平成25年第187回滑川町議会定例会(第1号)

              平成25年第187回滑川町議会定例会


平成25年6月4日(火曜日)

        議 事 日 程 (第1号)

   開会及び開議の宣告                                 
 1 会議録署名議員の指名                                
 2 会期の決定                                     
 3 諸般の報告                                     
 4 行政報告                                      
 5 全議案の一括上程、説明                               
 6 請願第 1号 年金2.5%削減中止を国に要請することの請願             
 7 一般質問                                      
 8 議案第49号 滑川町議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を
          改正する条例の制定について                      
 9 議案第50号 滑川町スポーツ推進委員設置条例の一部を改正する条例の制定について   
10 議案第51号 平成25年度滑川町一般会計補正予算(第2号)の議定について      
11 議案第52号 平成25年度滑川町下水道事業特別会計補正予算(第1号)の議定について 
12 議案第53号 平成25年度滑川町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)の議定につ
          いて                                 
13 議案第54号 平成25年度滑川町浄化槽事業特別会計補正予算(第1号)の議定について 

出席議員(14名)
   1番  井  上  奈 保 子  議員      2番  北  村  徳  章  議員
   3番  田  幡  宇  市  議員      5番  伊  東  康  夫  議員
   6番  上  野     廣  議員      7番  長 谷 川  元  夫  議員
   8番  森  田  泰  雄  議員      9番  高  坂  清  二  議員
  10番  紫  藤  昌  久  議員     11番  上  野  憲  子  議員
  12番  石  川  正  明  議員     13番  大  山  尚  美  議員
  14番  北  堀  一  廣  議員     15番  金 井 塚  徳  一  議員

欠席議員(なし)

地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
     町       長    吉   田       昇
     副   町   長    柳       克   実

     会 計 管 理 者 兼    山   下       進
     会  計 課  長

     教   育   長    小   澤   正   司
     総 務 政 策 課 長    新   井   佳   男
     税  務 課  長    上       俊 一 郎
     健 康 福 祉 課 長    木   村   幸   一
     町 民 保 険 課 長    吉   野   一   男
     環  境 課  長    横   田   一   己

     産 業 振 興 課長兼    吉   田   利   好
     農業委員会事務局長

     建  設 課  長    赤   沼       裕
     水  道 課  長    篠   ア   一   美
     教育委員会事務局長    江   森   不 二 男

本会議に出席した事務局職員
     事  務 局  長    吉   野   正   和
     書       記    今   井   茂   子
     録       音    武   内   章   泰


    開会及び開議の宣告
議長(金井塚徳一議員) 皆さん、おはようございます。議員各位には大変ご多用のところ、第187回滑川町議会定例会にご参集いただきまして、まことにありがとうございます。
  ただいま出席議員は14名全員であります。定足数に達しておりますので、ただいまから第187回滑川町議会定例会を開会いたします。
  これより本日の会議を開きます。
                                   (午前10時00分)

    会議録署名議員の指名
議長(金井塚徳一議員) 初めに、会議録署名議員の指名でございますが、会議規則第125条の規定によりまして、議長において指名をさせていただきます。
  10番  紫 藤 昌 久 議員
  11番  上 野 憲 子 議員
  12番  石 川 正 明 議員
  以上の3名にお願いします。

    会期の決定
議長(金井塚徳一議員) 次に、会期の決定についてを議題といたします。
  本件につきましては、議会運営委員会でご審議いただいておりますので、議会運営委員長に報告をお願いします。
  議会運営委員長、上野憲子議員、お願いします。
          〔議会運営委員長 上野憲子議員登壇〕
議会運営委員長(上野憲子議員) 皆さん、おはようございます。議会運営委員長、11番、上野憲子です。議長の命によりまして、議会運営委員会の報告を申し上げます。
  本定例会の運営にかかわる議会運営委員会は、去る5月30日、午前10時より開催いたしました。出席者は、議長、副議長を初め、議会運営委員全員、執行部より、町長、副町長、総務政策課長に出席をいただき、付議されます案件等について説明を受け、慎重に協議をいたしました。
  その結果、会期は本日より6月7日までの4日間とし、本日は、諸般の報告、行政報告、全議案の一括上程、説明、請願審議、一般質問を行います。5日は午前10時より全員協議会を行い、終了後に常任委員会を開催します。6日、7日は午前10時より議案審議を行いまして、全議案審議、全日程終了次第、閉会とすることと決定いたしました。
  なお、議事日程につきましては、お手元に配付いたしました会期予定表のとおりでございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
  以上をもちまして議会運営委員会の報告を終わります。
議長(金井塚徳一議員) ただいまの議会運営委員長の報告のとおり、会期を決することにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(金井塚徳一議員) 異議なしと認めます。
  よって、委員長の報告のとおり会期は本日より4日間として、全議案審議、全日程終了次第、閉会と決定しました。

    諸般の報告
議長(金井塚徳一議員) 日程第3、諸般の報告ですが、議長より報告をさせていただきます。
  この場をおかりしまして、一言諸般の報告を申し上げます。一覧につきましては、お手元に配付済みの文書をごらんください。幾つかの概要等説明いたしたいと思います。内容についてはたくさんありますので、後でごらんいただければと思います。概略を説明させていただきます。
  私は5月からの任期でございますので、5月からの報告をさせていただきます。5月16日に開催された行政懇談会は、副議長、各常任委員会委員長も同席し、25年度の各行政区の区長、補助員の方々に対して町の各担当課長から行政への協力依頼と所管する事務の説明がありました。各区から町に対しての積極的な意見、要望が寄せられました。
  5月19日には、第47回比企郡郡民体育大会が開催され、当滑川町は剣道の部の会場となりました。剣道は単にスポーツとしての競技にとどまらず、心を学び、礼儀を学ぶ場としての今の世の中に大切なことを学べる武道の一つと思います。審判員や指導者の日ごろよりのご尽力に深く感謝を申し上げます。
  5月26日には、みなみ野・十三塚自治会設立総会に出席し、区画整理以来長年の懸案事項であった分区を6月1日に控え、新役員や予算の承認がなされました。また、同日午後には、白い馬保育園完成祝賀会に出席しました。同保育園は、既に昨年11月に新園舎が完成し、自然豊かな環境の中で伸び伸びと保育ができる園として再出発したわけです。同保育園を含む2保育園が町の認可保育園となり、喫緊の課題である待機児童解消につながりました。
  5月27日、埼玉県町村議会議長会臨時総会に出席し、議事として会長及び副会長選出の人事案件、監事の選任がありました。この中で前滑川町の議長であります田幡議長におかれましては、大変重職を全うされまして、退任となったわけですが、新会長としましては小川町議長の松本議長が選出をされました。また、よろしくお願いします。そのほか西武鉄道沿線などの存続維持に関する決議案が示され、可決されました。この総会には来賓として埼玉県町村会吉田昇会長にもご臨席をいただきました。また、田幡前議長会会長に対して議長会から退職役員に対する感謝状の贈呈も行われました。
  以上何点かでございますが、議長の諸般の報告とさせていただきます。以下については配付されてあるものをごらんいただきたいと思います。以上でございます。
  次に、比企広域市町村圏組合議会の報告を井上奈保子議員、お願いいたします。
          〔1番 井上奈保子議員登壇〕
1番(井上奈保子議員) 皆さん、おはようございます。ただいま議長の命によりまして、平成25年第2回比企広域市町村圏組合議会臨時会の報告を申し上げます。1番、井上です。
  最初に、開会がありまして、次に続きまして議席の指定がありました。議席の指定というのは、このたび滑川町、川島町、吉見町、そして東秩父村から新しく議員が出てまいりまして、8人、その8人の指定がありまして、金井塚議長は5番、私井上は6番という議席をいただきました。そして、各自己紹介がありました。
  次に、会期の決定でございますけれども、これは25年5月24日1日限りと決まりました。
  次に、常任委員会委員の選任と正副委員長の互選が行われました。常任委員会の総務常任委員会には金井塚委員、そして厚生常任委員会に私井上が決定いたしました。
  次に、欠員だった総務常任委員会の副委員長に吉見町の宮ア善雄議員、そして同じく欠員だった厚生常任委員会の委員長に川島町の菊地敏昭氏が互選されました。
  次に、管理者より諸般の報告と提出議案の報告及び上程、説明がありました。
  それでは、続きまして議案に入らせていただきますけれども、皆さんのお手元に配付されております資料をごらんいただきたいと思います。
  議案第18号 監査委員の選任について、これは監査委員が欠員だったため、選任を求めるということでございますが、滑川町の金井塚徳一氏が同意可決されました。
  次に、議案第19号 請負契約の締結についてでございます。これは、1番、工事名といたしましては、消防救急デジタル無線設備設置工事で、工事場所は東松山市大字上野本地内外、そして契約金額が4億7,250万円、契約の相手方は三峰無線株式会社支店長、和田純一で、この内容でございますけれども、現在使用しているアナログ装置が平成28年5月31日までとなっているため、平成25年、26年の2カ年継続事業でデジタル装置にかえるものです。これは、今まで無線の届かなかった不感地帯があったそうで、そこの解消を図るということになっております。そして、この継続事業でございますけれども、25年度にこの4億7,250万円のうち25年度の事業といたしましては3億1,890万円、そして26年度には1億5,360万円の事業と、2カ年に分けて事業が行われるとのことでございます。これは、高さ250メートルアンテナ装置をときがわ町大野堂平山に堂平基地局を設け、そして東秩父村坂本二本木峠に東秩父基地局の設置工事を行うものです。これは、26年度末には終了し、そして27年度には試運転、テスト運転をするということで、28年度からは切りかえとなるために、ここから完全運用となるということでございます。
  続きまして、議案第20号 財産の取得について、1、物品名、屈折はしごつき消防自動車1台、納入場所、小川消防署、契約金額、1億815万円、契約の相手方、株式会社モリタ。
  議案第21号 財産の取得について、物品名、水槽つき消防ポンプ自動車1台、納入場所、ときがわ消防団第2分団第1部、契約金額、2,394万円、契約の相手方、埼玉消防機械株式会社。
  以上、全て原案どおり可決いたしました。なお、詳細につきましては、関係書類が事務局にございますので、ごらんいただきたいと思います。
  以上で報告を終わります。
議長(金井塚徳一議員) 続いて、小川地区衛生組合議会の報告を上野廣議員、お願いいたします。
          〔6番 上野 廣議員登壇〕
6番(上野 廣議員) 皆さん、おはようございます。ご指名いただきました6番、上野廣です。平成25年第1回小川地区衛生組合臨時議会の報告を行います。
  5月21日午前10時より開会し、1日の会期で行われました。今回の臨時議会は、新たに議員となった東秩父村の渡邉均、根岸文雄両議員、滑川町の金井塚徳一、上野廣両議員の4名の議席の指定の後に、自己紹介がございました。4人の議員全員が環境衛生常任委員会に選任されまして、すぐに環境衛生常任委員会が開催され、副委員長に東秩父村の渡邉均議員が決まりました。
  その後、議案第11号から13号の3議案の審議に移りました。議案第11号は、触媒脱硝塔触媒交換他工事請負契約の締結についてでございました。内容についてですが、ごみ焼却場の排気ガス中にあります、車でいえばNOXと言われる窒素酸化物なのですが、それをアンモニアを少量加えて窒素と水に変換する触媒の一部交換と4件のコンベヤー類の修繕と4件の工事の一括請負契約でございまして、工期は本契約の日から平成25年12月10日、契約金額が9,030万円、契約の方法は随意契約、契約の相手方、東京都大田区羽田旭町11番1号、荏原環境プラント株式会社でございました。
  質問がたくさんございまして、契約金が1億円近い高額でございまして、その契約が随意契約でいくのは問題があるということで意見が多く出されたのですが、賛成多数で可決されました。触媒交換と修繕工事4件という異質な内容を含む請負契約でございまして、建設にかかわった荏原のようなエンジニアリング会社しか対応できないような内容であると私は思います。ですから、荏原への随意契約は今回やむを得ないと感じました。しかし、今後は発注の仕方を分離発注とかそういったことをして、荏原だけにやらせるのではない方法を考えたほうがいいというようなことを私は意見として述べておきました。
  それから、議案第12号は副管理者の選任についてで、小川町の副町長にことし4月1日付で影沢政司氏が就任しまして、欠員であった組合の副管理者に影沢氏を選任したいという内容のものでございます。
  また、議案第13号は監査委員の選任についてで、滑川町議会選出の監査委員でございました田幡宇市前議長が去る4月30日に組合議員辞職となったために組合監査委員に欠員が生じたために、金井塚徳一議員を選任したいということでございます。
  議案12号、13号とも全員の同意で可決されました。
  本臨時会の詳細の内容は、事務局に預けておきますので、興味のある方はご参照ください。
  以上でご報告を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
議長(金井塚徳一議員) これで諸般の報告を終わります。

    行政報告
議長(金井塚徳一議員) 日程第4、行政報告を行います。
  吉田町長より行政報告をお願いします。
          〔町長 吉田 昇登壇〕
町長(吉田 昇) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、開会に当たってのご挨拶と一般行政報告を申し上げます。
  本日は、第187回滑川町議会定例会を招集させていただきましたところ、農繁期で何かとご多忙中の中、ご健勝にてご出席を賜り開会できますことに厚く御礼申し上げます。
  本定例会は、平成25年度一般会計補正予算を初め、6件の議案審議をお願いするものでございます。慎重審議を賜りまして、原案どおり可決、決定いただけますよう、お願いを申し上げます。
  次に、一般行政報告を申し上げます。
  初めに、私ごとになりますが、5月27日より埼玉県町村会長に就任をいたしました。今後も県内23町村の代表として、地方自治の振興発展実現を展望し、新たな情熱と決意をもって全力を傾注してまいる所存でございますので、引き続き絶大なるお力添えをお願い申し上げます。
  次に、平成24年度の各会計でございますが、去る5月31日をもって終了いたしました。厳しい財政状況の中、ほぼ順調に推移することができました。詳細につきましては、9月議会で決算として報告申し上げますので、よろしくお願いいたします。
  役場庁舎の耐震補強・大規模改修工事では、長い間町民皆様にご迷惑をおかけしておりましたが、一切の工事が無事に終了いたしました。来庁者アンケートでも90%を超える方が、工事の結果「よくなった」との好意的な回答をいただいております。
  また、全校生徒448名となった滑川中学校でも、生徒の増加に対応するため東校舎が完成し、4月より使用しております。
  4月1日より、防災行政無線で放送した内容を電話で確認できる「防災行政無線フォロー電話サービス」を開始いたしました。現在まで、混乱もなく実施をしておるところでございます。しっかりと活用してまいりたいと思います。
  春の交通安全週間に当たり、4月5日に春の交通安全運動出発式を滑川森林モールで盛大に開催いたしました。
  あわせて、町内の小中学校では交通安全教室を実施をいたしました。子ども達も、1カ月後には夏休みを迎えます。町といたしましても、さらに交通安全対策に取り組んでまいりますので、ご協力のほどお願いをいたします。
  4月27日、28日の2日間、税の特別徴収と納税相談を行い、115万円の収納を上げることができました。今後も納税に対するご理解をいただきながら、積極的に実施をしてまいりたいと思います。
  6月1日より、羽尾1区から分区した「みなみ野と十三塚」が、第15区の行政区としてスタートいたしました。これは住民の総意に基づいて誕生したものでございます。今後は今まで以上に、町政にご協力いただけるものと期待をしております。
  表彰関係でございますが、大字月輪の松村広雄さんが法務事務官として瑞宝双光章を受章され、月の輪2丁目の沼田聡さんが危険業務従事者として瑞宝単光章を受章されました。また、和泉の井上章消防団長が長年にわたる消防団活動の功績として消防庁長官功労章を受章されました。お三方とも健康に留意され、今後も町勢発展にご尽力いただけますようご期待を申し上げます。
  さて、春から夏にかけてのこの時期、多くのスポーツイベントが行われております。特に比企郡駅伝競走大会では滑川走友会が3連覇を果たしました。郡体の夏季大会も始まり、各大会においてすばらしい成果をおさめられております。選手の皆さんには、日ごろの練習の成果の賜物と思います。本当にご苦労さまでございます。これら教育行政の詳細につきましては、後ほど教育長より報告があると思います。
  以上、主なものだけでございますが、挨拶と一般行政報告とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

議長(金井塚徳一議員) 続いて、小澤教育長より行政報告をお願いします。
          〔教育長 小澤正司登壇〕
教育長(小澤正司) 皆様、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、教育長、教育行政報告をさせていただきます。
  平成25年度が始まり2カ月余りが経過いたしましたが、おかげさまにて幼稚園及び小中学校の教育活動は順調に推進されております。議員の皆様には、年度のスタートである幼稚園、小中学校の入園式・入学式、さらには先日行われました小中学校の運動会・体育祭には大変ご多用の中をご臨席を賜り、お祝いの言葉、励ましの言葉等をいただきまして、まことにありがとうございました。改めて御礼を申し上げます。
  さて、埼玉県教育行政の動向ですが、就任4年目を迎えた前島教育長は、本年も県の教育振興基本計画、すなわち「生きる力と絆の埼玉教育プラン」を基軸に据え、「学力の向上」、「健全で豊かな心の育成」、「県民の教育力の結集」、この3つの観点から教育行政を着実に推進すると明言しております。県の教育行政施策を受け、本町としては、滑川町教育振興基本計画及びさきにお示しした平成25年度滑川町教育行政重点施策に基づき、「自然にやすらぎ、新たな交流が生まれ、個性的、創造的な人の育つ教育」の推進に全力を挙げて取り組んでまいります。そのためには、何よりも人材育成が不可欠であると考えております。計画的な人事はもとより、職員研修や学校評価、新たな人事評価制度等の有効活用を図りながら、「教職に対する強い情熱」と「確かな力量」、そして「総合的な人間力」という三拍子そろった教職員を育成してまいります。
  過日の校長の教育長面談においても、各校ともその意を体し、職員一丸となった学校経営や人材育成とチーム力の向上を学校経営の柱に掲げ取り組んでおり、今後とも密接な連携を図りながら人材育成に全力を傾注し、町民の信託に応えてまいりたいと思います。議員の皆様には、引き続き格別なご指導・ご支援をお願いいたします。
  それでは、教育行政全般についてご報告させていただきます。
  まず、教育総務関係ですけれども、「滑川中学校プレハブ校舎の整備」につきましては、先ほど町長の挨拶にもありましたが、おかげさまをもちまして無事完成し、今年度から「滑川中学校・東校舎」として、授業はもちろん、委員会活動、PTA活動等幅広く活用し、大変好評を博しております。来る6月7日には、この教室を利用して西部教育事務所管内の「中学校新任教員研修会」として道徳の授業が公開されます。
  平成24年度からの繰り越し事業である「宮前小学校エレベーター設置等工事」につきましては、今月中に入札になり、事業着手できる見込みとなっております。夏休みを中心に工事を実施し、町内全校のエレベーター設置に向け進めてまいりたいと思います。
  「福田小学校及び月の輪小学校の外周法面整備等委託」は、現在事業着手し、今月中には整地・植栽を実施できる見込みとなっております。
  また、今年度予定しております施設整備といたしましては、「福田小学校及び宮前小学校の体育館LED照明器具の交換工事」があります。
  さらにここ数年の懸案事項でありました「宮前小学校プール新設工事」について、昨年度の委託調査の結果に基づき、調整会議等を開催し、検討していく中で整備計画を策定し、建築に向け早急に取り組んでまいります。
  小中学校の施設設備につきましては、今後とも子ども達が安全で安心して生活できるよう、建物・設備・備品等子ども達を取り巻く全ての環境に留意し、機能性・安全性のより一層の充実に努めてまいります。今後とも、皆様のご指導・ご支援よろしくお願いいたします。
  次に、幼稚園・学校関係では、今年度の園児及び児童数は、6月1日現在で幼稚園は305名、昨年比3名の増でございます。宮前小学校は424名、5名の増、福田小学校は135名で12名の減、月の輪小学校は640名で39名の増、滑川中学校は449名で29名の増でございます。
  また、滑川中学校の2年生につきましては、普通学級の生徒数が159名ということで、国や県の基準では4学級ですが、滑川町独自の「少人数学級のための臨時講師」を1人採用させていただき5学級編制とし、よりきめ細かな指導を行える状況で新年度をスタートさせていただきました。
  各校・園の様子ですが、幼稚園は全園児305名ということで県内有数の大規模幼稚園であります。配慮を要する子もおり、学習・生活支援員を4名配置するなど人的な配慮をしておりますが、人手不足の状況は否めず、園長以下全職員がサポートに入り、園を挙げて子ども達一人一人へのきめ細かな対応に努めておるところでございます。
  宮前小学校では、新たに上野教頭を迎え、鈴木校長のリーダーシップのもと、「一人一人の児童の個性や力を最大限に伸ばすことができる学校」を目指して、「学力の向上」、「生徒指導・特別支援教育体制の充実」、「学校応援団の整備」などを柱に、意欲的に学校経営を推進しております。昨年度から引き続き、幼稚園・保育園と小学校との接続期プログラムの検証を行い、小学校へのスムーズな移行を研究してまいります。
  福田小学校では、野口校長のリーダーシップのもと、すっかり定着した感のある「チーム福小!意欲・行動・いい笑顔」を合い言葉に、「学力向上」、「家庭・地域との連携」、「活力ある学校」を重点とし、その実現に努めております。本年度は、埼玉県の「学校・家庭・地域連携推進に関する研究委嘱」を受け、教員OBを“ぐんぐん先生”として巻き込むなど「学校応援団」活動の活性化のための研究を推進しております。
  開校4年目に入った月の輪小学校ですが、コミュニティーづくりを基盤に、吉澤校長のリーダーシップのもと、「月小ブランド」の確立を目指して「豊かな心の育成」、「学力・体力の向上」、「家庭・地域・学校間の連携」を柱に、全職員が一丸となって学校づくりに取り組んでおります。本年度は、「埼玉県道徳教育研究推進モデル校の委嘱」を受け、「人とのかかわりを豊かにし、思いやりの心を育む道徳教育」これを研究主題に掲げ、研究を進めているところでございます。
  滑川中学校では、本年度より迎えた永島校長のリーダーシップのもと、昨年度までの目指す学校像「生徒主体の笑顔が輝く学校」を継承し、そのミッション実現に向け、職員一丸となって、学力向上はもちろん、生徒指導面等においても積極的に取り組んでおります。本年度は、「教育に関する3つの達成目標研究委嘱校」の研究指定を受け「規律ある態度の育成を通した 生徒主体の笑顔が輝く学校づくり」これを研究テーマに掲げ、研究を推進しているところでございます。
  いずれにいたしましても、「滑川町の子どもは、町で育てる!」ことを基本に据え、幼稚園、小学校、中学校が連携し、“チーム滑川”として同一歩調で子どもの指導に当たれるよう、あらゆる機会を通じて推進してまいりたいと思います。
  生涯学習関係では、今年度もこれまでの成果を踏まえ、さらに創意工夫を加えながら諸事業を展開してまいります。
  「寿学級」は、今年度も15地区で各3回ずつ計画しております。第2回の行政バスを利用した研修視察では、映画『のぼうの城』の舞台となった、かつての忍城本丸跡に建てられた「行田市郷土博物館」と「埼玉県立さきたま史跡の博物館」を見学する予定でございます。昨年の聖天様同様、大勢の皆さんの参加をお待ちしているところでございます。
  「ボランティア育成講座」は、ことしも社会福祉協議会との共催で、中学生20名の受講生を募集し、森林園、いづみケアセンター、療護園等の協力を得ながら、夏休みを中心にボランティア体験を行う予定でございます。
  また、例年行っております「チャレンジ・キッズ!なめがわ」や「親子ナイトハイク」は、社会教育委員さん方とのかかわりの中で、遊びと学びを通してたくましく生きる子の育成を目指して今年度も取り組んでまいりたいと思います。
  さらに、「子ども大学・くまがや」も、昨年同様、滑川町と包括的協定を結んでいる立正大学や熊谷青年会議所等と連携・協力し実施してまいります。
  その他、生涯学習交流連携事業として実施している「パソコン活用講座」は、今年度も国立女性教育会館を会場に、4町合同で開催してまいります。例年町からも多くの参加者があることから、町民の皆様には町のホームページや回覧等で周知を図ってまいりたいと思います。
  次に、生涯スポーツ関係では、4月20日に「第21回グラウンドゴルフ大会」を総合グランドで開催しました。個人戦18名、1チーム6人編成の団体戦35チーム・210名、合わせて228名という大勢の参加者を得て盛大に開催され、僅差の中での熱戦が繰り広げられました。
  この大会の上位2チーム、羽尾中組とミナミチームは、5月18日に吉見町ふれあい広場において行われました「第23回比企地区グラウンドゴルフ大会」に滑川町代表として出場し、入賞こそ逃したものの健闘が光りました。
  また、今年度で47回を迎える「比企郡民体育大会」が、5月12日から7月28日まで、12種目19競技において郡内各地で熱戦が繰り広げられております。現在までの本町の主な成績は、ソフトボール40歳以上の部、サッカー女子の部、そして柔道の部の3種目が準優勝、剣道が3位という結果が届いております。
  スポーツ少年団事業では、4月13日に町のスポーツ少年団本部に登録している4団全団が結集し、総合体育館及びグランドにて運動適性テストを実施し、180名の子ども達が参加しました。今回のテストの結果を参考にし、さらに今後のスポーツ少年団活動が充実したものになるよう期待しているところでございます。
  今後の事業としては、今月8日に「第11回滑川町マレットゴルフ大会」、7月20日に「第6回スポーツ健康吹矢大会」を開催する予定でございます。グラウンドゴルフやマレットゴルフを初めとした、誰にでも参加できることを目的としたスポーツ、いわゆるニュースポーツまたはレクリエーション・スポーツなどと呼ばれる軽スポーツが滑川町でも少しずつ浸透してまいりました。町政の5番目の柱である「健康づくり」や、スポーツを通じて地域の触れ合いや仲間との交流をさらに深めるためにも、今後もより多くの住民が参加できるようなスポーツ事業を検討してまいりたいと思います。
  次に、公民館関係では、「第33回子どもまつり」を5月11日の土曜日にコミュニティセンターで実施しました。午前中から降り出した雨にもかかわらず1,200名を超える大勢の参加者を得て、また140名を超えるボランティア・スタッフや40名の教職員の応援をいただき、ことしも町を挙げて盛大に開催することができました。子ども達は、雨天対策に並べたたくさんのテントの下を走るSLに乗ったり、パトカーの乗車体験をし、お巡りさんから説明を聞いたり、ストリートオルガンの音色に耳を傾けたりと、会場内を元気いっぱいに動き回っていました。
  毎年恒例となっている「手づくり体験コーナー」では、どのコーナーも順番待ちの子ども達の列ができ、小腹のすいた子ども達は手づくりのおだんごを頬張ったり、だんごづくりに挑戦したりと、笑顔がいっぱい輝いていました。また、大集会室で2度の公演をいただいた「マジックショー」では、子どもも大人もステージ上の光景にくぎづけになり、楽しんでおりました。
  昨年に続いて、このお祭りの中で被災地支援として義援金の募集を行いました。また、発展途上国にワクチンのプレゼントをする呼びかけのエコキャップ運動では、3万6,149個、約10キロのキャップが集まりました。今後も復興支援や皆でできる援助を考えながら、この事業を継続してまいりたいと思います。
  前期公民館教室では、5教室を計画しております。6月からは、ワイヤークラフト、手ぬぐいリズム体操、大正琴、秩父ハイキング、歌舞伎鑑賞教室を一般向けに開講します。子ども向けには、去る5月12日「母の日カレーづくり教室」を実施し、午前中は親子で挑戦、午後は子ども同士でカレーづくりにチャレンジしました。いずれも希望者多数のため、抽せんにより参加者を決めさせていただきました。今後も一般向け、子ども向けと、町民のニーズに応えられるよう、情報収集に努めながら公民館事業を展開したいと考えております。
  図書館関係では、4月27日土曜日に「子ども読書の日おはなし会」を実施しました。これは「こどもの読書週間」に合わせて毎年開催しているもので、読書離れが叫ばれる今日、幼少期から絵本や紙芝居に親しんでもらい、ひいては読書の楽しみにつなげていくことを目的として実施しております。
  また、映画「じんじん」に登場する絵本『クロコダイルといるか』についても、町の図書館や各小学校等においても購入し、読み聞かせ等を通して活用を図ってまいりたいと思います。
  最後に、文化財関係ですが、羽尾地区において消防署移転に伴う発掘調査に向けて、現在準備中でございます。調査期間はおおむね3カ月間を予定しております。悪戸遺跡と呼ばれるこのあたりでは、事前に実施した試し掘りでは古代の住居跡が多数見つかっておりますので、古代の羽尾地域の集落と思われ、今後調査を進めていきたいと思います。
  以上、雑駁ではございますが、教育行政報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
議長(金井塚徳一議員) これで行政報告を終わります。

    全議案の一括上程、説明
議長(金井塚徳一議員) 日程第5、全議案の一括上程を行います。
  事務局長に朗読願います。
          〔事務局長朗読〕
議長(金井塚徳一議員) 吉田町長より提出議案の説明をお願いします。
          〔町長 吉田 昇登壇〕
町長(吉田 昇) 議長のお許しをいただきましたので、本定例会に提出する議案の説明を申し上げます。
  初めに、議案第49号 滑川町議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、障害者自立支援法の題名が改正されたことに伴い、本条例で引用する文言を整備したいので、条例の改正をお願いするものでございます。
  議案第50号 滑川町スポーツ推進委員設置条例の一部を改正する条例の制定については、6月1日より「みなみ野・十三塚」の区域が新たに第15区として発足したことと、健康づくり運動推進の一環として、学識経験者の委員枠をふやすため、本条例の改正をお願いするものでございます。
  議案第51号 平成25年度滑川町一般会計補正予算(第2号)の議定については、既定の歳入歳出の総額に、歳入歳出それぞれ7,480万4,000円を追加し、歳入歳出それぞれ53億5,280万4,000円としたいものでございます。異動による人件費の補正、ため池の調査点検、風疹予防接種の補助金が主なものでございます。
  議案第52号 平成25年度滑川町下水道事業特別会計補正予算(第1号)の議定については、人事異動に伴い人件費を減額し、予備費を増額したいものです。既定の歳入歳出の総額に変更はございません。
  議案第53号 平成25年度滑川町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)の議定についても、人事異動に伴い人件費を減額し、予備費を増額したいものです。既定の歳入歳出の総額に変更はございません。
  議案第54号 平成25年度滑川町浄化槽事業特別会計補正予算(第1号)の議定については、既定の歳入歳出の総額に、歳入歳出それぞれ230万円を追加し、歳入歳出それぞれ1億5,630万円としたいものでございます。人事異動による人件費の補正が主なものでございます。
  以上6議案を提出し、議案の説明とさせていただきます。なお、詳細につきましては、その都度、担当課長、局長よりご説明申し上げます。
  十分なるご審議を賜りまして、原案どおり可決、決定いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

    請願第1号の上程、説明、委員会付託
議長(金井塚徳一議員) 日程第6、請願第1号 年金2.5%削減中止を国に要請することの請願の件を議題とします。
  本請願は上野憲子議員が紹介議員でありますので、内容説明をお願いいたします。
          〔11番 上野憲子議員登壇〕
11番(上野憲子議員) 上野憲子です。紹介議員になっておりますので、請願書の説明をさせていただきます。
  請願内容、年金2.5%削減中止を国に要請すること。
  請願者、全日本年金者組合埼玉県本部 委員長 斎藤健。
  全日本年金者組合滑川町支部 支部長 工藤勢津子。
  ○○○○○
  紹介議員、上野憲子。
  内容につきましては、朗読をもってしたいと思っております。
  2013年5月23日
  滑川町議会議長 金井塚徳一様
年金2.5%の削減中止を国に要請することを求める請願
  町民の福祉増進への日頃のご尽力に敬意を表します。
  さて、昨年11月16日には、衆議院解散に先立ち、ほとんど審議がされることのないまま、今年10月から3年間で年金を2.5%も削減する法律が成立しました。
  物価スライド「特例水準の解消」を理由としていますが、これは2000年から2002年に消費者物価指数が下がったときに高齢者の生活と経済への悪影響を避けるために年金を据え置いた措置です。
  灯油など生活必需品の値上げ、復興税や各種控除の縮小による増税、社会保険料の増額などで高齢者の生活が厳しさを増している今、10年以上も遡って年金を引き下げる理由はありません。来年4月からの消費税引き上げが重なるならば、その深刻さは計り知れません。「特例水準の解消」は毎年0.9%以上も年金を削減するデフレ下のマクロ経済スライドに連動し、限りない年金削減の流れが作られようとしています。
  年金削減は、高齢者だけの問題ではありません。高齢者の大幅収入減は地域の経済に大きな影響を与え、自治体の税収減にも直結することは言うまでもありません。深刻な不況が続く日本経済への打撃も看過できません。
  本来、物価スライドは、物価高騰に対して年金の目減りを回避するためのものです。年金削減の手段とするのは本末転倒です。
  このような年金削減の流れを変えたいとする、私たちの運動にご理解いただき、不況をより深刻にする年金2.5%削減の実施を中止するよう、地方自治法第99条の規定による意見書を国に提出されるよう請願いたします。

  1.2013年10月からの2.5%の年金削減を中止すること
  以上です。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
議長(金井塚徳一議員) 請願内容の説明が終わりました。
  お諮りします。会議規則第39条第1項の規定により文教厚生常任委員会に付託し、会期中の審査に付したいと思います。これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(金井塚徳一議員) 異議なしと認めます。
  よって、請願第1号につきましては文教厚生常任委員会に付託し、会期中の審査に付すことに決定いたしました。
  暫時休憩とします。再開は11時10分お願いします。
         休 憩  (午前10時57分)

         再 開  (午前11時10分)
議長(金井塚徳一議員) 再開します。

    一般質問
議長(金井塚徳一議員) 日程第7、一般質問を行います。
  一般質問は通告順に行います。答弁を含み50分とします。残り時間は表示板で掲示いたします。質問形式は、対面一問一答方式とします。
  1回目の質問は、通告した質問事項全てを一括質問とする。そして、一括答弁を受けることにします。2回目の質問からは、1回目の質問順位に関係なく一問一答方式とします。ただし、1回目に一括質問をしないものは再質問できないものとします。

           大 山 尚 美 議 員
議長(金井塚徳一議員) 通告順位1番、議席番号13番、大山尚美議員から順次発言をお願いします。
          〔13番 大山尚美議員登壇〕
13番(大山尚美議員) 13番、大山尚美です。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。3点質問させていただきます。
  1、HPV検査の導入を。子宮頸がん検診は、2009年より検診無料クーポンが対象者に配布されていますが、現在の検診の内容は細胞診のみとなっています。この細胞診とともに、HPV(ヒトパピローマウイルス)検査を併用することで精度が高くなり、がんの見過ごしが限りなくゼロになります。HPV検査とは子宮頸がんの原因となるウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。近隣の町でも補助事業が始まっています。当町の方針を伺います。
  2、風疹予防接種の助成を。風疹の患者が全国で急増しています。多くは、ワクチンの接種を1度も受けたことがないか、接種歴が不明な20から40代の人です。十分な免疫を持たない妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんが難聴や白内障、心疾患などの先天性風疹症候群を発症するおそれがあります。現在予防接種への助成を実施する自治体もふえてきています。滑川町での風疹予防接種の助成について伺います。また、対象者の人数、補助を考える場合の補助額、さらに継続的な補助の考えについて伺います。
  3、骨髄ドナー助成制度を。2012年9月に造血幹細胞移植法が公布されました。白血病や再成不良性貧血などの難病に苦しむ患者への有効な治療法である骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植のうち患者にとって最適な治療法が選択できるようになります。この造血幹細胞移植という治療法は、提供者という存在が不可欠です。つまり、善意のドナーがいて初めて成立します。しかし、潜在需要のニーズに対し5から6割しか対応できていなく、また骨髄バンクに登録し、移植希望者の方が適合しても骨髄提供まで至らないケースが4割ほどあります。その理由は、ドナーの負担が重いことが挙げられます。入院、通院時における休業補償がないという経済的な負担、子育てや介護のため都合をつけるのが難しいなどがあります。現在18の自治体がドナー助成制度を導入しています。命のボランティアを支援するドナー助成制度の立ち上げについての考えを伺います。また、移植を希望しながらも移植までたどりつけず命を落とされる人も数多くいらっしゃいます。一人でも多くの人の命を救うため、町民の理解を深める取り組みを行う必要があると思いますが、町の見解を伺います。
  4、ペットの避難所について。環境省は、災害時に被災者が避難所や仮設住宅にペットを連れていけるよう、自治体に受け入れ体制の整備を求める方針を決め、ガイドラインを自治体に配布することになっています。ガイドラインは、地域の獣医師会やペット用品を扱う業者、ボランティア団体と連携し、負傷したペットの治療や救援物資の輸送などの体制をあらかじめ整備することを求めています。また、動物が苦手な人やアレルギーを持つ人がいることを踏まえて、ペット同伴者専用の部屋やスペースを設ける手法などを紹介する予定です。町の取り組みについて伺います。
議長(金井塚徳一議員) それでは、答弁をお願いします。
  1番から3番までについては、木村健康福祉課長、お願いいたします。
          〔健康福祉課長 木村幸一登壇〕
○健康福祉課長(木村幸一) 大山議員さんの質問事項について健康福祉課長、答弁申し上げます。
  まず、1番目のHPV検査の導入をということでございます。これにつきましては、議員さんの言うとおり、子宮頸がん検診にHPV(ヒトパピローマウイルス)の検査を併用するということで、たしか昨年度一般質問でもご質問をいただいたという記憶があります。昨年の時点では、国のがん検診のあり方に関する検討会で検討されていたときでございました。この答申が本年2月に中間報告として提出されてきております。この内容を見ますと、HPV検査等の知見を確実に収集可能な体制を整えた市町村において、調査研究を実施して検証しなさいというふうに明記されてございます。また、県内の導入状況に目を向けますと、比企郡内の市町村では、県内のほかに先駆けて導入をしているという自治体が多く、鳩山町については平成23年度から併用検診を実施、本年度からは嵐山町、ときがわ町が相次いで導入しているという状況でございます。こういう状況でございまして、滑川町としては、先ほど申しました国の動向に注意を払いながら、また比企広域の医療圏で医療格差が生じないように現在導入を見送っている市町村と協調しながら、導入に対しまして前向きに検討していきたいと考えております。
  続きまして、風疹予防接種の助成をということでございます。議員さんの指摘のとおり、風疹患者は全国的に増加しているというのが5月の新聞において大々的に報道されているところでございます。本年に入ってからは、顕著な増加傾向にあると認識しております。厚生労働省によると、風疹による先天性風疹症候群と診断される症例が報告されてきております。こうした中で、全国的に風疹予防に対する補助を自治体が独自判断で実施するという市町村がふえてきております。滑川町でも本定例会において補正予算を計上させていただいているところでございます。風疹予防接種の補助金につきましては、事業開始を7月1日から既に予防接種を受けた方について行い、本年の4月1日にさかのぼり適用するという考えでございます。補助対象者については、19歳から49歳までの女性及び妊娠しているその配偶者、助成金額については3,000円で経過をしております。また、対象者の数ですけれども、女性につきましては約3,400名、男性につきましては、妊婦さんの夫であることから年間おおよそ200名ということを想定しています。また、今後の継続的な補助につきましては、風疹患者さんの推移、近隣市町村の動向を注意しながら判断していきたいと考えております。
  続きまして、3点目の骨髄ドナーの助成制度ということでございます。これにつきましては、骨髄移植をする提供者を対象に入院費、それから休業補償として自治体が助成する制度につきましては、最初平成23年度に新潟県加茂市から始まったと記憶してございます。これにつきましては、実際にドナー提供はあってから大体5日から10日間の入院及び通院が必要とされております。この間の休業補償がないということで、提供をためらったケースが多くある、こうした中で、移植の進展を妨げる要因の一つとしてこういうことが挙げられるということが事実でございます。現在このような助成制度を導入している市町村については、提供者のみならず、就業先の事業所への助成金を交付し、このドナーの理解を求める動きが見られてきております。先般、県内の状況を県のほうに確認しましたところ、埼玉県内では現在のところそういう自治体はないという連絡がありましたけれども、こうした制度もこれから進展していくと考えております。滑川町では、ドナー助成金制度の有効性、それからドナーを円滑かつ効果的に実施する上での有効な方法であるとの認識をしておりますので、近隣の動向、それから地域住民の方々の理解を得ながら、導入へ向けた検討をしていきたいと考えております。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 4項目めの質問に対しては、横田環境課長、答弁を願います。
          〔環境課長 横田一己登壇〕
環境課長(横田一己) 環境課長、大山議員のご質問に答弁させていただきます。
  議員ご質問のガイドラインは、環境省が昨年9月に動物愛護法を一部改正し、本年9月より施行されることになっておる指針であると思われます。今回の改正は、東日本大震災において動物においても大きな悲劇を引き起こした経験を生かすため、災害対策が織り込まれました。災害時には人命救助が最優先であることは当然として、近年の人と動物のより強い結びつきから、単に動物愛護の面だけではなく、災害時における被災者の飼養する犬、猫等のペットは、その被災者の家族の一員であり、また避難生活の難局を乗り切るための心のよりどころ、同志的なつながりとなっていると言っても過言ではない状況であると思います。このことから、災害時の動物の取り扱いは、それぞれの自治体においても重要な課題として、災害対策基本法に基づき、各自治体の防災会議が作成する地域防災計画における動物の災害位置対策の位置づけ及び動物救護体制の整備が図れるよう、動物愛護管理基本趣旨に明示されております。しかし、埼玉県を初め多くの自治体の地域防災計画では、避難者とともに避難した動物の取り扱いについて、避難所ではさまざまな価値観を持つ人が共同生活を営むことに鑑み、居室への動物の持ち込みは原則禁止として、敷地内の屋外に飼養専用スペースを設置し、飼養させることとされております。このことから、災害時における動物の適正な飼養及び保管に関する施策を都道府県が制作する動物愛護管理推進計画に定める事項に追加し、各自治体が定めた地域防災計画に反映させるための改正であると推測されます。ガイドラインは、現在のところ示されておりませんが、今後内容等を確認させていただきまして、ペット動物の災害時応急対策に対応させていただきたいと考えます。
  以上でございます。よろしくお願いいたします。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) それでは、再質問をさせていただきます。
  まず、HPV検査の導入に関してです。先ほど木村課長もおっしゃいましたけれども、HPV検査に関しては、私2回ほど質問をさせていただいています。昨年と一昨年行っております。子宮頸がんは20代から30代の今女性に急増中で、私の身近な友人の中にも、ちょうど35歳で子宮頸がんを発症しまして、子どもさんを産んでいたので助かったという話もあったりします。性的活動のある人は誰でも発症する可能性があります。先ほど申しましたけれども、発症年齢は35歳、これは今日本女性の初産の平均年齢に重なるのです。日本女性の初産というのがかなり高年齢になっていまして、35歳というのが初産になっています。年間約1万5,000人が発症しまして、約3,500人が死亡しております。2005年12月に内閣府の男女共同参画会議から出された男女共同参画基本計画においては、生涯を通じた女性の健康支援というものが今後の方向と取り組みの必要の一つとして挙げられています。この女性の健康支援という観点からも、がんの中では唯一予防できる子宮頸がんのHPV検査というのは、とても必要だと思われます。この点に関してどうお考えか伺います。
  また、滑川町というのは、埼玉県の中でも人口増加率が12.3%と県内で2番目で多く、また若い世代が多い町です。この流れをとめることがないように、近隣の町でも始めております、HPV検査の導入の必要性はどういうふうにお考えか、再度伺います。
議長(金井塚徳一議員) 健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 大山議員さんの質問に対しまして健康福祉課長、答弁申し上げます。
  先ほど申しましたように、県内でも導入に向けて既に何町村かやっておることと、鳩山町が平成23年からもう既に併用検診始めております。ことしから嵐山町、ときがわ町が導入してきたということを聞いております。そういう状況を見まして、滑川町としましても、比企広域で格差が生じてこないように、まだやっていない市町村と協調しながら、導入に対しまして前向きに検討していきたいということを考えております。非常に併用検診しますと九十数%のがんの発見があるということで、非常に効果があると思いますので、今後前向きに検討していきたいと考えております。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございます。
  他町のちょっと状況を見ますと、嵐山町は30代の方の女性、ときがわ町は30歳以上の女性を対象にしております。一応検査費用としては、子宮頸がんの個人負担が700円でHPV検査も受けられますということでやっておりますが、将来前向きに検討していただけるということですけれども、滑川町でHPV検査を導入する場合のそういう、どういう年代の方を対象としていくのか。また、金額は幾らぐらいなのかというお考えがありましたら教えていただきたいと思います。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  やっぱり近隣の町村がこういう補助をしているのだということでございますと、滑川町についても、それに見合った同等の補助をしていくというのが、やっぱり医療格差を生じさせないためにも必要だと考えております。ですので、30代以上の女性とか嵐山さん、ときがわさん、そういうところと歩調を合わせていくというふうになると私は考えております。補助額についても同等の補助をしていくというのがよいかと考えております。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございます。
  国の動向を注意しながらと、比企広域で医療格差が生じないように前向きにですが、比企広域のほうで大体どのくらいの、ほかの町村とかがこの補助をするような形になった場合、滑川町としての大体どのくらい、ほかのところが始めたときに滑川町が参入されるというふうにお考えでしょうか、伺います。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  比企医師会の管内でその担当者部会というのがございます。その中で、いろんな補助について担当者で話し合っているという内容でございまして、こういう件につきましては、なるべく早くそういう担当者の部会を持っていただき、比企でほとんどの町村がやっていくということになりますと、補助をしていくということになると思います。風疹なんかの発生が多いということで新聞に載ったときも、翌日にはその担当者の会議が持たれまして、各市町村が助成をしていくということが決まっておりまして、それを各町の執行部のほうへ伝えまして、今回は補正しているという例もあります。そのような形で前向きに検討していきたいと考えております。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございます。具体性が見えてとてもありがたいと思います。
  次に、骨髄ドナーの助成についての再質問をさせていただきます。HLA型といいまして、細胞の血液型と言われます。白血球の形ですが、その形がドナーを希望、ドナー提供を希望する方とドナー提供者とが一致するというのが非常に難しいのです。近親者でも血液関係がある親子であるとか兄弟であるとか、そういう人でもすごく完全に一致する場合も少ないし、また他人であると何万人に一人とか、そういう状態になります。仮に一致しても先ほど課長もおっしゃいましたが、10日ほどの、7日から10日ぐらいの入院、通院が必要となります。手術から入退院までの費用というのはかかりませんけれども、休業中の補償がなく、ドナー本人以外病院に家族がお見舞いに来たりとか、ドナー本人の要望があって家族が何か差し入れを持ってきたりとか、そういう労力の発生にも補助がないという現在です。そういうことであるとドナーになることへのちゅうちょというのは、かなり生じていくのではないかなと思われます。町内でのドナー登録者が実際にドナー提供者になる件数は、年間通してもそうは多くはないと思われますが、HLAが適合しドナー提供できるとわかったときの経済的な負担軽減というのは、非常に必要なことだと思いますが、再度この認識についてのことを伺います。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  骨髄ドナーにつきましては、議員さんのおっしゃるとおり昨年度ドナー登録者については約38万人、全国で。国内外の患者につきましては、2,900人という資料がございます。しかし、その血縁者間でも型が一致する確率については、数千から数万分の1ですので、昨年1年間の移植については約1,200件、全国で1,200件にとどまっているという報告がございます。先ほど申しましたように、全国で初のドナーの助成金を新潟県加茂市がやっているわけでございますけれども、これにつきましては、内容を見ますと入院、通院の際の休業補償として1日2万円の補助をするそうです。それから、骨髄移植推進財団というのが東京にございまして、そこで自治体に対するドナーの助成を全国で始めたということを聞いております。加茂市については、そういうことで骨髄移植が今後ますます推進されるように、こういった制度が全国に広まってほしいという要望を出しているそうでございます。私も昔保健センターにいたころから骨髄ドナーになっておりました。約30年間ドナーになっていたのですけれども、検査するから来てくれというのが、熊谷の血液センターからたった1回でございまして、そこに行ったとき検査を受けたのですけれども、やっぱり一致はしません。そんな感じで、こういう制度をつくっておけば、ドナーが多ければ多いほど一致する型がふえる確率がふえますので、こういう助成制度については、非常にいいことだと思います。年間で1人出るか出ないか。または、数年間で1人出るか出ないか、そういう状況でございますので、この制度については、今後ますます広めていく必要があると考えております。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございます。
  以前私が勤めておりました病院の同期の看護婦さんがすごく風邪ぐあいが悪くって、調子が悪い調子が悪いと言っていまして、その日のうちに採血をしましたら急性白血病であるってすぐわかりまして、その日のうちに緊急の入院になりました。外気圧、圧を変えるお部屋に入りまして、いろんな菌とかがその部屋に入らないような部屋に入りまして、そこでその方は子どもさんが小さかったのですけれども、その子どもさんとも一切タッチしたりとか会うことができない、ガラス越しでしか会えないという、そういうふうなことがありましたし、また友人でも再成不良性貧血というのがありまして、それも急にわかったというのがありまして、やはり臍帯血とかもありますけれども、骨髄を移植希望する人は、それなりにいらっしゃるわけです。先ほど課長も1年に1人あるか何年に1人あるかわからないから、こういう助成制度は必要だというふうにお答えいただいたことにすごくありがたく思います。国民健康保険証には臓器提供の意思の有無というのが記入できるようになっています。先ほど有効性や近隣の動向、地域住民の理解を深めて導入に向けていけたらいいかなというお話でしたが、そういう地域住民の理解を深めるような施策といいますか、そういう町としてドナー登録への町民の理解を進める施策はお考えかを伺います。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  先ほど新潟の加茂市の例を話しましたけれども、近くでは習志野市の骨髄移植ドナー支援事業というのがございます。内容的には余り変わらないのですけれども、ドナー提供者につきましては、1回10万円の補助を出します。それから、そのドナーが従事している事業所につきましては、ドナー1人につきまして5万円の補助を市から補助を出しているという支援事業でございます。非常にこういう制度はいいかなと考えております。滑川町でもこれからPRをしまして、こういう支援事業を起こしていくのがよいと考えております。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございます。滑川町のPRをしていただけるということですが、具体的にどういうPRが、何かあればお伺いしたいと思います。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  このPRにつきましては、そういう支援事業を町でつくりまして、それを大々的に埼玉県初のこういうドナーの支援事業を滑川町が始めたというようなことで、広報とかホームページ、そういうのでPRしていくのが一番有効かと考えております。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございます。埼玉県初でそういうふうになるとすごくいいなというふうに思います。
  済みません、次にペットの避難所についての再質問をさせていただきます。2年に1度町全体の避難訓練がありますが、新しい滑川町地域防災計画を受けての避難訓練が実施されると思いますが、例えば現在15自治区ありますが、その中で1区とか2区とかを選出し、ペット同伴の避難訓練を実施することも必要ではないかと思われます。このことに関して町の考えを伺います。
議長(金井塚徳一議員) 新井総務政策課長、お願いします。
総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、ただいまのご質問に対しまして答弁申し上げます。
  ことしの9月に総合防災訓練を計画のほうをさせていただいております。まだ内容につきましては、具体的にどのような訓練をしようかということは、特に煮詰めてはいないのですけれども、ただ考え方といたしまして、発災後1時間以内の初動訓練を中心にやっていきたいなというふうに考えております。その際は、きょう民生委員さんの方も大分傍聴に来られておりますけれども、要援護者の名簿を各地域の自主防災会のほうに渡してありますので、そういった要援護者をいかに安全に救助できるかというのを一つの重要課題として考えております。その際に、確かにペットについても、ペットを置いてくるのは辛いはという方が大変いらっしゃると思いますので、これからの訓練、今回の訓練の中で、ペットも同伴で避難をしてみたいというような訓練も取り入れる必要はあるのではないかなと思いますので、これからの検討課題としてさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございます。さらに、ペットも人間と同様に、ペットにも備蓄の食料というのが必要になります。家から持ち出したりとか、そういうことが可能ならば要らないわけですけれども、そうでない場合も想定する必要があるのかなというふうに考えます。地域防災計画の67ページに、食料等の調達及び輸送体制の整備というところがありまして、大規模災害時に食料等円滑に調達できるよう平素から調達先と十分に協議をしておくとともに、町内の食料生産者、その他販売業者、流通業者等と物資調達に関する契約及び協定を締結するなど、物資の確保に一層努めるというところがあります。これはもうあくまでも人間を対象にしたものだと思いますけれども、仮にペットの食料を備蓄ができない場合でも、食料の調達体制の整備の中にペットの食料も加えるという必要があると思いますが、これに関してのお考えを伺います。
議長(金井塚徳一議員) 新井総務政策課長。
総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、お答え申し上げます。
  ただいま環境課長のほうからも答弁のほうがありましたけれども、今回のご質問の内容というのは、環境省のほうから出される予定のペットの取り扱いについてのガイドラインということでお話があるのかなと思います。そのガイドラインが現在まだ示されていないという状況の中で、こうしますということは、申し上げられないのですけれども、ガイドラインが出されましたら環境課のほうでこの保護計画、ペットの保護計画を再度見直していただきまして、内容のほうを検討できればいいのかなというふうに考えております。現在の防災計画におけるペットの取り扱いというのは、ペットはペットで別の棟にペットの小屋をつくって、そこでペットは飼ってくださいよというような、人間とペットは別れて暮らしなさいというのが今の町の防災計画には書いてあります。それを一緒にするということも被災者の心の安全につながるということで、非常に大事なことなのかなということで私も考えておりますので、その辺のところをこれから保護計画という形でどのように取り扱っていったらいいか、検討させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございます。将来ガイドラインができたらいろいろ検討していただくということですが、そういう検討していただいた結果の文言といいますか、そういうのはこの新しい滑川町の地域防災計画の中にこれから載せていくような形になるのでしょうか、伺います。
議長(金井塚徳一議員) 新井総務政策課長。
総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、ご答弁申し上げます。
  一応保護計画のほうができ上がりましたら、当面の間は運用という形で保護計画を重要視して、そのような保護計画に基づくような形で運用できればいいなと思います。ただ、防災計画の見直しにつきましては多大な、簡単に決裁程度で直せる案件ではありませんので、多大な労力を要するというか期間もかかりますので、ほかの事柄と見直しが必要が生じた幾つかの点と、ほかの部分も出てくると思いますので、そういった折を見て織り込めればいいかなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(金井塚徳一議員) 大山尚美議員。
13番(大山尚美議員) ありがとうございました。以上で質問を終わらさせていただきます。
議長(金井塚徳一議員) 以上で大山尚美議員の一般質問を終わります。
  暫時休憩といたします。再開は午後1時ちょうどにいたします。お願いします。
          休 憩  (午前11時53分)

          再 開  (午後 1時00分)
議長(金井塚徳一議員) 再開をします。

           上 野 憲 子 議 員
議長(金井塚徳一議員) 通告順位2番、議席番号11番、上野憲子議員、ご質問願います。
          〔11番 上野憲子議員登壇〕
11番(上野憲子議員) 上野憲子です。通告に基づき2点質問をさせていただきます。
  1、みんなが健康で長寿の町づくりについて。自分の健康は自分でつくることを基本に、町民が手を携えて健やかに育ち、健康を守る活動に積極的に取り組む必要があります。少子高齢化が進む中、医療費を抑え、生涯を通じて健康で安心して暮らせる町を、そこに暮らす人や企業、グループ、地域、行政が一体となってつくるため、次のことを提唱し、みんなが健康で長寿の町を合い言葉に、滑川町は健康づくり行動に邁進することとし、6項目の宣言を掲げました。進め方として町、議会、地域が一体となって健康づくりに取り組んでいく。期間は、平成24、25、26年の3年間とし、以降地域活動やボランティア団体の活動等は自主運営し、健康づくりを継続していくとなっています。町長は、行政懇談会の折に、平成25年は健康づくり元年と位置づけ取り組んでいくとの決意を話されました。平成24年から3カ年の行動計画が示されていますが、24年度の計画に対する実施率、また25年度の行動計画をどのように進めていくのか伺います。
  2、大人の風疹予防接種費用の助成を。風疹患者数がこれまでにない規模のものとなっています。埼玉県のホームページによれば、県内では2013年第15週現在、ことし1月からの累計報告者が261人とのことです。前年度同時期は2人だったそうです。年齢階級別では、20代が全体の36.4%、30代が30.7%となっています。風疹の予防接種は、1994年まで中学生女子に限られていたため、20から40歳代男性で風疹の免疫のある人は8割程度しかいません。今回風疹の流行は、過去に定期予防接種の機会がなかった世代を含む30歳代から40歳代の男性を中心に起きており、この人たちが今結婚、妊娠、父親になるということです。その時期を迎えています。妊娠前半期の女性が風疹にかかると心疾患や白内障、難聴などの先天性風疹症候群の子どもが生まれることがあり、風疹の流行の拡大は、先天性風疹症候群の発生をも危惧されています。県内の自治体でも大人の風疹予防接種費用の助成を進める自治体もふえてきました。比企郡内でも嵐山町がいち早く、平成25年4月1日から平成26年3月31日までの期間で助成を始めました。滑川町でも早期の実施を求める声が多く聞かれています。今後の対応を伺います。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) それでは、1番、2番とも木村健康福祉課長、答弁をお願いします。
          〔健康福祉課長 木村幸一登壇〕
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、上野議員さんの質問に対しまして答弁申し上げます。
  まず、最初のみんなが健康で長寿の町づくりについてでございますけれども、滑川町の健康づくり行動計画につきましては、昨年の5月から庁内の関係各課と協議を始めまして、計画が11月に完成しております。この内容については、議員さんの言うとおり、平成26年までの3年間に実施する事業、それからその予定量を作成しました。平成24年度の計画で主なものについては、1つ目が健康づくりに関する意識の高揚を図る。2つ目が、地域主体の健康づくりのグループの設立の勧奨の2つでございます。健康意識の高揚につきましては、昨年のぼり旗によるPR、町の広報紙による健康づくり行動宣言等の紹介、また健康フェスティバルがございまして、そのとき血圧測定や健康づくり行動宣言の呼びかけなどを行いました。計画のほとんどの事業については、達成したと思っております。
  2つ目の地域主体の健康づくりグループの設立勧奨でございますけれども、町内の60歳以上の方々約2,400名についてダイレクトメールを送りまして、8月から12月にかけまして約31回の地域に説明会を開催しました。延べ300名程度の参加者を得ることができました。こちらについても、最初は思うように人が集まらなかったのですけれども、試行錯誤をしながら実施しました。多くの町民の皆様に直接会ってお話しする機会があったということは、意義ある説明会だと思っております。平成25年度につきましては、健康づくり行動計画では3つの柱をつくりまして事業展開していく予定でございます。
  1つ目は、昨年に引き続きまして各地区の健康づくりのグループの支援事業を行います。現在5月末現在なのですけれども、町内に21グループができておりまして、人数では約550名を数えている、そういうグループが結成されております。こういうグループの活動を支援するとともに、まだ組織のない地区については、引き続き設立に向けた勧奨、相談をしていく予定でございます。
  2つ目として、町内の各地区への健康づくりの推進委員さんの設置でございます。これについては、各地区の協力を得て今現在53名の推進員の方々に2年の任期で委嘱を行っております。
  3つ目として、健康づくりの実践事業でございますけれども、これについては、4月、健康づくり推進委員さんを対象に、総合体育館で健康体操の教室を開催しております。また、来月の7月には現在の健康づくりのグループに登録されている方を中心にしまして、一般財団法人の簡易保険加入者協会にございますラジオ体操推進課の講師を呼びまして、大体150名程度でラジオ体操の研修会を開催する予定でございます。このラジオ体操研修会を広く一般募集するという形で、また12月にも実施する予定がございます。
  続いて、歩け歩け運動についてでございますけれども、毎日歩行距離を記入する記録カードがございます。この利用者が増加しておりますとともに、ことしから開始されます森林公園の年間パスポートを利用してのウオーキングに取り組んでいるグループがございます。健康づくり実践事業の取り組むテーマは幅広く、これ以外にも食をテーマにした講話の開催等いろいろな事業展開が考えられておりますので、関係各位のお知恵を拝借しながら健康づくりを推進していく考えでございます。
  続きまして、2番目の大人の風疹予防接種の費用の助成でございますけれども、これにつきましては、午前中の大山議員さんの質問にありましたようで、これから前向きに助成をしていくということで、今回の補正で対応していくという考えでございます。
  以上です。よろしくお願いします。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) 最初に、健康づくりのほうから質問させていただきたいというふうに思います。
  24年度の11月に計画が完成し、24、25、26の3カ年の計画をいただいているわけですが、またこの問題につきましても、さきの行政懇談会の折に一般の方からの質問の中で、特定健診の受診率が低くって、やっぱりそれでペナルティーを課せられることもあるし、そこら辺の取り組みがどうなのかということを質問されましたが、一般の方々も心配してくれている問題なのだなということを痛感しました。それで、24年度の中にも受診率、特に50歳以上の受診率を前年度比10%アップするというふうな計画が立っておりましたが、24年度最終的の計算はいいのですけれども、概算からいってどの程度まで上がったのでしょうか。
議長(金井塚徳一議員) 吉野町民保険課長、お願いします。
○町民保険課長(吉野一男) 町民保険課長、答弁をさせていただきます。
  特定健診につきまして、昨年の数字に対しまして24年度、これにつきましては、大体ことしの9月に最終数値のほうが出る予定になっております。ですから、まだ現状では数字のほうが出ておりません。中間のほうとしますと32.何%、今現在出ております。ですから、これから保健指導という部分もありますので、3月までに結果が出た方について、保健指導をするということになりますと、大体9月ぐらいに結果のほうが出ます。ですから、県内のほうでお受けになりますと、9月ぐらいにならないと最終数字というのは出ないような状況でございます。
  それと、特定健診につきましては、取り組みといたしまして、目標数値が10%増ということで、昨年が23が20%台でしたので、三十何%になったということで、今年度については、大体予定が48ぐらいですから、48が25の目標です。ですから、おおむね目標には達成しております。今年度におきましては、特に努力しないといけないという部分がありますので、役場のほうのロビーを使いまして特定健診のほうの推進ということで血管年齢とか脳年齢、そういったもののPRのほうをさせていただいております。
  それから、実施時期の問題で、春口におおむね実施しておりますが、秋のほうに実施するというようなことを24年度から取り組んで、実施の回数のほうをふやさせていただいております。
  それから、あと行政懇談会でもお話があったとおり、区長さんのほうからもいろいろお話をいただいて、そういう中で区長さんのほうに6月の定例会の際には、字別にどの程度実施されているか、そういったことを特定健診の実施状況、昨年のものになるかもしれませんし、今年の中間とか、そういった形で区長さんのほうにお願いして、また地域の中でも健康づくりという活動の中で、その特定健診が非常に大切だということで、そういったことをPRしていただきたいと、そんなように考えております。
  以上になりますが、よろしくお願いいたします。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) やはり行政懇談会の折の資料の中で、24年度の概算値として、その中では28.2%という数字が書かれていたと思うのですけれども、先ほどのお話の中で32%ぐらいまでは引き上げられるのではないかというようなお話だったと思います。以前は、25%で県内ワーストスリーということでお話があったわけですから、その中ではやはり取り組んでいるのといないのでは大きな違いがあるのかなというふう思います。先日やっぱり新聞に出ていたのですけれども、特定健診の受診率県内ワーストワンというのが秩父市ですか、秩父市は市内のワーストワンだったそうです。それで、秩父市は、市内の国保加入者を対象に、秩父はシバザクラが有名ですので、シバザクラ色のポロシャツを着てメタボ対策のために検査を受けるよう呼びかけているというようなニュースも出ておりました。2011年度、平成23年度の調査ですと、県内の健診受診率は、ふじみ野市が1番で44.8%、県内平均が33.1%、このときの秩父市が20%の受診だったということです。こんな数字から見てもわかるとおり、滑川町も年間10%の向上を目指して取り組んでいくということですので、このことについては、やはり継続的に行っていく必要性があるかなというふうに思いました。これは、メタボ対策のほうの問題です。
  それからあと、24年度の達成率については、いろんな部分で達成できた部分もあるというようなお話だったと思います。それで今度、今年度25年度になるわけですので、今年度から推進委員さんが各地区に指名されて、先日もその方々を体育館でいろんなご指導されたというふうに伺っております。健康づくりのグループについては、今もつくられている状況ではないかなというふうに思うのですけれども、まず手始めにラジオ体操のきちんとしたその指導を受けるということも、本当に大切なことであるというふうに思います。それで、この25年度の計画の中で、ずうっと上から見ていきますと、やはりスタッフの充実と出前健康相談、地域に出向くということが書いてあるのですけれども、また担当課総務政策課の中で保健師、栄養士、健康づくりスタッフの確保も25年度の行動計画の中に書かれております。このスタッフの確保については、新任の副町長のほうから、今年度どのようにお考えなのか、ご意見を伺えたらというふうに思います。
議長(金井塚徳一議員) 柳副町長、お願いします。
副町長(柳 克実) 副町長、上野憲子議員の質問に答弁を申し上げます。
  昨年の議会であったと思いますが、この健康づくりあるいは子ども達の健康、これらにつきまして上野議員から栄養士の関係についてご質問をいただいております。これらにつきましては、過日内部でもいろいろ対応につきまして検討をさせていただいたところでございます。職員の中には栄養士の資格を持っておる人もいますし、また今後採用試験等も予定をしておりますので、一般でそういう方が受験をしていただければありがたいなというふうにも考えております。行政懇談会の中で町長のほうから、健康づくりを5つ目の柱として今後持っていって、町民の健康を維持していくということでございます。子ども達から高齢者の皆さんまでの健康をどのようにしていくかということを、今後それらの栄養士の確保も含めながら検討をしてまいりたいというふうに考えております。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) 先日副町長とお話しする中で、やはり栄養士単独の採用というのがなかなか難しいという中で、一般職の中で資格を持った人に入ってもらって、やはりいろいろと力をかしてもらうのも一つの方法ではないかなというお話をさせていただきました。それか、また一時的な職員だけではなくて継続的にやはり町の健康をずっと見てくれるようなそういう、正職で無理であるなら栄養士を雇うということも一つの方法かなというふうにも思います。
  県の健康長寿課、これまたこの前の私一般質問の中でも申し上げたのですけれども、やはり健康長寿プロジェクトは、1人当たりの高齢者医療費が少なく、保健師や栄養士らによるきめ細かい健康指導で成果を上げている小鹿野町からヒントを得たということで、人口1万3,000人の同町の取り組みを都市部で実践して、3年かけて成果を検証するというような運動が始まり、昨年も申し上げたのですけれども、東松山市が毎日1万歩運動、これは大東文化大学にアドバイスをいただいているということです。それから、朝霞市、団地で高齢化が進んでいるところなのだそうですが、団地丸ごと生き生き事業、健康づくりや認知症予防に取り組む、それであともう一つが坂戸市、野菜もりもり促進事業、認知症予防効果のあるビタミンの葉酸を含む葉物野菜ルッコラを推奨ということで、これは女子栄養大学ですね、市内にキャンパスがありますので、食生活の改善指導をしたり、ルッコラを使ったメニューの考案をする。効果は定期的な血液検査やアンケートで確かめる。さらに、市内全小中学校の生徒約1万6,000人に食事指導をする。同市は、数値で効果がわかるようにし、市民に広めていきたいというような、この3つの市が県のほうから委託されて昨年から始まっているというふうに思います。
  それで、坂戸市のルッコラなのですけれども、この間直売所に行ったら、1度見たことがあるのですけれども、私ことしの春これ種をまいてみました。今ちょうど15センチぐらいまで伸びているのですけれども、ちょうど野菜、スーパーなんかに行くとベビーリーフといってサラダ用の葉っぱだけつまんでちゃんと食べられるような野菜があるのですけれども、その中にも入っているのですけれども、食べるとゴマの香りがして、ちょっと辛みがあってすごくさっぱりとした野菜なのですけれども、滑川町でもこのルッコラなんかだったら簡単にできますし、この認知症予防のある野菜ということで、坂戸市もやっていることですけれども、いいことということで、推奨できないかなというふうに思うのですけれども、課長にちょっとそこら辺取り組みを、のらぼう菜はやっていただいたと思うのですけれども、この健康野菜ということで、ルッコラの推奨とかはできないでしょうか。
議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、上野憲子議員さんの質問についてお答えいたします。
  ルッコラなのですけれども、今直売所は生産者組合という形の組織でできていますので、そのほうとまた相談しながら、もしできれば、出すような人がいれば、簡単にできるということで、うちのほうにも営農推進委員もいますし、その点慎重にうちのほうも考えていきます。今のところは、血圧を下げるという意味で、これから干し柿の取り組みをしたり、そういうことに産業振興課は動いていますので、その点ルッコラもあれば、また野菜ということで、葉物野菜ということで生産者組合のほうに産業振興課のほうで提案していきますけれども、今後よろしくお願いしたいと思います。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) ぜひ1度つくっていただいて食べていただきますと大変おいしいし、癖になる野菜かなというふうに思います。レタスとかサニーレタスとかいろいろなものと混ぜて毎日もりもり食べていただくと、いろんな部分でやはり健康的な食品ですので、そこら辺も含めてお願いしたいと思います。
  今もお話ししたのですけれども、東松山市が例えば大東文化からアドバイスを得ている。坂戸市が女子栄養大学からアドバイスを得ている。滑川町の場合は、本当に主体となる病院がありませんので、やはりそういう力をかりていくということも、これから健康づくりを進めていく上では、重要なポイントではないかなというふうに思います。やっぱりこれも先日の新聞なのですけれども、鶴ヶ島市と女子栄養が今度は提携を組んで、やはりこの協定で食と健康、福祉の推進、2番が地域の活性化及び産業の振興、3番が環境の保全、創造に関すること、4が教育文化、生涯学習、スポーツなどの振興、5が人材育成に関することということで、やはりいろんなやっぱり地元の教育機関と、また自治体が提携をすることで、お互いにいい面を引き出せるのではないかなと。大学なんかもいろんな研究をしたくてもなかなか資金がありませんし、町のほうも人材がなかなかいないという中で、やっぱりタイアップしてこれから進めていくということも必要だと思うのですけれども、滑川の場合は、やっぱり地元の大学というふうになると思うのですけれども、武蔵野短大かな、あそこ多分栄養があると思うのです。そういう意味で、熊谷の立正大学もいろんな提携をしていただいているというふうに思うのですけれども、そこら辺の問題についてはいかがでしょうか。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、上野憲子議員さんの質問に対して答弁します。
  現在武蔵野女子短大の実習生ということで、毎年4名ぐらいの方を保健センターのほうで、実習のほうで受け入れてございます。そういう関係から、そちらのほうとまたそういう話を進めていければいいと思っております。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) 滑川町の最初の目標である医療費を減らすという中で、3大疾病、高血圧性疾患、それから腎不全、糖尿病が滑川町におけるこの3大疾病だというふうになっています。それで、この3つとも成人病であるし、やはり塩分測定器を何個か用意していただいて、出前の説明会のときもおみそ汁をはかったりしていただいたというふうに思うのですけれども、やはり食塩、減塩をするということがまず基本かなというふうに思います。それで、前もお話ししたのですけれども、長野県がやはり死亡率がトップであって、そこを改善するという中で、この食塩の減塩に取り組んだというような実践を聞いております。その長野県の例なのですけれども、長野の場合は、やはりお漬け物だとかおみそだとか、そういう部分で食塩をたくさんとっていたのですけれども、県で取り組んで、1日平均で15.9グラムの塩分をとっていたのですけれども、まず13グラムを目標に3年間県民減塩運動を展開して、今では11グラムまで減らすことができて、県民の長年の減塩の取り組みが長寿1位につながっているというような結果を出しています。こういうことからも、やはりいろんなことをやり過ぎても、あれもこれも中途半端になってしまったりするので、何かあと今年度、来年度の中で、これだけは最低限取り組もう、特定健診の受診率でもいいと思うのですけれども、力を入れるところをやっぱり決めて、先ほども言ったように、数値でこれをこうやったからこれだけこうなったよということを町民の方々に示すことが、ではこれをもうちょっと頑張ればこうなるなというような見通しにつながると思うのです。ただ漠然といろんな取り組みをやっているだけではなくて、やっぱり具体性を持ったそういう取り組みが必要だというふうに思うのですけれども、この点につきましては、どなたでも結構ですので、ご答弁をいただけたらと思います。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、ただいまの質問に対しまして答弁いたします。
  3年間の行動計画ができ上がっております。いろんな確かに議員さんの言うとおり目標が載っているわけでございます。健康福祉のほうとしましては、とにかくそういう推進するグループづくり、それが1つでもふえていって、健康によいということでいろんな、歩くもいいし、体操するのもいいし、料理をするのもいいし、草刈りとかいろいろ皆さんできるもの、続くものをこれからずっとやっていってもらうというグループを、町長がいつも言っています、20年、30年後にその効果が出るというのが、それを期待して、それを中心にやっていきたいと考えております。
  また、食のほうでは、包括センターのほうでヘルシーな料理教室、これをやってきているのですけれども、この辺も参加者をふやしていきたいと考えております。それから、男の料理教室、これは大変好評でございまして、これについても力を入れて今後もやっていきたいと考えております。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) また最初に戻りますが、20年後、30年後伸びているということも1つの目標ですが、やはり1年1年目に見えるところの数字を出していくことも必要だというふうに思います。まず、この最初に始めるに当たって、医療費が毎年伸びている。それから、介護認定を受けているお年寄りが多い、これは61分の52ということでワースト9位、それから1人当たりの介護給付費が高い、これが62分の41でワースト21というふうになって、この資料のほうに書いてありましたが、やはりここら辺も毎年毎年数値を出して、こういう取り組みをしたおかげで少しずつでも向上しているのだよという、何かそういう数値を出していくということも必要だと思いますので、大きな目標は20年後、30年後医療費が下がって、それで健康寿命がふえて、みんなが健康で過ごせているということも大きな目標だと思いますが、そのまず手始めの目標ということもやっていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  それぞれの計画において数値が載っているものがございます。特定健診については毎年10%健診率を上げていくということです。そういう数値が載っているものにつきましては、毎年実績の検証をいたしまして、それが達成できないとなるとどういうところが問題とか、そういうことでやっていきたいと考えております。
  そのほかに、ウォーキングしやすいような歩道だとかガードレール等の環境整備、建設関係、それぞれ産業振興課関係でも森林公園、年間パスの助成とか、谷津の里周辺にマレットゴルフ場をつくるとか、そういうことを事業計画でのせておりますので、そういうものについても毎年毎年検証しまして、できなければどうしてできない。ではこれからどうしようかと、そういうことで毎年実績について検証していきたいと、そういうふうに考えております。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) 実績の検討はもちろんやっていっていただかなければならないのですけれども、対象となる町民に対して、こういうことでこれだけ成果が出ましたよという数字を出していくということが、私は重要ではないかなというふうに思いますので、例えば滑川だよりなんかでも1つ紙面の枠をつくってもらって、これだけもう町長もことしは健康づくり元年だというふうにおっしゃっているわけですので、何かしらそういうワンポイントでも何でもいいのですけれども、健康づくりについて紙面を割いていただくとか、ことも必要ではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  健康づくりについては、6月号の広報にも健康推進のグループさんの特集というわけではないですけれども、幾つかのグループができて、皆さんこういう人たちがグループででき上がりましたよという紹介をさせていただいております。そういう形で、ホームページのほうにつきましても、健康づくりのほうのPRをするということで、ホームページのリンク集か何かまだ決まっていないのですけれども、そういう形で滑川町の健康づくりということで1つずつつくっていきたいというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) では、2番のほうに移りたいと思います。
  先ほども大山議員さんも同じ質問をされて、気を使って再質問しないでいただいたみたいで申しわけないなというふうに思っております。この風疹の予防接種につきましては、6月の補正に計上してありますし、この問題も先ほど言うように行政懇談会の折、出席者の中から早くやってほしいというようなお話がありました。その席で木村課長より、あした地域、比企郡内ですか、その会議があるので、その場所でいろんな話が出るということで回答があったように記憶しております。先ほどの答弁の中で金額、また年齢とかいろいろな部分お話がありましたが、4月1日にさかのぼって受けた方については対象になるというようなことで、本当によかったというふうに思っております。
  それから、風疹の一つの対象者の中で住民登録し、妊娠を予定希望している女性、また住民登録し、妊娠している女性の夫というふうに、これが大体どこの地域にも書いてあるのですけれども、例えば結婚してまだ妊娠はしていませんが、お互いに女性も男性も受けるというようなことになりますと、その男性のほうの方は、該当しなくなってしまうのですね。本来予防という面から考えれば、私はそこが大切ではないかなというふうに思うのですけれども、この住民登録し、妊娠している女性の夫というこの縛りは、どうしてなのかなというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  5月16日現在で読売新聞に載せてあります、報道されていました21市町村で風疹ワクチンの助成ということで、どこの市においても、議員さんの言うとおり女性19歳から49歳ぐらいの女性、それから妊娠している夫、配偶者について助成をしているということでございますけれども、これについては、妊娠してしまうと予防接種ワクチンが受けられない、弱ったということで、それではその旦那さんからうつされる可能性があるということで、妊婦さんはもう受けられないのですから、ご主人がならないようにということで、ご主人を対象にしているというふうに聞いております。ですから、妊娠する前に女性は受けてもらう。もし受けていない人が妊娠した場合、うつされないように、夫からうつされないように夫にも助成しましょうという考えだそうでございます。比企郡においても、担当者会議において決定しております。やっぱり全市町村19歳から49歳、50歳というところもありますけれども、の女性、それからその妊婦さんの夫について助成していくということで、ほとんど統一的に決まっております。嵐山とかは、風疹とそれから麻疹です。両方受けた場合については金額が上がりますので、上限5,000円の補助をするというふうに聞いております。そのほかについては、風疹だけの補助で3,000円、一律3,000円というのがほとんどでございます。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) これだけ日本中で風疹のいろんな問題が連日のように報道されている中で、国や県の補助なりなんなりという話が全然出ていないのでしょうか。全部各自治体負担で今やっていると思うのですけれども、そこら辺はいかがでしょうか。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  国や県の動向ということなのですけれども、埼玉県については、これからの患者数の推移を見て県で補助していくかどうかということを判断するという話でございます。国についても同じようなことが言えるかと思います。ですから、患者がどんどんふえていく、このままいくと大体9月ごろまでにピークになるというのが風疹の流行の時期だそうでございますので、もう7月、8月になれば患者数がどのくらいふえているかというのがわかりますので、その辺で国とか県の補助というのは決まってくるかと考えております。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) もうちょっとやっぱり早い反応でやっぱり国とか県なりしていただかないと、やはり医療格差が出てきてしまうのかなというふうに思います。
  それで、前子宮頸がん、ヒブワクチン、小児肺炎球菌のときもそうなのですが、国のほうで短期間だと思うのですけれども、これに対して補助が出て、今年度につきましては、一般財源のほうですか、交付税措置みたいな形で来ていて、国5割、県4割、自治体1割ということでなっているというふうに思うのですけれども、こういう交付税措置とかとなってしまうと、大枠で来てしまえばどこにこのお金が入っているかわからないようなことになってしまうし、やはり先ほどから申し上げておりますが、いろんな財源のあるところとないところでは格差が出てきてしまうというふうに思うので、どこに住んでいても同じような措置が受けられるような、そういうふうにしていくために、やはり国に向けてやはり町としてもいろんな要望をしていかなくてはならないのではないかなというふうに思うのですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
議長(金井塚徳一議員) 木村健康福祉課長。
○健康福祉課長(木村幸一) 健康福祉課長、答弁申し上げます。
  昨年の予算を組むとき、補助金でなくて交付税措置になるかもしれないということで話していることと思いますけれども、子宮頸がん等については、ワクチンの接種の臨時特例交付金ということで、交付税措置に今年度はなってきております。というのは、やっぱり定期的な予防接種への移行ということで国が考えているということで、補助金ではなくて交付税による措置だということで、25年度については交付税措置でやるということでございます。
  それと、妊婦さんの妊婦健康診査のほうの補助金でございますけれども、これにつきましても、交付税措置で25年度はやっていくというふうに通知が来ています。そういうことになってきておりますので、やっぱり定期的な国のほうの事業になると交付税措置になるということで仕方ないのかなと私は考えております。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 上野憲子議員。
11番(上野憲子議員) では最後に、やっぱりいいこういう試みを行っても、やはりどのようにこれを広めていくかということで問題が出てくるというふうに思います。嵐山では回覧で、大人の風疹予防接種費用の助成を始めますということで各家庭に回覧を回しているようです。ここら辺についても、ぜひできるだけ該当者が多く受けられますように、措置を図っていただきたいということをお願い申し上げまして、終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
議長(金井塚徳一議員) 以上で上野憲子議員の一般質問を終わります。
  暫時休憩といたします。再開は2時ちょうど。2時0分ということでお願いします。
          休 憩  (午後 1時51分)

          再 開  (午後 2時00分)
議長(金井塚徳一議員) 再開します。

           上 野   廣 議 員
議長(金井塚徳一議員) 通告順位3番、議席番号6番、上野廣議員、ご質問願います。
          〔6番 上野 廣議員登壇〕
6番(上野 廣議員) 6番、上野廣です。議長のお許しを得ましたので、グリーンツーリズムの推進、市野川河川関連、それから平和憲法関連などの3つについてご質問いたします。
  まず最初に、グリーンツーリズムの推進についてでございます。グリーンツーリズムとは、都会の住民が農村に滞在し、自然や文化を体験する旅行の形態で、ドイツ、フランス、英国などのヨーロッパ諸国で1970年代以降普及し、都市と農村の交流、農村地域の収入増加などに成果を上げております。自然豊かな滑川町は、谷津の里づくりが充実しつつありますが、規制が大幅に緩和された農家民宿などの宿泊施設、遊歩道、サイクリング道路などの整備が十分ではなく、グリーンツーリズムを都市の皆さんが十分に堪能できる環境にはないと感じております。今後の方針、または計画について伺います。
  次に、市野川関連の質問をいたします。まず、市野川の平堰の改修についてでございます。市野川羽尾平堰はゴム堰ですが、三十数年たっており、ゴムの劣化、ゴムを支えるコンクリートの劣化が激しく、ゴムの補修等をやりながら、今使っているところですが、一刻も早く抜本的な改修が必要になっております。既に水利組合から要望が出ておりますが、明確な進捗状況がわからない状況で、大変心配しております。先日県土事務所の方と会う機会がありまして、平堰のことをお聞きしたところ、平堰改修のことを県土事務所の方は知らなかったので、県との交渉を今町を通してやっていただいているのですが、県との交渉状況等もお伺いいたします。
  それから、市野川関連の2つ目の質問なのですが、高橋周辺の河川改修についてでございます。一昨年の洪水のときに高橋のすぐ下流のB区間という区間があるのですけれども、そこの蛇行河川が土砂で埋まってしまいました。平成24年度に土砂の撤去を予定しておりましたが、現在なされておりません。いろいろと市民団体から要望が出ている高橋上流の河川改修もあわせて土砂撤去等、これからの進捗状況と今後の予定、町が県と県土事務所といろいろ要望等知らせていると思いますので、その結果を伺います。
  最後の質問ですが、今話題になっておりまして、日本国民の将来に大きな影響を与えると思われる平和憲法についてご質問いたします。憲法改正を目指す現政権は、憲法96条改正により憲法改正のハードルを下げて憲法9条を改正しようとしています。日本が戦前のような軍隊を持つことになる危惧があります。滑川町の重点施策の4本柱の一つが平和です。現在の平和憲法のもとで、戦争に巻き込まれることなく66年間平和が保たれていますが、憲法9条が改正されますと、これから米国と一緒になって戦争に参加せざるを得なくなる可能性が高くなりますし、日中日韓外交等が一層険悪になっていくと予想されます。そのような中で、滑川町の平和の祭典がことしも行われますが、その内容、テーマと、現政権のそういった動きについてご意見を伺います。こういう改正がもし行われてしまうと、日本の平和がこれから維持できなくなる可能性があるので、4本柱の一つに滑川町が置いているわけですから、それについてのご意見を伺います。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) それでは、答弁をお願いします。
  最初に、吉田産業振興課長、お願いします。
          〔産業振興課長兼農業委員会事務局長 吉田利好登壇〕
産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、上野廣議員さんの質問についてお答えいたします。
  まず、番号1番のグリーンツーリズムの推進についての今後の方針と経過についてお答えいたします。発祥の地欧州では、都市と人が農村に長期滞在して農民と過ごすというものですが、滑川町は都市と農村の距離が比較的に短いこと、都心に近いことですね、それと交通便がよいこと、また日本では長期休暇がとりにくいという労働環境にあることなどから、関東近県からの日帰りのお客様が一応主体となっております。谷津の里に関しては、春の新緑から秋の紅葉にかけての散策とイベント、伊古の里については、春、秋の散策、冬の釣り堀などで交流を図ってきております。今後の谷津の里と伊古の里の連携を深めながら、お客様が滑川町で一日中楽しまれるような計画も今後考えていきますので、よろしくお願いいたします。また、中尾の里、菅田の里につきましては、果樹の生育とともに、全地区2地区ありますけれども、それと連携しながら4地区で都市の交流が図れるよう、またそれも計画をしていきたいと思います。
  それと最後に、宿泊施設につきましては、町の運営をするような宿泊施設は、今のところ考えがありませんので、よろしくお願いしたいと思います。
  次に、番号2番、@の市野川の平堰改修について答弁させていただきます。羽尾平堰のラバー堰につきましては、昭和54年の施工で34年ほどたっております。何回かの補修で対応してきております。当初施工業者のほうは、ラバー堰は30年が寿命だと言われてきましたから、今までよくもちこたえている堰だと思います。水利組合から要望書が出され、平成23年度で堰の診断調査は実施してあります。検討はしておりますが、改修には多額な費用が必要と思われます。また、平堰下流も河川の改修計画もありましたので、県の全河川担当とも協議はしておりますが、河川の改修の時期等不明確な点がありますので、今後さらなる協議を重ね事業の計画を立てていきたいと思います。
  以上、答弁とさせていただきます。
議長(金井塚徳一議員) 続いて、赤沼建設課長、答弁をお願いします。
          〔建設課長 赤沼 裕登壇〕
○建設課長(赤沼 裕) 建設課長、上野廣議員さんのご質問にご答弁いたします。
  グリーンツーリズムの推進に関連しての遊歩道等の整備につきましてのご質問でございますが、先ほど産業振興課長のほうから、今後は谷津の里と伊古の里の連携を深めていきたいとの答弁がございました。谷津の里や伊古の里の周辺地域におきましては、以前昭和50年前半ごろまでだったと思われますが、通行が可能であった里道や山道がまだ存在しておりました。しかし、現在におきましては、耕作地の荒廃や山林の荒廃によりまして通行が容易にできなくなっている道路が数多く見受けられるところでございます。これは、一つの考え方でございますが、これらの道路を遊歩道として利用すれば、里と里とを結ぶハイキングコースとして活用できる可能性があるのではないかと考えております。そのためには、周辺の遊休農地の解消や山林の手入れなど、数多くの課題があろうかと思われますので、グリーンツーリズムの受け入れ体制等の進捗状況を見据えた上で、産業振興課とも連携をいたしまして今後検討していきたいと考えております。
  続きまして、A番の市野川の高橋周辺の河川改修の現状についてでございますが、こちらにつきましては、市野川の高橋上流は、平成22年度から23年度にかけまして市野川を管理しております埼玉県東松山県土整備事務所が事業主体になりまして、河川改修計画用地内を彫り込みによります稼働の掘削工事を実施しております。その後、幾たびかの大雨による洪水の影響等で土砂が下流に流れ出しまして、現在は上野議員さんのご質問にございますとおり、高橋下流の蛇行河川部分に土砂が堆積した状態になっております。過日、東松山県土整備事務所におきまして、管内市町村の今年度の県の事業に関します説明会がございました。その中で、滑川町内の市野川河川改修に関係する内容の説明もございました。それによりますと、平成25年度に予定している工事は、高橋下流の蛇行河川部分に堆積した土砂のしゅんせつと高橋上流部の洗掘、崩壊等によりまして土砂の流出を防止するため仮の護岸工事を実施するとの説明がありました。
  それから、高橋上流の河川改修の予定につきましては、今年度下流の蛇行河川部分の新設や可動部の仮の護岸工事を行いまして、川の流れを以前の状態に戻した上で、平成26年度に県でモニタリングを実施する予定であるとの説明が河川砂防の担当のほうからありました。その後は、モニタリングの結果につきまして、周辺地域の皆さんや河川愛護団体等の皆さんのご意見をお伺いした上で河川改修計画の見直し等の検討を実施していきたいとのことでございました。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 続きまして、新井総務政策課長、答弁をお願いします。
          〔総務政策課長 新井佳男登壇〕
総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、上野廣議員さんの平和憲法を考えるにつきまして答弁のほうをさせていただきたいと思います。
  さきの大戦で300万人を超える方々の尊い命が犠牲となり、多くの人々が家族と引き裂かれました。終戦から68年目の夏を迎えようとしている中で、悲惨な戦争の記憶が風化しつつありますが、私たちは、どのように時代が変わろうと今日の我が国の平和と繁栄が国民のたゆみない努力と多くの方々の尊い犠牲の上に成り立っていることを片時も忘れてはなりません。戦争を体験された方々の高齢化が進む中で、戦争の悲惨、実相の風化に対する危惧が高まっています。直接戦争を経験したことのない世代の人々が次の世代へ戦争の悲惨さ、政和の尊さを継承していくためには、当時の状況を伝える情報資料の存在が必要不可欠になってきています。
  平和への取り組みは、町長の公約でもあり、施政方針に毎回掲載されているところであります。町といたしましても、平和を願い、戦争の悲惨さを風化させない取り組みとして平和啓発事業を企画しています。今年度における平和に関する事業といたしましては、第1に平和を認めるピースバスツアーを開催いたします。平和啓発活動の一環として平成18年度から実施し、今年度で8回目を迎えます。7月の広報で参加者を募集いたしまして、8月に実施していきたいと思います。日程は、8月の24日土曜日で、視察先は横須賀市にあります記念艦三笠を予定しております。この事業に対する担当課は総務政策課になります。
  2点目といたしまして、戦争と平和を考える写真パネル展を開催いたします。ピースバスツアー同様に平成18年度から実施し、今年度で8回目を迎えます。毎年8月に実施しております。今年度は8月9日から8月19日の間、埼玉県下の空襲被害の写真と「戦時下の物資不足と代用品」と題した写真パネルを展示したいと考えております。この事業の担当は教育委員会になります。
  また、平和主張会議への加盟を申請をいたしたところでございます。平和主張会議は、会長が広島市長で、昭和57年設立以来、世界の都市と連携し、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を目指した取り組みを進めています。世界の自治体から成る無党派の組織であります。平成25年3月1日現在、国内の1,719団体の中1,279団体が加盟しております。滑川町では、平成25年5月24日付でこの会議への加盟申請をしたところでございます。
  そのほかの活動といたしましては、平和活動団体への対応をいたしております。1点目は、ピースサイクル埼玉ネットへのカンパ、役場庁議室にて要請書を受け、町からのメッセージと賛同カンパを行っておるところでございます。それから、原水爆禁止国民平和大行進、国民募金と題しまして、森林公園、駅前を行進されている団体に事前にメッセージと募金のほうを協力させていただいております。3点目に、埼玉反核平和の日リレーの協力を行っております。役場正面玄関にて要請書を受けて、町からのメッセージと賛助金のほうを渡させていただいているところでございます。そのほかにも今年度、平和のための戦争展in比企の講演依頼が来ておりますので、講演のほうをさせていただきたいと考えております。
  以上でございます。よろしくお願いいたします。
議長(金井塚徳一議員) 上野廣議員。
6番(上野 廣議員) ありがとうございました。
  それでは、再質問なのですけれども、1つ目のグリーンツーリズムの推進に関してですけれども、ご答弁のとおり、確かに埼玉県は都市と農村間の距離が近い、それから道路網、交通網が非常にいいということから、埼玉型グリーンツーリズムということで、日帰りが主体で今までは考えられてきたと思います。先日エコミュージアムセンターで開催されました溜め池シンポジウムがあったのですが、そのときのファシリテーターを行っていた特定NPO法人埼玉ツーリング協会の代表理事の森さんという人がいるのですが、実際に埼玉県の都市部の家族だけではなく、池袋周辺の都市部の方々、子どもが主体なのですが、既にもう数年前、もう随分前から東松山市のあいている農家や東秩父村の廃校などを活用して、安価で自然体験研修を行っております。これは、数泊できるような、自然の中で遊ぶというようなことでございます。滑川町には、現在このようなあき農家の活用はないと思いますが、都市部の方々が異口同音におっしゃりますのは、滑川町に来てみると、どこに行っても川や堀や沼があって、水のある風景が大変すばらしいと。こういうところはなかなかないというふうにおっしゃっています。町内にゆっくり自然を体験して楽しめるような宿泊施設があれば地域も活性化していくと思います。例えば、白い馬保育園のあった農家の、どういうふうに活用するのかわかりませんが、そういった農家とか松寿荘跡地の芝生を植えて松寿荘跡地、今芝生を植えているのですが、こういうところをオートキャンプ場とか、ときがわ町の堂平山頂にあるようなパオのような素泊まりできるような宿泊施設とか、そういったものを置くとか、そういうことも考えられると思います。近いうちに子ども達が農業体験できるキッズガルテンが始まると思いますが、こういった何らかの施策施設があると、日帰りだとどうしても、私もいろいろそういった子ども達が、都市部の子ども達が来て農業体験、田んぼの体験、田植えとか何かをして帰る方々を見ても、1泊ぐらい素泊まりでできるようなところがあるといいなというような感じがいたします。そういったことについて、これは総務政策課長ですか、ご意見をいただきたいと思います。
議長(金井塚徳一議員) 新井総務政策課長。
総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、答弁のほうさせていただきたいと思います。
  松寿荘の跡地、現在建っている建物なのですけれども、話を私も若干現任者の方と話をさせてもらったのですけれども、耐震のほうは大丈夫だそうです。ですから、ただトイレとか水道、水回りがちょっとまだ整備がされていませんので、そういったものを浄化槽の設置ですとか水回りの工事とか、そういったことができれば利用は可能だということで話は聞いております。あるオートキャンプが好きな方が見たのかもしれませんけれども、あそこはオートキャンプするにはいい場所だねという話も私のほうは伺っております。どのような形でこれから利用していくか方向がまだ決まっておりません。現在は、空っぽの状態でいますけれども、その建物の2階には発掘したものがたくさん今置かれているということで、そういったものも今後展示ができるような施設もスペースも必要なのかなとは思いますし、あるいは健康づくりの中で位置づけてありますマレットゴルフ場の建設も松寿荘周辺も考えておりますので、そういったマレットゴルフ場に来られた方が休憩するスペースも必要なのかなとか、子どもの遊び場としても、また雨の降った日なんかの子どもの遊び場としても利用が必要なのかなとか、いろんなことが考えられますので、今後よく内部で利用方法について協議して検討していければいいかなというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(金井塚徳一議員) 上野廣議員。
6番(上野 廣議員) ありがとうございます。
  確かに滑川町いろいろと活用できるようなところがたくさんあるし、自然が豊かですし、大変谷津の里なんかは、本当に充実しているというふうに思います。本当に素泊まり、今は素泊まりでいいのですよね。余り例えば農家民宿とか何かになるとトイレが男女と2つになくてはいかぬとかいろんな規制があるのですね。そういう規制が随分もう今いろんな規制取り除いてしやすいようになったのですが、農家民宿とかという名前になるとなかなか難しくなって、難しいというか投資が結構かかってきますので、投資内で農家の家をそのまま素泊まりするとか、そういった形でもいいと思うのです。ですから、そういった使い方を今東松山市の農家とか、あるいはときがわ町の廃校のところを使ったり、そういうことをしておりますので、滑川町の中でも白い馬保育園の農家の跡が、あれが使えるのであれば、そういうところを地主さんに提供したらというような指導ができると思いますが、していく、そういうような考えはどうなのですか、産業振興課長さん、お答え願います。
議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、答弁いたします。
  現在、農業委員会のほうで農村地区、市野川から北に対しまして空き家住宅の調査しております。その中で、先ほど言いましたけれども、行政、町のほうではできないのですが、NPO法人だとか個人でもし宿泊施設を始めたいという人等いたら私のほう相談に乗りますので、今後よろしくお願いしたいと思います。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 上野廣議員。
6番(上野 廣議員) ありがとうございました。
  なかなか農家の人が、あるいはNPO法人独自でそういう宿泊させるとかってなかなか難しいので、やはり町が何らかの形で絡んでくれると割とやりやすいところがありますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  それから次に、質問2と散歩道、グリーンツーリズムの中で、散歩道やサイクリング道路の整備についてなのですが、このご答弁、建設課長のご答弁、大変ありがとうございます。確かに伊古の里、谷津の里との間を、車道を通らないで私できる限り歩いて、あるいはサイクリングとかで伊古の里から谷津の里に行く道路、これは昔必ずあったはずなのですよね、我々が小さいころは。それからあと、伊古の里から中尾の里等に行く道路とか、そういったような道の整備をぜひお願いしたいと思います。
  森林公園、駅の周辺なんかのことを考えますと、森林公園駅近くの十三塚地区があるのですけれども、旧東武鉄道の線路敷地を道路改良がなされる予定になっていますが、その周辺の武蔵野の林は今荒れていて一歩も入れません。昔は小径があって、林も整備されていましたので、森林浴等を楽しむことができました。この貴重な林の中を散歩やサイクリングができる1メートルぐらいの道ができたら、みなみ野や十三塚の皆さんや、あるいはサツマイモ畑を毎年カニ山に来る都市の子ども達が結構いるのですよね、家族が。そういった方の憩いの林にもなると思います。市野川以北の農村地域がもちろん主体なのですけれども、市野川南でもそういったことがありますので、ぜひご検討をお願いいたします。これは要望だけにいたします。
  次に、市野川河川関連の再質問です。平堰のゴム堰、本当によく使っているなというふうに課長おっしゃいましたけれども、そのとおりでございまして、ゴムを、穴あいたゴムを直したりしてやっと使っている状況です。それから、私が大変心配しているのは、ゴムを支えるコンクリートがあるわけですけれども、コンクリートにもし洪水のときに大きな丸太がコンクリートに直撃いたしますと、壊れてしまいますと、その年の田んぼに水を送ることができなくなってしまいますので、そういった心配が非常にあります。こういった丸太が流れてきても、直接にコンクリートに当たらないような大きな土のうを置いておくとか、何か応急処置ができればなと思っているのですが、ご答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、答弁いたします。
  確かに議員さんおっしゃるとおり、相当脇の支柱のほうが傷んでおります。その点支柱のほうの土のうを置くとかいろいろありますけれども、あそこも河川が県のほうで管理しているわけですので、県のほうとうちのほうも協議しながら、どういうことをやっていいのかもあるのですけれども、改修の時期が全然まだ今全然未定だということを今話しましたけれども、それとあと実際に河川改修の計画を見せてもらいましたら、1メーターぐらい下がるのですね、実際には。それで、幅が広くなるということもありますので、今後東松山県土でもし協議が進まない場合には、本庁の県土の埼玉県のほうの本庁のほうにも協議を行って堰のほうはしなくてはならないという形になります。その点、土のうを置く置かないという形が出てきますけれども、それはうちのほうも河川課のほうと協議をしながら今後進めていかなくてはならない課題かなと思いますので、そういうことでよろしくお願いしたいと思います。
議長(金井塚徳一議員) 上野廣議員。
6番(上野 廣議員) この平堰の件はありがとうございます、ご答弁。本当にもし何かがあると大変なことになるので、できる限り早くやってもらいたいわけです。改修費用とか補助金なんかについてもいろいろ検討していると思うのですが、県と相談する中で、大体こういったものは、そういうのは決まってからどのくらいでできるのか、大体何年後ぐらいに可能なのかというのが、ちょっとうちの水利組合の皆さんがみんな心配しているところなのですけれども、ここら辺大体わかりますでしょうか。未定のようなことをいろいろ聞くと不安なのですけれども、ぜひお願いします。
議長(金井塚徳一議員) 吉田産業振興課長。
産業振興課長兼農業委員会事務局長(吉田利好) 産業振興課長、お答えいたします。
  調査をした段階で補助金の該当する項目が、地域農協水利施設ストックマネジメント事業といいまして、それは今のものをただ補修をするという形で、ラバーダムを取りかえて支柱を補強する程度の形であります。ラバーを取りかえるだけでも4,500万円ぐらいかかりますから、それでも全体的に支柱をやるとやっぱり8,500万円かかります。それで、地元に1割負担という形になるわけです。国のほうが50%で町が40%、水利組合が10%という形とりますと8,500万円、町のほうの財政のほうもありますし、私の考えでは今表前やっていて、ちょうど表前が終わったので、その後財政のほうと相談して今後組み入れれば全体的で8,500万円から、断面をちょっと変えると河川協議のほうでどう言われるかわからないのですけれども、それを言われると約1億円以上かかるという堰でありますので、費用的なものも多額になりますので、その点町の財政のほうもありますし、地元の水利組合のほうの費用負担もありますので、その点よく考えて今後動いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
議長(金井塚徳一議員) 上野廣議員。
6番(上野 廣議員) ありがとうございます。
  改修費用もかなり高額になりますし、地元負担も結構ありますので、そう簡単にすぐというわけにはいかないかなと思いますが、早くしないと本当に何かあったときに田んぼが使えなくなる可能性もありますので、少し体制をきちんとして県のほうとしてやっていく形に、ぜひこれからやっていかなくてはいけないなというふうに思っております。よろしくお願いします。
  それから次に、市野川上流の河川改修についてですけれども、現状はよくわかりました。要望なのですけれども、滑川町第4次基本構想計画の中にある両家橋から羽平橋までのプロムナード計画がございまして、滑川町にはプロムナード計画があって、県土事務所でこれから進める河川改修計画、この2つは連携しながら推進する必要があります。羽表土地改良区や市民団体などの意見を参考にして、専門家の意見も聞きながら、地域住民や都市部から来た皆さんが貴重な蛇行河川を楽しむことができ、憩いの場になるような多自然型の河川改修ができ、すばらしい遊歩道ができればいいかなと思います。それが早く完成するように要望いたしまして、2つ目の再質問を終わりにします。
  次に、最後の平和憲法について再質問いたします。現在課長がことしの平和の祭典、平和憲法に直接触れていないような答弁でございました。戦争の悲惨さを風化させない。これは非常に大事であると思います。そういった今までのいろんな滑川町が進めてきた平和へのそういった活動が大変すばらしいし、今回前にも私一度平和の主張会議とか、そういったところに滑川町こそ入るべきだと言ったことがありますが、今回ことしそれに入ると、参加するということになって、大変よかったなと思っております。ただ、今度の今回はいろいろ、先ほども申し上げたように、平和でなくなる可能性もあるような動きが今ありますので、そういった平和憲法があるから日本が平和で今までずっと暮らしてこられたということを何らかの形で、メッセージだけは何らかの形で示すべきだというふうに思います。
  私は、ここ数年、連合比企の比企地域協議会というのがありまして、東松山市の図書館の3階で毎年開催しています平和のための戦争展in比企にスタッフとして参加しております。ここで今度滑川町講演するようなことを先ほど聞きましたけれども、ことしも、民主党やめているのですけれども、ことしもスタッフとして参加するようにという要請があって参加いたします。ここでは、イベントとしては、原爆の恐ろしさや9条の会なども出展して参加しています。9条の会も頼みますと、出展要請すれば喜んで協力してくれるはずです。こういったことも考えていただければなと思うのですが、総務課長にご意見お伺いします。
議長(金井塚徳一議員) 新井総務政策課長。
総務政策課長(新井佳男) 総務政策課長、答弁申し上げます。
  とりあえず形で見える平和への取り組みということで、総務政策課の担当では、行ったいろんな近隣の資料館ですとか、そういったピースバスツアーということで、バスでみんなで行ってそこで改めて平和を見詰め直す、そういった取り組みを行っております。町の中でいろいろなパネル展なんかをやっている部分につきましては、教育委員会のほうの事業として取り組んでいただいているという状況でございます。
  今上野議員さんがおっしゃった9条の会というのですか、ちょっと内容をよく私知らないもので、もしそういった会の活動内容等、もし後で教えていただければ、またそれと一緒に行動できるかどうかも含めて検討はしてみたいなと思います。ちょっと今すぐどういう会だか理解できなかったもので、申しわけございません。
議長(金井塚徳一議員) 上野廣議員。
6番(上野 廣議員) ありがとうございます。
  9条の会というのは、憲法9条を守る会ということで、全国組織でございまして、ここの近隣だと東松山市、嵐山町とか、滑川町にも結構いまして、私も入ってはいるのですけれども、かなり全国組織でございます。ですから、いろいろな資料等はございます。
  それから、8月にピースバスツアーがあるということなのですが、そのころは参議院選挙も終わって国民の審判がおりております。今の選挙情勢分析だと改憲する方向で進められる可能性が高いと心配しています。5月23日の朝日新聞に、「安倍改憲と保守」という見出しで、東松山市の在住のノンフィクション作家の保坂正康さんという方がいらっしゃるのですけれども、この方は、昭和史では日本では大変すばらしい方でございまして、その方は、保守建立こそ護憲だったということで、最低100年は変えるべきではないと考えますとはっきり述べております。また、憲法改正賛成派の政策研究大学院学長の白石隆さんでさえ、今憲法を改正する時期ではないと言っています。現在の世界情勢の中で、憲法改正を進め安全保障を強化し国防軍をつくるというのは、これからアジアの時代に来ることは、世界の800年周期の中でアジアの時代が来るということは、間違いない流れでございます。その中で、日本がアジアで孤立していくことになる可能性があるわけです。それを絶対に避けなければならないと私は思います。
  来月行われる参議院選挙は、日本の将来を左右する重要な選挙でございます。私は、日本の将来の子ども達が幸せに過ごせるように平和憲法を守るということと、原発も結局テロにやられたら日本中住めなくなる可能性もありますので、日本がそういう国になっては困りますので、脱原発ということで考えております。そういったことで、私の一般質問は終わりにしたいのですが、町長にご意見をお伺いしたいと思います。
議長(金井塚徳一議員) 吉田町長、お願いします。
町長(吉田 昇) 町長、答弁申し上げます。
  憲法につきましては、私は今の9条、これはやっぱり交戦権を認めないということでございますから、非常にすばらしい憲法だというふうに思っています。ただ、今の憲法は、駐留軍と申しましょうか、アメリカが駐留してマッカーサーが主体でつくったとかいろいろなことを言われておりますけれども、我々が見る限りでは、非常によい憲法だというふうに考えております。ただ、私もそうした政党とかイデオロギー、そうしたものには関係ございませんので、それはやっぱりこの憲法を変えるとか、そういった問題は国民が判断をする問題ですから、それは悪ければ国民がノーと言うでしょうし、よければ国民がオーケーを出すでしょうし、それは国民皆さんで決めていく問題だというふうに思っております。私個人としては、現在の憲法は、9条の交戦権を認めない、そうしたところは、非常にいい憲法だというふうに感じております。
  それから、この平和の問題につきましては、私は就任以来、これを1つの柱として取り上げてきております。それは、戦争の悲惨さ、300万人という大勢の人が大平洋戦争で亡くなったと、そうした大きな犠牲の上に今の日本の平和はあるのだということで、その戦争の悲惨さ、そうしたものを風化をさせてはいけないということは、まず私の一番の考え方でございます。こうした問題は、やはり将来に語り継いでいく責任があるというふうに考えておりまして、いろんなパネル展や何かそうしたものもやらせてもらっておるわけでございます。田幡前議長さんと沖縄へ埼玉の塔の慰霊祭へ行かさせてもらいました。そのとき私も沖縄戦の資料館やなんか見せていただいたのですが、あの中に90歳近くなるその沖縄戦のひめゆり部隊ですとか、そうした中の生き残りの方が語り部をしておりました。やっぱり本当にああいうことが大事だなというふうに思いまして、その人にぜひ埼玉まで来て講演をしていただけないでしょうかと。何としても高齢でもう埼玉の地までは行けないのですよと。ぜひとも行きたいけれども、もう行けないというようなことを話されました。ぜひああいう人に来ていただいて、そうしたいわゆる戦争の悲惨さ、そうしたものを語っていただければ本当に私もいいなというふうに思ったのですが、それは実現をしませんでした。そういったことで引き続き私はこの平和の、毎年の計画をしております戦争展ですとかピースバスツアー、これは大いに成果を上げているというふうに思います。これからも引き続いてやらせてもらいたいというふうに思いますし、この戦争ばかりではございません。東日本大震災、これの問題につきましても私は風化をさせてはならない、こういった問題も後々の人たちに語り継ぎ、引き継いでいかなくてはならないということで、そうした面も十分考えております。
  以上です。
議長(金井塚徳一議員) 上野廣議員。
6番(上野 廣議員) ありがとうございました。町長が憲法9条を守るということをしっかり言っていただいて、本当にありがとうございます。
  以上で私の一般質問を終わります。
議長(金井塚徳一議員) 以上で上野廣議員の一般質問を終わります。

    散会について
議長(金井塚徳一議員) お諮りします。
  本日の会議はこの程度にとどめ、散会したいと思います。これにご異議ありませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(金井塚徳一議員) 異議なしと認めます。
  よって、本日はこれにて散会することに決しました。
  以上をもちまして本日の会議を終了します。

    次会日程の報告
議長(金井塚徳一議員) 明日5日は、午前10時より2階中会議室において全員協議会を開催いたします。よろしくお願いいたします。

    散会の宣告
議長(金井塚徳一議員) 本日はこれにて散会します。
  ご苦労さまでございました。
                                   (午後 2時51分)