平成28年第203回滑川町議会定例会(第1号)
平成28年第203回滑川町議会定例会
平成28年9月5日(月曜日)
議 事 日 程 (第1号)
開会及び開議の宣告
1 会議録署名議員の指名
2 会期の決定
3 諸般の報告
4 行政報告
5 常任委員会所管事務調査報告
町長提出議案の一括上程、説明
6 認定第 1号 平成27年度滑川町一般会計及び特別会計決算の認定について
7 認定第 2号 平成27年度滑川町水道事業会計における剰余金処分及び決算の認定について
8 議案第53号 滑川町在宅重度心身障害者手当支給条例の一部を改正する条例の制定について
9 議案第54号 平成28年度滑川町一般会計補正予算(第3号)の議定について
10 議案第55号 平成28年度滑川町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議定について
11 議案第56号 平成28年度滑川町介護保険特別会計補正予算(第1号)の議定について
12 議案第57号 平成28年度滑川町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議定につい
て
13 議案第58号 平成28年度滑川町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議定について
14 議案第59号 平成28年度滑川町農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)の議定につ
いて
15 議案第60号 平成28年度滑川町浄化槽事業特別会計補正予算(第2号)の議定について
16 議案第61号 平成28年度滑川町水道事業会計補正予算(第2号)の議定について
17 議案第62号 町道路線の廃止について
18 議案第63号 町道路線の認定について
19 請願第 4号 介護保険制度における軽度者への給付を継続する旨の意見書を提出することを
求める請願書
20 一般質問
出席議員(14名)
1番 高 坂 清 二 議員 2番 北 堀 一 廣 議員
3番 石 川 正 明 議員 5番 井 上 奈 保 子 議員
6番 田 幡 宇 市 議員 7番 森 田 泰 雄 議員
8番 菅 間 孝 夫 議員 9番 宮 島 一 夫 議員
10番 吉 田 文 夫 議員 11番 阿 部 弘 明 議員
12番 松 本 幾 雄 議員 13番 瀬 上 邦 久 議員
14番 上 野 廣 議員 15番 長 谷 川 元 夫 議員
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
町 長 吉 田 昇
副 町 長 柳 克 実
教 育 長 小 澤 正 司
総 務 政 策 課 長 吉 野 正 和
税 務 課 長 赤 沼 正 副
会 計 管 理 者 兼 木 村 俊 彦
会 計 課 長
健 康 福 祉 課 長 大 塚 信 一
町 民 保 険 課 長 小 柳 博 司
健 康 づ く り課長 小 原 由 之
環 境 課 長 堀 口 幸 男
産 業 振 興 課長兼 吉 田 浩
農業委員会事務局長
建 設 課 長 吉 野 徳 生
教育委員会事務局長 森 田 耕 司
水 道 課 長 高 坂 省 吾
代 表 監 査 委 員 稲 葉 一 正
本会議に出席した事務局職員
議 会 事 務 局 長 笠 原 直
書 記 今 井 茂 子
録 音 澄 川 淳
〇議会事務局長(笠原 直) ご起立願います。
相互に礼。
よろしくお願いします。ご着席願います。
◎開会及び開議の宣告
〇議長(長谷川元夫議員) 皆さん、おはようございます。議員各位には大変ご多用のところ、第203回滑川町議会定例会にご参集いただきまして、まことにありがとうございます。
ただいまの出席議員は14名全員であります。定足数に達しておりますので、ただいまから第203回滑川町議会定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
(午前10時00分)
◎会議録署名議員の指名
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第125条の規定により、議長において指名をいたします。
1番 高 坂 清 二 議員
2番 北 堀 一 廣 議員
3番 石 川 正 明 議員
以上、3名の方にお願いをいたします。
◎会期の決定
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第2、会期の決定を議題とします。
本件につきましては、議会運営委員会でご審議いただいておりますので、議会運営委員会委員長に報告をお願いいたします。
議会運営委員会、上野廣委員長、お願いをいたします。
〔議会運営委員長 上野 廣議員登壇〕
〇議会運営委員長(上野 廣議員) おはようございます。14番、上野廣です。議長の命によりまして、議会運営委員会の報告を申し上げます。
本定例会の運営にかかわる議会運営委員会は、去る8月31日午前10時から開催しました。出席者は、議長を初め、議会運営委員会委員7名、執行部より町長、副町長、総務政策課長にご出席をいただき、付議されます案件等について説明を受け、慎重に審議いたしました。
その結果、会期は本日から9月14日までの10日間とし、本日は諸般の報告、行政報告、常任委員会所管事務調査報告、町長提出議案の一括上程、説明、請願の審議、一般質問を行います。
6日は午前10時から一般質問、決算議案の説明、監査報告、総括質疑を行い、決算審査特別委員会を設置し、決算議案の付託を行います。
7日は休会としますが、午前9時から全員協議会を開催し、午後1時から付託案件審査のための常任委員会を開催いたします。8日、9日は休会とします。10日、11日は休日休会といたします。
12日は午前9時から決算特別委員会を開催し、付託案件を審査いたします。13日、14日は午前10時から議案審議を行いまして、全議案審議、全日程終了次第、閉会とすることと決定いたしました。
なお、会期日程につきましては、お手元に配付した会期予定表のとおりでございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
以上をもちまして議会運営委員会の報告といたします。ありがとうございました。
〇議長(長谷川元夫議員) ただいまの議会運営委員会委員長の報告のとおり、本定例会の会期は、本日から9月14日までの10日間にしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(長谷川元夫議員) 異議なしと認めます。
よって、会期は本日から9月14日までの10日間に決定をいたしました。
◎諸般の報告
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第3、諸般の報告を行います。
議長より報告をさせていただきます。
初めに、本定例会の会期予定、議事日程及び議案等につきましては、お手元に配付しておきましたので、ご了承願います。
次に、今議会には決算審査報告等のため、稲葉一正代表監査委員に出席をいただいておりますので、ご了承願います。代表監査委員には大変ご苦労さまでございます。
次に、町長から平成27年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率に関する報告書及び寄附報告書の提出がありましたので、お手元に配付しておきましたから、ご了承願います。
次に、教育委員会から平成28年度教育委員会点検・評価報告書(平成27年度対象)の提出がありましたので、お手元に配付しておきましたから、ご了承願います。
次に、監査委員から平成28年6月、7月、8月実施の例月出納検査の結果報告がありました。報告書は、事務局に保管してありますので、随時閲覧願います。
次に、閉会中に議長が出席しました会議、研修等につきましては、報告書を配付してございますが、この場において幾つかを報告をさせていただきたいと思います。
6月定例会以降について申し上げます。本日も退職議員会の皆様方には、大勢の傍聴を賜り、まことにありがとうございます。6月15日に退職議員会健康づくり事業として、マレットゴルフ大会が開催をされました。現職のほうからも田幡、石川、私と3人で参加をさせていただきました。時間の都合上、優勝者までは報告をいたしませんけれども、非常にレベルの高い大会でございました。
7月になりますと、7月2日、JA埼玉中央合併、もう20周年であるということでございまして、盛大に記念式典が東松山市民文化センターで行われました。
同日、滑川総合高校野球部壮行会に出席をさせていただきまして、野球部に対して檄を飛ばしてまいりました。今年度の結果は、ご承知のとおり5回戦ということでございます。
7月の4、5日にわたりまして、埼玉県町村議会議長会県外研修会がございまして、東北の宮城県南三陸町にお邪魔をさせていただきました。議会改革について勉強させていただきましたけれども、復興についても、まだまだ道半ばという状況でございました。
7月27日、各会派の協力をいただきまして、議会初となる講演会を政務活動として開催をさせていただきました。当日は100名を超す人の参加をいただきまして、本当に盛大に開催をさせていただきました。また、町長、教育委員会にもご講演をいただきまして、まことにありがとうございました。
8月7日、滑川町職員労働組合結成60周年記念式典に参加をしてまいりました。職員の団結が見られました。
8月17日、県町村会長でございます我らの吉田会長が提案によりまして、初めてとなる県町村会長と議長会の懇談会が開催をされました。当日は、全国町村会長でございます長野県の川上村の藤原村長をお招きしての懇談会でございまして、すばらしい有意義な会になりました。
終わりになりますけれども、9月3日、先日でございますけれども、第50回比企郡民体育大会の反省会・理事会が行われまして、参加をさせていただきました。今年度は、滑川町が幹事長ということで、町教育委員会並びに体育協会の皆様方には、大変1年間ご苦労さまでございました。後ほど成績等については、教育長のほうから報告があると思います。
以上で報告を終わらせていただきます。
次に、比企広域市町村圏組合議会定例会の報告を高坂清二議員にお願いをいたします。
〔1番 高坂清二議員登壇〕
〇1番(高坂清二議員) 皆さん、おはようございます。1番、高坂清二、議長の命により、平成28年第2回比企広域市町村圏組合議会定例会の報告を申し上げます。
本定例会は、8月9日午前10時に招集され、開会及び開議の宣告の後、会議録署名議員の指名が行われ、会期は1日限りということで決定されました。
常任委員会の委員の選任、常任委員会委員長の互選結果報告、諸報告、管理者挨拶並びに行政報告、議案審議、一般質問、続いて閉会中の特定事件に関する報告が行われました。これらの件について報告いたします。
次に、厚生常任委員会委員長が欠員のため選挙がありました。その結果、厚生常任委員会の委員長に、ときがわ町議会小宮正委員が当選されました。また、報告1件、議案12件が提出されました。
議案第22号 財産の取得については、高規格救急自動車2台を東松山消防署滑川分署及び小川消防署ときがわ分署に購入するものです。
議案第23号 財産の取得については、高度救急用資機材2式を東松山消防署滑川分署及び小川消防署ときがわ分署に購入するものです。
議案第24号 財産の取得については、災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車1台を小川消防署に購入するものです。
議案第25号 財産の取得については、水槽付消防ポンプ自動車1台をときがわ消防団第1分団第1部に購入するものです。
議案第26号 平成28年度比企広域市町村圏組合一般会計補正予算(第1号)については、歳入歳出の総額に歳入歳出それぞれ84万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ7,684万5,000円とするものです。
議案第27号 平成28年度比企広域市町村圏組合消防特別会計補正予算(第1号)については、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7,198万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ32億1,898万1,000円とするものです。
議案第28号 平成28年度比企広域市町村圏組合斎場及び霊きゅう自動車事業特別会計補正予算(第1号)については、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ712万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億4,412万9,000円とするものです。
議案第29号 平成28年度比企広域市町村圏組合介護認定及び障害支援区分審査会特別会計補正予算(第1号)については、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ542万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ8,642万4,000円とするものです。
議案第30号 平成28年度比企広域公平委員会特別会計補正予算(第1号)については、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ19万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ79万3,000円とするものです。
議案第31号 平成27年度比企広域市町村圏組合一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第32号 平成27年度比企広域市町村圏組合消防特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第33号 平成27年度比企広域市町村圏組合斎場及び霊きゅう自動車事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第34号 平成27年度比企広域市町村圏組合介護認定及び障害支援区分審査会特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第35号 平成27年度比企広域公平委員会特別会計歳入歳出決算の認定については、一般会計ほか特別会計4議案の認定については、いずれも監査委員の意見を付して認定となりました。
一般質問につきましては、4名の議員が質問しました。内容は、東松山斎場の施設整備と廃止に関する質問が多く出され、また消防団活動を支援するための環境整備に関するものなどが質問されました。
なお、関係資料につきましては、事務局にありますので、後でごらんになっていただきたいと思います。
以上、よろしくお願い申し上げまして、報告といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 次に、小川地区衛生組合議会定例会の報告を吉田文夫議員、お願いをいたします。
〔10番 吉田文夫議員登壇〕
〇10番(吉田文夫議員) 皆さん、おはようございます。10番、吉田文夫です。議長の命により、小川地区衛生組合の報告を行います。
平成28年第2回小川地区衛生組合議会定例会についてであります。第2回議会定例会が8月12日に招集され、開会及び開議の宣告の後、会議録署名議員の指名が行われ、会期は1日限りということで決定されました。
引き続き、諸報告、管理者挨拶並びに議案審議が行われ、それらの件について報告申し上げます。
議案は5件でございます。第14号議案から18号議案まで提出されました。議案第14号 小川地区衛生組合情報公開条例制定について、議案第15号 小川地区衛生組合個人情報保護条例制定について、議案第16号 小川地区衛生組合情報公開・個人情報保護審査会条例制定について、議案第17号平成28年度小川地区衛生組合一般会計補正予算(第1号)、議案第18号 平成27年度小川地区衛生組合一般会計歳入歳出決算の認定についてであります。以上の5議案でございます。いずれも原案のとおり可決、認定されました。
概要について申し上げます。補正予算につきましては、前年度繰越金4,082万9,000円を予備費に充てるものでございます。そして、平成27年度における決算の推移ですが、歳入総額14億816万8,000円、歳出総額13億3,730万3,000円で、前年度比、歳入で3,395万8,000円、2.5%の増であります。歳出では1億4,660万3,000円、12.3%の増となっております。したがいまして、歳入歳出差し引き額7,086万5,000円で、前年度比1億1,264万5,000円の減となっております。その主な要因としましては、歳出において、衛生費が前年度比で1億4,593万3,000円増となっております。不用額が大きく減少したためであります。
また、決算意見書の総括では次のように述べられております。当組合管内では人口の減少により、組合への廃棄物搬入量の増加は見込まれないが、年々ごみの分別状況の悪化により、収集や処理に余分な費用が生じていると報告されている。今後もさまざまな要因により臨時的な負担増が想定されれば、適切な分別収集や処理、処分の計画を整理し、一層の工夫により、廃棄物処理のトータルコストの削減を目指し、安全安心も確保していかなければならない。
一方、ごみやし尿などの廃棄物処理施設の特徴は、高温や腐食性ガスにさらされる施設機器が多く、したがって消耗も激しい。さらに特殊な受注製品も多く、修繕費用は高価となり、電力や薬剤など用役費も多く消費する。施設の運転に当たっては、コスト削減は大変難しい課題であるが、管内町村と一体となって知恵を絞り、真剣に取り組むことが重要であるとされております。
なお、詳しい資料は、議会事務局にございますので、詳細をお知りになりたい方は、そちらのほうにお問い合わせいただきたいと思います。
以上で小川地区衛生組合の報告といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 次に、埼玉中部資源循環組合議会定例会の報告を菅間孝夫議員、お願いをいたします。
〔8番 菅間孝夫議員登壇〕
〇8番(菅間孝夫議員) 皆さん、おはようございます。8番、菅間孝夫です。議長の命によりまして、平成28年第2回埼玉中部資源循環組合議会定例会の結果報告をいたします。
去る8月10日午前10時から吉見町議場において、組合議会の定例会が開催されました。滑川町からは田幡議員と私の2名が出席いたしました。なお、吉田町長は副管理者として出席をいただきました。
それでは、定例会の概要についてご報告いたします。出席議員は22名全員です。今回の定例会は、会期は1日限りです。管理者から提出された報告が1件、議案が11から14号の4件です。
報告第1号は、平成27年度繰越明許費繰越計算書が報告されました。
議案第11号及び第12号は、専決処分の承認を求めるものです。行政不服審査法の改正に伴う条例の制定及び関係条例の一部改正です。
議案第13号は、平成28年度一般会計補正予算(第1号)です。
議案第14号は、平成27年度一般会計歳入歳出決算の認定についてです。議案第14号は、会計管理者の説明の後、監査委員より監査報告が行われました。
これらの全ての議案が全員の賛成により、原案どおり議決されましたことを報告いたします。
なお、小宮議長から一身上の都合により辞職願が提出されたため、議長辞職の件が追加日程第1として追加されました。辞職は許可されました。その後、議長の選挙が追加日程第2として追加されました。議長の選挙は指名推選によることとなり、新議長として吉見町の岩崎勤議員が議長に選出されました。
一般質問については、通告はありませんでした。なお、詳細な関係書類につきましては、議会事務局に保管してございますので、ごらんいただきたいと思います。
以上で報告を終わります。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で諸般の報告を終わります。
◎行政報告
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第4、行政報告を行います。
吉田町長より挨拶並びに行政報告をお願いいたします。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 皆さん、おはようございます。開会に当たりまして、ご挨拶と一般行政報告を申し上げます。
議長のお許しをいただきましたので、開会に当たってのご挨拶と一般行政報告を申し上げます。
本日は、第203回滑川町議会定例会を招集させていただきましたところ、初秋のご多忙の中、ご健勝にて全議員にご出席を賜りまして開会できますことに、厚く御礼を申し上げます。
ことしの夏は、オリンピックでの日本選手の活躍で、日本中が大いに盛り上がりを見せました。そのような中、日本列島は例年になく台風の上陸を記録し、大雨や洪水、突風による災害も発生をいたしました。被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
さて、本定例会は、平成27年度の各会計の決算の認定を初め、13案件の審議をお願いするものです。また追加議案として、人事案件も提出をさせていただく予定でございます。慎重審議を賜りまして、原案どおり可決決定していただけますよう、よろしくお願いいたします。
ここで、一般行政報告を申し上げます。
初めに、9月2日に参議院議員で社会民主党の副党首である福島瑞穂議員が、子育て支援の先進的な取り組みをしている自治体への視察として、滑川町に来町されました。私も同席し、町の給食費の無償化、医療費の18歳までの無償化等について説明をいたしました。福島副党首からは、滑川町の子育て支援策に大いに関心を持っていただきました。特に、給食費と医療費については、対象者を町内の学校の子どもだけでなく、町外に通う子どもも含めた、全ての子どもを対象としていることに、力強い賛同をいただきました。所属する参議院の委員会で取り上げ、滑川町のような子育て支援に国がもっと積極的にかかわり、国も必要な負担をするように、しっかり訴えてまいりたいと約束をいただきました。町としても、国の今後の動向に期待したいところであります。
さて、懸案でありました、滑川町を含む9市町村で組織する埼玉中部資源循環組合が進めてきた一般廃棄物処理熱回収施設等の整備事業でございますが、全ての地権者から土地への立ち入りの承諾を得ることができ、測量等の調査の準備を進めております。今後も、組合を中心に構成市町村と連携しながら、計画どおりの平成33年度の稼働に向けて、鋭意努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
6月12日、恒例となっている町内の環境美化運動では、環境委員さんである区長さんを中心に、地域住民が自主的に取り組んでいただき、4.7トンのごみを回収することができました。滑川町の美しい環境を守るために、例年と変わらぬ美化運動にご協力をいただき、まことにありがとうございました。
6月16日より利根川水系では、3年ぶりとなる10%の取水制限を実施しました。現在は、その後の降雨により、9月2日に取水制限を解除いたしました。水は限りある資源です。引き続き水を大切に使い、できる限り節水をお願いいたします。
7月10日執行の参議院議員通常選挙では、梅雨の最中や18歳選挙の最初でもあることから、投票率が心配されましたが、前回より0.99ポイントアップの54.34%で、公平かつ適正な選挙が執行されたものと思います。議員各位もそれぞれの立場で、ご活躍をいただき、大変お疲れさまでございました。
次に、まことに残念なことですが、7月18日に、山田地内で交通死亡事故が発生し、1名の方のとうとい命が奪われました。心からご冥福をお祈りいたします。
交通安全の推進では、交通死亡事故ゼロを309日続けてきた矢先のことで、非常に残念なことであります。今まで以上に、交通事故防止に取り組んでまいりますので、町民皆様を初め、関係機関のご協力をお願い申し上げます。
冒頭でも述べましたように、8月22日の台風9号は、総雨量が145ミリメートルに達し、職員も警戒体制第2配備をとり、消防署、消防団と一緒に対策に当たりました。幸いにも人的被害はありませんでしたが、土砂崩れ2件、住居・道路冠水の被害が10件発生しました。なお、30日の台風10号では、大きな被害はありませんでした。今後も、台風を初めとした災害対策には、しっかりと意識を持って取り組んでまいる決意でございます。
さて、あの痛ましい第2次世界大戦の終結から、今年で71年を迎えました。毎年開催をしております写真パネル展を8月8日から17日間にわたり、コミュニティセンターで開催し、多くの方々に見学をしていただきました。
また、好評をいただいております「ピースバスツアー」を8月20日に実施をし、26名の参加で、川崎市平和館を訪れました。平和のとうとさを考える一助になったものと思っております。
新たな福祉政策として、予約型個別輸送サービスであるデマンド交通が、9月2日より始まりました。本日が実質2日目になりますが、200名を超える会員登録をいただき、順調にスタートすることができました。今後も利用者の要望等を聞きながら、よりよい事業にしてまいります。また、約20年の長きにわたって運行してきました「ふれあいバス」は、先月をもって終了いたしました。今までのご利用とご協力に心から感謝を申し上げます。
健康長寿を目指す滑川町にとって、まことに喜ばしいことに、7月20日に水房の岩澤千代さんが100歳を迎えられました。町としても一世紀長寿祝金支給条例に基づき、お祝いを申し上げたところです。人生の大先輩のお元気な姿を拝見すると、大変にうれしくなるものでございます。
6月から8月は、スポーツ行事も多く行われました。特に、町内の小中学生も所属をしておる硬式野球の滑川都ベースボールクラブが、アジア太平洋地域選手権大会に出場し見事3位、先日の全国小学生硬式野球交流大会(アンダーアーマーカップ)では、創設4年目にして初優勝するなど、すばらしい成績で、滑川の名を広くとどろかせていただきました。また、郡体夏季大会でも、それぞれの競技ですばらしい成績をおさめることができました。その他の各種大会においても、大健闘をされております。これら教育関係につきましては、後ほど教育長より詳しく報告があるかと思います。
以上、主なものだけでございますが、開会に当たっての挨拶と一般行政報告とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 続いて、小澤教育長より行政報告をお願いいたします。
〔教育長 小澤正司登壇〕
〇教育長(小澤正司) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、教育長、教育関係の報告事項を申し上げます。
9月1日、幼稚園、小中学校とも2学期の始業式を迎え、順調なスタートを切ったところでございます。おかげさまで、本年度も園児、児童生徒、教職員ともに夏季休業中の事件、事故等の報告はなく、教育活動が再開されております。夏休みの間も、地域において積極的に見守り活動を続けていただきました関係の皆様に、心より御礼を申し上げます。
さて、8月22日、吉見町に住む16歳の少年が、近隣の17歳から14歳の少年5人により、残虐きわまりない方法により殺害されるという、大変痛ましい事件が発生しました。しかも、5人のうち3人は中学生ということで、その衝撃ははかり知れないものがあります。本町においても、多くの困難を乗り越え現在があります。崩れるのは簡単です。
始業式では、全ての学校において、命の大切さ、正しい判断力等について、改めて指導いただいたところでございますが、今回の不幸な出来事を他山の石として、平和に慢心することなく、常に危機意識を持ちながら、常に最悪を想定しながら、“攻めの学校経営”をお願いしたところでございます。
また、学期初めに当たり、全教職員で全児童生徒を見守っていくことを再確認し、子どもたちの小さな変化にも迅速に、学年・学校全体・教委で共有すること、保護者への連絡・連携を密にすること、地域の方々にもご協力をいただきながら取り組みを進めること等について、これまでも各学校で丁寧に行ってまいりましたが、再度指示をしたところでございます。
9月2日には、月小・滑中で、避難訓練が実施されました。月小においては、あわせて引き渡し訓練も実施されました。昨年度、繰り返し実施してきたショート訓練の成果が随所に見られ、児童生徒も真剣に取り組んでおりました。
これを皮切りに2学期は、各校とも大きな行事が行われ、9月24日には滑川中学校の文化祭及び合唱コンクール、10月1日には滑川幼稚園の運動会、10月9日には町民体育祭、そして、11月1日の「彩の国教育の日」を中心とした各校のイベント等が予定されております。さまざまな行事に取り組む中で、目標に向かって頑張り続けることや、仲間とともにつくり上げる喜びといった、特に、学校生活で味わわせたい「学び」を実践し、子どもたちを心身ともに成長させていくよう、より丁寧な「見届け」を各校にお願いしたところでございます。皆様には、ぜひご臨席を賜り、子どもたちの活躍の様子をごらんいただきますようお願い申し上げます。
教育委員会関係では、平成27年度の「教育委員会点検・評価」について、去る8月4日に有識者からのご意見をいただき、「報告書」をまとめさせていただきました。地教行法の規程に基づき、本議会に提出いたしますとともに、公表してまいりますのでよろしくお願いいたします。
それでは、教育関係全般についてご報告をさせていただきます。
学校関係では、夏季休業中、町教育委員会主催の教職員研修を実施し、教職員の資質向上の一助といたしました。
8月19日午前中には、小中連携推進委員会の全体研修会を実施しました。最初に、小中連携の重要性について、国や県の動向等を踏まえ、推進委員長の月小・馬場校長より講義を行い、続いて平成27年度までの学力、規律ある態度、体力の分野について、町としての成果と課題を指導主事より報告いたしました。
その後、9つの部会に分かれ、各校の現状分析を踏まえた町内小・中学校の具体的な取り組みの報告から各校の取り組みと課題を共通理解し、義務教育9年間と幼稚園を含めた就学前の学びを踏まえた「育ちや学びの連続性」を意識した協議が全員参加のもと熱心に行われました。学力や体力の向上、特別な教科「道徳」の教科化、小学校における英語教育の導入、いじめや不登校の防止、特別支援教育の充実等々の重要課題に対応するため、本町としても教職員の連携、小中学校相互の授業参観、中学校の教諭による出前授業、学習規律や学びのスタイルの小中の一貫性、部活動の小学校への派遣など、具体的な取り組みを行ってまいりたいと思います。
午後には、幼稚園、小・中学校の全教職員が参加して、人権教育研修会を開催しました。本年度は、大阪体育大学教育学部の曽根裕二氏をお招きして、「パラリンピックを学ぶ、パラリンピックで学ぶ、パラリンピックに学ぶ」と題して講演をしていただきました。障害者の競技スポーツの最高峰であるパラリンピックについて、さまざまな困難にも強い意志で臨むこと、自分の身体の限界に挑み不可能を可能にする勇気、全ての人に同じ機会を与え、誰もが参加できる環境を整えることの大切さといったパラリンピックの価値を共通理解し、教育実践の場でも生かし、活力ある共生社会の形成につなげていくことをご教示いただきました。また、障害者のスポーツを題材にした教育実践及びその教育効果についてもご紹介をいただきました。
また、4月に実施した「埼玉県学力・学習状況調査」及び「全国学力・学習状況調査」の結果が返却されました。昨年度から新たにスタートした県の学力調査は、小学校4年生から中学校3年生までの国語と算数・数学の2教科及び中学校2、3年生については英語を加えた3教科について、全国調査は、小学校6年生と中学校3年生の国語及び算数・数学についての悉皆調査でございます。
本町の状況ですが、小学校では、県平均・全国平均と比べ若干下回る傾向にありましたが、中学校では全ての教科において県平均・全国平均を上回っている状況でございます。
その中で、小・中学校とも、依然として「書くこと」「記述式」に課題があることがわかりましたので、これは全国的傾向ではございますけども、2学期以降、この課題解決に向けてさらに全校で取り組んでまいります。今後さらに、これらの結果を十分精査し、一人一人の学力向上を図るべく、指導方法の工夫・改善に努めてまいります。
さらに、いじめ・不登校への対応につきましても、これまでと同様、「いじめはいつでもどこの学校でも起きる可能性がある」ことを念頭に、真摯に、丁寧に取り組んでおります。特に4月から配置されたスクール・ソーシャル・ワーカーが学校と家庭、関係機関との橋渡しをしており、4月から7月までの4カ月間で相談件数は87件でした。中でも、不登校児童生徒の保護者に対するアプローチや子育てに悩む保護者への対応が多数ありました。今後も、関係諸機関との連携を図り、子どもたちの課題解決につながる支援をさらに充実してまいります。
初めにも申し述べましたが、子どもたちの小さな変化の迅速な共有、保護者との連携、地域のお力をお借りすることから、本町の子どもたちの育成に全力を挙げてまいります。
次に、施設・設備の整備事業ですが、「滑川幼稚園防犯カメラ設置工事」は、県の「防犯共助県づくり推進事業補助金」を活用し、防犯カメラを4カ所設置いたしました。夏休み中に工事はほぼ終了し、9月中には本稼働となります。これにより、小・中学校含め4校1園全ての施設に防犯カメラが設置されたことになります。
ソフト事業としては、ICT環境整備を計画的・継続的に取り組んでおり、滑中、月小、福小に続き、今年度は宮小の整備を予定しております。「校務支援システムの導入」を実施し、教職員の校務負担軽減を行うと同時に、普通教室で使用する「タブレットパソコンやプロジェクター、電子黒板等の導入」を進める中で、時代に即応した教育現場におけるICT利活用の推進を図ってまいります。なお、導入スケジュールは、今回の9月補正で予算措置をお願いし、2月末にリースにて導入。1カ月の仮稼働を経て、平成29年度には本稼働に入っていく予定でございます。
なお、8月に上陸した台風の影響では、学校施設には大きな被害はありませんでしたが、幼稚園の園舎、宮前小学校体育館に一部雨漏りが発生しました。これについては、状況・原因を確認する中で、今後、修繕等の対応を図ってまいります。今後におきましても、議会の皆様のご指導、並びにご了解・ご協力をよろしくお願いいたします。
次に、生涯学習関係では第1回の寿学級を6月から7月にかけて、町内15会場において開催し、400名を超える大勢の皆さんに参加をいただきました。
社会教育指導員のお話と、管理栄養士による「食と骨粗しょう症の予防について」の指導を行いました。また、懐かしい歌を一緒に歌うことや、音楽を通した介護予防体操を学んだ後、「十二支のはじまり」のパネルシアターで人権学習を行い、大変好評を博したと聞いております。また今年度は、社会福祉協議会から、地域包括ケアシステム構築に向けて、滑川町生活支援コーディネーターの役割や地域の支え合い等について、紙芝居をまじえての説明も行っていただきました。
第2回は9月9日からスタートします。世界遺産になった「小川・東秩父の細川和紙」と「小川町の松岡醸造」を訪ねる予定でございます。
その他、中学生を対象にした夏休み中の「ボランティア育成講座」は社会福祉協議会との共催で開催し、町内の福祉施設等のご協力をいただき、ボランティアについて体験的に学ぶことができました。7月2日から8月25日まで全15回を終了し、本年度は参加中学生20名全員が終了証を手にすることができ、ボランティアに対する真摯な取り組みの姿勢をここからも感じることができました。また、応募者多数により抽選に漏れた50名は、社会福祉協議会の夏季ボランティアに参加させていただきました。
また、高齢となった「親子ナイトハイク」は、8月6日、小学校低学年児童とその保護者28組が参加し、夜の森林公園を散策しながら、セミの羽化する様子や一夜限りのカラスウリの花など、昼間では見られない昆虫・植物の生態を観察し、子どもたちからは感動の声が上がっておりました。
さらに、今年度の平和啓発事業は、先ほど町長からもお話がありましたが、「滑川村英霊誌写真展」を8月8日から24日まで、コミュニティセンターにおいて開催させていただきました。展示期間中の来場者はおおよそ700名ということでした。町外からの来場者もあり、「涙なしでは見られなかった」とか「初めておじの写真を見た」等々の感想を寄せていただいたり、恩師の遺影に手を合わせ、匿名で生花を届けていただいたり、写真を希望する方も多数お申し出いただいたりと、大変意義深い写真展になったものと思います。関係各位に心より御礼申し上げます。
公民館事業も、計画どおり順調に実施できております。特に、夏休み中には、子ども向けの企画を2本ほど実施いたしました。1つは「はじめてのお菓子づくり教室」で、これは7月21日と22日を使って、小学校ごとに開催し、“スイーツやピザづくり”に挑戦しました。もう一つは「カラー・サンド・アート教室」で、8月8日、昨年に続き、「国産花きイノベーション推進事業」として日本ハンギング・バスケット協会の皆さんの全面的な協力をいただき、参加費無料で実施することができ、50名の子どもたちは“オンリーワン”の素晴らしい作品を完成させ、お土産にしてうれしそうに持ち帰っていました。
今後の事業としては、「公民館講演会」を10月15日の土曜日にコミュニティセンターにおいて開催します。講師は、テレビの「行列のできる法律相談所」等でおなじみの菊地幸夫弁護士をお招きいたします。「出会いの人生から学んだこと〜仕事も家庭も一生懸命〜」というテーマでの講演となります。ぜひ大勢の皆さんにご来場いただければと思います。
また、11月1日から3日には「滑川町文化祭」、同12日には「七つの祝い」を予定しております。また近くなりましたら、ご案内等もさせていただきますので、引き続き議員の皆様には公民館事業等へもご協力をお願いいたします。
図書館では、7月2日に毎年恒例の「七夕まつり」を開催しました。ボランティアの皆さんの協力を得て、紙芝居や絵本の読み聞かせ、そして今回初の試みとなる「素話」を行い大変好評を博しました。当日は49名の親子の参加があり、用意した七夕飾りには、子どもたちのみならず、大勢の来館者が短冊に願いを書いてくれました。年間を通して、こういった季節感のある行事がさらに取り入れられるよう、工夫してまいりたいと思います。
また、夏休みを利用した「小学生の一日図書館員」も子どもたちに図書館の仕事を体験してもらう意味で意義があったと思います。
さらに、ボランティアの皆さんの協力を得て、月3回「おはなし会」を開催させていただいておりますが、これもしっかり定着し、毎回親子連れでにぎわっております。同年齢の子どもを持つお母さん方が会話を楽しんだり、連絡先を教え合ったりしており、情報交換の場としても大いに役立っているように思われます。
次に、生涯スポーツ関係では、6月18日「第14回滑川町マレットゴルフ大会」が開催され156名という大勢の皆様に参加をいただき、盛大に開催することができました。
また、先ほど話もありましたが、5月8日から開催されている「第50回比企郡民体育大会」ですが、台風10号の影響で11月28日に延期となったゴルフを残し無事、競技が終了しました。本年度は新たにバスケットボールが加わり、14競技が郡内各会場において繰り広げられました。9月3日には、滑川町コミセンにおいて、吉田町長、長谷川議長様にもご出席をいただき、今年度の反省会を開催し、来年度第51回大会に向けての準備も始められたところでございます。
なお、延期となったゴルフ以外の本町の主な結果ですが、優勝が、柔道の一般男子、剣道の一般男子、そしてバスケットボール(35歳以上男子)の3競技でございます。準優勝がソフトボール年齢無制限、ソフトテニス一般男子の2競技、3位がソフトボール(40歳以上)、サッカー(壮年男子)、硬式テニス(一般男女)、9人制バレーボール(ママさん)の部と同じく40歳以上の部、それからバスケットボール(年齢無制限男子)の6競技となっています。町代表としてご奮闘いただきました選手はもちろんですけども、役員並びに応援の皆様にも心より御礼を申し上げます。
今後の予定としては、10月9日に「第32回町民体育祭」を15行政区の皆様や幼稚園、小・中学校等の協力を得て盛大に開催してまいりたいと思います。
また、11月4日から6日まで、比企丘陵を舞台に「第39回日本スリーデーマーチ」がことしも開催されます。初日の4日には、羽尾平集会所前でボランティアによる甘酒接待や町のスポーツ推進委員、スポーツクラブ員等による湯茶接待等を予定しております。さらに、ことしも、東松山地区交通安全協会滑川支部の交通指導員の皆様にも、4日・5日の2日間にわたりご協力いただきながら、大会を支援してまいりたいと思います。
最後に文化財関係では、エコミュージアムセンターにおいて「滑川町文化財展」を10月25日の火曜日から11月15日の火曜日まで開催いたします。今回は、月輪地区土地区画整理事業に伴い、平成7年から19年にかけて古墳59基等を初め調査を実施したわけですけども、その際に月輪古墳群などから出土した「埴輪」を中心に、展示を行います。また、東日本最古の寺院と考えられている「寺谷廃寺」の遺構確認調査も、国の補助を受けながら引き続き実施してまいります。
エコミュージアムセンター関係では、“町の魚”ミヤコタナゴ4,000尾余りを飼育し、野生復帰に向けて人工による増殖に取り組んでおりますが、ことしの繁殖期は3月末から4月初旬まで続きました。8月末現在、971尾の稚魚が誕生し順調に育っております。ことし生まれた稚魚についても、ホールにおいて展示公開をしております。また、センターの中池において試験的に取り組んでいる二枚貝を使った自然繁殖の結果も良好で、稚魚の誕生が多数確認されています。
その他、7月15日から埼玉県主催の恒例イベント「埼玉県スタンプラリー」を実施しております。また、恒例のイベントとなりました“ザリガニ釣り”についても、8月2日から7日まで開催しました。ことしも子どもたちに大変な人気で、期間中103組・363人と、前年度よりも20組・90人を超える親子の参加がありました。その半数は町外からの参加者で、身近な自然や野生の生き物と触れ合う場が、各地で急速に失われていることの反映と思われます。
その他、大学生を対象とした博物館学芸員資格取得のための博物館実習として、8月に2名、9月に1名の実習生を受け入れております。
ちょっと長くなり、また大変雑駁で恐縮でございますけども、以上で教育関係の報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で行政報告を終わります。
暫時休憩をいたします。再開は11時20分といたします。
休 憩 (午前11時02分)
再 開 (午前11時20分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開をいたします。
◎常任委員会所管事務調査報告
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第5、常任委員会所管事務調査報告を行います。
総務経済建設常任委員会で所管事務調査が終了し、委員長から報告書が提出されました。
委員長より調査報告をお願いいたします。
総務経済建設常任委員会、北堀一廣委員長、お願いいたします。
〔総務経済建設常任委員長 北堀一廣議員登壇〕
〇総務経済建設常任委員長(北堀一廣議員) 2番、北堀です。議長のお許しをいただきましたので、平成28年度の総務経済建設常任委員会の所管事務調査報告を行います。
まず、過日台風10号では、東北地方そして北海道には甚大なる被害が発生をし、また貴重なお命を亡くされた方々もおります。見舞いとお悔やみを申し上げたいというふうに思います。
それでは調査報告を申し上げます。
まず、調査地ですが、長野県長野市が初日です。それから続いて2日目が同じく上高井郡小布施町でございますが、この長野県の長野市は合併をする前は、初日我々が通された旧鬼無里村役場、現在は長野市の鬼無里支所というふうになっております。この地域は、大変歴史があり、木曽義仲武将のゆかりの地ということだそうでございます。当町のお隣の嵐山町とも大変ご縁のある区だというふうに伺っております。
次に、上高井郡の小布施町、そして2番、調査日、平成28年8月22日から23日の2日間にわたり調査を行いました。また、この8月22日と申しますと、ちょうど台風9号の影響等が心配をされる中で、我々も調査を行ったわけですが、大変滑川町のほうでは大雨が降ったというような情報も聞いております。我々も後ろ髪を引かれる思いで、長野県のほうへ赴いてまいりました。ちなみに、長野県のほうでは非常に天候に恵まれ、本当に台風があったのかなというような思いもありました。
それから、3番の調査内容でございますが、まず、長野市の農業法人化支援事業及び6次産業化についてでございます。それから2日目ですが、同じく長野県でございます上高井郡小布施町6次産業化について調査を行ってまいりました。
それでは、まず、長野市の概要でございます。
長野市は、北アルプスに源を発する犀川の扇状地によって形成をされた肥沃な長野盆地に位置し、平安の昔から「三国一の霊場」善光寺の門前町として、全国に大変親しまれてきたそうでございます。明治22年4月町制施行により4町1村が合併をして新たな長野町となり、明治30年市制施行により県内で初めての市として長野市が誕生したようでございます。中央の出先機関や経済、文化面にわたる中心的な機関が集められました。また、信越本線篠ノ井線が開通をするなど、政治、経済、文化及び交通の要衝として急速に発展をいたしました。
昭和の大合併により面積404平方キロメートル、人口27万の都市となり、こうした都市の拡大発展の中で、平成8年9月には人口が36万を超え、平成9年4月1日には、明治30年の市制施行以来100周年を迎え、記念事業として第18回冬季オリンピック・パラリンピックが開催をされました。市民の願いであった新幹線、高速道を実現をし、平成11年4月政令都市に準じた権限を持つ中核都市に移行したことにより、これまで以上に市民に身近な行政をスピーディーに処理できることになったようでございます。明治30年市制施行当時の面積9平方キロメートル、人口3万足らずの小都市にすぎなかった長野市も、現在は面積835平方キロメートル、人口39万弱の都市となり、現在に至っているようでございます。
調査内容でございますが、平成21年12月、長野市農業公社が設立をされ、住民グループによる農産法人等の設立を促進をし、法人設立及び増資に対する出資を行う目的として事業を始めました。
そこで、今回の調査対象である6次産業化を実現し、合同会社裾花ていばん家だが、数年前にJA女性部裾花支部の中から、管内の野菜を鬼無里の手づくりみそで漬け込む「みそ漬け」加工グループをつくり、販売してはどうかという計画が持ち上がりました。農業者の高齢化や耕作放棄地の増加が懸念をされる中、さらに天候不順などによる販売価格の低迷などにどのように対応していくかが大きな課題となっているようでございます。
そこで「みそ漬け」を開発、製造、販売を行うことは、野菜の付加価値を高め、経営の安定と発展を図ることにつながる計画であることから、鬼無里農林物産直売所「ちょっくら」、この「ちょっくら」というのは何か屋号でございます。「ちょっくらそこまで行ってくる」というようなちょっくらではなく、屋号ということでご認識をいただければと思います。「手づくりみその会」にも思いの輪が広がり、じっくりと時間をかけ、どのように地域活性化につながる会社にするか検討をいたしました。その結果、JA女性部、直売所「ちょっくら」「手づくりみその会」が中心となり、「合同会社裾花ていばん家」を設立をいたしました。
なぜみそ漬けなのか。最近は、みそ漬けをつくる家庭が大変少なくなり、今後は伝統食としての「みそ漬け」の継承が必要と考えられ、また、食べ方の提案をすることで新たなニーズをつくり出す可能性があることも考えられ、高付加価値化を実現をし、販売をしているところでございます。
会社と地域とのかかわり方。地元の野菜と手づくりみそを使い「地元重視のみそ漬け」をつくることで、今以上に地域のつながりを深め、さらには漬物の製造販売事業を通じた地域の活性化を行うということです。
次に、資金的な面はどうなのか。加工施設費300万円、冷蔵庫等設備費200万円、その他約500万円、資本金550万円で設立をいたしました。長野市農業公社より250万円を出資の予定でございます。
まとめですが、当初は品質の安定を重視するために、大根、ニンジン、キュウリ、白ウリなど数種類の野菜で加工をし、徐々に加工数や野菜の種類もふやし、将来はみそ漬け以外の漬物等の開発も行う予定とのこと。販売は地区内の直売所で行うとともに、地区外のJA直売所との提携や地元観光施設への販売、さらにはインターネット販売など新たな販路を開拓をしていく予定であります。
次にですが、2日目の調査ですが、上高井郡小布施町の概要でございます。
小布施町は、北アルプスを望む美しい自然に恵まれ、千曲川に注ぐ松川扇状地に発達をした町で、古くから栗の産地として名をはせ、リンゴ、ブドウ、桃等の果樹栽培が盛んな町であるようでございます。
北斎館、高井鴻山記念館を中心に住民が行政と一体となり、歴史と文化を生かしたまちづくり、景観や花のまちづくりは全国的に注目を集めているところでもございます。年間100万を超える人が小布施町に訪れているようです。また、昭和29年2月には小布施村が町制施行を行い、同年11月1日に都住村と合併をして、現在の小布施町になっているようでございます。
調査内容ですが、小布施は果樹の町であり、サクランボ、プラム、ネクタリン、プルーン、桃、ブドウ、リンゴ等多くの種類の果物を栽培をしております。中でも良質の地元産果物を選び、ジュースやジャム、蜂蜜、ゼリーなどに加工して、新たな小布施の味を誕生させたのがオリジナルブランド「小布施屋」でございます。ギフトが人気で、特に小布施の特産のプラムリー、チェリーキッスを使用したものが好評でございます。現在、町内でも数カ所でしか扱っておりません。小布施に来られない方のために通販も行っております。また、小布施といえばクリである。主に栗おこわ、栗ようかん、栗かのこなどに加工をし、販売をしているようでございます。そして、小布施の野菜、果物を探そうと思ったら「小布施屋」をお勧めする。朝8時30分から農家の方が朝どりをしたものを運んできます。開店の9時を過ぎると、早速主婦の方を初め、町内の飲食店のシェフの姿も見られるようです。特に農家の女性は料理のプロでもあり、調理の仕方や各家庭のレシピも教えてくれるので、それをお客様に伝え、大変好評を得ているそうでございます。
最後にまとめですが、小布施においては、フルーツ、野菜など品目も豊富で、ほぼ年間を通じて何らかの旬な作物があります。農家は小布施屋に作物を持ち込み、加工や包装のデザインなどを依頼できます。このことで、農家、行政、加工のプロが協力をし合って、品質に責任を持ち、小布施ブランドを高め、全国にその名を発信しておるようでございます。
近ごろでは、視察、研修の対応に大変時間を割いているとのことであり、当町においては、特産品の開発途上であるため、今回の視察を精査をし、できるものがあるか検討をしていきたいというふうに考えております。
以上、調査報告といたします。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上をもちまして、常任委員会所管事務調査報告を終わります。大変総務委員会にはご苦労さまでございました。
◎町長提出議案の一括上程、説明
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第6、認定第1号から日程第18、議案第63号まで、13議案の一括上程を行います。
事務局長に朗読願います。
〔事務局長朗読〕
〇議長(長谷川元夫議員) 吉田町長より提案理由の説明をお願いいたします。
〔町長 吉田 昇登壇〕
〇町長(吉田 昇) 本定例会に提出をさせていただきます認定及び議案の提案理由の説明を申し上げます。
初めに、認定第1号 平成27年度滑川町一般会計及び特別会計決算の認定についてでございますが、地方自治法第233条第3項の規定に基づき、議会の認定をお願いするものでございます。
認定第2号 平成27年度滑川町水道事業会計における剰余金処分及び決算の認定については、地方公営企業法第30条第4項の規定に基づき、議会の認定をお願いするものでございます。
議案第53号 滑川町在宅重度心身障害者手当支給条例の一部を改正する条例の制定については、埼玉県の関係要綱の改正により、支給制限対象者の追加などが必要となったため、本条例の一部を改正するものでございます。
議案第54号 平成28年度滑川町一般会計補正予算(第3号)の議定については、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ2億6,079万3,000円を追加し、歳入歳出それぞれ57億5,694万2,000円としたいものでございます。
議案第55号 平成28年度滑川町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出の総額に3,661万2,000円を追加し、歳入歳出それぞれ19億2,561万2,000円としたいものです。決算による繰越金の増額が主なものでございます。
議案第56号 平成28年度滑川町介護保険特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出の総額に1億3,742万7,000円を追加し、歳入歳出それぞれ11億6,060万2,000円としたいものです。決算による繰越金と保険給付費の増額が主なものでございます。
議案第57号 平成28年度滑川町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出それぞれ1,450万4,000円を追加し、歳入歳出それぞれ1億4,771万9,000円としたいものです。決算による繰越金の増額によるものでございます。
議案第58号 平成28年度滑川町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議定については、既定の歳入歳出それぞれ1,903万7,000円を追加し、歳入歳出それぞれ4億1,293万7,000円としたいものです。使用料の減額による一般会計からの繰入金と維持管理費の増額が主なものでございます。
議案第59号 平成28年度滑川町農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)の議定については、既定の歳入歳出それぞれ1億3,649万2,000円を減額し、歳入歳出それぞれ1億1,750万8,000円としたいものです。主なものは、補助事業の内示が大幅な減少になったことにより、町債と国庫補助金の減額が主なものでございます。
議案第60号 平成28年度滑川町浄化槽事業特別会計補正予算(第2号)の議定については、既定の歳入歳出それぞれ160万4,000円を追加し、歳入歳出それぞれ9,460万4,000円としたいものです。決算による繰越金の増額によるものでございます。
議案第61号 平成28年度滑川町水道事業会計補正予算(第2号)の議定については、第3条の収益的支出を230万円追加したいものです。営業費用が主なものでございます。
議案第62号 町道路線の廃止について及び議案第63号 町道路線の認定については、町道路線の整備のため、道路法の規定に基づき、廃止及び認定をお願いするものでございます。
以上、認定2件及び議案11件を提出し、提案理由の説明とさせていただきます。
なお、詳細につきましては、議案ごとにその都度、担当課長よりご説明申し上げます。十分なるご審議を賜りまして、原案どおり、ご承認ご議決をいただけますよう、よろしくお願いをいたします。
以上でございます。
◎請願第4号上程、説明、委員会付託
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第19、請願第4号 介護保険制度における軽度者への給付を継続する旨の意見書を提出することを求める請願書を議題とします。
本請願は、井上奈保子議員が紹介議員でありますので、内容説明をお願いをいたします。
〔5番 井上奈保子議員登壇〕
〇5番(井上奈保子議員) 5番、井上です。議長のお許しをいただきましたので、これより請願を申し上げます。
請願書
件名:介護保険制度における軽度者への給付を継続する旨の意見書を提出することを求める請願書
紹介議員 井上奈保子
滑川町議会議長
長谷川 元夫 殿
件名
介護保険制度における軽度者への給付を継続する旨の意見書を提出することを求める請願書
要旨
公的介護保険は、1997年に法制化され、「介護を必要とする高齢者の介護等にかかる負担(費用、家族介助、福祉施設利用料、福祉用具、住宅改修等)を社会全体で支援する為の保険制度」で、市民にも定着が図られ、高齢者本人だけでなく、高齢者を抱える家族や地域の福祉にとって必要不可欠の公的な社会保険制度になっています。
このような中、2015年6月30日閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2015」(「骨太の方針2015」)では、介護保険制度の利用者負担や要介護軽度者に対する給付の見直しを検討する方針が出されています。
財務省案では、要介護2までのサービスについては市町村事業に移し、車椅子・ベッド・歩行器(車)などの福祉用具使用や、手すり設置などの住宅改修、生活支援サービスは、原則全額自己負担(一部補助)とする等の内容となっています。
しかしながら、いわゆる「要介護軽度」の方は、福祉用具等の介護保険サービスを利用することにより生活の幅が広がり、社会参加も可能になっている方々です。財務省案がそのまま可決施行されれば、現在介護保険制度を使いデイサービスや訪問介護・福祉用具貸与等の介護保険サービスを受けている方々(約520万人)の内、約2/3にあたる320万人余が全額自己負担となり、その多くの方が生活維持のためにサービスを断念せざるを得ないという事態になります。その結果は、介護度の重篤化を招き、逆に社会保障費全体が増大することになります。
人的パワーを補い、介護環境の改善にも寄与する福祉用具の有効活用は、安倍政権が掲げる「新3本の矢」にある「介護離職ゼロの実現」にも貢献するものと考えます。「要介護軽度者に対する生活支援サービス・福祉用具貸与やその他の給付の見直し検討を行う」という基本方針は再考すべきです。
貴議会におかれましても、地方自治法第99条の規定により、介護保険制度における要介護軽度者への給付を継続する旨の意見書を提出することを請願します。
平成28年8月19日
住所:○○○○○
氏名:福祉用具国民会議
比企郡代表 野口 智裕
以上でございます。よろしくお取り計らいくださいますようお願い申し上げます。
〇議長(長谷川元夫議員) 請願内容の説明が終わりました。
お諮りします。会議規則第39条第1項の規定により、文教厚生常任委員会に付託し、会期中の審査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(長谷川元夫議員) 異議なしと認めます。
よって、請願第4号につきましては、文教厚生常任委員会に付託し、会期中の審査に付すことに決定をいたしました。
暫時休憩をいたします。再開は午後1時といたします。
休 憩 (午前11時50分)
再 開 (午後 1時00分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開します。
◎一般質問
〇議長(長谷川元夫議員) 日程第20、一般質問を行います。
一般質問は通告順に行います。答弁を含み50分といたします。質問形式は、対面一問一答方式とします。
◇ 森 田 泰 雄 議 員
〇議長(長谷川元夫議員) 通告順位1番、議席番号7番、森田泰雄議員、ご質問願います。
〔7番 森田泰雄議員登壇〕
〇7番(森田泰雄議員) 7番、森田でございます。議長のお許しを得ましたので、一般質問を通告に基づいて実施いたします。
まず1番でございますが、デマンド交通ターナちゃんが運行を開始しました。9月2日からスタートをしたようでございますけども、順調に推移しているようでございます。それで、国土交通省により、自家用有償旅客運送に関する通達が平成18年9月29日付で出ております。その内容といたしましては、1番、福祉有償運送関係、2番、市町村運営有償運送関係、3番、過疎地有償運送関係、以上3項目が許可されております。滑川町としては、町の条件がよいので、2と3につきましては、当町には当てはまらないと思います。なぜならば、町には駅が2カ所あり、タクシーが5社入っております。しかし、(1)の福祉有償運送には該当するのではないかと思います。福祉有償運送とは、道路運送法で認められている買い物難民、医療難民、身体障害者や要介護者など、1人で公共交通機関を利用することが困難な移動制約者に対するドア・ツー・ドアの個別輸送サービスを提供する福祉輸送制度のことです。しかし、滑川町としては、独自に採用しておりません。有償運送料金については、地域で行っているタクシー料金の約2分の1程度というのが国で決められております。福祉有償運送は、町内及び町外において、医療関係機関への輸送は可能でありますが、ただし料金はタクシーの2分の1程度有償となります。市町村がこの有償運送を実施する場合には、地域の運営協議会にかける必要があります。同じ運行形態を有する場合でも、NPOや株式会社、福祉協議会等が運行する場合には、運営協議会と調整を図らなくてはなりません。運営協議会の構成員は、地方公共団体、地方運輸局、学識経験者、関係交通機関の代表、これはタクシーとかバスのことですけれども、利用者の代表、地域住民の代表、NPO等の代表等から成って構成しております。
以上ですが、質問をこれから行います。
1番、デマンド交通ターナちゃんの運行と福祉有償運送関係を抱き合わせて運営することはできないでしょうか。
2番目、買い物難民、医療難民、身体障害者や要介護者は町外へ出ることができますが、町内65歳以上の方の登録者であっても、デマンド交通では、現在町外に出ることはできません。自動車交通局運輸課長通達による道路運送法の一部を改正する法律、平成18年の第40号、道路運送法における登録または許可を要しない運送の形態として、市町村の事業で、市町村の保有する自動車により送迎が実施されるなら、費用が全額市町村によって賄われ、利用者から一切負担を求めない場合は、市町村独自でできるとあります。登録者に限り、町外に限定した病院のみ行かれるように検討していただきたい。町内には大きな医療機関がなく、町外の医療機関を指定していただかないと、高齢者がますます増加し、病状が悪化して手おくれ状態になり、対応がとれなくなると困ります。いろいろと問題があるかと思いますが、実現できるように検討していただきたい。
3番目、運行に当たっては、今すぐはできないと思いますが、無償は避けたほうがよいと思います。謝礼はよいとされておりますので、合理的な謝礼を研究していただき、100円でも200円でも取るべき方法はないか研究していただきたい。近隣の市町村は、無料化は有料に変えて運行しております。
4番目、スマホやタブレットを利用して、行く先を入力すると運転手の到着時間や大体の料金がわかるシステムがあり、クレジットで自動支払いを採用している市がありますが、当町として導入が可能かどうかを検討していただきたいと思います。
5番目、運行に当たって、自動車の運行距離を衛星にて割り出すシステムがあるようですが、当町として導入を検討していただきたい。
社会福祉協議会で有料ボランティアを利用しておりますが、町が主体となり、福祉有償運送を利用したシステムに変える計画はありませんか。
7番目、ウーバーというのがあるのですが、支え合い交通のことで、道路運送法78条2号に基づく。ウーバーは、アメリカより導入され、世界45カ国参加して、支え合い交通として自家用車を利用するシステムがありますが、研究する意思はありませんか。京丹後市は、合併した旧丹後町内は過疎地域となり、ウーバーを導入して18名の車持ち運転手を採用しているということです。
以上でありますが、4から7の質問については、答弁は不要です。しかし、研究の結果、町が実施している内容よりよい結果が出たら、ぜひ採用を検討していただきたいと思います。
大きな2番でございますが、来庁者に対する喫煙所の設置。8月31日をもってターナちゃんのバス停留所が不要になりましたので、来庁者の喫煙場所としてこの場所を指定してはいかがでしょうか。外に灰皿を置くだけではなく、囲いのついた場所を確保することについて意向をお聞きしたいと思います。
それと、職員の喫煙場所も庁舎の西側に下屋を設けて、雨をしのいで喫煙ができるようにしてほしい。たばこ税もしっかり取っているのですから、職員は我慢しろということは通用しないと思います。現在ほとんどの公の場所で、喫煙場所の設備が設けられております。
以上でございますが、答弁をお聞きいたしたいと思います。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 順次答弁を求めます。
最初に、大塚健康福祉課長。
〔健康福祉課長 大塚信一登壇〕
〇健康福祉課長(大塚信一) 健康福祉課長、森田議員さんの質問に答弁いたします。
午前中の町長の挨拶、それから先ほどの議員のご指摘のとおり、9月2日に186人の会員登録の中でデマンド交通がスタートしました。現在も会員募集はしておりますので、今後まだ会員は伸びる予定でございます。この間、昨年の9月以降、デマンド交通についていろいろと準備をしてまいりました。この間の間に森田議員を初め多くの議員さんにもいろいろご指導をいただきましたことを感謝申し上げます。
質問の内容についてですけれども、最初に冒頭、福祉有償運送関係、それから市町村運営有償運送、過疎地有償運送、言葉は違いますけれども、非常に区別がしづらいところがあるわけですけれども、まず福祉有償運送につきましては、比企郡では東松山市ほか8市町村と各種団体の協議会を組織しております。町内の事業所がこういったものをやりたいというときに、福祉有償運送会議の中で協議され、認められたもののみが運送ができることになっております。それが福祉有償運送でございます。ちなみに、例を挙げますと、サポートなめがわさん、それから森林園の2事業者が今現在、実施中でございます。
それから、2の市町村運営有償運送につきましては、交通空白地域、駅やバス路線がないなど、一般旅客自動車運送事業者による旅客運送が確保できない地区を対象に行います。これを市町村が道路運送法施行規則に基づいてやる場合には、身障者、要介護者が対象となるということで、これもちょっと独特のものでございます。条件については、福祉有償運送とやはり同じになってまいります。
それから、過疎地有償運送ですけれども、これにつきましては過疎地域自立促進特別措置法における過疎地域ということで、やはり協議会で認められた地域というふうになります。全ての輸送方法が道路運送法に基づくものであって、旅客業者、運輸局、地域の代表者、各地方公共団体、学識経験者などで組織される会議で、決定事項が必ず必要になります。先ほど申し上げました福祉有償運送と過疎地有償運送につきましては、地域有償運送会議、それから市町村運営有償運送につきましては、地域公共交通会議を開かなければなりません。そこで協議が整わない限り、運行はできないというふうになっております。
また、福祉有償運送についても、市町村運営有償運送の交通空白地域以外で、市町村が実施する場合の対象者は、障害者及び要介護者が対象で、有料での一般健常者を対象としておりません。滑川町については、年齢制限はあるものの一般健常者を無料で運行することが認められて、現在滑川町デマンド交通ターナちゃんを実施したということになっております。ですから、大きな条件として、市町村が運営していますけれども、まず無料で運行するということが必要なことになってまいりますので、そこをご理解いただきたいと思います。
これを踏まえての質問に対する回答ですけれども、まずデマンド交通ターナちゃんと福祉有償運送をあわせて実施できないかということですけれども、結論から申し上げまして、今の説明のとおり、これはできないと答えるしかないと考えます。確認事項で申し上げたとおり、1番の大きな理由は、道路運送法に基づくか基づかないかにあります。道路運送法やそれに関する規則には、事細かく基準が定められています。1種、2種の免許のことはもちろん、福祉有償運送は障害者を対象としますから、福祉専用車としての企画の問題等もあります。さらに、福祉有償運送は身障者、介護者の送迎が目的で、NPOや社会福祉法人のみに許される運行であります。例外として一部市町村が実施できる市町村福祉輸送もありますが、これも身障者、要介護者のみの輸送で、原則町内に限りますし、一般者を送迎目的に乗せることはできません。
続いて、65歳以上で登録した人がふれあいの運行では外に出られない。よその病院等が使えないのではないかという質問でございますけれども、これにつきましても事業計画の段階から、予算をかけずにふれあいバスの形態を変えるということでスタートしています。他の市町村が実施している乗り合い的なデマンド交通の運行等については、事前の調査研究により多額な経費がかかることから、車をリースし、直営で無償の条件で導入を図ってまいりました。このことにより今の事業がスタートしているという基本的なスタンスにもう一度ご理解をいただければと思います。
それから、質問3の有償で実施すべき、要するに謝礼を導入して、それならば町外へ出せるのではないかという質問でございますが、これにつきましても有料にして町外まで運行実行させることと、財政的な考えから、受益者負担をとらなければいけないという2つの提案については、結果的には有償運送を行わなければならないということで、今の形態ではできません。道路運送法上の制約を守らない限りは必ずできないということになります。
先ほど言っていますけれども、その場合には、やはり障害者等が対象になってまいりますので、現在の方を運送できることはできません。謝礼をもらって、今の形で町外へ出ればいいではないかというやや一石二鳥的な考えの提案もありましたけれども、町外に出ることについては考えていません。なぜかというと、先ほど言ったとおり、福祉バスを交換するということで始めたことでございますので、このまま町外に車を出しますと、1人の方を乗せている時間が非常に長くなります。ということになりますと、車の確保は今の台数では足りないし、運転手の数も足りなくなってきます。
さらに、それでは乗り合い型の方法を考えればということになりますけれども、短時間の間に乗り合いを設定するのが非常に困難でございます。これを瞬時に判断して、設定をできるソフト等も開発されておりますけれども、それは本来のデマンドの交通を導入するときにも自分なりに勉強させていただきましたが、先ほど言ったとおり、滑川町のデマンドについては、そこまでをする必要はないと考えて、この1年間努めてまいりました。そういったことで、議員さんにはご理解いただければと思います。
それから、質問の4から5、6、7については、回答は必要ないというお言葉をいただきました。これにつきましても町なりにいろいろと検討してきております。いずれ今の形態が大きく変わるときが来るならば、そういったものも導入する一つの検討材料になるかと思いますけれども、今のデマンド交通を実施する以上は、4から7までの質問については、該当しないのかなと思いますので、あわせてご理解をお願いします。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(長谷川元夫議員) 続いて、吉野総務政策課長、答弁願います。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、森田議員ご質問の来庁者に対する喫煙所の設置について答弁申し上げます。
現在滑川町役場では、関係する皆様のご理解とご協力をいただきまして、施設内全面禁煙とさせていただいておるところでございます。役場の喫煙所につきましては、庁舎西側の出入り口のところと、自転車置き場のところの屋外2カ所に灰皿を設置し、ご利用いただいておるところでございます。森田議員ご指摘の庁舎北側にありますターナちゃんバス停留所につきましては、ふれあいバスの停留所として活用してまいりました。ふれあいバス廃止後の活用につきましては、健康福祉課とも協議したところ、引き続きデマンド交通でも利用していくということでございます。不特定多数の方が利用されることになりますので、喫煙所としての利用は難しいと考えます。
庁舎西側の出入り口の喫煙所につきまして、職員に対しましてご配慮いただく貴重なご意見をいただき感謝申し上げます。職員に対しましてご配慮をいただくご意見を感謝申し上げたいと思います。しかし、現在の町の財政状況等を考えますと、非常に難しいと考えます。
なお、参考までに埼玉県保健医療部健康長寿課が実施をしました平成27年度市町村におけるたばこ対策実施状況調査の結果概要では、庁舎の対策では、県内63市町村のうち70%が施設内全面禁煙を実施しております。さらに63市町村の敷地内全面禁煙を実施している施設としては、保健センターで51%、保育所で92%、小学校で78%、中学校で76%ということでございます。いずれにしましても、厚生労働省から事業場における受動喫煙防止対策の実施に努めてられたいという努力義務が求められておりますので、今後適切な対応に努めてまいりますので、ご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員、再質問願います。
〇7番(森田泰雄議員) 再質問を町長にお願いしたいと思うのですが、デマンド交通ターナちゃんの運行は、ふれあいバスの予算の組み替えとして運行を開始したと答弁がありましたが、大塚課長のもとで各種運行の検討を実施し、有償運送するためには、地域運営協議会を開催し、運行内容の報告と依頼をしたと聞いておりますが、滑川町として有償運送の了解がとれず、町内のみの無償運送となったと答弁がされましたが、そこで道路運送法第40号に、市町村の事業で市町村の保有する自動車により送迎を実施し、それらの費用が全額市町村によって賄えられ、利用者から一切負担を求めない場合、運送ができると法律が規定されております。運行に当たり、謝礼をもらうことはよいと道路運送法に規定されております。謝礼を受け取ることにより、有償でなく妥当な方法、運行ができる方法を検討していただきたい。
2番として、町長の方針に無償は避けたいとのこともありますので、謝礼をどのように取り扱うか研究していただきたい。
3番目として、町内には大型病院がありません。町内にて治療ができない場合が発生した場合、救急車を依頼し、町外の大型病院まで搬送していただきます。しかし、通院には救急車は利用することはできません。町外に点在している大型病院まで通院せざるを得ない場合が発生すると思います。これから高齢化が進み、免許証の返納等も多くなり、家族による送迎もできない家庭もありますので、近隣の大型病院まで運行をあわせて検討していただきたくお願いいたしたいと思います。
社会福祉協議会で有料ボランティアを実施しておりますが、これらの運行を町一本化し、経費の節減を図る検討をしていただき、その場合、法律上の問題が絡むようでしたら、条例の変更を検討していただいたらいかがでしょうか。
以上の質問につきましては、答弁は結構ですけれども、まず実施していただきたいことが2点ございます。その1点は、現在デマンド交通の運行は月、水、金の3日間でございますが、できれば月曜日から土曜日、または金曜日までを運行できるように検討していただきたい。これは、町民よりの要望でありますので、ぜひ検討していただきたいと思います。今すぐはできないと思いますけれども、実行できるように検討していただけたらと思います。
2番目として、謝礼を受けることは法律上問題ないとのことですから、ターナちゃんのかわいい謝礼箱を車に備えつけてみたらどうかと。謝礼について、運行する場合問題はないので、謝礼箱を謝礼額は明示しないで、乗る人の良心に合わせ謝礼をいただくようにしてはどうかと思います。合法的に町外に出ることができます。いずれにしても町民の税金を使用して運行していることをPRしていただきたいと思います。それで、町外に出る場合には、運営協議会にかける必要が、この運行をする場合にはないと思いますので、ぜひその辺の検討をしていただきたい。謝礼を出す人、出さない人がいるかと思いますが、常識的に言って、謝礼の多少は別々として、家まで迎えに来てもらって目的地まで運んでもらうのであるから、良心のある方は、謝礼は出すと思います。検討をお願いいたしたいと思います。
この2点が一応お願いでございますけれども、いかがでしょうか。
〇議長(長谷川元夫議員) 最初に、事務的要件について、大塚健康福祉課長、答弁願います。
〔何事か言う人あり〕
〇議長(長谷川元夫議員) 事務的要件についての質問であったために、大塚課長、答弁願います。
〇健康福祉課長(大塚信一) 森田議員の質問に対しまして、健康福祉課長、答弁申し上げます。
いろいろありましたので、ちょっと整理がつかないところもあるのですけれども、最初に言ったとおり、基本線をとりあえず今、まだスタートしたばかりですから、そこを堅持したいというのが事務のほうの考えでございます。これを1週間続けたらどうかとか、それから謝礼云々もあるのですけれども、それによって確かに税金で運行をしているということで、これから受益者負担等のいろんな考えが出てくる中で、では、ターナちゃんは無償でいいのかという議論も出てくると思うのです。ですけれども、そこにつきましても、ふれあいバスのことを考えれば、ふれあいバスは無料で運行してきたということで、ここから謝礼を取るにしても、やはり乗る方に多少のそれがプレッシャーになってしまうのではないかなという考えを持っています。
それから、社協でやっている支え合いの関係の謝礼とそれはちょっと違うと思うのです。社協は、運送だけではなくて、運送にプラスサービスがついてくるのです。それに対して謝礼をしているわけなのです。うちのほうでやっているのは、あくまでも交通輸送だけをやっておりますので、そこのところをご理解いただきたいなと思います。
それから、最初の冒頭で言った福祉有償についても、これは運送目的ではないのです。福祉のサービスを実現するために、そこに運送がセットになってしまうので、そこの部分をいろんな業界にご理解をいただくということで、有償運送会議の中で事細かく審議されてやられているわけです。話がちゃんとした答弁になっているかどうかわかりませんけれども、滑川町においても有償運送会議なり公共交通会議なりを開いてやるだけのものがないということで、なるべくだったら開かないで済む方法を探したときにこれに到達したわけです。ですけれども、やはり事業者等に対しては、説明等も必要だということで、町長と相談して3月に事業者に集まっていただき、また利用者の団体等に集まっていただき、会議を開きました。その中でも事業者から相当な反発をいただきました。なかなか話がまとまらないのではないかと思いましたけれども、最終的には事業者の方もご理解をいただいて、滑川町がふれあいバスの予算550万円を使ってやる運送だということで理解いただきました。これを要するに謝礼でも何でもいいですけれども、取って町外へ出るということになると、これはまた事業者に対して相当なプレッシャーになってくると思うのです。ですから、今の段階では、もう町長もそうだと思いますけれども、町内から外へ出るとか、そういう考えは持っておりませんので、それはそれでまた違った方策をこれから考えていかなければならないかと、私は思っておりますので、よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 町長には基本方針をお述べいただきたいと思います。
〇町長(吉田 昇) 森田議員さんの質問に答弁を申し上げます。
基本的な考えにつきましては、今までのふれあいバスと同じような格好でやっていくということでございますから、今までのふれあいバスも町外には出ておりません。そうしたことで、町外に出るということは一切考えておりません。
それから、運行の日でございますけれども、月、水、金ということでただいまやらせてもらっております。これまだ始まったばかりでございますので、これでしばらくの間やらせていただく。そしてまたいろんな意見が出てくるというふうに思いますので、またそうした時点で、その日程等を改正するような場合があったら今後必要に応じて改正はしてまいりたいというふうに思います。
それから、謝礼につきましては、原則としていただかないということを原則にしておるものでございますので、原則どおりにやらせていただきたいというふうに思います。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) いろいろありがとうございました。
今はまだ2日に始まったばかりでございますので、いろんな問題があるかと思います。月曜から金曜日まで仮に運行する場合には、現在の人員及び車及びスタッフ等も増員しなければならないと思います。しかし、このままでいいとは思ってないのです。これから先どうなるかわからないのですけれども、要望としては、月曜から金曜までをせっかくですからやっていただきたいという要望がございます。それにはなかなか難しい問題があるのかと思うのですけれども、ぜひその辺をかなえてやっていただきたいと。
それと、町長の要望で、ただはよくないという10項目の中に入っておりましたけれども、ただで乗るということは、ふれあいバスが今までただだったから、やむを得ないスタートとしてはただにしようということだと思うのですけれども、ただより高いものはないのではないかと思うのです。それで、これからずっと町内だけを運行してみて、百何十人かの方が登録されておるようでございますけれども、その乗る方の中でも払えないという方が何人かはおると思うのです。謝礼を払わなくても乗せてもらいたいのだという方もあるかと思いますけれども、乗らせてもらうのだったら、謝礼も払ってもいいという方のほうが多いのではないかと思うのです。というので、その謝礼箱なるものを車に取りつけて置いておいて、払っても払わなくてもいいから、そういうのをつけていただいたらどうだろうかという考え方が一つございます。そういうことで、その辺についてもう一度検討をお願いしたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 大塚健康福祉課長。
〇健康福祉課長(大塚信一) 健康福祉課長、森田議員さんの質問にお答え申し上げます。
要望として月曜日から金曜日、もしくは月曜日から土曜日というお話がありました。単純計算、倍の運行になりますから、経費も倍かかると。そういう中で、果してどうなのかということになります。それは、私が何回も言ったとおり、ふれあいバスの予算を移行してやるということからすると、倍かけてやるのであれば、最初からその検討はしなかったと思います。逆に、最初からそういったことやるのであれば、有料で東松山同様にデマンド交通を導入して、民間のタクシー業者を入れて、やれるかどうかということを議会に提案したと思います。ただし、最初から言ったとおり、ふれあいバスを今の昼間、空白した時間帯が多いということで、そこを何とか直したいということで、経費を余りかけずにやりたいということで、移行させて、議会の皆さんにもご理解をいただいたのだと、私はそういうふうに理解しております。
それから、謝礼の云々もあるのですけれども、やはり謝礼というのは使った側の考えであって、こちらから謝礼を要求するような箱を用意するとか、それはどうかなという考えを持っているのです。一般的に許されている要綱なんかを見ると、たまたま送迎してもらった運転手さんに、運転手さんありがとうございますねって、田舎の例えばうちの大根だけれども、持っていってくれないかとか、そういうのが気持ちとして受け取れることについては問題ありませんという書き方をされてますので、あくまでもこちらからそういった箱を用意して、ぜひそういった気持ちを出してくださいということは、今現在でも今後でも私の考えの中にはないと思いますので、よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) ふれあいバスはほとんどが空っぽで運行していたのを何とかならないかということでこのたびこういう形で、町内だけだけれども、車を使ってドア・ツー・ドアで運んだらどうかということになったわけなのですけれども、東松山市の場合には、500円で市内はどこでもいいということで、それはタクシーを使っている。タクシーの場合には、初料金が七百何円かになると思うのですけれども、それを500円で市内全域を賄っている。相当大きな負担をしているのではないかと思います。また、500円取る前に、高坂地区で3カ月間運行を開始していたのですけれども、そのときも相当大きな金がかかるからどうしようかということで検討していたようですけれども、このたび500円を踏み切ったということでございます。
それで、大塚課長にもう一度お伺いしたいのですが、関係交通機関の代表との話し合いがあったと思うのですけれども、どのようなところが大いに反対し、学識経験者だとか利用者の代表、地域の代表の反応はどうだったのか、ちょっとお聞きしたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 大塚健康福祉課長。
〇健康福祉課長(大塚信一) 健康福祉課長、森田議員さんの質問にお答えします。
この件につきましては、3月の議会が終わった後だと思います。議会で予算通りましたから、町長含めて鉄道会社、それからバス事業者が2社、それからタクシー業者が5社プラス小川観光です、6社、それから地元の代表者として民生委員さんとか老人クラブ連合会の会長さんだとかに参加していただきました。ちょっと詳しい議事録が手元にないので、内容的にはあれですけれども、もういきなり事業者のほうから、町長が内容を説明してお願いしたわけですけれども、その後議事に入ってからは、もう事業者側から質問が何項目、数え切れないほど質問が矢継ぎ早に出されました。それについても今の町の状況を考えていただいてということで丁寧にお願いしたのですけれども、最後には、私も若いですから、タクシー業者と口論になってしまって、会議の中で、両方が激高したところもあったのですけれども、最終的にはお互いに歩み寄れたというふうに思っております。
タクシー事業者とすると、町がそういったことを始めると、よその市町村が同じことをまねするのではないかと。そうすると、非常にタクシー利用を圧迫するということが一つだったのです。もう一つは、白タクまがいの行為だということも言われました。でも、私が言ったのは、白タクというのは許可をとらないでお金を取って輸送するから白タクなのであって、町はお金を取っていないのだと。だから、どこが白タクなのだという話で、それでも口論になったわけなのですけれども、いずれにしても、そういった事業をほかの市町村がまねをするかといったら、財政規模的なものだとか、人口規模的なものとかいろいろ総合して、例えば東松山市さんが、滑川町の今やっていることを同じことをしようとしたら、もっと経費がかかると思うのです、いろいろ。市民の方を全部対象にすると。滑川町より人口は3倍、4倍あるわけですから。ですから、東松山市さんは、タクシーの料金を距離によって利用される方が500円、1,000円、1,500円として、残りを市が負担したほうが安上がりということが多分検討されたのだと思うのです。でも、隣の市のことをとやかく言いませんけれども、市は循環バスの空白時間を埋めたいのだというのがこのスタートだったのです。ですけれども、実際に循環バスを減らしたかというと、恐らく1本か2本の本当の部分で、あとはこのデマンドに相当な経費を投入しているというのが事実なのだと思います。恐らく東松山市さんも決算議会でしょうけれども、循環バスの経費と、それから昨年12月から4カ月間のデマンドの経費というのが恐らく相当な額になってくるのかなというふうに思っています。うちのほうが無料なのですけれども、その比率で考えれば、無料で町の経費が、ふれあいバスよりちょっと多いですけど約600万円。無料で600万円。東松山市さんは個人から500円、1,000円、1,500円取るでしょうけれども、恐らく年間では四、五千万円の経費がかかります。そうやって考えますと、本来は受益者負担をとらなければいけないかもしれませんけれども、受益者負担がどこまで応分の金になっているかということもあるので、当分の間は、これから受益者負担の会議を庁内で、職員同士の話し合いも設けますけれども、このふれあいバスについては当面何とか無料でお願いしたいということを会議の中では主張して、決まったことについては、また議員の皆さんに説明申し上げて、ご理解をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) 恐らくタクシー会社が今5社入っておりますけれども、タクシーの料金の2分の1程度で運行できるということが法律で決まっておりますので、恐らくタクシー会社は2分の1で町外に出られたら大変だということもあって猛反対を食ったのではないかと思うのですけれども、学識経験者だとか利用者の代表だとか地域の代表者の方たちの意見はどうあったのか、なかったのか、あるのか。
〇議長(長谷川元夫議員) 大塚健康福祉課長。
〇健康福祉課長(大塚信一) 健康福祉課長、森田議員さんの質問にお答えします。
ちょっと先ほど落としましたけれども、地域の代表者としては民生委員さんとか老人会の会長さん等につきましては理解はしていただきましたけれども、そもそも会議が事業者と担当者のやや争い的になってしまいましたので、一般の方については、ほとんど意見を挟むところがなかったのです。終始事業を理解してもらうことについて時間を費やしたという感じでございます。事業者側からは、これは会議ではなくて行政の報告会だと、こんなものは会議ではないということで批判もいただきましたけれども、町とすれば丁寧に事前にちゃんと説明申し上げて、その事業内容等、町長含めて担当者が説明申し上げているので、それが理解できないのだったらこの会議は会議ではなくても結構ですと、そのときも申し上げました。ですから、報告会をやりましたでも結構でございますけれども、十分な理解をお願いしますということでそのときお願いしたので、一般の方々については、そのときに意見があったかどうかはちょっともう頭の中飛んでしまっていますけれども、議事録見ないとわかりませんけれども、恐らく役場の担当、私事務局とタクシー業者とのずっとの話し合いで、終始終わったような会議でございました。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) 町内でこのデマンド交通ターナちゃんができるということで免許証を返納した方がございます。それで、自転車を買ったのだそうですけれども、町内で用足しをするのは自転車で十分間に合う、しかし町外の病院等に行かなければならない場合が発生した場合には何とかこのターナちゃんを利用したいということでございますので、今すぐできないとしても、やはり町民のためにただで町内を運行するだけでなく、仮に埼玉医大だとか熊谷の脳外科だとか市民病院だとか、そういうところまで行く場合には、一応今の段階では謝礼をもらうことによって運行してよろしいということになっておりますので、その辺のものを利用して、謝礼箱を置くのがだめだったら、謝礼をいただく場合にはどういう形が一番ベターであるかを検討していただいて、ぜひ町内だけの運行でなく町外まで、特に買い物ではなくて病院に行くための対応を図っていただきたいというふうに思います。
以上でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 喫煙所は終わり。
〇7番(森田泰雄議員) 2番は一応やらないということですけれども、喫煙場所については、庁内は全て禁煙のため禁煙のマークを張ることは要らないと思うのですけれども、来庁者に対する喫煙場所はここにありますよというマークがあるのですよ、いろいろと。いろんな形のマークがありますので、そのマークぐらいは張ってもいいのではないかと思うのですけれども、どうですか。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野総務政策課長。
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、森田議員のご質問に答弁申し上げます。
対象となります施設等調査しながら、そういった場合がありましたら今後検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) 現在は、自転車置き場のところが外来者の喫煙場所になっているだけですか。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野総務政策課長。
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、森田議員のご質問に答弁させていただきます。
現在の役場の喫煙場所につきましては、先ほど申し上げましたように西側出入り口のところと、それから自転車置き場のところに灰皿を設置してございます。
以上でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田議員。
〇7番(森田泰雄議員) そのところが今庁舎の中に入った場合にはどこにその喫煙場所があるのかわからないと思うのです。ですから、できたら喫煙場所はここですよというような案内ぐらい出してやったらと思うのですけれども、検討しておいていただきたいと思います。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で森田泰雄議員の一般質問を終わります。
暫時休憩をいたします。再開は2時5分。
休 憩 (午後 1時50分)
再 開 (午後 2時04分)
〇議長(長谷川元夫議員) 再開します。
一般質問を続けます。
◇ 瀬 上 邦 久 議 員
〇議長(長谷川元夫議員) 通告順位2番、議席番号13番、瀬上邦久議員、ご質問願います。
〔13番 瀬上邦久議員登壇〕
〇13番(瀬上邦久議員) 13番、瀬上邦久でございます。議長のお許しをいただきましたので、2点質問をさせていただきます。
初めに、防災行政無線の活用について質問をさせていただきます。防災行政無線放送内容は、地震あるいは台風等の大規模災害が発生した場合のほか、火災や毎日の定時放送が行われております。近隣の市、町では、子どもたちが交通事故等に遭わないように帰宅を促すための放送のほか、小学校低学年の子どもたちに対する見守り活動について、下校の際に防災行政無線で放送されているようでございます。大変よいことであると私は感じております。そこで、次のことについてお聞きいたします。
@といたしまして、某市では、防災行政無線を活用し、小学校低学年の子どもたちへの見守り活動を自治会、自治防災会、PTA等で行っています。市としては把握はしているものの、管理はしていないと言います。また帽子、ベスト、ジャンパー、たすき、のぼり旗については、自治会の要望があれば防犯パトロール用として貸与していると聞きました。このような活動に対する町の考えをお聞かせください。
Aといたしまして、当町の北部では子どもが大変少なく、集団下校ができないことがあります。小学校低学年の保護者は毎日学校まで迎えに行っています。当然のことながら通学距離もあり、大変時間も要するわけでありますが、防犯等の関係から行っておるわけでございます。保護者であるから仕方がないと考えるべきなのか、町としての考えをお聞かせ願いたいと思います。
次に、2点目でございますが、二ノ宮山の観光整備の推進について質問をさせていただきます。滑川町で最も高い二ノ宮山は、古くから伊古神社の奥社と呼ばれ信仰の対象とされてきました。その山頂に町のシンボルとして二ノ宮山の展望塔が平成6年に建てられましたが、残念なことに訪れる方も年々減っているように思われます。数年前に山頂周辺の雑木の伐採を行い、多方面というか、いろいろな角度から展望塔を見ることをできるようになり、若干ではございますが、町内外から訪れる方もふえているようでございます。また、平成29年度には町道103号線の完成に伴い、さらに増加することが予想されますが、登山者からは散策路等の要望を強く望んでいるようでございます。「広報なめがわ」にも載っておりましたが、トレッキングと言われる山歩きは、若者から高齢者まで大変幅広い年齢層に人気があると言われております。そこで、全ての登山路を結びつけた散策路、つまりトレッキングコースを整備することで、町の推奨する健康増進にもつながると同時に、観光場所としても発展するのではないかと考えられます。町としての今後の方針等についてお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 順次答弁を求めます。
最初に、これは教育委員会でよろしいのでしょうか。森田教育委員会事務局長、答弁願います。
〔教育委員会事務局長 森田耕司登壇〕
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、瀬上議員の質問に答弁をいたします。
全国的にも子どもを狙った犯罪は後を絶ちません。この前、駅前交番福田駐在所で発行しております森林公園だよりの8月号に掲載がありましたが、6月に東松山警察署管内でも、児童に対するいたずら被害が発生をしております。瀬上議員さんが言われるように、子どもたちを地域全体で見守ることは極めて重要なことであると考えております。学校や家庭、地域が連携し、子どもたちを見守る体制づくりが求められてきております。現在滑川町では、学校の巡回指導や子どもの見守り活動を行っていただくため、スクールガード・リーダーを各学校に配置するとともに、73名の通学ボランティアの方々には、登下校時の交通指導並びに見守り活動にご尽力をいただいているところであります。さらに交通指導員さん、こども110番の家など、地域ぐるみで子どもたちの見守り活動を行っているところであります。また、防犯や防災情報をいち早く保護者等に情報提供する学校情報メール配信システムを昨年度からスタートさせ、児童生徒1人につき保護者等3件の登録をさせていただき、メール配信を行っているところであります。
さて、防災行政無線でありますが、現在午後6時、冬季の場合は4時45分に子どもたちの帰宅を促す定時放送を行っております。質問にありますように、小学校低学年の下校時に合わせた見守り活動の協力の呼びかけは、地域の方々の目を子どもたちに向けるよい機会であると思う反面、犯罪の誘発につながるおそれもあると考えられますので、慎重に対応してまいりたいと考えております。実施に当たりましては、防災行政無線の担当であります総務政策課と協議し、検討してまいります。
次に、Aでございます。北部地域につきましては児童が少ないことから、下校時には必ず1人にならないよう学校でも十分配慮をしておりますが、それでも1人になることがあるかもしれません。先生方も注意をしているところでありますが、学校・家庭・地域が連携し、地域全体で子どもたちを見守る体制づくりが求められております。現在、登下校時の見守り活動として、通学ボランティアを初めスクールガード・リーダー、交通指導員さん、こども110番の家などの方々にご協力をいただいております。なお、通学ボランティアの皆様には、目印としましてジャンパーとチョッキ、腕章、帽子、笛を貸与させていただき、見守り活動をしていただいております。今後、教育委員会といたしましても学校応援団と連携、協力を図りながら、通学ボランティアの方々の増員等もさせていただき、子どもたちの見守り活動に取り組んでまいりたいと思います。
以上、答弁といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 続いて、吉田産業振興課長、答弁願います。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、瀬上議員さんのご質問について答弁させていただきます。
吉田町長が掲げております5本の柱の一つでございます健康づくりの実現のため、各部署でさまざまな取り組みが行われております。産業振興課としても幾つかの取り組みを行っております。瀬上議員さんからご質問をいただきました散策路の整備でございますが、平成22年度に県の補助金でございますふるさと雇用再生特別交付金を活用し、滑川町観光ルートイメージアップ事業としまして、滑川町郷土かるたを活用した2つの散策ルートを整備させていただいております。一つは、森林公園駅をスタートし、森林公園駅に帰ってくる町の東側を散策するルート、もう一つは、つきのわ駅をスタート・ゴールとし、町の西側を散策するルートでございます。森林公園駅スタートルートにつきましては、約25キロメートル、つきのわ駅スタートのルートが約20キロメートルとなっております。平成26年度には、観光パンフレットの見直しを行いました。「ターナちゃんと行くNAMEGAWAおでかけマップ」に名称を改め、散策ルートをもう少し気軽に歩いていただけるよう、4つのルートに分けさせていただきました。
ご質問をいただいております二ノ宮山展望塔の周辺についてでございますが、こちらにつきましては、伊古の里のルートということで、伊古の里駐車場をスタートしていただきまして、フィッシングパークとして管理されています新沼の外周の散策路から伊古乃速御玉比売神社に行っていただき、そこから二ノ宮山展望塔、そして農家レストランへおりてきていただくようなコースとして、約3キロメートルのルートをご提案させていただいております。こちらのルートにつきましては、平成21年度から伊古地区の有志の方々で組織されております伊古の里管理組合の皆様に管理を行っていただいております。特に組合員の皆様のご努力により、展望塔周辺で伸び放題となっておりました雑木の枝おろし等を行っていただいた結果、展望塔が久しぶりに二ノ宮山の山頂に顔を出すことができ、改めて町のランドマークの役目を果たしております。
ご質問をいただいております二ノ宮山周辺での散策路の整備でございますが、地域の内容を把握しております伊古の里管理組合の皆様と今後も打ち合わせを行いながら、伊古の里管理業務の一環として登山道の点検、そして散策路の改修等を行っていきたいと考えております。また、103号線が開通することによりまして、嵐山方面からのアクセスも向上することを踏まえ、伊古の里内にアジサイ、梅のロウバイ、そしてもう二度と戦うまいと誓いを込めたる思いを込めてつくられたと言われ、3月中旬に開花するヨウコウザクラ、一般的な桜のソメイヨシノ等を植え、訪れていただく皆様に楽しんでいただけるような整備を進めております。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 瀬上議員、再質問願います。
〇13番(瀬上邦久議員) 再質問をさせていただきます。
初めに、教育委員会事務局長に再質問をさせていただきます。先ほどの答弁の中で、小学校低学年の下校時に合わせ、見守り活動の協力の呼びかけは地域の方々の目を子どもたちに向けて大変よい機会である反面、犯罪の誘発につながるおそれも考えられると、こういったことで慎重に対応してまいりたいとの答弁でございました。それでは、小学校低学年の見守り活動の協力願い等の放送を比企管内でどのぐらいの行政で実施しているのか、さらにまた差し支えなければ町名等もお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田教育委員会事務局長。
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、瀬上議員のご質問に答弁をいたします。
現在郡内におきまして、小学生低学年の見守り活動の協力の防災無線を行っているところですが、東松山市さんと吉見町さんが2カ所ございます。東松山市さんにつきましては、放送時間が平日の午後3時にお願いの放送をしております。吉見町さんにつきましては、放送時間、平日の午後2時30分に防災無線の放送をしているということでございます。
以上、答弁といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 瀬上議員。
〇13番(瀬上邦久議員) ありがとうございました。もう一点お願いしたいと思います。
先ほどの通学ボランティアの方々が73名いらっしゃるということでございますが、学校別に人数を教えていただければと思います。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田教育委員会事務局長。
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、瀬上議員の質問に答弁をいたします。
通学ボランティアの方ですが、28年度、教育委員会のほうにご登録をいただいた方ですが、宮前小学校で25人、福田小学校で27人、月の輪小学校で21人でございます。なお、登録をなされないで本当にボランティアという方で、通学を見守っている方はまだ多数いると思うのですが、登録をされた方は以上でございます。
以上、答弁といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 瀬上議員。
〇13番(瀬上邦久議員) ありがとうございました。
続きまして、産業振興課長に再質問をさせていただきます。二ノ宮山は滑川町を代表する観光場所であると思います。また、最適な場所でもあると思っております。しかし、現在は二ノ宮山の山頂周辺はもとより、山全体が大変荒れた状態でございます。木が生い茂り、景観も大変損ねておりますが、全体を整備することは無理がございます。せめて各登山道、現に使われていない登山道も含めて、地主の協力を得て登山道周辺の整備を進めれば、滑川町が誇れるすばらしい観光場所となっていくのではないかと考えられますが、町の考えをひとつお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉田産業振興課長。
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、瀬上議員さんのご質問について答弁させていただきます。
先ほどの答弁でもお答えさせていただきましたように、展望塔周辺で伸び放題になっておりました雑木の伐採、枝おろし等を伊古の里管理組合の皆様で行っていただきました。おかげさまで至るところで展望塔を確認することができるようになりました。私も通勤の行き帰り二ノ宮山の方面を見ますと、きれいに展望塔が顔を出し、改めて滑川町のシンボルとして毎日感じておるとこでございます。いろんな皆様がこうやって確認していただくことによりまして興味を持っていただく、そして、興味を持つと、あれは何だろうということで伊古の里に訪れていただけると私は考えております。吉田町長が以前にもおっしゃられましたが、人を呼ぶには花を整備したらどうだということで、先ほどもお話しさせていただきましたようにアジサイ、梅、そして桜の木を伊古の里管理組合の皆様のご協力によりまして、今植栽をし、育てているところでございます。今後も伊古の里管理組合の皆様と一緒になりまして散策路の整備、こちらについては地権者たる地主の皆様方にご理解、ご協力をいただくことが必要かと思いますが、町としてもこちらの地権者の皆様にお願いを申し上げ、整備をさせていただき、そして伊古の里が滑川町の観光名所となるように力を入れていきたいと考えておりますので、伊古の里管理組合の皆様と今後も一緒に歩いていければと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 瀬上議員。
〇13番(瀬上邦久議員) 大変ありがとうございました。私からの質問は以上でございます。ありがとうございました。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で瀬上邦久議員の一般質問を終わります。
◇ 阿 部 弘 明 議 員
〇議長(長谷川元夫議員) 通告順位3番、議席番号11番、阿部弘明議員。ご質問願います。
〔11番 阿部弘明議員登壇〕
〇11番(阿部弘明議員) 11番、阿部弘明、質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
まず最初に、最低賃金の大幅な引き上げと町での公契約条例の制定に向けてという質問であります。中央最低賃金審議会がことしの最低賃金の引き上げの目安を発表し、先日それが決まりました。今埼玉でもこの最低賃金の審議が終了し、金額が決められております。この問題については、労働組合連合が地域別最低賃金額の改定の引き上げ額の目安、Aランク25円、Bランク24円、Cランク22円、Dランク21円と、これは連合が求める誰でも1,000円の早期実現には課題が残るものの、時間額表示に一本化した2002年以降では最も高い水準となったと評価をしています。一方で、全労連は年3%程度の引き上げでは時給1,000円まで7年もかかる、地域間格差がさらに拡大する目安報告となったことも容認できない、最低生計費試算調査では、全国どこでも22万円から24万円、時給で言うと1,500円程度が(25歳単身者の1カ月の生活に必要な月額賃金、税込み)が必要だと報告をしております。地域間のランク分けの矛盾も明らかだというふうに言っております。現在、埼玉県の最低賃金は820円で、東京都の907円と比べても87円も低く抑えられています。今後行われる、もう行われましたけれども、引き続き最低賃金の大幅な引き上げ、地域間格差をなくし全国一律最低賃金を求める必要があるというふうに思っておりますが、この点についての町の見解をお聞きしたいと。
次は、最低賃金の大幅な引き上げとあわせて、町の仕事を職員にかわって行う非正規の労働者、この賃金が2015年度で時給850円、月額17万円と最低生計費から時給650円、月額5万円も低く、最低賃金に張りついていると言ってもいいと思います。それが現状になっています。また、町の仕事を請け負っている業者や、その仕事をさらに下請けしている労働実態を町は把握していないという報告も聞いております。委託で働く労働者も保育士などは他の労働者と比べても月10万円も低く、保育士不足の大きな要因になっています。非正規も請負も委託も、その財源の多くは税金であり、そこで働く人が貧困であったりしてはならない、そしてその仕事が住民にとっても安全を確保し、公共サービスの向上につながらなければならないというふうに考えます。これまで滑川町では2007年に議会で国への意見書を採択し、公契約条例制定は望ましいことであり、制定に向け検討を進めると議会で町も答弁をしております。昨年の労働組合との懇談でも、公契約条例に向けて調整を図る段階では、地域の団体等のご意見を反映させるために話し合いの機会は必要だと話しております。
公契約の原点は、1949年のILO総会で採択された公契約における労働条項に関する条約であり、住民の税金を使う公的事業で利益を得ている企業は、労働者に人間らしい労働条件を保障すべきであり、発注者たる公的機関は、それを確保するための責任を負っているというものであります。国や自治体における契約を請け負う労務の提供のなされる全ての契約に適用され、同種の労働に対して決められた賃金、その他労働条件よりも低い水準で定めてはならないこと、労働者の健康、安全、福祉に関する公平かつ合理的な条件を確保するための措置をとることなどが定められています。これについては日本政府は未批准になっています。今派遣労働の規制緩和で働く若者の貧困の拡大が社会的な問題になっています。希望のある未来を手渡すためにも、今こそ公契約の改善と公契約条例の制定を目指すことは、労働現場に最も近い地方自治体としての重要な役割と考えております。そのため、町はこれら働く人の実態をつかみ、改善の方向を指し示す必要があるのではないかと思います。公契約の改善、公契約条例制定に向けて一歩を踏み出すことが必要だというふうに考えますが、町の考えをお聞きしたいと思います。
二つ目は通学路の安全の問題です。交通指導員から自動車の交通量の増加、通学する子どもの増加などの時代の変化に対応できていないことへの意見、要望が多く、今後町の部署を超えた全体の対策チームを設置するなど緊急な対応が求められているのではないかと思います。町の考えをお聞きしたいと思います。また、十三塚の小学生の通学の距離は長い、何か対応は考えられないかという意見も今も挙がってきています。現在通学に問題はないかお聞きしたいというふうに思います。
次に、3点目が、地方自治と憲法遵守と町の平和についての問題です。ことしも町の平和啓発事業・戦争と平和を考える2016が行われました。今回は、滑川村英霊誌写真パネル展がコミュニティセンターで開催され、多くの来場者があったと聞いております。今回の展示にさまざまな統計数字が掲示されていました。一人一人の命と人生の犠牲であり、その家族の悲しみの数があらわされているというふうに思います。滑川町の戦死者は262人、そのうち196人が18歳から29歳。内訳は18歳が7人、19歳が5人、20歳が21人、21歳が22人、22歳が38人と戦争の犠牲の多くが20歳前後の若者だったということが示されていました。さらにその犠牲になった時期が敗戦濃厚な昭和19年から20年に169人と集中しているのも特徴です。その場所も最後の激戦地であるフィリピン諸島45人、ニューギニア諸島29人というふうに示されています。「滑川村史」にもそのすさまじい記載がされています。終戦も知らずにビルマのアラカン山脈のジャングルをさまよって、奇跡的に生還した福田の原田さんの話です。原田さんの話によりますと、負傷者、戦病者、後方に送られた戦友たちはほとんどアラカン山脈の露と消えた。疲れ果て、道端に折り重なって死んでいる。戦友同士の食料の取り合いが始まる。衣服はぼろぼろに破れてしまい、靴は底が取れて素足同然、やむを得ず死んだ戦友の衣服や靴をつけて行動する始末。精根尽き果て動けなくなると、手りゅう弾を抱えて自爆する者数知れず。アラカン山脈を越えてビルマまで約400キロ、道端で死体の山また死体の山だ。我々はここを靖国街道と呼んだ。食うに食えないアラカンの雨に打たれ餓死した兵の数は4万とも5万ともいう。3個師団の兵のほとんどが食料がなく餓死してしまったのである。185名の兵がいた私の中隊でビルマの地に入ったときは、私以下7名になってしまっていた。タイ国に入って初めて終戦の話を聞かされた。「滑川村史」は、この項をこういうふうに結んでいます。満州事変以来、15年戦争で戦没したのは、福田村で108名、宮前村で135名、計243名に達した。およそ5世帯に1人はいたわけである。一部指導者の手によって引き起こされた無謀な侵略戦争がいかに国民生活を破壊し、貴重な人命を喪わしめるに至ったか改めて痛感させられる。同時にその犠牲となった多数の戦没者に哀悼の意をささげるとともに、戦後の平和と民主主義がその代償として得られたものであることを忘れるわけにはいかない。今回の展示や町の歴史からも戦争がいかに愚かであり、人としての生存権も基本的人権を奪い、家族の幸福で営む権利を奪い、さらに町の未来を危うくするものであり、二度と繰り返してはならないと考えます。今、安倍政権のもとで行われようとしている憲法改正や、戦争する国づくりに対して、党派を超えて思想信条を超えて反対の声を上げていかなければならないというふうに考えます。
先日、長野県河野村の話が放送されました。村長が村人を説得し、95人が満蒙開拓団として満州へ渡り、そのほとんどが戦死、集団自決という悲劇を生み出しました。戦後、村長は自責の念で自死をしました。その反省から戦後、憲法で保障された人権保障のためにあるべき中央政府と地方自治、中央政府によってそれがないがしろにされたときの地方自治体が中央政府に対抗する権利がうたわれているのではないでしょうか。地方政府が協力をしなければ戦争はできません。宮本憲一教授の言葉が響きます。町の戦争体験やしらさぎ会など被爆体験の継承など、さらなる平和啓発事業の推進が必要だというふうに思いますけれども、改めて町のご意見をお聞きしたいというふうに思います。
4番目が法人町民税の法人税割を不均一課税にという質問です。東松山市では、ことしの6月議会で法人市民税の法人税割を不均一課税にすることが議決されましたと聞いています。これまでの均一だった税率を資本金1億円以上の法人に制限税率である8.4%を掛け、1億円以下の法人に標準課税率の6%とするものであります。近隣の町村では、嵐山町が法人町民税を不均一課税にしており、資本金10億円以上と1億円から10億円未満、1億円以下と、それぞれ違った税率を掛けています。税の応能負担原則からも近隣の自治体の制度改正に同様の対応をすることは、税の公平性からも必要だというふうに考えるものでありますが、町の考えをお聞きしたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 順次答弁を求めます。
最初に、吉田産業振興課長。
〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田 浩登壇〕
〇産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田 浩) 産業振興課長、阿部議員さんのご質問について答弁させていただきます。
最低賃金に関するご質問でございますが、本年6月に閣議決定されました日本一億総活躍プランの中で、最低賃金については年率3%程度を目途とし、名目GDP成長率にも配慮しつつ引き上げていく。これにより全国加重平均が1,000円となることを目指すとなっております。これを受け、中央最低賃金審議会におきまして、2016年度の改定に向けた議論が行われ、7月の28日に平成28年度地域別最低賃金額改定の目安に関する公益委員見解ということで、平成28年度地域別最低賃金額改定の引き上げ額の目安が示されました。引き上げにつきましては、2015年度の過去最高の上げ幅と言われました18年を上回り、加重平均で算出されます引き上げ額が24円となりました。その中で埼玉県はBランクとして位置づけられ、24円の引き上げという数字が提示されております。その後、提示された目安の引き上げ額につきまして、各都道府県の地方最低賃金審議会におきまして審議され、各地域の労働局長に答申が行われております。埼玉県では8月5日に昨年の最低賃金820円に対しまして、目安を1円上回る25円の引き上げ、最低賃金845円ということで埼玉県地方最低賃金審議会から埼玉県の労働局長に対しまして答申されております。今後は、例年の流れと同様に考えさせていただきますと、所定の手続を経た後に額が正式に決定され、決定の公示が10月の初旬に行われ適用となると考えられます。町としましてはそれを受けまして、町内の事業所に対しまして今回示されました金額を商工会と連携を図り、周知していきたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 次に、吉野総務政策課長には1から3の担当箇所について答弁願います。
〔総務政策課長 吉野正和登壇〕
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、阿部議員のご質問にご答弁申し上げます。
最初に、1としまして町での公契約条例の制定に向けてについて答弁申し上げます。町が行う契約につきましては、公平性・公正性を確保し、適正に執行されなければならないと認識しております。町では契約事務を執行するに当たっては、地方自治法等の法令や町で定めた契約規則等により適正に執行しておるところでございます。工事の品質を確保することはもちろんのことですが、労働者を保護することも大変重要なことであると認識しております。しかし、労働者の賃金等の労働条件の基準となるものは、市町村レベルの問題ではなく、国や県レベルで検討すべきものであると認識しております。阿部議員ご指摘のように、日本政府はILO、国際労働機関第94号条約を批准しておりません。こういったことから、公契約条例制定につきましては、国や県の動向を見ながら検討してまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
次に、2の通学路の安全について答弁申し上げます。交通指導員さんにつきましては、現在13名の方に委嘱をさせていただいております。業務としましては、小中学生の朝の登校時に立哨指導を行い、また小中学校で行われる交通安全教室の指導者を勤めていただくなど各種行事に参加していただき、交通安全と交通事故防止にご尽力をいただいておるところでございます。交通指導員さんにつきましては、毎月1回、第1水曜日に交通指導員打ち合わせ会議にご出席をいただき、児童生徒の通学の様子などの現状報告や道路の問題点等の改善要望をいただいております。道路の問題点等について改善要望があった場合は、道路管理の担当課であります建設課と協議をし、すぐに対応できるものから対応しておるところでございます。予算を伴いますものや警察への要望事項となる案件もございますので、直ちに実行、実施できない案件もございます。町の部署を超えた全体の対策チームの設置につきましては、現在のところ設置の考えはございませんが、引き続き庁内関係各課と連携を図り、交通安全対策を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
次に、3の地方自治と憲法重視と町の平和について答弁申し上げます。日本は昭和20年、1945年8月15日に終戦を迎えました。さきの大戦では阿部議員のご質問にありますように、町内では262名のとうとい命が失われました。改めて哀悼の意を表したいと存じます。日本国憲法が終戦間もない昭和21年11月3日公布、昭和22年5月3日施行されました。憲法の前文では、政府の行為によって、再び戦争の戦禍が起こることのないようにすることを決意し、日本国民は恒久の平和を念願し、我らは平和を維持しとうたっています。さらに憲法第9条では、日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄すると規定しております。吉田町長は、行政を進める上で、政策の5本柱の一つに平和を掲げております。平和事業の取り組みとして、「戦争と平和を考える」と題し、平成18年から平和啓発事業としてピースバスツアーやパネル展を実施してまいりました。さらに平成27年12月には議会議員皆様全員のご賛同をいただき、滑川町非核平和都市宣言を制定をさせていただきました。今後も実施方法や内容を検討し、平和啓発活動を通して、さらなる平和の大切さを訴えてまいりますので、引き続きご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
以上、答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
〇議長(長谷川元夫議員) 通学路の安全性については教育委員会からも答弁を求めます。
森田教育委員会事務局長。
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、阿部議員の質問に答弁をいたします。
みなみ野、十三塚、都地域からの児童の登下校に対しましては、通学ボランティアの皆さんを初め、交通指導員さんや先生方のご協力によりまして、安全に通学することができております。学校からも通学直後は徒歩通学になれていないため、大変そうな姿も見受けられましたが、すぐになれてきて、子どもたちは通学区間で元気に登校しているということでございました。子どもたちも小学生としての自覚も芽生え、学校は楽しいよと言って通学をしております。
なお、昨年度、通学検討委員会を開催し、スクールバスの運行やその他あらゆる方法を検討させていただきましたが、どの方法も現状では難しいという状況でありますので、今後ともご理解をよろしくお願いをしたいと思います。
最後に、6月補正予算で議決決定をいただきました宮前小学校への通学路の歩道に歩行者と自転車を分離する区画線を施工いただきまして大変ありがとうございました。子どもたちもルールに従って、安全に登校をしております。今後とも子どもたちの登下校の安全対策には万全を期してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
以上、答弁といたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 法人税について、赤沼税務課長。
〇税務課長(赤沼正副) 税務課長、阿部議員の質問に答弁いたします。
法人町民税の法人税割の不均一課税についてでございますが、現在町においては個人町民税、法人町民税、固定資産税において、全て標準税率を採用しております。県内23町村の中で、法人税割の均一課税をしているのは6町村あり、資本金等1億円を超える法人に対して、制限税率の12.1%を採用している町村は1町のみであります。東松山市においては、今後消費税率の引き上げが延期されたことに伴い、6月議会で議決された税制上の措置等について所要の見直しを行うものと考えておりますので、来年の4月1日からの税率変更はどうなるのか、現時点では把握できておりません。町においては財政状況や県内近隣市町村の、そういった状況を参酌し検討していきたいと考えております。
以上、答弁といたします。よろしくお願いをいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員、再質問願います。
〇11番(阿部弘明議員) それでは、最初の公契約の問題ですけれども、日本政府はまだこのILOの条約については批准していないということのご答弁もありましたが、今多くの各自治体でこの公契約条例、制定を施行したり、また検討したりというようなところが出てきています。それは先ほども申しましたけれども、要するに発注者である町、自治体がその労働者の生活や健康などについてのことを責任を負う立場でだというふうに思います。この公契約条例、最初に条例を可決した千葉県の野田市があるのですけれども、この市長さんが申しておりますように、要するに今国に幾ら言ってもなかなかそれができない。公契約法そのものがなかなか制定できないということで、各自治体がその先鞭を切るという必要があるというふうに判断をして、この条例を可決をさせたという経緯があったというふうに聞いております。非常に地方自治体としての役割を考えてみた場合に、先ほども申しましたけれども、直接労働者、事業者と契約を結ぶ一番の地方自治体、密接なところでありますので、そこについての十分な審査が必要だというふうに思うわけでありますけれども、再度検討をお願いしたいというふうに思います。
あわせて最低賃金の問題については、これもお話しのように、安倍政権の目標としております年3%というようなことにしますと、1,000円に行き着くまでに7年もかかるというような事態です。先ほど申しましたけれども、これではなかなか若い人たちが希望を持った仕事ができない。結婚をしたり、子どもを産んだりということがなかなかできないような状況が広がっている一つの大きな原因だというふうに思うわけであります。ぜひこの辺の認識についてもご検討いただければというふうに思いますが、この最低賃金の件については答弁は要りませんが、公契約の問題について再質問させていただきます。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野総務政策課長。
〇総務政策課長(吉野正和) 総務政策課長、阿部議員のご質問に答弁申し上げます。
公契約条例の制定につきましては、先ほど答弁をさせていただきました。町として契約の執行に当たりまして、適正な単価で、適正な設計を踏まえて工事を受注したいと考えます。それに伴います労働者の勤務条件、それ等も考慮しながら適切な契約事務を執行してまいりたいと存じますので、よろしくお願いしたいと思っております。
以上でございます。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員。
〇11番(阿部弘明議員) ちょっとなかなか平行線なので、質問を変えていきたいというふうに思います。平和の問題についての再質問であります。先ほど質問で行いましたけれども、地方自治体が、戦争になったときの役割というのをどのように皆さん、町では考えていらっしゃるのかということであります。地方自治体のある労働者の声ですけれども、憲法、そして平和の問題と地方自治体労働者の役割というようなことを考えたときに、かつてのこの戦争の中で、地方自治体の職員が私たちは二度と赤紙を配りませんというふうに言っています。しかし、このことについて、例えば若い弁護士でさえ、この赤紙を配ったのは郵便配達の人が配っていたのだと思っていたというふうなことも言われています。要するに当時の村の職員がこの召集令状を配らされている単なるメッセンジャーの役割、渡したにすぎないというような、非常に責任を回避するような面も生み出されているということだそうです。当時の役場にある兵事係を中心に、徴兵の対象となる人の家族関係、精神疾患などの病歴、宗教、思想、特技、得意なスポーツ、血族の犯罪歴などを職員が綿密に調べて、その資料を軍に提出をしたと。また、成績優秀な14歳以下の子どもには海軍の志願兵になるよう、教師と一緒に直接説得をするというような働きかけを行ってきたというふうに言われています。本当にこの戦争の準備、または戦争になったときの兵士をどういうふうに召集するのかと。その大きな役割を職員が果たしてきたというふうに思います。本当に住民を戦争に駆り出し、残った住民を戦時体制に組み込む。その最前線の役割をこの地方自治体の職員が担ってきているというふうに思います。こういった面で、先ほども申しましたけれども、平和を守る、そして戦争への道を許さないという、そういったような地方自治体の役割、今こそ問われているのではないかというふうに思います。ぜひ町長のお考えを聞きたいというふうに思います。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉田町長、答弁願います。
〇町長(吉田 昇) 町長、阿部議員の質問に答弁を申し上げます。
私は町長就任以来、いつも皆さんに申し上げますけれども、4本の柱を立てて行政の運営をやらせてもらっております。その一つに、平和という問題を一つの柱にして行政の運営をさせてもらっておるわけでございます。この4本の柱、これは全て一番の根本は町民憲章でございます。町民憲章に基づいて、そうした行政の運営、町民憲章にある項目を満たすためということで、私は行政の運営の一番の基本は町民憲章をきちんと守り、そして町民憲章に沿った町政ということで、いろいろなそうした事業を進めておるところでございます。そして、特に平和の問題につきましては、今阿部さんから戦争の話がございました。私はこの近代社会において、あのような愚かな戦争をやるだろうということは一切考えられません。私は、ですから、行政の運営の基本は、前提は平和であるということは行政運営の前提ということで位置づけております。しかし、先ほど申し上げた愚かな戦争、大変無残な、大変な問題でございますが、こうした状況を今の若い人がほとんど知らない。半分以上の国民がそうしたむごい戦争の経験を知らない人が多いわけでございまして、今日の我が国のこの自由、こうした平和で自由な国、こうした時代がどのような上に成り立っているのか、理解をしていただかなければならない。それには、やっぱりこの太平洋戦争という大きな犠牲の上に私たちの今日の平和があるということを、これは今の若い皆さんに、私たちが、戦争を知っている世代の皆さんがきちんとそれを引き継いでいく責任がある。そして、戦争の愚かさ、そしてむごい戦争、これを二度と繰り返してはならないということをやっぱり、これをきちんと将来に引き継いでいくその責任があるということで、特に私は平和の問題につきましては、ですから、吉野課長が申し上げたとおりでございますけれども、啓発事業も14年に就任をさせてもらって以来ずっとそうしたものをやり続けておるわけでございます。今後も私が町長にあるうちは、こうした啓発事業もしっかりやってまいりたいというふうに思っておるところでございます。皆さんにいろいろ、もう私の考えはご理解をいただいているというふうに思います。そして、皆さんに先ほど吉野課長申し上げました。議会でも滑川町非核都市宣言の議決をいただきました。本当に私もこれも議会の皆さんも一体となってこの平和の問題に取り組んでもらっておるということで心から感謝をしておるところでございます。そうしたことで、私の信念は絶対変わることはございませんし、今後もそうした、いわゆる愚かな戦争はしない、させないということで、しっかり自分なりにそうした運動はきちんとやってもらいたいというふうに思いますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。
以上です。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員。
〇11番(阿部弘明議員) それでは、安全な通学の問題ですけれども、森田事務局長がおっしゃっているように、今のところは安全を確保しているというお話ですけれども、ちょっと心配されている方がおっしゃっているのですけれども、元気な子はいいのですけれども、なかなか大変な子もいらっしゃるのではないかと。今後十三塚あたりの周辺の子どもたち、どんどんふえているということもお聞きしますけれども、そういった困難な子がいた場合の対応については、何かお考えがあるのかどうかちょっとお聞きしたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 森田教育委員会事務局長。
〇教育委員会事務局長(森田耕司) 教育委員会事務局長、阿部議員の質問に答弁をいたします。
体力のない子どもの取り扱いでございますが、小学校のほうにちょっとその辺を聞いてみました。現在は、けがや持病などのような医師の指示で保護者による送迎を行う場合はあるということですが、保護者からの要望で特別対応をしている児童は現在いないということでございます。
それから、1年生の担任の先生にちょっと聞いてみました。長い通学距離の1年生の子どもにとって、授業に対する影響はありますかと聞いてみました。担任の先生は、通学距離の長い子どもたちが授業への影響は担任としてあるとは思えないということでございました。むしろ朝食の量やバランス、夜更かし、睡眠時間、休日の過ごし方など、家庭での生活全体が関係するようなことはしばしばあるかもしれないということでございました。通学距離が長いからといって授業に対する影響等があるとは考えておりません。なお、問題のある児童生徒につきましては、個別に学校等で対応をさせていただいております。
以上、答弁といたします。よろしくお願いします。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員。
〇11番(阿部弘明議員) ありがとうございました。
それでは、最後になりますけれども、法人町民税の不均一課税の問題で、滑川町でこれを、例えば東松山同様の課税をした場合の、どう税収がふえるのかとかというような、またそういった、例えば1億円以上の資本金の事業所がどれだけあるのか、その辺ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 赤沼税務課長。
〇税務課長(赤沼正副) 税務課長、阿部議員の質問に答弁をさせていただきます。
まず、事業所の数なのですけれども、全部で二百五、六十あると思うのですけれども、そのうちの47社が1億円以上の資本金の会社というふうに記憶をしております。それから、嵐山町のような形をとりますと、10億円以上は滑川町は5社になります。
それから、計算はしていないのですけれども、仮に法人町民税の額から単純に計算をして、その47社が7割、8割の納税をしているというふうに仮定をすれば、それに対して制限税率の差が2.7%ありますので、200万円ちょっとぐらい、あるいは200万円前後ぐらいの税収が増になるというふうに思います。計算して試算ができましたらその数値を提出したいというふうに思いますけれども、今このところで概算すると、そのような形になるかと思います。
以上、答弁といたします。よろしくお願いいたします。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員。
〇11番(阿部弘明議員) ぜひこの問題については税収をふやすという意味でも、先ほども言いましたけれども、隣町、東松山、嵐山、それぞれそういうふうにやっていると。工業団地も隣接しているというようなこともあります。ですから、公平性を考えても非常に説得力のある課税なのではないかなというふうに思うのです。そういったようなこともあわせてぜひ検討をしていただきたいというふうに思います。今なかなか景気も余りよくなくて、それぞれ法人税なかなか入ってこないというような面もあるわけですから、ぜひ検討をしていただけないかというふうに思います。そういうことです。これはお願いであります。
あと、ちょっと再質問に重複してしまうのですけれども、この間平和啓発事業で、先ほども町長の決意もお聞きして本当にありがたいなというふうに思うのですけれども、これは埼玉新聞に出ていたのですけれども、埼玉の被爆体験を語り継いでいるしらさぎ会があるわけですけれども、その方々が、今被爆者の方が80歳をもう超えているというような、非常に高齢になっているということもあって、ぜひこの被爆体験を語り継ぐ場所をふやしてほしいというようなことをおっしゃっているのです。ぜひそういった方々の体験を聞く、町でもそういったような企画をしていただければというふうに思いますし、先ほども質問の中で言いましたけれども、町の戦争体験、語り継ぐとか、また先ほどの、引用しましたが、「滑川村史」の、ああいったような非常に生々しい記述もあるわけですから、それをいかに若い方々に引き継いでいくかということが今必要だというふうに思うのです。本当に一年一年そういった体験をされている方がお亡くなりになったりするわけですから、急がれることではないかなというふうに思うのです。ぜひその辺の平和への啓発活動をもう一段階広げていただければなというふうに思います。その辺はいかがでしょうか。
〇議長(長谷川元夫議員) 吉野総務政策課長。
〇総務政策課長(吉野正和) 阿部議員のご質問に答弁をさせていただきたいと存じます。
平和を考える企画につきましては、先ほど答弁で申し上げましたとおり、平成18年からもう10年以上続けてやってきております。実施内容、被爆体験者、それから戦争体験者等の体験話等も含めて企画、それから実施内容等も検討して今後も引き続き実施してまいりたいと存じますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(長谷川元夫議員) 阿部議員。
〇11番(阿部弘明議員) ありがとうございます。ぜひご検討いただいて、この平和啓発活動をさらに発展させていただきたいというふうに思います。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
〇議長(長谷川元夫議員) 以上で阿部弘明議員の一般質問を終わります。
◎延会について
〇議長(長谷川元夫議員) お諮りします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(長谷川元夫議員) 異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて延会することに決定しました。
◎次会日程の報告
〇議長(長谷川元夫議員) あす6日は午前10時から本会議を開き、引き続き一般質問を行います。
◎延会の宣告
〇議長(長谷川元夫議員) 本日はこれにて延会いたします。
(午後 3時12分)
〇議会事務局長(笠原 直) ご起立願います。
相互に礼。
お疲れさまでした。