上げます。65歳以上の高齢者ドライバーの数につきましては、東松山警察署に確認したところ、平成27年が2,415人、平成28人が2,580人でございます。1年で165人増加しておるという数字でございます。町では交通事故をなくし、安全で安心な町づくりの実現を図るため、警察署や関係機関、関係団体と連携を密にし、広報、啓発活動を初め、交通安全教室などを実施し、安全意識の高揚に取り組んでいるところでございます。
また、高齢者への安全教育ですが、昨年度の交通安全特別対策事業の推進において、教育委員会で実施している寿学級での交通安全啓発や交通安全母の会で毎年実施している高齢者世帯訪問事業において、交通安全の啓発活動及び振り込め詐欺などの注意喚起などを行っております。今後も引き続き関係機関と連携し、高齢者を初めとする町民の皆様へ交通安全の啓発活動を引き続き実施していくとともに、本町の安全安心の町づくりを推進してまいります。
なお、参考までに東松山警察署に確認したところ、本町での高齢者の運転免許証返納者につきましては、平成27年が25人、平成28年が35人となっております。
次に、(3)、これからの新車には何らかの予防装置が装備されていると思いますが、年式の古い車について予防装置の設置を推進する考えはについて答弁申し上げます。オートマチック自動車運転によるアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故は、高齢者に限らずどの世代にも大きな偏りはなく、不注意で誰にでも起こり得る事故であることが指摘されております。自動ブレーキや踏み間違い防止装置を装着した自動車が国指導により自動車メーカーと連携し開発が進んでおります。しかし、最終的には個人の運転技術に委ねられるところがまだまだ大きいと考えております。また、アクセルとブレーキの踏み間違いを防止する装置は、さまざまな民間企業で研究開発され、販売もされております。装置を取りつけた場合の効果は非常に大きいと考えます。現在、町としましては予防装置の取りつけ費用の補助等については考えておりませんが、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が全国で発生している状況から、自動車操作ミスを未然に防ぐ手段として、防止装置の周知や啓発は必要と考えておりますので、町民の方へ交通安全の啓発とともに周知してまいりたいと存じます。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(長谷川元夫議員) 次に、今度は吉野建設課長、答弁願います。
〔建設課長 吉野徳生登壇〕
〇建設課長(吉野徳生) 建設課長、上野議員の質問に答弁をいたします。
初めに、上野議員には去る1月20日、総務経済建設常任委員会での市野川現地視察に参加をいただき、まことにありがとうございました。また、高橋周辺の景観整備等にご協力をいただき、感謝を申し上げます。
近年我が国においては時間雨量50ミリを超える短時間雨量や、総雨量が数百ミリから1,000ミリを超えるような大雨が発生し、全国各地で毎年のように甚大な水害が発生しております。市野川においても氾濫による浸水被害が生じており、河川改修の促進が求められているところでございます。
さて、市野川改修計画につきましては、議員ご指摘のとおり、平成28年度に高橋から羽平橋の区間の整備として、竹林等の伐採と処分を行っております。平成29年度には河川に堆積した土砂等のしゅんせつ工事を行う予定で、平成30年度からは河川の状況を見ながら、埼玉県東松山県土整備事務所において改修計画を進めていく予定となっております。ご提案のしゅんせつした土を利用した羽平橋周辺の土手のかさ上げについての答弁は、事業主体であります東松山県土整備事務所に確認したところ、議員ご指摘のとおり、しゅんせつした土砂は築堤に利用するのが一般的とのことでございました。しかしながら、羽平橋周辺につきましては、基準の堤防高を満たしており、周辺の民地からの排水や堤防と橋の接続を考慮すると、現在より高さを上げることについては改修計画にはないということでございました。
次に、2番の羽平橋と下流の蛇行河川までの間で、河川幅が狭くなっているところの拡幅でございますが、こちらも東松山県土整備事務所では、今回予定しておりますしゅんせつ工事の中で、部分的に河川用地内の稼働の拡幅も行うということでございます。このことにより、かなりの治水効果を見込んでいるということでございます。
3番目でございます。川遊び場の整備について答弁をさせていただきます。川遊び場や親水空間の整備につきましては、子どもたちが自然と触れ合う場として大変重要なものであると認識をしております。1市7町で構成する都幾川・市野川水系改修促進期成同盟会による要望活動においても、両家橋から羽平橋まで、改修の促進及び自然環境の保全を踏まえた整備を要望しております。今後も市野川河川改修計画の進捗に合わせて、河川管理者である埼玉県、川遊び関係団体等と協議を進める中で、整備の推進を図ってまいりたいと存じます。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 続いて、学校給食について、森田教育委員会事務局長、答弁願います。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、上野議員の質問に答弁をいたします。
学校給食の今後のあり方につきましては、平成23年度におきましても検討をさせていただいておるところでございます。当時も単独調理方法、自校方式、それから共同調理方式、センター方式、それに親子方式及び現在、実施しております完全委託方式について、施設費用や管理運営の適温提供、安全面、コスト面などについて検討をさせていだいたところであります。平成22年度に作成しました給食施設検討資料によりますと、自校方式等では適温提供など、運営面ではすぐれているものの、施設整備面等の初期投資の負担が大きいことなどが挙げられております。センター方式では、運営面では現状とほとんど変わらないものの、初期投資の負担が大きいことから、財政状況や給食内容から考えて、現状での転換は難しいと判断をさせていだき、現在に至っているところでございます。
ちなみに、県内の状況でございますが、平成27年5月1日現在で、自校方式が小中合わせて519校、センター方式が665校、全面委託方式が43校という状況であります。
今回、上野議員さんからご提案をいただきました福田小学校から始めたらどうかということですが、小規模で導入しやすいと思いますが、給食施設検討資料から算定しますと、福田小学校を自校方式に転換した場合、当時の費用でございますが、敷地内の施設整備費として約1億7,500万円と200食の運営費用としまして、年間約2,600万円が必要ということでございました。さらに、校舎内に調理室が確保できないことから、施設用地の確保や食材の調達ルートの開発や安定確保、食品検査、食材料費などの追加負担がかかってきています。また、福田小学校だけでは済みませんので、その後、随時、幼稚園、小中学校を自校方式に転換した場合、施設整備費に総額で約10億1,000万円、運営費用に年間約1億6,700万円が必要となると推計が出ております。このほかに先ほどの施設用地の経費に加え、食材料費約1億円が必要となるものと思われます。
自校方式につきましては、調理施設が学校に隣接することから、調理から喫食までの時間が短く、温かいものを温かく、冷たいものは冷たく提供できることや、調理従業者と児童等との交流がしやすいなど、地域に合った給食も可能となるなどメリットもありますが、反面施設整備や人件費などの財政負担は大きく伸びるものと予想されます。このことから、子育て支援として給食費の無償化を進める中、自校方式への転換は財政的に困難であると判断し、現行の委託方式として実施し、食育の推進、アレルギー対策など給食の充実に努めるとともに、安全安心に努めてまいりたいと思います。
以上、答弁といたします。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 上野廣議員、再質問願います。
〇14番(上野 廣議員) ありがとうございました。最初の多発するペダル踏み違い事故への対策はということなのですけれども、滑川町ではそういった事故が歴史的にも余りないような感じがするのですけれども、私が何で上げたかといいますと、事故にならなかったからなのですけれども、上野医院の前の薬局の前で車が、高齢者の夫婦が乗っていた車なのですけれども、どっかにぽっとぶつけて、慌ててアクセルをわっと踏んだのです。そうしたら物すごい勢いで飛んでいって、市野川の土手を突き破ってずっと行って川にばしゃんと落ちたと。ほとんど無傷だったからいいのですけれども、そのくらいのスピードでがっと押すと、車がスピードが出てしまうのです。だから、僕が心配しているのは、もし深松線のような大きな道路で何かちょっとあって、慌ててアクセルとブレーキを間違えてがっと押したときに、そういうことはいろいろありますけれども、予防がありますけども、飛び越えるぐらいの勢いが一瞬にして出てしまうのです。ということをちょっと見たので、それからいろんな死亡事故は最近結構いろんなところで出ているでしょう。滑川町は子どもを、要するに側道をずっと通学路として歩いているわけなので、そういこともあって質問したのですけれども、そういったことに関して、僕の心配しているようなことが絶対起こらないとは言えないのですけれども、必ずそういう保証はできませんけれども、教育委員会のほうではそういったような通学路での事故に近いようなことがないようにぜひしていただきたいと思うのですけれども、これはいろいろ通学ボランティアさんなんかのお話の中では出てくることはないのでしょうか。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田教育委員会事務局長、答弁願います。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、上野議員の質問に答弁をさせていただきます。
現在、通学ボランティアさん等によって子どもたちは安全に通学をさせてもらっております。そういう事案については、今のところ報告は受けておりません。ただ、通学路につきましても、まだガードレールがなかったりしていろいろ危ないところもありますので、町にはお願いをしてガードレール等の設置もお願いをしているところでございます。事故等については、今のところ報告はありません。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 上野議員。
〇14番(上野 廣議員) 今のところそういう事故はなくていいのですけれども、信号なんかのところで、例えば曲がったときにちょっとぶつかって、アクセルとブレーキを間違うというようなこともあると思いますので、そういうことがあっても大丈夫なような形でとまるとか、回すとか、やっぱり信号の近くでは子どもたち、それから通学ボランティアの皆さんもそういうことがあり得るということがないということはないということを、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
それでは、次に2つ目の水辺空間整備計画の推進をということですけれども、しゅんせつした泥でかさ上げはする必要はないのだということですけれども、それではなぜ上の羽平橋上流の左岸にある家がありますよね。家に水が入りますよね。床下浸水しやすい家があります。毎回入りそうになる家があるのですけれども、そこの家は僕のほうにもう少し土手が高かったら入らないと思うのです。そこら辺どう考えるのかお聞きしたいのですけれども。実はあそこがちょっと心配なのです。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野建設課長。
〔建設課長 吉野徳生登壇〕
〇建設課長(吉野徳生) 建設課長、上野議員の質問に答弁させていただきます。
堤防とかさ上げは、計画の中にはしないという内容なのですけれども、現在の河床を下げて排水断面を確保するというふうに県のほうから聞いておりますので、下流から堤防を上げてくるという今回の計画ではないということで報告を受けております。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 上野議員。
〇14番(上野 廣議員) それから、今回市野川のしゅんせつというか、抜根したところの川の反対側、だから南の崖になっていて、崖の上に屠場に家が建っているわけです。屠場の家で一番川に近いところにあるところの下あたりの護岸がかなり傷んでいるのです。それはちょっと確認していただきたいのですけれども、地震があったときにあそこが崩れる可能性があるので、そこら辺のところをぜひもう一回見ていただいて、県土事務所のほうにこれは言ってください。これは部長さんなんかに何回も言っているのだけれども、今だって見ればわかるけれども、仮にちょっとやったぐらいです。だから、ぜひお願いしたいと思います。これは要望です。県土事務所とよく相談してやっていただきたいと思います。
次に、学校給食の問題に行きます。学校給食の問題についてはご説明あったとおり、そういった形で何年か前にいろいろやったときに、教育委員会もよく調べたし、議会のほうでもいろいろあったのですけれども、ただ最近、新潟県の五泉市という市があるのですけれども、これが「自校方式による学校給食の意義と地域行政協同組合の連携について」という、これは駒沢大学の研究ノートが報告されております。自校方式で、しかも地域のそういった農産物を使って、JAも絡んで農業振興にもつながると、それから長期的には正しい食習慣を子どもに身につけさせることができて、長期的には大きな医療費の削減にもつながってくるのではないかと。地元の食材の本当のおいしさを実感できる学校給食を子どもに食べさせたいという、お金のことではなくてそういったことで、今新潟県の五泉市だとかいろんなところで自校方式が見直されてきているわけです。
滑川町は、当然町長の方針にありますように、農地の圃場整備を積極的に進めておりまして、これがその農地を活用して地域の農作物をたくさん活用できる状況にあるのです。米はいいのですけれども、野菜とかそういったものの活用ということになりますと、せっかくできても自分の町で育った子どもが食べられないというのでは、やはりつくるほうも少し、地産地消という意味で今委託しているところにも、もちろん滑川町の農産物を使ってくださいよと言っているという話は聞いておりますけれども、本当に滑川町のおいしいできたての野菜や米を食べてもらえる、そういったことが今できない状況なのです。農業の皆さんの意欲にもつながるわけです。こういった観点で、やっぱり自校方式というものについては、今後とも考えていくべきではないかなというふうに思います。それで、ちなみに滑川町の今、小学生、中学生の月額の給食費は幾らくらいなのでしょうか。わかったら教えていただきたい。
〇議長(長谷川元夫議員) 暫時休憩します。
休 憩 (午後 2時26分)
再 開 (午後 2時26分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開します。
森田教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、上野議員の質問に答弁をさせていただきます。
28年度の給食費でございますが、幼稚園児が月3,500円、小学校が4,100円、中学校が4,800円でございます。
以上でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 上野議員。
〇14番(上野 廣議員) 先ほど屠場にって申しました、屠場の跡地でございますので、ご訂正ください。お願いします。
さいたま市の平成27年度の小学校が月額4,301円、それで中学校は4,921円ということなのです。ですから、滑川町が4,100円、これは移送費も含めてだと思うのです。そういう委託会社でつくったものを、全てを入れているわけです。ところが、さいたま市は、多分自校方式ですから、そこら辺の細かいところはわかりませんけれども、そんなに大きな違いはないわけです。ですから、これはインベストメント、要するにセンターをつくるお金がどのくらいさいたま市が上乗せになっているかわかりませんけれども、そんなに大きな違いはないです。僕は、福田小学校であれば学校校舎内、またはプレハブ調理場を増築して、滑川町の食材を中心にして自校方式による学校給食を開始し、滑川町独自の新しいシステムをつくり上げるということもできるのではないかなと。いわゆるちゃんとしたすばらしい、私たちよく視察に行くセンター方式の調理法を見せていただくけれども、すばらしいのはいろいろとできていますけれども、本当にそこまでしないと、そういった今の法律、いろんな法律、基本的なところだけはもちろん法にのっとってやらなければいけませんけれども、そこら辺のそういった観点で、今再検討するということはできないでしょうか。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田教育委員会事務局長。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、上野議員の質問に答弁をいたします。
先ほど言いました給食費につきましては、全て食材料費となると思います。さいたま市のほうもそれは食材料費だと思います。自校方式でもそのところの施設を運営する費用、それから調理をする費用、そういうものについては各自治体が負担ということになっておりますので、食材料費のみ給食費という形で受益者負担という形をとっておりますので、さいたま市のほうがどのくらい、自校方式1校当たりかかっているかというのは出していないのですが、先ほど言った金額については食材料費ということで判断をいただければと思います。町といたしましても確かに福田小学校でという話があるのですが、やっぱり設備投資にある程度の費用がかかってしまいます。それから、年間の運営費につきましても2,600万円ほどかかってしまいます。そういうことを考えますと、現状ではなかなか自校方式をやっていくのは難しいというふうに判断をさせていただいております。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 上野議員。
〇14番(上野 廣議員) ありがとうございます。大変難しいということはよくわかります。ただ、僕が残念に思うのは、歴史的にそうなってしまったのかということなのですが、東松山市に全て我々の税金が1億円、2億円近いお金が行って、そこで滑川町の人が何人か働いているかもしれませんが、滑川町の中で、普通はセンター方式というのはそれぞれ自治体の中にできているのですけれども、滑川町の場合、委託しているわけですから、そっちのところにお金が落ちているわけなのです。従業員もそうなのです。それから食材もそうなのです。ですから、そこら辺のところがやっぱり滑川町町民として、滑川町の議員としてちょっと残念だなというふうな気持ちは持ちます。その点は町長はどうなのでしょうか。歴史的なことで申しわけないです。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉田町長、答弁願います。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 町長、上野議員さんの質問に答弁申し上げます。
ただいま森田事務局長が答弁をしたとおりでございます。今いろいろ財政が大変だというお話をずっといろんな面でしておるわけでございますが、健全財政を保っていくという中におきましては、今の現状の状況でいつも私が申し上げているとおり、事業等におきましても優先順位をつけてやらせてもらっておるという状況でございます。緊急度の高いもの、町民要望の高いもの、そうしたものを優先をさせて今やらせてもらっておるわけでございまして、そうした観点から申しますと、どうしても健全財政を維持していくという上においては、今そうした事業に取りかかる状況にないということでございますので、今後将来的にそうした方向に向けるかどうか、それはわかりませんけれども、そういったことで今のところは現状で我慢をいただきたいというのが私の考えでございます。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 上野議員。
〇14番(上野 廣議員) ありがとうございました。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で上野廣議員の一般質問を終わります。
暫時休憩をいたします。再開は2時50分。
休 憩 (午後 2時35分)
再 開 (午後 2時50分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開します。
◎発言の取り消し
〇議長(長谷川元夫議員) まず、先ほどの宮島議員に対する町長答弁の文言を、議長において一部、会議録より削除させていただきます。町長には、ご了承願いたいと思います。
◇ 阿 部 弘 明 議 員
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員の一般質問に際し、資料の配付の申し出がありました。これを許します。
一般質問を続けます。
通告順位5番、議席番号11番、阿部弘明議員、ご質問願います。
〔11番 阿部弘明議員登壇〕
〇11番(阿部弘明議員) 11番、阿部弘明、質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
まず第1に、埼玉中部資源循環組合基本計画について、そして町のごみ処分の政策についてお聞きしたいというふうに思います。
来年度予算で埼玉中部資源循環組合負担金、町から2,901万7,000円を見込んでおります。滑川町のごみを焼却しているのは、現在小川町のごみ焼却場です。しかし、その老朽化により、今現在9市町村で共同処理をするごみ処理施設を建設するため、埼玉中部資源循環組合が設立され、現在建設予定地の測量調査、地質調査などが始まりました。「広報なめがわ」にその進捗状況などの計画が掲載されております。ことしの1月に新ごみ処理施設設備基本計画が発表されました。この建設計画についてお聞きしたいと思います。
1つ目は、計画の目的の項にあります「これまでの経緯」の中で、住民の反対があり、裁判が進行していることが記載されておりません。また、候補地が8地区あったと。この地の選定理由、経過についても記載がされていないということです。
2点目は、基本条件の整理の項に入ります。
1つ目が「建設予定地の状況」の中で、予定地の問題点として以下が挙げられています。この場所が適地だとする理由や解決策が述べられていない点です。1つは、周辺土地利用状況、地元ブランド吉見イチゴ栽培・福祉センター荒川荘・東部緑地公園・東第二小学校。2つ目が、洪水ハザードマップで荒川氾濫平野で吉見ハザードマップでは荒川氾濫時には2メートル〜5メートルの浸水がある。また、隣接道路、県道33号線東松山―桶川線、町指定緊急輸送道路、指定通学路、こういったような周辺の状況があるのですけれども、それについての解決策が示されておりません。
2つ目として、焼却対象ごみの量の問題です。最も多い稼働初年度、平成34年度としていますけれども、稼働年度は平成35年度というふうになっております。その後、ごみの量は減少する見込みであるというふうにも思われます。このごみの削減計画、これがこの計画の中に盛り込まれていないという点です。計算式も、ですから、この34年度の量として1日228トン、1日114トンということで、2つの炉でやるというような計算式になっております。そういった意味で、なぜこの34年度の計算に基づく炉の計算になっているのかがわからないということです。
次に、余熱利用計画の項に移ります。周辺設備施設の利用必要熱量として1万960メガジュール、1時間です、これは冬季。そして、春季には1万250メガジュール、1時間です、というふうになっています。また、発電に必要な熱量として10.3ギガジュール、1時間当たりの熱量があるというふうに試算がされています。つまりこれを下回ると、この余熱利用計画ができなくなるというふうになるわけであります。
2番目として、この熱量を確保するためには、ですから多くのごみを焼却させ、熱量を確保することが求められてきています。
この計画は、国が進めている3R原則、リデュース、リユース、リサイクル、このごみの量をできるだけ少なくしていくということを目標に掲げているわけですけれども、こういった点に反しているのではないかというふうに思われます。循環型社会形成交付金というのがありますけれども、この要件として、熱、電気等のエネルギーの回収を交付要件としているというような国の政策の矛盾が根本的にあるわけですけれども、こういうような、要するに燃やすごみをなるべく減らしていくというところから逸脱している計画になっているのではないかというふうに思われます。
4番目に、ごみの中で高カロリーごみ、廃プラスチックや紙、繊維、ゴム、皮革で、これらは最初に分別され、資源化されるべきものではないかというふうに思います。こういった計画が示されているわけで、町のお考えをお聞きしたいというふうに思います。
次に、財政的な問題ですが、今回の建設計画でスケールメリットがうたわれておりますが、どのような計算に基づくものなのか、お知らせしていただきたいと。これについても示されていないという問題があります。
また、運搬費などを含めた滑川町の財政負担はどのように試算されているのか、お聞かせいただきたいということです。
大きな2番目として、これら今新しいごみの処理施設が計画されているわけですけれども、そもそも、この滑川町におけるごみの処分に関する政策についてお聞きをしたいというふうに思います。先ほども申し上げましたけれども、3Rという、いわゆるごみを出さない、全て資源化をしたり、リサイクルをするというような計画は、どのように考えているのかということであります。ごみ問題の将来像を見据えて、町独自のごみ政策を確立する必要があるのではないかというふうに思います。先進的な自治体もたくさん今出てきております。こういったところからも学ぶ必要があるのではないかということです。
そして、住民参加の町づくりと一体で、このごみ問題について考えていくチャンスではないかというふうに思います。環境先進自治体を目指すというようなことも今考えていかなければいけない政策ではないかというふうに思います。町独自のごみ問題の調査や政策づくりについてお聞きしたいというふうに思います。
次に、核兵器禁止条約へ町の力をぜひ発揮していただきたいということです。昨年12月の国連総会で核兵器禁止条約の締結交渉を開始する決議が161カ国中113カ国の賛成で採択をされました。これまで生物毒素兵器禁止条約1975年、化学兵器禁止条約1997年に発効しています。しかし、核兵器については、いまだ禁止されず、核保有国は1万5,000発もの核弾頭を持ち続けています。核兵器の非人道性は、広島、長崎の被爆者を中心に、被爆国日本から世界に訴えられてきました。この訴えに多くの国々が賛同をし、今国連でも歴史的な、画期的な会議が行われようとしているわけです。
核兵器禁止条約締結交渉会議は、2月16日の準備会合、そして3月、6月の2回の開催が予定されています。この3月にも国連で禁止条約の交渉が始まるということになります。核兵器保有国が欠席していても、国連加盟国の多数が賛成し、条約が締結されれば、核兵器は人類史上初めて違法化されるということになります。これが核兵器のない世界へ向けた現実的な取り組みだと思います。核保有国は法的拘束を受けなくても、政治的・道義的拘束を受け、核兵器廃絶へ向けた新しい段階に入るのではないでしょうか。
今被爆者の皆さんは、被爆者は速やかな核廃絶を願い、核兵器を禁止し、廃絶する条約を結ぶことを全ての国に求めると、ヒバクシャ国際署名を呼びかけています。2020年までに国内外から億単位の署名を目標に取り組んでいます。埼玉県の原爆被害者協議会で最高齢の100歳の肥田舜太郎さんは、「核兵器にしがみつく勢力は大きな力を持っていて、なくすことは決して簡単ではない。でも、私たちは核兵器をなくすまで死ぬことができない。」というふうに語っています。被爆者、そして被爆国日本の国民、人類共通の悲願の達成のため、行動に移すときではないでしょうか。昨年の広島の平和記念式典で、広島市内の小学校の子どもを代表して「私たちは待っているだけではいけないのです。誰が平和な世界にするのでしょうか。夢や希望あふれる未来は、僕たち、私たち一人一人がつくるのです。私たちには、被爆者から託された声を伝える責任があるのです。命のとうとさを、平和への願いを私たちが語り伝えていきます。」と訴えました。この子らのためにも大いに力を発揮していきたいというふうに思います。
滑川町は非核平和都市宣言を行うなど、核兵器や戦争に対する態度を明確に示しています。吉田町長も参加する平和首長会議は昨年、日本政府への要望書とともに、ヒバクシャ国際署名について平和首長会議として賛同・協力するとの文書を採択をしています。改めて、町の核兵器廃絶へ向けた今後の取り組みについてお聞きしたいというふうに思います。
3項目めは、住民の声を聞き、町の施設改善をというところです。町の複合施設の建設計画が財政上の理由から先延ばしになっています。しかし、住民の施設への要望は多く、さまざまな改善が求められています。例えば、もっと広い展示スペースの確保というようなことについては、写真愛好家などから要望が寄せられています。コミュニティセンターに限らず、さまざまな施設要望に応えて、大きな財政をかけずに改善できることはいろいろあるのではないでしょうか。施設の利用者や利用団体からの要望を集約し、行政に生かしていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 順次、答弁を求めます。
最初に、堀口環境課長。
〔環境課長 堀口幸男登壇〕
〇環境課長(堀口幸男) 環境課長、堀口、阿部議員のご質問に答弁申し上げます。
新ごみ処理施設整備基本計画は、埼玉中部資源循環組合が主体になりまして策定を進めてきました。内容につきましては、平成28年12月9日から12月26日までを期間としたパブリックコメントにおいて意見及び質問等をいただき、埼玉中部資源循環組合の考え方を示して、最終的には埼玉中部資源循環組合の構成市町村の管理者、副管理者の承認をいただき、公表しています。今回の阿部議員の質問に対しましては、新ごみ処理施設整備基本計画の目的を申し上げまして、埼玉中部資源循環組合の考え方に沿った答弁をさせていただきます。また、町の考え方につきましては、市町村がごみ資源を処理するための計画であります滑川町一般廃棄物処理計画に基づき答弁申し上げます。
最初に、新ごみ処理施設整備基本計画の目的でございますが、「この計画は、埼玉中部資源循環組合が計画している可燃ごみ及び粗大ごみの処理を行う新ごみ処理施設の基本計画にかかわる調査と、川島町の加入に伴う施設規模等の見直しを行い、基本計画として必要な項目を整備することを目的とする。」とあります。新ごみ処理施設建設で扱うごみは、家庭系の可燃ごみ、事業系の可燃ごみ、可燃性の破砕残渣、資源ごみの選別残渣及び粗大ごみでございます。また、この基本計画は新ごみ処理施設建設の考え方を示して、必要な項目を整理して建設に向けて反映させていく計画でございます。以上のことをご承知いただき、質問された事項が多く、時間も長くなると思いますが、答弁をいたします。
1の質問、計画の目的の項で、裁判の進行していることの記載がないこと及び建設予定地の選定理由等が記載されていない理由でございますが、パブリックコメントにおいても、裁判のことや選定理由がないことに同様の意見がありました。埼玉中部資源循環組合の前身であります埼玉中部広域清掃協議会が設置した建設検討委員会から、建設予定地の選定に係る提言が平成26年3月に提出されています。埼玉中部資源循環組合としては、「この提言を踏まえて協議会にて決定したものであり、予定地の吉見町大字大串字中山在地区に新ごみ処理施設の整備を進めていく。」としています。構成市町村の代表者により決定された場所を同じ協議会に所属していた滑川町も尊重して、建設に向けて協力し、進むべきと考えています。また、裁判のことは、今後の動向を見守る必要がありますが、新ごみ処理施設の計画においては、記載の必要はないと判断したためと確認させていただきました。
2の質問になります。基本条件整理の項で、「建設予定地の状況」の中に予定地の問題点が挙げられてありますが、ここでは問題点を提起したものではなく、どんな場所で、近くにある施設や道路、地質等を示したものでございます。阿部議員さんが懸念される点は、近隣への影響として心配されるばいじん等の処理や騒音・振動対策、交通量の増加等による渋滞や事故及び水害のときの洪水かと思われますが、環境保全として排ガス処理、水質汚濁防止、騒音・振動防止、悪臭防止、焼却残渣の処分など、明確な対応方針を詳細に記載しております。また、交通対策は構成市町村からの搬入台数調査を実施し、今後安全対策を検討してまいります。さらに洪水ハザードマップによる洪水対応は、「ランプウエーを設置してプラットホームのレベルを水深ランクより高い位置に配置し、ごみピットの水没を防げる対策を検討する。」とあります。
次に、焼却ごみの量の質問ですが、稼働初年度を平成34年度としているが、実際は35年度までではとの指摘で、またごみ量が一番多い時期とあります。稼働の時期は、計画では平成34年度の後半になると記載しています。このため、平成34年度のごみ量6万1,194トンを算定の数値としていますが、ごみの量は構成市町村全体で年度ごとに見ますと、平成26年度の数値と比較しますと4,754トンの減量見込みとなっています。人口の減少も大きな要因でございますが、ごみ処理については、各市町村で一般廃棄物処理計画を毎年度作成しています。ごみを減量するためには、各市町村では独自の減量対策を行い、減量化に努めていく方針に基づく数値を出した合計が6万1,194トンでございまして、ごみの削減も念頭に計算した数値でございます。滑川町では、ごみの処分に当たりまして減量化の対策として、「ごみの分け方・出し方」で、資源とごみに分けて18種類に分類しております。曜日ごとに搬出をお願いしております。詳細は3月1日に全戸配布しました滑川町資源・ごみ分別収集カレンダーに記載してあります。また、家庭用生ごみ処理機の設置に対する補助金、資源回収団体への奨励金の交付をして減量化の対策としております。
次に、焼却炉の計算式の根拠でございますが、施設規模は1日当たり228トンとなっております。施設規模の算式として、計画年間日平均処理量割る実稼働率割る調整稼働率と計算されますが、計画年間日平均処理量は、平成34年度6万1,194トンを365日で割り、167.7トンとしています。実稼働率は、年間停止日数の85日を365日から引いて、280日としております。280日を360日で割った数値が約0.76でございます。さらに調整稼働率0.96を割った数値が1日当たり227.7トンとなっています。施設規模1日当たり228トンとして2炉ありますので、1炉で1日当たり114トンということでございます。詳細は、計画書の12ページに記載がございます。
次に、3の質問、余熱利用の項でございますが、焼却炉の建設に当たりましては、焼却熱量を生かした計画としてサーマルリサイクルの方法をとり、熱回収施設として位置づけています。このため、熱を利用する周辺施設整備としては、健康増進施設、農産物直売所、足湯を予定しています。周辺整備施設については、今後埼玉中部資源循環組合で詰めていくことになっていますが、計画では地域からの要望のあった施設を検討して記載してあります。阿部議員からの質問の要旨では、足りないからと高カロリーとなるごみを燃やすことにより熱源とすることや、資源まで燃やして熱源とすることに問題があるとの指摘と思いますが、資源分別後の燃えるごみの焼却でございます3Rの推進には、町としても広報やホームページを利用してアピールをするとともに、レジ袋をもらわないなど、企業との連携の中で推進してきています。ただ、現在も分別して、エコ計画において焼却処分としている廃プラスチック類を今後どうするかは運搬も含めて課題であると思うところでございます。
次に、4の質問、財政的な問題についてでございますが、広域化の最大のメリットは、施設の規模を大きくすることで、施設建設費や維持管理費の削減を図ることにあります。平成26年11月に開催された埼玉中部広域清掃協議会調整会議、幹事会の合同会議におきまして、財政計画の内容が説明されております。この合同会議では、桶川市や東松山市、小川地区衛生組合が単独で実施する場合と、広域化したときの財政シミュレーションが示されました。国が定めた平成26年度循環型社会形成推進交付金の交付要綱では、交付率2分の1を満たすためには、処理規模によりエネルギーの回収率が定められていまして、その回収率を満たすためには、単独で建設した場合は回収率を達成できないとの説明がされました。このような建設に当たる要件及び建設費の負担軽減の説明を受けて、各構成市町村の広域による建設の合意形成が図られてきたものでございます。
また、運搬費などを含めた滑川町の財政負担についての試算はどのように考えているかのご質問でございますが、吉見町のごみ処理場までは運搬距離を現状と比較してみました。運搬費の見積もりでは1,000万円ほど高くなっています。収集運搬計画の見直しや、先ほども申し上げました廃プラスチックの処理方法等、検討していきます。
また、川島町も加えた財源計画の試算では、平成28年度から平成48年度までの21年間では、滑川町の負担額は約17億2,000万円でございます。ただし、この点につきましては、今後の動向がございますので、上下するものと思われます。町の財政担当にも資料を渡して、将来の負担に備えていただいているところでございます。
最後に、将来の町のごみの処分に関する政策についてお聞きします。でございます。平成7年6月、容器包装リサイクル法の制定された当時、小川地区衛生組合の管内町村で協議したことは、徹底した分別収集を同じ歩調で進めていくと決めたことでした。また、低温の焼却炉からのダイオキシン発生を抑制するため、プラスチック類、特に塩化系のプラスチック類の焼却をやめてきました。資源プラスチックの収集、廃プラスチックの収集に分けて別の施設で処理をしていく方法に切りかえたわけでございます。この推進に当たり、町内全域の各集会所で実際のごみを持ち込み、説明会を開催しました。また、職員の勉強会を行い、環境美化の日に合わせて全職員で説明をお願いしました。さらに燃えるごみの袋は半透明の指定袋として、資源プラスチックについては推奨袋による収集とし、資源とごみに分けたカレンダーをつくり、法律の改正に対応しながら今日まで資源とごみの分別収集を継続してきています。
平成26年度、県内市町村ごみ量原単位比較という、環境省一般廃棄物処理実態調査では、1日1人当たりの排出量426グラムでございますが、これは少ない排出量として県内第2位でございます。ちなみに、第3位はときがわ町、第4位は東秩父村でございます。一方、町内の小中学校では、資源回収団体として資源回収を行っています。小さなときより家庭での分別を見てきていますし、社会科読本による教育や地域の環境美化運動への参加など、ごみと資源に対する意識は強く持っていただいていると思うところでございます。このような子どもたちが大人へ成長していきます。資源に対する意識は、町民に浸透していて高いものになっていると思っています。一般廃棄物の処理は、町が今後も減量化に向けてさらに考えて計画を推進していかなければならない事業でございます。今後も先進地の調査を実施し、よりよい政策づくりを考えていきますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
以上で答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 続いて、吉野総務政策課長。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、阿部議員のご質問に答弁申し上げます。
最初に、核兵器禁止条約へ町の力をについて答弁申し上げます。世界に現存する核兵器の数は、阿部議員ご指摘のように1万5,000発もの数を保有しております。しかも、その核兵器のほとんどは広島、長崎に投下されたものとは桁違いの威力を持っております。この核兵器廃絶に向けた世界的な動きとしては、阿部議員のご質問にもありますように、平成28年12月23日に開催された国連総会において、核兵器禁止条約の制定交渉を開始するとした決議案を113カ国の賛成多数で採択しました。決議は、核兵器を禁止する法的文書の制定交渉に入るよう求めています。禁止条約の内容をめぐる議論が、ことしの3月27日から31日まで及び6月15日から7月7日までの2回、ニューヨークで会議を開催し、行われる予定であります。こんな思いをほかの誰にもさせてはならないと訴えてきた広島、長崎の被爆者の切実な願いに対し、国際社会の多数派は、この決議をもってようやく応える形となりました。
吉田町長が加盟する平和首長会議は、この歴史的な決議を心から歓迎し、全ての国に対し、会議に積極的に参加し、真摯な姿勢で議論に取り組むよう要請しております。吉田町長は、政策の5本柱の1つに平和を掲げています。平成27年12月、世界の恒久平和と核兵器の廃絶を願い、議員全員の賛同をいただき、滑川町非核平和都市宣言を制定しました。この宣言の中で、「戦争のない世界恒久平和と核兵器の廃絶は、人類共通の願望である。非核三原則の堅持と恒久平和の実現を願い、ここに「非核平和都市」を宣言する。」とうたっております。今後の町の取り組みにつきましては、引き続き、原水爆禁止国民平和大行進やピースサイクル埼玉ネット、さらに埼玉反核・平和の火リレーに賛同、協力してまいります。また、昨年まで実施してまいりましたピースバスツアーを隔年実施とし、平成29年度は、戦争体験者あるいは被曝体験者による講演会を実施したいと考えております。今後も恒久平和の実現と、「住んでよかった 生まれてよかった まちへ 住まいるタウン滑川」を将来都市像とし、全ての人々が安心して暮らせる町づくりに取り組んでまいります。
次に、住民の声を聞き、町の施設改善をについて答弁申し上げます。公共施設につきましては、昭和40年代後半から50年代にかけて高度成長期に合わせ、全国的に施設整備が図られてきたところでございます。滑川町におきましても同時期にさまざまな公共施設を建設し、公共施設住民サービスを推進してまいりました。これらの施設も建設から40年近くが経過し、老朽化は避けられず、建てかえ、または大規模改修の時期を迎えております。特にコミュニティセンター、総合体育館が建てかえ、あるいは大規模改修の時期に入っております。こういった施設につきましては、阿部議員ご指摘のように、利用者の皆様からご意見を頂戴しております。しかし、現在の財政状況では、建てかえ、大規模改修の実施は非常に厳しい状況にございます。町としましては、利用者の意見を踏まえ、トイレの改修等、実施可能なところから施設の利便性の向上に努めてまいりたいと考えております。施設のことに限らず、時代の変化に応じて町に対する住民サービスの要望も変化をしておりますので、将来の町政を総合的、計画的に推進するため、住民の皆様の声、意見を把握することに努めてまいります。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員、再質問願います。
〇11番(阿部弘明議員) 答弁ありがとうございます。
時間も大分なくなってしまったので、一問一答で進めていきたいと思いますけれども、この新しいごみの処理施設について裁判が行われているということについては認識をされているわけですけれども、これが今後の建設に影響を与えないというお話なのですけれども、それは管理者である新井さんのお考えだというふうに思うのですけれども、先日も吉見議会を傍聴させていただきましたけれども、いわゆる埼玉中部環境保全組合と今のごみの処理をしているところを管理しているわけですけれども、それが埼玉中部広域清掃協議会にというところで、建設検討委員会が行われ、そして今埼玉中部資源循環組合というふうにかわってきたわけですけれども、それぞれ違う人格だという理由で、以前和解が行われた和解条項を違反しないというようなお話になっているのです。要するに人格が違うから、和解について守る必要はないというようなお話なのですけれども、果たしてそれ本当なのかということなのです。ですから、裁判の中で確かに人格が違うということで争って、必ず大丈夫だというふうに新井管理者は言っているわけですけれども、この間の経過を見ますと、必ずしもそういうわけではないのではないかというふうに思います。
つまり埼玉中部環境保全組合というのがもともとあったわけですけれども、今の吉見町で運営していますけれども、それが新しい施設の検討委員会を設置をして、その中で議論を重ねてきました。平成24年の10月にこういうふうな答弁が資料の中に入っております。新処理施設の整備については、鴻巣市が参画を断念したため、埼玉中部環境保全組合の事業としては進めることはできない。新処理施設の整備については、埼玉中部環境保全組合の事業としてではなく、新しい事務組合をつくって進めなければいけないというふうに変わってきたのです。要するにもともと保全組合でやろうと思ったのだけれども、さまざまな事情でそれはできなくなったというようなことで、新しいそういった事務組合をつくろうということに変化をしてきています。これが10月の29日の正副管理者の協議結果ということで報告が行われています。
次に、先立つ10月の18日、保全組合の会議録から見ますと、これもこういうふうに言っているのです。新井管理者が今のと同じような発言をされています。中部環境も広域化としては進めることができないと。しかしながら、ごみの処理は1日たりとも休めないので、支障を来さないように関係する市町村との協議を検討していくというふうなことで、平成24年11月26日にこの滑川町も入った関係市町村連絡会議というのが行われました。この中では、中部環境保全組合からこの間の新施設検討の経過、検討結果などが報告をされて、その中で桶川の市長さんから、今後は中部環境ではなく、新たな枠組みとしてお集まりしている旧市町村の新施設を検討していくということになるのだけれども、この建設場所についてお聞かせ願いたいという質問がされました。これに対して、新井議長は、「立地に関しましては」ということで述べられて、こういうふうに回答されているのです。「現在の中部環境で処理をしていることを念頭に、参加を表明されていると理解をしているので、現在の中部環境の付近とお考えいただきたい。」ということで、今まさに予定しているところを予告をしているというようなことになっています。非常に、全くの別人格だというふうに言われていますけれども、果たしてそうなのかという疑念を抱かざるを得ません。こういったようなことで、今住民の皆さんは、まさに以前の和解条項を破られたということで、非常に怒っているわけです。そういったようなことを、まず一つ述べておきたいというふうに思います。ですから、裁判の結果もそうですけれども、そもそも地方自治体がこのような住民との争いごとをもともとは防がなければいけない立場にもあるわけですけれども、そういったことにみずから挑戦しようというような、非常に反住民的な立場で物事を進めているのではないかというふうに思わざるを得ません。
それで、私もこの経過の中で、その後、この新井議長が「中部環境の付近とお考えいただきたい。」という発言をした後で、先ほど資料でお配りしていただきましたけれども、8カ所の候補地が出ました、建設検討委員会で。写真を見ていただくとわかりますけれども、その多くは私も見ましたけれども、全部農地で、何でこの地域が選ばれたのか非常にわからないのです。そういったようなことで、この間、写真を見ても大体同じような地域なのです。しかし、今検討されているこの大串地域は実際に住んでいらっしゃる方、立ち退きを迫られるような方がいらっしゃいます。また、この地域の隣接したところに公園も存在するという、ほかの地域よりもかなり検討しなければいけない材料が多い地域になっているのです。こういったことから、なぜこのような非常に強引なことを進めているのかちょっとわからない。それで、住民とのそういった合意もなされないまま今建設を遂行しようとしているということが非常に今後の不安になるというふうに思います。ぜひ一旦こういった計画については立ちどまって、検討、見直しをする必要があるのではないかというふうに思います。そういったようなことで、住民との合意、そして裁判の経過、今後考えられるさまざまな事態について、町として本当にここでいいのかも含めて考え直す必要があるのではないかというふうに思うわけですけれども、いかがでしょうか。
〇議長(長谷川元夫議員) 堀口環境課長。
〔環境課長 堀口幸男登壇〕
〇環境課長(堀口幸男) 環境課長、阿部議員さんの質問に答弁申し上げます。
法治国家である以上は、裁判の行方というのは今後も、先ほども申し上げましたが、行方を見ていく必要があるということでお話し申し上げました。
あと、選定の方法につきましては、選定委員会と地元の委員会も3回ほど開催しまして、地元の意見も聞く中で決定されたというふうにございます。8カ所につきましては、収集、運搬のためのアクセス道路の確保、自然環境の保全、文化財の保全、都市計画等土地利用規制等の整合性、農地法及び農業振興計画との整合性、必要となる敷地面積、この6点につきまして点数化を行う中で評価をしまして、1番のということで、この大串中山在地区ということでございます。全ての候補地の建設条件を、この中で1の地区以外が不適当とするものではないけれども、点数化をしたらここが一番大きく、また地元の建設の協議会の中でもそういった反対意見がなかったということでというふうに。これはあくまでもその当時の会議資料からの回答でございますので、これが町の全てということではなくて、ぜひともこの辺につきましては中部資源循環組合のほうのお話のほうを伺っていただければというふうに思います。
以上でございます。以上で答弁とします。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員。
〇11番(阿部弘明議員) そういうふうに書かれているのですよね。必ずしもここでなければいけないというふうにはなっていないのです、この文書から見ると。ですから、なぜこのような裁判まで起こされている場所をわざわざ選んだのかというのは納得できないということなのです。ですから、わざわざこういうところを選んでいるというところから、非常に不自然な感じを得るのです。先ほども住民との問題が出ましたけれども、当初住民の意見というか、要望書なるものが出されたのです。それは経過の中でご存じだと思いますけれども、その中で88%ぐらいが賛成しているというような報告書が出ているのです。ところが、その賛同書なるものが、そういった住民の皆さんに素敵な施設をつくるからそういう要望をしてくださいというようなことで出たのですけれども、実はここに建設をするという要望に変わったために、それを取り下げるという事態、前代未聞の事態が広がったのです。これがどんどん取り下げられまして、この近辺の地域では、実に七十数%の方が反対に回るというようなことになってきているのです。まさに住民の、最初はそういったようなことで、素敵な施設をつくるからということで賛同を得ながら、実はそうではなかったということで取り下げられるというような、まさに住民を欺くようなことも行われているという現状があります。
私はこういったようなことから、非常にこの経過について、もう一度町として精査をする必要があると。裁判の行方のことについてもおっしゃいましたから言いますけれども、これは本当に危険な建設計画にならざるを得ないというふうに思っています。今いろんな施設建設の問題で、豊洲から始まっていろんな問題が出てきていますけれども、そういったところに踏み込む前に一旦ちょっと待って検討し、そして判断をしていくと。よくよく検討していかないと、非常に危険な建設計画ではないかというふうに思わざるを得ません。ぜひそういったようなことでお願いしたいというふうに思います。もう時間がなくなりましたので、そういうことです。
あと、ほかの2点については、先ほどの総務課長さんのほうからもご返答いただきましたが、最後に一つ、どうしようかな、最後にこのごみの新施設の問題で、この間、正副管理者ということで吉田町長さんも参加されて決定に加わっているというふうに思いますので、一言、こういったような事態を受けて、今思うところがあればお聞かせいただきたいというふうに思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉田町長、答弁を願います。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 町長、阿部議員さんの質問に答弁を申し上げます。
今までごみ処理施設につきましては、堀口環境課長が説明を申し上げたとおりでございます。私たちもできるだけやっぱりそうした施設をつくることにおきましては、地元の住民の皆さんと余り摩擦が起きないようにいろんなことをやらせてもらうのが一番これはいいわけでございますけれども、時と場合によると、なかなかそうもいかないというような事態も起きるというふうに思っておりますけれども、なるべく住民としっかり話し合いをして、この建設ができるようにお願いをぜひ私どももしてまいりたい。そして、予定どおりこの施設をつくらせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員、まとめてください。
〇11番(阿部弘明議員) 改めてこの建設計画については、こういった問題点があるということを再度町独自でも調査をしていただいて、本当にこれでいけるのかどうかということも含めて考え直していただきたいなというふうに思います。
また、核兵器の廃絶へ向けた町の取り組みについては、ぜひ今ヒバクシャ国際署名という署名が各自治体でも取り組んでいるところがたくさん出てきています。ぜひそういった取り組みを町でもお願いしたいということをお願いしまして、私の発言を終わります。
どうもありがとうございました。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で阿部弘明議員の一般質問を終わります。
これをもちまして、全ての一般質問は終了いたしました。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
◎次会日程の報告
〇議長(長谷川元夫議員) あす9日は、午前10時から全員協議会を開きます。午後1時からは、総務経済建設常任委員会を開き、付託案件の審査を願います。
明後日10日は、午前9時から予算審査特別委員会をこの議場で開きます。
◎散会の宣告
〇議長(長谷川元夫議員) 本日はこれにて散会いたします。
(午後 3時41分)
〇議会事務局長(笠原 直) ご起立願います。
相互に礼。
お疲れさまでした。